Health/Life
「健康・生活」に関する給湯器・お風呂の情報 記事一覧
おうち時間をより有意義に! バスタイムを楽しむためのアイデア
テレワークが普及しつつある昨今、自宅で過ごす時間が今までよりも増えたという方が多いのではないでしょうか?こうした中、外出の機会が減ったことによるストレスを溜め込まないためには、在宅時間をより充実させることが大切です。
そこで今回は、自宅でのリラックスタイムに欠かせないお風呂をより楽しく、充実した時間にするためのアイデアをご紹介します。
入浴剤にこだわってみよう
効能や香り、色など、さまざまな種類がある入浴剤。普段はあまり入浴剤を使わないという方もぜひ、気に入ったものを選んで使ってみましょう。お湯に好みの香りや色が付くだけでも、優雅でリラックスした気分に浸ることができますよ。
また、日頃から入浴剤を頻繁に使用している方はさらに一歩踏み込んで、今まで使ったことがないタイプのものにもトライしてみてはいかがでしょうか。なかでも、次の4種の入浴剤はおすすめです。
バスソルト
バスソルトはその名のとおり塩から作られており、保湿効果が期待できるので、お肌の乾燥が気になる方には特におすすめしたい入浴剤です。体を温めてくれる効果も期待できるので、寒い時期のお風呂にはぴったりのアイテムですね。
バスペタル
ペタルとはフランス語で「花びら」という意味で、バスペタルはお風呂に浮かべる花びらの入浴剤のことをいいます。
バスペタルには本物のお花でできたものと、入浴剤を花びら型にしたものがありますが、どちらもお湯にひらひらと浮いて漂う様子が美しいのが特徴です。
良い香りときれいな見た目で、ゆっくり優雅なバスタイムを過ごしたい方におすすめです。
バスジェル
ボディーソープとしても使えるバスジェルは、浴槽内で高い水圧のお湯を加えることで泡風呂の素としても利用できます。泡風呂は見た目が豪華である上に体も洗えるので、贅沢な時間を過ごしたいときや、入浴を手軽に済ませたいときにはおすすめのアイテムです。
普段はボディーソープとしても使えるため、「買ってはみたけれどなかなか使う機会がない」といったことにもならないのがうれしいポイントですね。
バスボム
バスボムとは丸い形をした、発泡するタイプの入浴剤です。お湯の中でシュワシュワと泡を出しながら溶けるため、子どもに人気があります。
香りや色の種類も豊富で選ぶ楽しみも味わえますし、主成分である重曹とクエン酸には血行促進や保湿、角質除去効果などがあるので、美容・健康面でもメリットがあります。
また、バスボムは材料を揃えれば自宅でも作れるので、お子さんと一緒に入浴剤作りをするのも楽しいでしょう。材料はどのようなものを作るかにより異なりますが、ほとんどは薬局やバラエティーショップで購入できるものばかりです。
なお、入浴剤の使用後は浴槽をお湯で流すことを心がけてください。
入浴剤に含まれている成分によっては浴槽の表面や風呂釜を傷めることがあるため、入浴後は浴槽内のお湯を長時間放置するのは避けた方が良いでしょう。入浴剤の使用が心配な場合は、入浴剤やユニットバスメーカーに問い合わせてみましょう。
石鹸を使い分けてみよう
いくつかの種類の石鹸を用意しておき、その日の気分で使い分けると、バスタイムが一層楽しいものになります。
たとえば、その日のお肌の状態に合ったものを選べばお肌のためになりますし、香りの良いものを揃えれば体を洗っている間も癒しの時間に変わります。
そして、見た目がかわいらしい石鹸は浴室のインテリアとしても魅力的ですので、この機会にお好みの石鹸を集めてみるのも楽しいでしょう。
なかでも本物の宝石のようなジュエルタイプや、イルカやハリネズミなどの動物型、貝殻型などは特に人気があります。
普段できないボディケアを試してみよう
今までボディケアをあまりしてこなかったという方も、自宅で過ごす時間が増えた機会にバスタイムの「ボディ美容」に注力してみるのも良いでしょう。
ボディケアのなかでもマッサージは特におすすめで、脚や腕、お腹などを手やマッサージ機でゆっくりマッサージしてみるだけでも体がスッキリするものです。肩や首のコリが気になる場合はお湯の中で軽くストレッチをすると効果があります。
そのほかには、時間のかかるフェイスパックや半身浴なども、この機会にゆっくりとした時間を楽しみつつ試してみてはいかがでしょうか?
まとめ
自宅でのリラックスタイムに欠かせないお風呂をより楽しく、充実した時間にするためのアイデアをご紹介しました。
日常のルーティーンの一つとなっているお風呂でも、ちょっとした工夫やアイデアで今まで以上に楽しい時間が過ごせます。心身に疲労を感じている方、何か自宅で楽しめる趣味を探しているという方はぜひ、今回ご紹介したアイデアを参考に、バスタイムを充実させてみてくださいね。
空気が乾燥する冬は毎日シャンプーしなくても大丈夫?
空気が乾燥している冬はお肌はもちろん、髪もパサつきやすくります。そのため、「夏のように毎日シャンプーしなくても良いのでは?」と考える方は多いものです。
また、気温がいつもより低いときは入浴すること自体億劫に感じてしまい、できればシャンプーも省きたいという気持ちになる場合もあるでしょう。
そこで今回は、冬のシャンプーの頻度や注意点、シャンプーできないときの対処法についてご紹介します。
冬は毎日シャンプーしなくて大丈夫?
