2024-07-23

入浴でのカロリー消費はどれくらい? 効果的な入浴法で健康促進

入浴は身体を清潔にするのはもちろん、心をリフレッシュする手段としても活用でき、私たちの生活には欠かせないものですよね。
そんな入浴には健康効果もあり、その中で注目されているものの一つに「カロリーの消費」があります。
今回は、入浴とカロリー消費の関係や、入浴を通じた健康促進の方法についてご紹介します。

入浴によって消費されるカロリーは?

入浴中は、主に体温の維持や血行促進によってカロリーが消費されます。
お湯に浸かることで体温が上昇し、身体が体温を調節しようとする過程でエネルギーが使われて、カロリーが消費されるのです。

お湯の温度が高いほど、体温調節のために消費されるカロリーは増加し、40度のお湯に15分間浸かると約80~100キロカロリーを消費するといわれています。
温度が低い場合でも、体温を維持するためにエネルギーを使うので、カロリーは消費します。

入浴方法とカロリー消費の関係

全身浴

全身浴は、肩までお湯に浸かる入浴法で、身体全体を温められます。
全身浴のカロリー消費量は多く、前述したように15分間の全身浴で、約100キロカロリー前後を消費できます。
ただし、心臓への負担が大きくなる可能性もあるため、体調に注意が必要です。

半身浴

半身浴は、腰から下だけをお湯に浸ける入浴法で、全身浴と比べて心臓への負担が少なく、長時間入浴できます。
半身浴でもカロリーを消費できますが、効果は全身浴ほど高くはありません。
ただし、長時間の入浴が可能なため、トータルでのカロリー消費量が増加するケースもあります。

温冷交代浴

温冷交代浴は、温かいお湯と冷たい水に交互に浸かる方法です。
この方法は血行促進効果が高く、代謝を活性化するため、高いカロリー消費が期待できます。
温冷交代浴は全身浴よりも多くのカロリーを消費しやすいです。
ただし、自宅では難しく、銭湯などで温かいお風呂と水風呂を交互に浸かる方法が一般的ですね。
もし自宅で行いたい場合は、水風呂の代わりに水シャワーを浴びましょう。

カロリー消費効果を高めるための工夫

入浴時間を工夫する

適切な入浴時間を保つことで、効果的にカロリーを消費できます。
15〜20分程度の入浴を目安にとお伝えしましたが、長時間の入浴は脱水症状を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。

入浴剤を活用する

入浴剤は、香りや配合成分によって入浴の効果を高められるアイテムです。
特にアロマオイル入りの入浴剤などはリラックス効果のために使用する人が多いですね。
そんな入浴剤ですが、カロリーの消費にも役立ちます。
例えば、発汗を促進する成分が含まれた入浴剤を使用すると、カロリー消費が増加するのです。

マッサージと併用する

入浴中にマッサージを行うと、さらに血行が促進され、カロリーの消費を増やせます。
特に足や手のマッサージはおすすめで、お湯の中で筋肉をほぐすことで、リラックス効果も得られます。

入浴によるそれ以外の健康効果は?

リラックス効果を得られる

冒頭でも少し触れましたが、入浴はリラックスやストレス解消に良い手段です。
お湯に浸かることで筋肉が緩み、リラックス効果が得られます。
また、香りの良い入浴剤やアロマオイルを使用すれば、さらにリラックス効果が高まりますね。

睡眠の質が向上する

入浴後は体温が徐々に下がり、眠気が促進されるため、睡眠の質が向上します。
入浴を就寝前に行い、深部体温が下がったところで入眠すれば、深くて快適な眠りを得られるでしょう。

血行促進

入浴による温熱効果で血行が促進されると、冷え性や肩こりの改善も期待できます。
また、血流が良くなることで、肌の健康も保たれやすくなるというメリットもあります。

入浴時の注意点

脱水症状に注意する

長時間の入浴や高温のお湯に浸かりすぎると、脱水症状が起こる可能性があります。
入浴前後にはしっかりと水分補給を行い、入浴中に水を飲むのも有効です。
特に長時間入浴する半身浴では欠かせないものになるでしょう。

心臓への負担を考慮する

全身浴や高温のお湯に長時間浸かることは、心臓に負担をかける場合あります。
特に元々心臓が弱い方や、高血圧や心臓病を患っている方は、医師へとしっかり報告と相談をしながら入浴方法を決定しましょう。

