暑い時期には、ゆっくりとお風呂に入ることはつい避けてしまうという方も多いですよね。
ですが本当は、夏場であってもしっかり湯船に浸かる方が体にいいことは変わりません。
朝起きたとき、また外出から帰ったときなど、汗を流すためにシャワーを浴びるのは良いのですが、毎日の入浴をシャワーで済ませてしまうのはあまりおすすめできないのです。
ちゃんと湯船に浸かると時間が取られる上、夏場は暑さにも耐え難いと感じる方も多いかもしれませんが、湯船に浸かるメリットはちゃんとあります!
今回はその中でも特に、熱中症の予防や夏場は特に気になる汗の臭い対策に関するメリットについてご紹介します。
熱中症を予防するためのポイントは「汗」
近年、夏場になると「熱中症に気をつけてください」とニュース等でもよく呼びかけられるようになりました。熱中症は、暑い戸外で過ごすときにだけなるものではありません。条件が揃えば屋内でも熱中症になってしまう可能性は十分あります。
入浴中も例外ではなく、大量のお湯を使うため室内の温度・湿度が上がり、熱中症になるリスクがあるといいます。
熱中症には、大まかに分けて4つの症状が見られます。
このうち、暑さによる大量の発汗によって起こるのが熱疲労や熱射病、熱痙攣などの症状です。熱疲労と熱射病は、汗をかきすぎて脱水を起こした結果の症状です。
そして熱痙攣は、汗に含まれるミネラルや電解質が減ったことにより起こる症状です。
それでは汗をかかないようにすれば熱中症は防げるのではないか?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、汗をかくこと自体は上がりすぎた体温を下げるためには必要な体の機能です。
人体は血液を循環させ「熱放散」することで体温を一定に保っていますが、発汗による体温調節が間に合わないと熱放散の効率を上げるため皮膚に血液が集中し、立ちくらみやめまいの原因となってしまいます。これが熱中症のもうひとつの症状である熱失神です。
つまり、熱中症を予防するためにはまずしっかり汗をかくこと、そして汗をかいても脱水やミネラル・電解質不足を起こさないだけの水分・栄養補給が大事だということです。
お風呂は「汗をかく訓練」にぴったり!
「汗なんて暑ければ勝手に出てくる」と思う方も多いかもしれません。
ですが近年は日々冷房の効いた屋内で過ごしていることで、汗のかきにくい体になっている方も多いです。
そういった方も、お風呂にきちんと入ることでもっと汗を上手にかける体になれるかもしれないのです。
汗は、皮膚にある「汗腺」というところから出てきます。人間の体にはこの汗腺が300万から600万個もあるといわれています。
しかし、実際に日々汗をかいている「能動汗腺」と呼ばれる汗腺は230万個ほど。残りの汗腺は機能していないのだそうです。
つまり、機能していない汗腺にも発汗を促し「能動汗腺」を増やせば、より効率的に汗をかけるようになるというわけです。そのために効果的なのが、お風呂に入ること。毎日入浴してしっかり体温を上げることが汗をかく訓練につながります。
能動汗腺を増やしておけば、それだけ暑いときに体温を下げる能力も高くなるので、熱中症に強い体となれるのです。
夏場のお風呂の入り方としては、水分補給をしっかり行うことが大切です。冒頭でも紹介した通り、油断するとお風呂場で熱中症の症状があらわれてしまうことも。
そうならないためにも、入浴前にはイオン飲料や水などで適切な水分補給をしておきましょう。
汗はたくさんかく方が臭わない!