冷えて乾燥した空気に長時間晒された髪は夏の時期のようなベタつきがとても少なく、パサついた感触がある場合も少なくありません。
そのため、「冬のシャンプーは2日~3日に1回程度の頻度が妥当かもしれない」と考えている方が非常に多くいらっしゃいます。
しかし、結論から言うと「冬であってもシャンプーは毎日した方が良い」ということになります。
なぜなら、頭皮は冬でも汗をかくので当然皮脂汚れはたまりますし、外出していれば大気中の汚れも髪に付着するからです。また、整髪料をつけている場合はやはり一日の終わりにシャンプーで落とさなければ髪の健康に良くありません。
さらに、実は冬は頭皮を乾燥から守ろうとする働きで通常より皮脂が多く分泌されています。
実際、「冬のシャンプーはなぜか泡立ちにくい」との声がありますが、分泌された皮脂の量が多いためにシャンプーが泡立ちにくくなっていることが原因です。
つまり、頭皮と髪は季節を問わず汚れるということがわかりますね。
とはいえ、皮脂の分泌量や汚れの付き方は年齢や生活習慣により異なるので、シャンプーの頻度はこれらを総合的に判断して、そのときの状況に合わせて行うのがベストです。
たとえば、皮脂分泌量が比較的少ない60代の女性で整髪料をつけていない場合は汚れもたまりにくいので、二日に一回のシャンプーでも問題ないといえるでしょう。
逆に皮脂の分泌量が多い20代であれば、一日中自宅にいたとしても毎日シャンプーした方が望ましい場合があります。
シャンプーの際はこんな点に気を付けよう
シャンプーは入浴の中でも手間のかかる作業です。シャンプー剤を泡立てて頭皮と髪を洗い、その後にリンスやトリートメント、ドライヤーのプロセスが入れば、それだけで疲れてしまうこともあるでしょう。「シャンプーを省けたらどれだけ楽か」と感じてしまうのも無理はありません。
しかし、頭皮は皮膚の中でも汚れがたまりやすい場所であり、汚れを放置すると臭いやフケ、毛のうねり、抜け毛、皮膚炎といった様々なトラブルを引き起こす可能性があります。
したがって、頭皮と髪を健やかに保つためにも可能な限りシャンプーを怠らないようにしましょう。そしてシャンプーの際は次のような点に留意してください。
シャンプーはしっかり洗い流す
髪を洗う際はシャンプー剤をしっかり洗い流しましょう。シャンプー剤が残ると毛穴が詰まる原因になります。
さらにリンスやコンディショナーを使用する場合は頭皮につかないように注意しましょう。リンスやコンディショナーは頭皮ではなく、髪のためのアイテムだからです。もし頭皮についてしまった場合はお湯でしっかり洗い流してください。
整髪料はしっかり落とす
最近の整髪料はセット力が高い分、落とすのに手間がかかることがあります。
頭皮に残った整髪料は毛穴を詰まらせて様々なヘアトラブルを引き起こす原因となるため、整髪料を使用した日はその日中にシャンプーでしっかり洗い流しましょう。
また、整髪料のつけ過ぎを防ぐためにも、メーカーが推奨する使用量を守ることが大切です。
熱すぎるお湯は使わない
熱いお湯は脱脂力が高く、シャンプーの際に使うと頭皮が乾燥してしまうことがあります。必要な潤いまで流れてしまわないよう、お湯の温度は36度~40度を目安に設定しましょう。
生活習慣を見直すことも大切!
頭部を健やかにする方法はシャンプーだけではありません。頭皮に必要な栄養を行き渡らせ、新陳代謝を促すために食事や規則正しい生活、ストレスケアなどの生活習慣の見直しも大切です。
生活リズムが不規則で、かつ、栄養バランスを欠いた食事が続いているような場合は生活習慣を見直してみましょう。
入浴しなくても大丈夫!シャンプーできないときの対処法
「疲れてしまってシャンプーするのがつらい」、「風邪をひいて入浴できない」といった場合には次のような方法で頭皮と髪をさっぱりさせることもできます。
ドライシャンプーのアイテムを使う
水を使わずに頭部を清潔にできるドライシャンプーの商品を活用しましょう。頭皮に洗浄液をスプレーしてタオルでふき取るものや、洗浄液を染み込ませたシートタイプのものなど種類がいくつかあるので、ドラッグストアやバラエティーショップでお好みのものを選んでみてはいかがでしょうか。
蒸しタオルで汚れをふき取る
蒸しタオルで頭皮と髪の汚れをふき取るのも効果的です。蒸しタオルは水に濡らしたタオルをしぼり、ラップに包んで50秒~60秒ほど温めるだけで簡単に作れるので、ドライシャンプーのアイテムが手元にないときはこちらの方法を試してみましょう。
まとめ
冬のシャンプーの頻度や注意点、シャンプーできないときの対処法についてご紹介しました。
健康のためには冬であっても髪も体も乾燥しない程度に洗浄して、清潔に保つことが大切です。健やかな髪で希望のスタイルを手に入れるためにも、適度な頻度のシャンプーを心がけるようにしましょう。
温泉が「健康に良い」とされる理由とは?