入浴後にケアの必要性がある

入浴後はどうしても肌が乾燥しやすいため、保湿ケアを行うのも大切です。
入浴後すぐに保湿クリームやローションを塗布し、肌の乾燥を防ぎましょう。

お風呂で心身ともに健康になろう

このように、入浴は身体の衛生面やリラックス効果だけでなく、カロリー消費や健康促進にも効果的です。
適切な入浴方法を実践し、自身に合わせてカロリー消費をコントロールすれば、健康的な生活を送れる一つの手段となるでしょう。
入浴の効果を最大限に引き出すためにも、定期的な入浴とともに、適切なスキンケアが重要になってきます。
ぜひ、入浴でのカロリー消費を意識して、心身ともに健康を維持しましょう!

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2024-06-25

バスタイムをもっと快適に! お風呂の照明選びの基本と実践テクニック

お風呂は一日の疲れを癒やしてリラックスできる場所ですが、この空間をより快適で機能的なものにするためには、照明選びが非常に重要です。
適切な照明はお風呂の雰囲気を大きく変え、使用感や安全性にも影響を与えます。
今回はお風呂の照明選びの基本から、配置例について分かりやすく解説します。

お風呂の照明選びの基本

お風呂の照明選びは、機能性とデザイン性を兼ね備えた快適な空間を作るための重要な要素です。
以下に、お風呂の照明を選ぶ際の基本的なポイントをご紹介します。

明るさの重要性

お風呂では適度な明るさが必要で、特に鏡の前でのメイクやシェービングなど、細かい作業を行う場合には十分な明るさが求められます。
しかし、リラックスタイムには柔らかい照明が望ましいため、用途に応じて明るさを調節できる、調光機能のある照明を選ぶのがおすすめです。

色温度の選び方

照明の色温度は、空間の雰囲気に大きな影響を与えます。
一般的にお風呂では昼白色の照明が適しており、この色温度は自然光に近く、清潔感を感じさせます。
一方、リラックスした雰囲気を求める場合には温白色の照明が最適で、暖かみのある柔らかい空間になるでしょう。

防水性能の確認

お風呂は湿気が多く、水が飛び散る可能性があるため、防水性能の高い照明器具を選びましょう。
照明器具の防水性能は「IPコード」で確認でき、お風呂場では一般的にIP44以上の防水性能が推奨されています。
水しぶきや湿気から照明器具を保護し、安全に使用できます。

お風呂の照明の種類

お風呂で使用される照明は、主に下記の種類です。

天井照明

天井照明は、お風呂全体を均一に照らすための基本的な照明です。
ダウンライトやシーリングライトが一般的に使用され、調光機能付きの天井照明を選ぶとリラックスタイムには柔らかい光、作業時には明るい光を使い分けられます。

ミラーライト

ミラーライトは鏡周りを明るく照らす照明で、顔に影ができにくくなるため、メイクやシェービングがしやすくなります。
壁付けのブラケットライトや鏡に内蔵されたLEDライトが一般的で、左右対称に配置すると均一な明るさを確保できます。

間接照明

間接照明は空間に柔らかい光をもたらし、リラックスした雰囲気を作り出せます。
天井のコーブ照明やバスタブの下に設置するLEDテープライトが効果的です。
間接照明を使えば落ち着いた空間を演出でき、お風呂でのリラックスタイムをより快適に過ごせるでしょう。

フットライト

フットライトは、夜間の視認性を高めるために設置されることが多く、床面に設置すると夜中にお風呂に入る際の安全性が向上します。
柔らかい光のものを選ぶと、リラックスした雰囲気を損なわずに視認性を確保できます。

スポットライト

スポットライトは、特定のエリアを強調するための照明です。
例えば、シャワーエリアやバスタブ周りに設置すると、必要な場所を効果的に照らせます。
調光機能付きのスポットライトを選ぶと、用途に応じて明るさを調節できるため便利です。

照明選びの実践例

照明選びの基本と種類を押さえた上で、具体的な実践例をご紹介します。

小さなお風呂の場合

小さなお風呂では、スペースを有効活用するためにコンパクトな照明選びが重要です。
天井に埋め込むダウンライトや、鏡に内蔵されたLEDライトが適しており、壁面にブラケットライトを追加することで、スペースを圧迫せずに明るさを確保できます。