汗をかいたときに気になるのが、臭いです。体のためには汗をかくべきだとわかっていても、臭いがしたりべたついたりすることを考えるとできるだけ避けたくなってしまいますよね。
ですが実は、汗は上手にたくさんかく方が臭いにくいのです。汗腺には、血液からつくられた汗を一旦ろ過し、ミネラルや塩分などが汗に混ざりすぎないよう調節する機能があります。
うまくこの機能がはたらいている場合、汗はさらさらとしていて、ほとんど水のような状態になるので、そのまましばらく放置しない限りは臭いません。
しかし、うまく汗腺で汗をろ過できないと、ミネラル分などが過剰に含まれてべたべたした、かいた直後から臭いの原因になる汗となってしまいます。
汗をたくさんかける体であるということは、それだけ日頃から汗腺がきちんと機能しているということ。汗腺は使わないでいると徐々に機能が衰えてうまく働かなくなってしまうため、それを防ぐ意味でもきちんとお風呂に入ってたっぷりと汗をかく訓練が大切です。
毛穴の皮脂汚れもお風呂でしっかり落とせる
皮脂汚れによる臭いも、お風呂に入れば簡単に対策できます。
夏場はどうしても毛穴に皮脂汚れが溜まりやすいですが、温かいお湯に浸かることで、毛穴から皮脂汚れが浮き上がり落としやすい状態に。
湯船に浸かった後に体を洗えば、ブラシやタオルで強くこするよりもずっとお肌に優しく、簡単に皮脂汚れを洗い流すことができます。
まとめ
夏場でも湯船に浸かることのメリットについてご紹介しました。
ただ普通にお風呂に入ってしっかり汗をかくだけで、熱中症になりにくい体づくりや臭い対策につながります。
夏場は暑いからと避けがちですが、体をメンテナンスする意味も込めて、ぜひゆっくり湯船に浸かることを習慣にしてみてくださいね。
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お風呂のエコ製品で始める省エネ生活! 種類や導入のメリット
普段の生活の中でお風呂は日々欠かせない場所ですが、光熱費や水道代といった家計の大きな割合を占めます。
それに加えて、温暖化やエネルギー資源の枯渇といった地球規模の問題も無視できません。
そこで役立つのが「エコ製品」です。
今回は、お風呂のエコ製品の種類やメリット、選び方について解説します。
お風呂のエコ製品の種類
お風呂のエコ製品は、日常的に使うお風呂に関するエネルギーや水の消費を抑えるために設計されたものです。
最近は光熱費の節約だけでなく、環境にも優しい選択肢として注目されています。
エコシャワーヘッドの仕組みと効果
エコシャワーヘッドは、通常のシャワーヘッドと比べて使用する水量を大幅に減らせる製品です。
内蔵された特殊なノズルや空気混合技術によって、少ない水量でもしっかりとした水圧を感じられるように工夫されています。
このため、使い心地が悪くなることなく節水が実現できるのです。
ガス代の負担も軽減され、特に家族が多い家庭ではその効果を実感しやすいでしょう。
節水バスタブの魅力
節水バスタブは、通常のバスタブと比べて少ない水量で十分にお湯をためられるようにデザインされており、特殊な形状や仕切りを取り入れています。
例えば、底が浅めで幅が広い形状にすることで、少ない水でもしっかりと体を包み込む感覚を得られるのです。
最近では、ヒーター内蔵型や保温効果の高い素材を使った製品も増え、お湯が冷めにくくなり、追い焚きの回数を減らせます。
節約だけでなく、快適さも重視した製品が多いので、エコ生活を始める第一歩として検討してみるのもおすすめです。
自動温度調整システムの活用法
お湯の温度調整が自動でできるシステムも、お風呂のエコ製品として注目されています。
これを導入すると、お湯を沸かしすぎたり冷たすぎたりする心配がなくなり、設定した温度をキープするため、無駄なエネルギーを使わずに済むのです。
特に便利なのは、季節の変わり目や家族ごとに好みの温度が異なる場合です。
子どもにはぬるめ、大人には少し熱めといった調整が簡単にできるので、家族全員が快適に使えます。
設置には少し費用がかかるものの、長期的な光熱費の削減を考えると十分に元が取れる選択肢です。
太陽熱温水器がもたらすメリット
太陽熱温水器は、自然のエネルギーを利用してお湯を作るシステムです。
屋根や庭に設置されたパネルが太陽光を吸収し、その熱を使って水を温める仕組みで、ガスや電気を使わずにお湯を確保できるため、環境にも家計にも優しい選択となります。
特に晴れた日が多い地域では効果が高く、ガス代や電気代の削減に直結します。
曇りや雨の日が続く場合には補助的な加熱が必要になる場合もありますが、最新の製品はこの点もカバーできるよう進化しています。