古くから健康にいいとされている「温泉」。湯治や温泉療法といった言葉もある通り、温泉には昔から体調を整えたり、疲れを癒やしたりする効果があるとされ、多くの人々に親しまれてきました。
さほど意識していなくても、温泉旅行へ行くときには自然と「癒やし」や「疲労回復」を求めている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、温泉が健康に良いとされる理由や期待できる効能など、温泉に関する気になる知識をご紹介します。
温泉が健康に良い理由とは?
「温泉はからだに良い」ということ自体は、日本はもとより世界的にも広く知られていることですが、具体的には次のような理由から温泉は健康増進の効果があるとされています。
お湯の温熱作用や水圧・浮力による「ほぐし効果」
温泉が健康にいい理由の一つには、温かいお湯に浸かることによる温熱作用や、からだにかかる水圧、水の中にいることで感じる浮力などにより筋肉の緊張がほぐれるとされていることが挙げられます。
温泉の成分が皮膚から吸収される
温泉のお湯に含まれる成分が皮膚を通して体に吸収され、温泉成分が体の各機能に影響して体調を整えてくれる効果があります。
非日常の場所で過ごすリラックス効果
温泉という日常から離れた特別な場所でリラックスすることによる「総合的生体調整作用」という効果も期待できるといいます。
総合的生体調整作用というのは、温泉地で過ごしたり、温泉に入ったりすることで受ける刺激によって、日々の生活の中で乱れていた体内のホルモンバランスや自律神経が整う作用のことです。こちらの詳しいメカニズムについてはまだわかっていないことも多いようですが、長期間湯治をしている方を対象とした調査では、実際に湯治を続ける中でホルモンバランスが整っていくという結果も出ているのだそうです。
日頃多くのストレスにさらされている現代人にとって、温泉はさまざまな面から身体を癒やし、体調を整えてくれるものなのですね。
温泉の種類によって期待できる効果も変化
温泉の定義の中には、「定められた規定量以上の化学成分を含むもの」という項目がありますが、その成分の種類については明確な決まりはありません。したがって、「温泉」とひとくちに言ってもその成分はさまざまなのです。
温泉成分を皮膚から吸収することによって得られる効果は、当然のことながらそれぞれの温泉の成分によって変わります。日本各地にある主な温泉の成分や泉質は次の10種類に分類されているので、期待している効果が得られそうなお好みの温泉を探してみてくださいね。
1.単純温泉
「単純温泉」とは、お湯の中に含まれる化学成分が一定量以下の温泉を指します。温泉成分が薄い分、体に対する刺激が少なく、優しい温泉であるといえるでしょう。これなら刺激に弱いお子様や年配の方でも安心して入浴できますね。
単純温泉については含まれる成分の種類が決まっていないので効能もさまざまですが、主に自律神経を整え、不眠症やうつ状態、冷え症、末梢循環障害、軽度の高血圧などを改善する効果が期待できるといわれています。
2.塩化物泉
「塩化物泉」は塩分を多く含み、保温効果が高いという特徴があります。期待できる効果としては切り傷や冷え症、末梢循環障害、うつ状態、皮膚乾燥症などが挙げられます。
3.炭酸水素塩泉
「炭酸水素塩泉」はアルカリ性のお湯で、お肌の角質を柔らかくし、お肌をすべすべにしてくれる効果があります。適応症としては切り傷や冷え症、末梢循環障害、皮膚乾燥症などが挙げられます。
4.硫酸塩泉
「硫酸塩泉」は保温効果が高く、傷を早く治す効果が期待できるほか、冷え症やうつ状態、末梢循環障害等などにも効果があるといわれています。
5.二酸化炭素泉
「二酸化炭素泉」はお湯の温度はぬるめですが、保温効果は高いという特徴があります。他の温泉に比べて血管拡張の効果が高いので、血圧を下げる効果、冷え症などへの効果が期待できます。
6.含鉄泉
「含鉄泉」は鉄を多く含み、からだへの刺激が強い泉質である点が特徴です。なるべく鉄が酸化しないよう、源泉に近い温泉が良いとされており、疲労回復などの効果が期待できます。
7.酸性泉
肌にしみるような強い刺激のある「酸性泉」は、アトピー性皮膚炎や尋常性乾癬、表皮化膿症など、慢性的な皮膚病の治療などに利用されています。
8.含よう素泉
「含よう素泉」とは、ヨウ素と呼ばれる栄養素を含む温泉です。入浴するだけでなく飲むことでも健康に良い効果が期待できる温泉で、コレステロールを下げる効果があるといいます。疲労回復にも効果的です。
9.硫黄泉
「硫黄泉」は名前の通り、硫化水素ガス特有の匂いが特徴的な温泉です。刺激が強めのお湯で血管の拡張作用があります。また、殺菌作用があることでも知られており、アトピー性皮膚炎や尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症等にも効果が期待できます。
10.放射能泉
「放射能泉」はごく微量の放射能を含んでいる温泉で、ラジウム泉、ラドン温泉などの名前で呼ばれることもあります。微量の放射線を吸収することで細胞が刺激され、免疫力の向上や血流改善、疲労回復等の効果があるといわれています。
まとめ
温泉が健康に良いとされる理由や期待できる効能など、温泉に関する気になる知識をご紹介しました。
次回訪ねる温泉地を決める際は、立地や宿泊する旅館・ホテル等の雰囲気のほか、ご自身の体調と温泉の泉質も考慮してみてはいかがでしょうか?
お風呂の際シャワーだけで効率的に体を温める方法とコツとは?