大きなお風呂の場合

大きなお風呂では、複数の照明を組み合わせると均一な明るさを確保できます。
天井照明に加えて、鏡周りやバスタブ周辺にタスク照明や間接照明を配置すれば、必要な場所を効果的に照らせます。
また、調光機能を利用すると、シーンに合わせた照明を楽しめるでしょう。

モダンなお風呂の場合

モダンなお風呂には、デザイン性の高い照明を取り入れるとスタイリッシュな雰囲気を演出できます。
例えば、ミニマルなデザインのペンダントライトや、フレームレスのLEDミラーライトが効果的です。
また、スマート照明を導入すると、スマートフォンや音声コントロールで照明を操作できます。

適切な照明で快適な空間を作り出そう

明るさや色温度、防水性能を考慮しながら、天井照明、ミラーライト、間接照明、フットライト、スポットライトなどをバランスよく配置することで、理想的なお風呂空間を実現できます。
ご自身のライフスタイルやお風呂のデザインや広さに合わせて、最適な照明を選んで下さいね!

2024-06-21

海外のお風呂でお湯が出なくなるのはなぜ? 理由と対策するポイント

海外では日本ほどお風呂の設備が充実していないところも多く、使用時にトラブルに見舞われることもしばしば。
そのなかでも頻発するのが、お湯が出なくなるという現象です。
シャワーから冷たい水しか出てこないのではとても体を洗ったり温めたりするわけにはいきません。
今回は、海外のお風呂でお湯が出なくなりやすい理由と、その対策についてご紹介します。

お湯が出なくなる主な原因は「お湯不足」

海外のお風呂を使っているとしばしば起こる「お湯が出なくなる」というトラブル。
設備の故障等が原因でお湯がまったく出なくなってしまう可能性ももちろんありますが、お湯が出ない理由として一番ポピュラーなのは「タンクにお湯が残っていない」というシンプルなものです。

日本では、蛇口から出てくる水を直接温め、お湯として使うことが多いですが、海外ではあらかじめお湯を大きなタンクに溜めておき、お風呂をはじめとしてお湯を使う際にはそこから消費するというスタイルがほとんど。
そのお湯を使い切ってしまえば、またある程度タンク内にお湯が溜まるまでシャワーからは水しか出なくなってしまうのです。
特にホテルやアパート、学校の寮といった集合住宅では、各部屋でお湯を使う時間帯が重なりがちになります。
少し出遅れてしまうとすでにタンク内のお湯がほとんど使い切られており、自分がシャワーを浴びるころには水しか出なくなっている……ということもしばしばなのです。

入浴が混み合う時間帯をなるべく避けるのがおすすめ

国によってお風呂に入る基本の時間帯は違いますが、アメリカやヨーロッパなどでは朝にシャワーを浴びる人がとても多いです。
日本では夜にお風呂に入り朝は軽く身支度して出掛けるという方も多いかと思いますが、欧米では人に会う前にシャワーを浴びる、というスタイルが一般的。
そのため、仕事や学校に出掛ける直前である朝にお湯の使用が集中することになります。

海外でも日本と同様に、夜にお風呂に入る場合にはお湯が足りなくなるといった事態は避けやすくなるでしょう。
もちろん海外であっても夜にシャワーや入浴をする人もいるので油断は禁物ですが、夜はお湯を使う時間が集中しないため、お湯が出なくなる事態も比較的に避けやすいのではないでしょうか。
海外で朝にシャワーを浴びたい場合には、少々早起きして混み合う時間帯を避けるのがおすすめです。早起きが苦手な人であっても、タンク内のたっぷりのお湯を使えることを考えれば早起きするメリットは十分あるといえるでしょう。

一度タンク内のお湯がなくなってしまうと、新しくお湯が溜まるまで使うことはできません。
そうなると、「お湯ができるまで待つ」ことしかできないので、のんびり待つだけの時間の余裕がないときにはなるべくシャワーが混み合う時間を避けることで対応しましょう。

ボイラーでトラブルが起こっていることも

タンクが空になるのではなく、お湯を沸かすために使われているボイラーで不具合が起こりお湯が出なくなってしまうこともあります。
単純に設備が故障しているケースもありますが、それよりも頻繁に起こるのは不慮の事態でボイラーの火が消えてしまっているケースです。
ボイラーの設置場所にもよりますが、ボイラー内で常に燃えているはずの火種が、強い風などが原因で完全に消えてしまうことがあります。

本来はこの小さな火は絶やさずにおくべきものです。
ボイラー内では、お湯を沸かすときには火の勢いを強くし、お湯が足りているときには弱くするという仕組みでお湯をつくっています。
お湯をつくるとき、その都度火をつけ直しているわけではないのです。
そのため、一度火が消えてしまうとお湯をつくろうとしても火を強くすることもできず、水は温められずにずっと冷たいままタンクに溜められていることになります。
そのタンク内の水を使用すれば、当然お湯ではなく冷たい水がシャワーから出てくる……というわけです。

ボイラーの故障ではないため、火をもう一度つけることができればまた問題なくお湯を沸かせるようになります。
とはいえお湯が温まるまでしばらく待つ必要があるため、すぐにお風呂に入ったりシャワーを浴びたりできない点には注意が必要です。

海外ならではの入浴スタイルを楽しんでみよう

日本では、基本的にはいつでも自由に、使いたい分だけお湯や水を使うことができます。
そのためシャワーもたっぷりと満足がいくまで浴びられますし、湯船にお湯をはってのんびりと入浴を楽しんでも問題ありません。
ですが海外の多くの国では、水やお湯が日本よりもずっと貴重なケースが多いです。

快適にお風呂を利用するためには、シャワーは短めに済ませる、混み合う時間帯を避けるなど、細かい部分で気配りすることが大切になります。
日本での入浴と比べると不便な部分も多々ありますが、海外生活ならではの習慣と考えればこれも日々の新鮮な楽しみになるかもしれません。
日頃は簡単なシャワーで済ませておき、たまにのんびりお風呂に入ったり温泉を訪ねたりしてリフレッシュするという暮らしも素敵です。
郷に入っては郷に従えということわざの通り、海外風の入浴スタイルを楽しんでみるのはいかがでしょうか?

2024-05-30

入浴中にもしも地震が起きたら? 慌てずに行動するための基本ポイント

「入浴中に地震がきたらどうしよう、、」と一度は不安に感じたことがある方は多いのではないでしょうか?
お風呂ではもちろん裸なので、髪や身体を洗っているときに万が一地震がきたら焦ってしまうのは無理もありませんが、できるだけ慌てずに済むよう緊急時の対応や日頃の備えについて考えておくことが大切です。
そこで今回は、入浴中に地震が起こったときの基本的な対処法や、準備しておくと便利なアイテムについてご紹介します。

入浴中に地震が起きたらどうする?

誰もが無防備な入浴時にもしも地震が発生したときは、まず落ち着いて下記のように行動することをイメージしておきましょう。
ただしあくまで基本的なポイントになりますので、状況に合わせて慌てずに判断するようにしてください。

姿勢を低くして身を守る

地震発生時、浴室の鏡や窓のガラスが割れたり、上から物が落ちてきたりする恐れがありますので、できるだけ姿勢を低くして洗面器や椅子、お風呂の蓋などを使い頭や身体を守りましょう。
浴槽内にいるときは慌てて急に立ち上がると転倒する危険がありますので、身の回りの物で守りつつ揺れがおさまるのを待ちましょう。

ドアを開けて避難経路を確保

地震が大きい場合は揺れの影響で建物がゆがみ、お風呂の扉が開かなくなる恐れがあります。そのため揺れを感じたら、閉じ込められないようにすぐに扉を開けて避難経路を確保しておくことも重要です。
人が通れるくらいの大きさに開けるのがベストですが、助けを呼んだりタオルなど脱衣所に置いてある物が取れたりできるよう、少しでも開けておくようにしてください。

周囲の安全を確認

避難経路を確保して地震の揺れがおさまったら、次は実際に避難することになりますが、ここでも慌てず落ち着いて行動するのが大切なポイントになります。
まずは床に割れたガラスやカミソリなどの危険物が落ちていないか、周囲の安全を確認しましょう。素足で踏めば怪我にもつながりますので、脱衣所にスリッパがあれば履いておきましょう。