冬の冷たい外気で体が冷え切っているにもかかわらず、疲れたときや帰宅が遅いときにはお風呂に入る際シャワーだけで済ませてしまうことはないでしょうか?
「本当はお風呂に入ってじっくり体を温めた方が良い」とはわかっていても、お湯を張る際の手間と時間を考えるとどうしてもシャワーのみになってしまうパターンは多いものです。
そこで今回は、お風呂に入る際シャワーだけで効率的にしっかり体を温める方法やコツ、注意点をご紹介します。
昨今は「シャワーのみ」の入浴が増えている?!
お風呂は冷えた体をじっくり温められるほか、リラックス効果も得られるため「毎日でも入りたい」と思っている方もいらっしゃるでしょう。
しかし、実際には毎日ゆっくりお湯に浸かれる時間を確保できない方が多く、残業などで帰宅が深夜になったときや、疲れて早く寝たいときなどはどうしてもシャワーだけになりがちです。
さらに最近ではシャワーブースのみのアパートやマンションも多く、お湯に浸かりたくてもできないといった場合もあります。
また、ユニットバスには浴槽がありますが、洗い場と浴槽が一緒であるため入浴の仕方に工夫が必要です。そのため、浴槽があってもあえてシャワーのみにすることも良くある行動パターンですね。
いずれにせよ、現代人にとってお風呂は「時間的・経済的に余裕があるときのもの」になりつつあり、手軽に使えるシャワーの使用頻度が増えてくるのも不思議なことではありません。
冬でも大丈夫! シャワーだけで体を温める方法とコツ
お風呂には入らずシャワーだけで済ませる場合は、次のような方法とコツを押さえておけば体をしっかり温めることが可能ですので、ぜひ実践してみてくださいね。
浴室や脱衣所を温めておく
少しでいいので、浴室や脱衣所をあらかじめ温めておきましょう。これだけでも体が冷え切ってしまうのを防げます。浴室に暖房機能がある場合はそちらを活用し、ない場合は熱めのシャワーを5分程度出して浴室を温かい蒸気で満たしてください。
特に真冬は浴室内の気温が非常に低くなるので、冷え性の方はぜひ積極的に実践してみましょう。
お湯の温度は熱めに設定
シャワーの温度はお湯を張るときよりも高めの41~43度に設定します。お湯を張るときは38〜40度のぬるめがおすすめですが、シャワーの場合はお湯が体に触れる面積が小さいため、少し熱めの温度が理想的なのです。
ただし、45度以上になるとお肌に元々ある潤いまで洗い流されて乾燥の原因となってしまうため、ここまで熱くはしないように注意しましょう。熱すぎるお湯は交感神経を活性化させ、寝つけなくなる原因にもなります。
足・首・腰回り・腹部を中心にお湯をかける
お湯を41~43度に設定したら、シャワーをまずは足にかけましょう。足元を温めると血行が良くなり、体全体も温まりやすくなります。足が冷えているとお湯が予想以上に熱く感じるかもしれませんが、そのままお湯をかけ続けましょう。徐々に心地良く感じるようになります。
そして、その後は大きな動脈が通っているお腹と腰回り、首の後ろに重点的にお湯をかけます。こうすることで動脈内の温められた血液が巡って体全体も程よく温まるようになります。時間は15~20分が目途です。
シャワーヘッドを交換する手も!
より手早く体を温めたい場合は、お湯が広範囲に広がりながら出るタイプのシャワーヘッドに交換するのも得策です。
商品の中には美肌効果やマッサージ効果が期待できるものもあるので、好みに合ったシャワーヘッドを選んでみましょう。シャワーヘッドの取り付けは個人で簡単にできることが多いので、お手軽に試せるのが魅力です。
シャワーの後は湯冷め防止対策をしよう
このように、コツをおさえればシャワーだけでも十分に体を温められます。
しかし、温まった後は体が元の体温に戻ろうとする、いわゆる「湯冷め」で体が冷えやすくなるため、次に挙げる点に注意しましょう。
体をしっかり拭く
シャワーの後は体に残った水分をしっかりタオルで拭き取りましょう。濡れたままでは冷えを招いてしまいます。特に足の指の間の水分は足元の冷えの原因となるので注意が必要です。
髪の毛を早めに乾かす
髪の毛は早めに乾かしましょう。濡れたままにしていると頭を不必要に冷やしてしまうだけではなく、風邪の原因にもなります。
温かい服を着る
シャワー後に薄着のままでいないようにしましょう。浴室から出た後は少し蒸し暑く感じるかもしれませんが、その後は体温が下がっていくため、薄着のままだと結局体が冷えてしまいます。特に冬は温かいパジャマや部屋着で体を保温することが大切です。
冷たいものを飲み過ぎない
体が温まったからといって冷たい飲み物をゴクゴクと飲んでいると冷えを誘発します。シャワーの後は常温の水か白湯がおすすめです。
まとめ
シャワーだけで体を温める方法やコツ、注意点についてご紹介しました。
美容や健康効果を得るなら「シャワーよりお風呂」との意見は非常に多いですが、シャワーも浴び方を工夫すれば、それなりの美容・健康効果が狙えます。
お湯が持つパワーを最大限に発揮させながらお水を無駄なく使うためにも、シャワーとお風呂を臨機応変に上手に使い分ける習慣を身に着けられたら良いですね。
在宅介護も安心! 便利な入浴介助アイテムで快適なバスタイムを過ごそう
一日を過ごした後、ゆっくりと湯船に浸かって体を温め、疲れを癒すバスタイムは誰にとっても至福の時間ですよね。
そして、自宅で介助を受けながら入浴される方にとってもそれは同じです。しかし、スムーズに入浴ができないことでストレスや不安を感じることがあると、せっかくのお風呂も楽しめません。