ガスを切る

お風呂のガスは必ず切るようにしましょう。地震によってガス管が壊れていると、追い焚き機能といった自動装置が動いてしまうことが火災など二次災害の原因となる危険があります。多くのガスメーターは大きな地震が発生すると、安全のため自動でガスが止まるよう設定されていますが、避難する際にスイッチが切れているか確認しておくと安心です。
またガス漏れに気付いたときはすぐに窓を開けて避難し、ガス会社に連絡しましょう。幸い避難の必要がなかった場合でも、ガス漏れや給湯器にエラー表示がないかチェックしてください。

地震に備えて用意しておくと便利なアイテム

地震が発生したときに慌てず行動するためにも、日頃から準備しておくことが大切です。
ここではあると便利なアイテムをいくつかご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

バスローブやスリッパ

入浴時は脱衣所にタオルやパジャマを置いている方は多いですが、地震発生時には服を着ている余裕がないケースも想定されるので、すぐに羽織れるバスローブがあると便利です。またフード付きのバスローブであれば、シャンプー中に避難しなければならなくなった場合でもサッと頭から被って人目を避けられます。
ガラスの破片や落下物などを踏んで怪我しないように、スリッパなど履き物も普段から近くに用意しておくことをおすすめします。

スマホ・携帯電話

万が一に備えて、スマホや携帯電話は浴室の前に置いておくとよいでしょう。大きな地震の場合、緊急地震速報ですぐに予測でき、わずかな時間でも事前に対策できることにつながります。
また地震発生後に浴室に閉じ込められて、身動きが取れない状況になって助けを呼びたいときにも活躍します。

お風呂やシャワーを利用できないときに便利なグッズ

避難所でしばらく生活することになった場合は、毎日お風呂に入ったりシャワーを浴びたりすることができない可能性が高いです。そのため、「水のいらないシャンプー」や「ウェットティッシュ」などお風呂に入れない環境でも身体を清潔に保つグッズを用意しておくと便利です。
また普段はお風呂ラジオとしても使える、「防滴仕様ラジオ」といったグッズも災害時に活躍するのでおすすめです。

フィルムやシート

浴室内の窓ガラスには、あらかじめ「ガラス飛散防止フィルム」を貼って保護しておけば、もしもの時に割れても飛散防止になります。
浴槽内や床に使える「滑り止めシート」を設置しておけば、災害時のみならず普段から転倒防止にもつながります。

お風呂の水を貯めておくと便利?

災害時に断水してしまったときに備えて、できるだけ浴槽に水を貯めておくことも日頃から心がけておきましょう。ただし小さなお子様がいる家庭では思わぬ事故につながる可能性があるため注意が必要です。
お風呂に水を貯めるメリットやこのほかの注意点については、下記の記事でご紹介していますので、ぜひこちらをご覧ください。
(地震や台風などの災害時対策でお風呂に水を溜める注意点とは?)

まとめ

入浴中に地震が起こったときの基本的な対処法や、用意しておくと便利なアイテムについてご紹介しました。
大きな地震が起こったときほど、落ち着いて行動することが命を守るために重要なポイントになります。今回ご紹介した対処法をぜひ参考にして、万が一の時でも慌てず動けるよう日頃からイメージして備えておきましょう。

2024-05-24

お風呂の換気扇はつけっぱなしが効果的! その理由を解説

湿気が多い環境であり、換気が欠かせない部屋であるお風呂。
入浴した後に換気扇をつける方は多いと思いますが、実は浴室の使用後だけではなく24時間つけっぱなしにしておくと様々なメリットがあります。
今回は、長時間換気扇をつけておくメリットのほか、電気代についてもご紹介します。

お風呂の換気扇はつけっぱなしがいい理由

お風呂に入った後、全体的に換気されるまでつける……というように、必要なタイミングのみ換気扇を利用するという方は多いかと思います。
ですが実際のところ、より効果的に使用するならお風呂の換気扇は24時間つけっぱなしにしておくのがいいといわれています。
まずは換気扇を24時間稼働させておくと一体どんなメリットがあるのかご紹介します。

カビが発生しにくくなる

湿度・温度の高いお風呂は、カビが発生しやすい環境が整っています。
使用後に換気するだけでもある程度は湿気を減らせますが、24時間つけっぱなしにしておくとお風呂場の湿度が高い空気をどんどん外に出すことができ、より効果的に湿度を下げてカビが発生しにくい状況がつくれます。