また、介護しているご家族からしても、介助がなかなか上手くいかないと疲れて負担が大きくなってしまうので、こんなときはぜひ入浴介助をサポートしてくれる便利なアイテムを活用したいものです。
そこで今回は、入浴を介助する側・される側、どちらにとってもメリットや安心を感じられる便利アイテムをご紹介します。
入浴介助アイテムの選び方のポイント
「お風呂に入る際に不安を感じる」、「一人での入浴は難しい」という部分は共通していても、それぞれの体の状態は一人ひとり異なります。
したがって、お風呂で使う介助アイテムを選ぶ際には、そのときの体の状態に合わせたものを探すことが重要なポイントになります。
「どんな動作に不安を感じるのか」、「助けが必要なのは何をしようとするときなのか」など、ご本人とご家族でしっかり話し合い、必要なものを見極めるようにしましょう。
上記を踏まえた上で、次は「どのような動作が不安か」、「どのような場合に便利か」という観点から、おすすめの入浴介助アイテムをピックアップしてご紹介します。
浴槽をまたいで入浴するのが不安な場合
お湯に浸かるときには浴槽をまたいで中に入りますが、その際必ず片足立ちになってしまいます。
ただでさえ滑りやすいバスルームでの片足立ちは、たとえ一瞬でも転倒リスクが高い動きになってしまいますが、次のようなアイテムを活用すればヒヤッとすることも少なくなるでしょう。
バスボード
浴槽にお風呂の蓋のように乗せて使うタイプの介助アイテムです。
ボードの上に一旦腰掛けてからゆっくり浴槽内に入っていけるので、またいでの入浴よりもずっと安全性が高くなります。
浴槽内椅子
浴槽の中に置いて使うタイプの椅子です。浴槽が深いと、またぐ際の転倒リスクがさらに高くなりますが、この浴槽内椅子を置くことで浴槽の深さを気にせず入浴でき、リスクを軽減できます。
さらに、入浴中はそのまま椅子として腰掛けられるので、立ったり座ったりの動作も楽になります。
なお、浴槽内椅子は、「今はしっかりした介助は必要ないものの、浴槽をまたぐ・立ち座りなどの動作がだんだん不安になってきた」という方にもおすすめです。
バスリフト
バスボードと同じく、浴槽に設置して使うタイプのアイテムです。腰掛けるシート部分がそのまま昇降するため、リフトに座ったらそのまま高さを下げてお湯に浸かれます。
バスリフトの種類には手動や電動などのタイプがありますが、電動のものであっても特別な工事が必要ないものもあり、気軽に利用できるのはうれしいですね。
立ち座りの動作にサポートが欲しい場合
動作に不安がない方は普段あまり気にすることはありませんが、バスルームでは立ったり座ったりの動作を想像以上にたくさん繰り返しています。
また、体の状態によっては座った状態を安定して維持することがなかなか厳しいこともあります。そうなると、きちんと座らせたまま介助することが大変難しくなってしまいます。
このような場合は体の屈伸や体勢をサポートする次のようなアイテムが便利です。
シャワーチェア
シャワーを浴びる際に使うシャワーチェアは安定性が高い入浴介助のための椅子で、通常は洗い場に置いて使用します。
また種類も豊富ですが、立ち座りの動作をサポートするなら背もたれや肘掛けがあるタイプがおすすめです。しっかりした支えがあることで、座った姿勢の維持や立ち上がる動作が楽になります。
浴槽内手すり
浴槽の縁に取り付けて使う手すりです。支えにすることで立ったり座ったりの動作に安心感が出るほか、お風呂に浸かったままで座った姿勢を保つのが難しい方にもおすすめです。
入浴中にも手すりを掴んで支えにしておきたいという方は、内グリップがついているタイプを選ぶと、より使い勝手が良くなるでしょう。
入浴用介助ベルト
こちらはバスルームに設置して使うのではなく、介助を受ける方の腰や脚などに装着して使うタイプのアイテムです。
しっかり掴める持ち手のついたベルトがあれば、立ち上がりの動作や移動の際に介助を受ける方の体を支えるのがぐっと楽になります。
浴室までの移動の負担を軽減したい
介助を受ける方によっては、そもそもバスルームへ移動自体が大変だというケースもあります。しかし、移動に伴う心身の負担を最小限にしてくれるアイテムがあれば、介助する側もされる側にとっても入浴が面倒にならず、助かりますね。
シャワーキャリー
シャワーチェアと車椅子を組み合わせたような形のものをシャワーキャリーといい、お部屋で服を脱いでシャワーキャリーに座った後、バスルームへ移動すればそのままシャワーを浴びることができます。
バスルームまで車椅子で向かい、服を脱いでからシャワーチェアに乗り換える手間を省けるため、介助者の負担を大きく軽減できるでしょう。
簡易浴槽
バスルームまでの移動が難しい方には、お部屋で入浴できる簡易浴槽というアイテムもあります。楽な姿勢で入浴できる設計になっているので、浴槽が深すぎるなど自宅のお風呂の構造に不安がある場合にもおすすめです。
また、コンパクトに収納できるタイプなら使わないときも場所を取りません。
まとめ
入浴を介助する側・される側どちらにも便利な入浴介助アイテムをご紹介しました。
介助が必要な方の状態に合ったものを適切に使えば、お風呂の時間をより快適に過ごせますので、これから介助が始まろうとしている方や、体の動きに不安を感じ始めた方はこれを機にぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
冬は入浴事故が増加傾向に! 安全な入浴のための注意点
多くの日本人にとって浴室はリラックスまたはリフレッシュする場です。しかし、怪我や急病などの思わぬ事故が起こりやすい場所でもあり、家庭内事故が最も発生しやすいのもこの浴室なのです。
そこで今回は、入浴事故の事例と事故防止のポイントをご紹介します。
小さなお子さんがいるご家庭はもちろん、単身世帯の方やお友達と一緒に共同生活を送っている方もぜひ、今一度入浴事故についておさらいしてみましょう。
子どもから高齢者の方まで! 気を付けたい浴室での事故
一日の疲れを豊かなお湯で癒してくれる空間、それが日本人にとっての浴室ですが、残念なことに浴室は思わぬ事故が発生しやすい場所でもあります。
なぜならば、体に負担がかかる急激な寒暖差や大量の水の使用、洗剤や石鹸など滑りやすいアイテムが頻繁に使用されるなど、怪我や急病を誘発しやすい条件を揃えているからです。
そしてさらに、日本では浴槽に浸かるお風呂文化があるため他国と比べても浴室に滞在している時間が長く、滞在時間と比例して入浴事故が発生しやすくなっていると言えます。
それでは、日本の浴室では具体的にどのような事故が起こっているのでしょうか。
転倒から浴槽内での溺水など よくある入浴事故の事例
家庭内ではそのときの状況によってどのような場所であっても事故が起こり得ますが、「水・お湯・寒暖差」が揃う環境の浴室では特に次のような事故が発生しやすいことがわかっています。
転倒による怪我
水や洗剤、石鹸などで足元が滑りやすい浴室では転倒による怪我の事故が起こりやすくなります。
多くの場合は衣服を身に着けていない非常に無防備な状態で転倒するため、転倒時の状況によっては重度の打撲や骨折など重傷を負ってしまうこともあります。
ヒートショックによる心疾患や脳血管疾患の発症
気温が下がる冬の浴室で起こりがちなのがヒートショックによる心疾患や脳血管疾患です。ヒートショックとは、寒暖差によって血圧が急激に変動することで、心臓や脳の血管に負担をかけてしまうことをいいます。
このヒートショックは体力が落ちている高齢者の方に多く、場合によっては心筋梗塞や脳梗塞といった重篤な症状を引き起こすことがあるので注意が必要です。
浴室熱中症
高温多湿の浴室内に長時間滞在していると、頭痛やめまいといった症状が現れて熱中症になってしまうことがあります。体温の調節機能が衰えている高齢者の方は体温が上昇していることに気づかず、知らないうちに重篤な症状になる場合もあるため、長風呂は避けた方が良いでしょう。
溺水
比較的高い水位でお湯張りをする日本では浴槽内で溺れる事故が多く、特に子どもや高齢者のいるご家庭では注意が必要です。
なお、前述のヒートショックや浴室熱中症を起こした高齢者の方が水中で倒れ、そのまま溺れてしまったという事例が非常に多くなっています。
やけど
温度調節レバーを高温に設定したままシャワーやカランからお湯を出してしまい、やけどをしてしまうことがあります。
また、浴室内でアロマキャンドルを使用しているときにやけどをしてしまうことも多いようです。
入浴事故防止のためのポイント
入浴事故のなかには突発的に発生するものもあり、どれだけ対策を講じても防止するのが難しいこともあります。しかし、入浴事故が発生しやすいパターンを踏まえた上で、次の基本的な防止策を実施すれば大きな事故の防止につながることがあります。
滑りやすい状況を作らない
転倒防止のため、浴室の床や浴槽のヘリ、浴室椅子などについた洗剤や石鹸は常に水やお湯で洗い流しておきましょう。浴室から出る前に滑りやすくなっているところはないか、確認する習慣も身に着けたいものですね。
最近では滑りやすい入浴剤も販売されており、このようなタイプの製品を使用した後は浴槽内の洗い流しが必要です。
浴室掃除の際も洗剤で滑って転倒しないよう、十分注意してください。
高齢者の方がいらっしゃるご家庭であれば、転倒防止の手すりを取り付けるのも得策です。
寒暖差を最小限にする
浴室の内と外で寒暖差が大きくならないよう、特に冬の時期は入浴前に脱衣所や浴室を暖房等で温めておくことをおすすめします。特に入浴介助をしているご家族の方は積極的に行いましょう。高齢者に多いヒートショックや浴室熱中症の予防になります。
浴室に暖房機能がない場合は、入浴前にシャワーで熱めのお湯を出しておき、蒸気で温めておくのも手です。
子どもや高齢者が入浴する際は常に状況を把握する
お湯の扱い方や浴槽での過ごし方に慣れていない小さい子どもだけで入浴させないようにしましょう。
また、保護者と一緒に入浴する場合でも、子どもから目を離さないようにすることが大切です。シャンプー中などは一時的に子どもが視界から外れるため、注意が必要です。気になるようなら、子どもを先に入浴させてしまった方が楽かもしれません。
そして、高齢者の方が入浴する際は途中で声かけなどして状況を確認するようにしましょう。
急に熱いお湯が出ないように心がける
温度調節ハンドルを高温に設定したまま浴室を後にしないように注意しましょう。次に使う人がそのままお湯を出してやけどしてしまう可能性があります。
ペットがいる場合は浴槽にフタを
室内を自由に移動するペット(犬や猫など)を飼っている場合は浴槽に残ったお湯でペットが溺れないよう、入浴後はお湯を抜くか、浴槽にフタをしておきましょう。歩き始めたばかりの赤ちゃんがいる場合も同様です。
お風呂が恋しくなる冬到来前に安全策の見直しを!