嫌なにおいがこもるのを防ぐ

お風呂の排水口から嫌なにおいがすることがあります。
排水口に髪の毛や垢、カビなどの汚れがたまっている、なんらかの理由で下水のにおいが上がってきているなど、原因は様々ですが、浴室内の換気をしっかりすることで嫌なにおいがお風呂にこもるのを防げます。
嫌なにおいの原因を元から断つのも大切ですが、すでに発生したにおいに対処するにはお風呂の換気扇を回しておくのが効果的です。

お風呂の湿気が家全体に回るのを防ぐ

お風呂場をしっかり換気すると、家全体の湿気を防ぐことにもつながります。
お風呂場は住宅のなかでも特に湿気が多い場所ですが、ここの湿気を放置していると家全体の木材に湿気が吸われてしまう可能性があります。
木材は湿気を含むと腐りやすくなるだけでなく、シロアリなどの害虫が発生しやすくなるリスクも出てきます。

換気扇をつけっぱなしにすると電気代はどれくらい変わる?

お風呂場の換気扇は24時間つけっぱなしにしておくのが効果的であり、様々なメリットがあるとわかっていても、やはり気になるのは電気代がどれくらいかかるのかというところです。
換気扇のメーカーや型によっても消費する電力量は変わりますが、1時間に消費する電力はおよそ7Wから13Wほど。
1時間あたりの消費電力を13Wと仮定し、30日間ずっと24時間つけっぱなしにしてみたとすると、以下のような式で電気代を算出できます。

13W(0.013kW)×24時間×30日×31円(1kWhあたりの電気料金)=290.16円

つまり、お風呂場の換気扇を1か月の間24時間つけっぱなしにしていても、かかる電気代は300円程度ということになります。
より消費電力量の少ない換気扇であればさらに電気代は安くなります。
光熱費が値上がりしている現状であっても、この程度の金額であれば家計にもさほど影響しないでしょう。
換気扇を常につけたままにしておくメリットの多さとあわせて考えれば、かなりコストパフォーマンスのいい湿気対策といえます。

換気扇をつけるときのコツは?

高額ではないとはいえ、電気代を増やしてまでお風呂場の換気扇をつけっぱなしにしておくのですから、その効果は最大限に享受したいものです。
そこで、お風呂場の換気をより効率的に行うために換気扇の使い方のコツをご紹介します!

お風呂場はしっかり密閉して換気扇を回す

換気するというと、窓や扉を開けて室内に風を通すようなイメージがあります。
リビングなどの換気においては効果的な方法ですが、換気扇を回す場所ではあまりおすすめできません。窓や扉を開けておいても、湿度を減らせるのはその付近のみ。
浴槽のなかや天井付近などにたまっている湿気はなかなか取り除くことができません。
換気扇を回しながら窓や扉を開けておくのも非効率です。
何故なら、窓や扉から入ってきた外の空気が換気扇に吸い込まれてしまい、結局お風呂場のしけった空気がその場に残ってしまうためです。
換気扇の効果を最大限に活かすには、窓も扉も開けず、密室の状態で使用しましょう。
全体の空気が効率よく循環し、換気扇の効果を最大限に発揮できます。

換気扇を定期的に掃除する

換気扇にもカビやほこりなどの汚れがたまります。
この汚れを放置していると、換気扇から汚れが落ちてきて不衛生なだけではなく換気機能も下がってしまいます。
換気扇が効率的に動かないと電気代も高くなり、換気が上手くできない上にコストは高くなるという悪循環に。
換気扇は定期的に掃除して、清潔な状態を保つのが大切です。掃除する際には、パーツごとに分解できるかどうか、取扱説明書を確認しながら作業するようにしましょう。

お風呂の換気扇はつけっぱなしがおすすめ!

お風呂の換気扇はつけっぱなしにしておくのがおすすめな理由やメリット、換気扇を効果的に活用するためのコツなどをご紹介しました。
電気代は少々かかってしまいますが、それ以上に換気扇をつけっぱなしにするメリットは大きいといえます。
清潔なお風呂でバスタイムを楽しむためにも、お風呂の換気扇はぜひ長時間つけておくことをおすすめします。

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