入浴事故の事例と事故防止のポイントについてご紹介しました。
水資源と入浴設備に恵まれている日本は世界的に見ても水やお湯に触れる機会が多く、入浴を存分に楽しめる国だと言えるでしょう。しかしその分、浴室関連の事故に巻き込まれる可能性も高くなる点は否めません。
本格的に冬が到来すると、お風呂が一層恋しくなります。安全で楽しい入浴ができるよう、各自が状況に適した対策を心がけましょう。
大人気! サウナの歴史と期待できる効果とは?
近年、老若男女問わずブームとなっている「サウナ」。健康ランドや銭湯などで欠かせない設備の一つとして大人気のサウナは、非常に健康によいことで知られ水風呂と交互に入るのが定番となっています。
しかし、サウナが具体的に健康にどのような効果を及ぼすのかご存知ない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、サウナの歴史や健康への効果などについてご紹介します。
サウナ発祥の地はフィンランド?!
現在日本でブームが到来している「サウナ」の発祥の地は、北欧の国フィンランドといわれています。すでに1000 年以上の歴史があるとされており、フィンランドでは日本のお風呂のように各家庭にサウナが普及しています。
まさにサウナ大国ともいえるフィンランドですが、その一方で日本国内にサウナが普及したのは1964年の東京オリンピック後とされています。当時フィンランド選手団が来日した際、拠点となった選手村にサウナを持ち込んだことが話題となり大きな注目を集めました。
そして、高度経済成長期に伴って国内にサウナが一気に拡大し、現在では健康ランドや銭湯をはじめ、スポーツクラブや宿泊施設などでも広く親しまれるようになりました。
また、昔は中高年の男性が好むイメージが強かったサウナですが、現在はSNSなどがきっかけとなってより多くの方から人気を集め、リフレッシュとしてだけでなく美容の観点からも改めて注目を集めています。
サウナの様々な健康効果とは?
それでは、サウナには具体的にどのような健康効果があるのかみていきましょう。
血行がよくなって肩こりや腰痛の改善に?!
サウナに入ると高温の室内で身体が温められることで、血管が拡張され血行がよくなります。心拍数が上がり体内の血行が促進されることで、血液が流れにくくなるのが原因となって起こる肩こりや腰痛の改善に効果があります。
さらに、むくみの解消や冷え性の改善などに効果的なほか、汗と一緒に疲労物質が流れ出てリラックス効果が高まり、日頃の疲れを取りやすくしてくれます。
汗を流して美肌効果!
サウナに入ってたくさん汗をかくことで、毛穴に詰まった皮脂や汚れ、老廃物も一緒に流すことができます。これらは肌荒れや吹き出物の原因となることが多い成分ですので、サウナに入って適度に汗を流すだけで美容に効果があるといえるでしょう。
また、サウナに直接ダイエット効果があるわけではありませんが、老廃物を流して代謝がアップすると「痩せやすい体質」を作ることに繋がります。
身体の免疫力がアップ?!
サウナに入ると、体内の細胞に熱が加わることでタンパク質が損傷します。そして、それと同時に「ヒートショックプロテイン」と呼ばれるタンパク質が作られます。このヒートショックプロテインには細胞の再生を活性化させ、病気などから守る身体の免疫力アップに効果が期待されています。
そのほかにも、低血圧の改善やストレス・不眠の解消などサウナには様々な効果があります。
サウナの効果をさらに上げる方法と注意点
サウナの入り方は人それぞれ気分や体調に合わせてお好みですが、最もポピュラーな方法としては、まずサウナに10分前後入って身体を温めたあと、シャワーで汗を流してから1分ほど水風呂で冷やし、外気を浴びるなどして5分程度の休憩を挟みます。この流れを2〜3回繰り返すことで血行が促進され、効果的に疲れも取れて気分よくリラックスできることと思います。
なお、上記の方法はあくまで目安となりますので、サウナに入るときは無理をせず自分のペースで楽しみましょう。
また、サウナに入る前は必ず身体をしっかりと洗って、タオルで水気を拭き取るのがマナーです。毛穴の汚れが落ちて汗をかきやすくなりますので、より効果が期待できます。サウナに入っているときにかいた汗もこまめに拭き取って、効率的に汗を流すのがポイントです。
そして、脱水症状の危険を避けるためにもこまめに水分補給をし、休憩の際にはのぼせたり体調が悪くなっていないかしっかり確認するようにしてください。
入浴と同様にお酒を飲んだあとのサウナはもちろんNGですが、食後すぐも消化が悪くなり身体によくないといわれていますので避けた方がよいでしょう。
まとめ
サウナの歴史や健康への効果などについてご紹介しました。
現在は従来のドライサウナに加えて、女性に人気のロウリュやミストサウナ、塩サウナや低温サウナなど様々なタイプのサウナがありますので、色々試してご自分に合ったものを選び日頃の疲れを癒してみてはいかがでしょうか。
夏のお風呂の適温は? 暑い季節にオススメの入浴法
暑くてジメジメした日本の夏。この時期はお風呂に入るのがどうにも億劫で、ついシャワーだけで済ませたくなってしまう方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
しかしその一方で、暑い季節でもしっかり入浴することは体調管理する上で欠かせません。とはいえ、夏は気温が高いため、お風呂の入り方にも他の季節とは違った気配りが必要です。
そこで今回は、夏の暑い時期に入るお風呂のオススメの温度(適温)や入浴法についてご紹介します。
お風呂が夏バテ予防にもなる?!
気温が高く、汗を多くかく夏。こんな時期に熱いお湯に長くつかっていると、「疲れてしまいそう」と入浴を敬遠する人も多いのではないでしょうか。
しかし実は、シャワーで済ませずに適切な温度で入浴する方がずっと身体には良い効果があるのです。
入浴には、もともと疲労の回復を早める効果があると言われています。お湯につかって身体を温め、血行を良くすることで疲労物質の排出を促してくれるためです。夏場でもその効果は変わらないので、疲れたときこそきちんと入浴することが大切です。
また、暑い時期に起こりやすい「夏バテ」にも入浴は効果的です。夏バテと呼ばれる夏特有の身体のだるさや疲れは、暑さによる睡眠不足や食欲減退による栄養不足、汗をかくことによる水分やミネラルの不足など、さまざまな要因が複雑に絡み合って起こります。
複数ある要因の中のひとつに、屋外の暑さと空調の効いた屋内の涼しさ、こうした極端な温度差のある場所を毎日行き来することで体温を調節する自律神経が乱れてしまうということが挙げられます。自律神経が乱れることで、いろいろな面での体調不良が起こるんですね。
そして自律神経のバランスを整えるためには、全身の血行を良くすることが大切です。そのためには、お風呂につかって身体をしっかり温めるのが効果的なのです。
入浴を習慣化できれば疲労から回復しやすい体質への変化も期待できるため、疲れたときにだけお風呂につかるのではなく、できるだけ毎日入浴するのがポイントです。
夏のお風呂の適温とオススメ入浴法は?
入浴の温度の好みは人それぞれですが、なかには熱い温度のお風呂を好まれる人もいます。一日の終わりに熱いお風呂につかり、リフレッシュするのが楽しみという方も多いのではないでしょうか。
確かに熱い温度のお風呂には、気分を高揚させリフレッシュできるという効果が期待できます。ですが同時に、長く入浴しすぎると血管や心臓などに負担がかかってしまうことも。
また、熱中症のリスクも無視できません。入浴中は体温が全体的に高くなり、さらに夏バテで入浴中の体温調節が上手くいかなくなっている場合には、熱中症や脱水症状を起こすリスクが高くなります。
そのため熱いお風呂につかるのは気分が良いものですが、健康上のリスクを考慮すると夏場はぬるめの温度で入浴する方が安心です。具体的には38度以下の温度のお湯で半身浴をするのがオススメ。肩までお湯につかる全身浴と比べて、心臓への負担も少ない半身浴は暑い夏にはぴったりです。
半身浴は上半身が冷えてしまうようにも感じられますが、20分から30分ほどつかることで全身くまなく温まり、血行も良くなります。ゆっくりじっくりと体温が上がっていくため、身体も徐々に暑さに順応することができ、汗をかくことによる体温調節機能を向上させる効果も期待できます。
また、自律神経の調子を整えるだけでなく副交感神経を活発にさせるため、その後の睡眠の質も高めてくれます。夏バテの予防や回復のためには、まさにぴったりの入浴方法といえるでしょう。
夏場の朝シャワーは熱めがオススメ!
夜もムシムシと暑い日が多くなる夏は、寝るまではエアコンのおかげで涼しく快適に過ごしていたはずが、朝起きると寝汗で肌がベタついているなんてこともありますよね。
そんなときには朝シャワーで汗を流してから一日をスタートさせるのがオススメです。朝に浴びるシャワーは、夜の入浴時とは逆に熱めの温度が良いでしょう。40度から41度くらいの温度のシャワーを1分ほど浴びるだけで、寝ている間にかいた汗や皮脂の汚れがさっぱりと流れ落ちます。
また血圧も上がるため、寝起きでぼんやりしていてもすっきり目が覚めます。1分だけ、しかも石鹸できちんと身体を洗う必要がないので、忙しい朝でも実践できそうですよね。
さらに朝に浴びる熱めのシャワーには、そのときの皮脂汚れを落とすだけでなく、その後一日の皮脂量を抑制する効果も期待できます。分泌される皮脂量を抑えられれば、肌のベタつきや体臭も少なくなるので、汗をかきやすい人や体臭が気になる人にもオススメです。
まとめ
夏の暑い時期に入るお風呂のオススメの温度や入浴法についてご紹介しました。
気温が高い上に湿気もあり、ジメジメと蒸して暑くなる日が多い夏は、湯船にしっかりつかると暑苦しくなりそうだと敬遠されることも多いですが、適切な温度と入浴方法でゆっくりつかれば夏バテ予防にもなり、身体もすっきりしてよく眠れるようになります。
その日の疲れはその日のうちに、お風呂でしっかりと疲労を取って暑い季節もバテることなく乗り切りましょう!