初期投資は高めですが、長期的なメリットを考えると選ぶ価値があるといえるでしょう。
エコ製品導入前に確認すべき注意点
エコ製品を導入する際には、事前にいくつか確認しておきたいポイントがあります。
まず、自宅の設備に適合するかどうかの確認が大切です。
例えば、太陽熱温水器の場合、設置場所に十分なスペースがあるか、日照条件が良いかといった条件をチェックする必要があります。
また、初期費用やメンテナンスコストも考慮しましょう。
エコ製品は長期的に見れば節約になりますが、導入時の費用が家計を圧迫する可能性もあります。
使い方が難しくないかどうかも大事で、家族全員が快適に使えるよう、導入前にレビューや口コミをよく確認しておくと安心です。
エコ製品を使いこなすためのポイント
お風呂のエコ製品は使い方や工夫次第で、節約効果や環境への配慮がさらに高まります。
家族全員が使いやすい工夫
エコ製品を上手く活用するためには、家族全員がストレスなく使える仕組み作りが重要です。
例えば、初めに一緒に使い方を確認し合う時間を作ると、誰もがスムーズに利用できます。
また、小さな子どもや高齢の家族がいる場合は、タッチパネルやボタンが多すぎると混乱してしまうケースもあるため、シンプルなデザインの製品を選ぶのも一つの方法です。
さらに、使いやすい操作手順をメモしてお風呂場に貼っておくと便利です。
使用時の節水、省エネ習慣
エコ製品を最大限に活用するためには、日々の使い方にも工夫が必要です。
例えば、シャワーを使う時はこまめに止水する習慣をつけたり、短時間で効率よく洗うことを意識したりするだけで、大きな節水効果が得られます。
また、湯船にお湯をためる際には、必要以上に水を使わないように適切な水位を設定するのがおすすめです。
家計にも環境にも優しい暮らしを
お風呂のエコ製品は、光熱費の節約、環境への配慮、そして快適なライフスタイルを実現するための重要なアイテムです。
導入することで家計への負担を減らすだけでなく、CO₂排出量を抑え、地球環境にも貢献できます。
家庭のニーズに合った製品を選び、節約と環境保護を両立させた暮らしを始めてみてはいかがでしょうか?
極上のバスタイムを過ごそう! 自分へのご褒美におすすめアイデア
忙しい毎日を送る中で、自分自身を癒す時間を作ることはとても大切です。そんな時、極上のバスタイムを過ごすことで、心も体もリフレッシュできます。
お気に入りのアイテムやちょっとした工夫を加えるだけで、いつものお風呂が特別な空間に早変わり。
今回は、自分へのご褒美にぴったりなバスタイムのアイデアをご紹介します。
おすすめのスペシャルケア
日々頑張っている自分へのご褒美に、おすすめのスペシャルケアを取り入れてみませんか?
例えば、高級なバスオイルやバスソルト。エッセンシャルオイルが配合されたアイテムを選べば、リラックスしながら肌もしっとり潤います。特別な香りのものを使えば、贅沢な気分に浸れるはずです。
さらに、肌をワンランクアップさせたいならボディスクラブをプラスしましょう。古い角質を取り除いて、ツルツルの肌を目指せます。スクラブ後には、保湿クリームやボディオイルを使って、潤いを閉じ込めましょう。
また、フェイシャルケアもお風呂でできるスペシャルケアの一つです。お風呂のスチーム効果を活かして、クレンジングマスクや保湿パックを取り入れると、肌がぐっと明るくなります。
髪のスペシャルケアとしては、トリートメントやヘアマスクを活用するのもおすすめで、香りの良いものを選ぶと癒やし効果が倍増します。
そして、疲れた足にはぜひフットケアを。お風呂でリフレッシュした後に、フットクリームやマッサージでケアすると、軽やかさを感じられるでしょう。
バスルームの演出も特別に
バスルームをただのお風呂場ではなく、リラックスできる癒やしの空間に演出することで、バスタイムがさらに特別なものになります。
照明や香り
まずは照明の工夫から始めましょう。間接照明やキャンドルを取り入れると、柔らかい光が心を落ち着かせ、リラックス効果を高めます。
香りも重要な要素です。アロマディフューザーやお香を使って、好きな香りでバスルームを満たせば、より快適な空間に変わります。ラベンダーやユーカリ、シトラス系の香りは特におすすめです。
音楽や観葉植物
音楽も取り入れてみましょう。防水スピーカーを使えば、お気に入りのリラクゼーションミュージックや自然音を楽しみながら入浴できます。心地よい音楽は気分を整え、日々のストレスを和らげてくれるでしょう。
さらに、視覚的な工夫として、観葉植物やデコレーションを配置してみてください。例えば、小さなグリーンを窓辺や棚に置くだけで、自然の癒やしを感じられます。また、清潔感のあるタオルやバスマットを揃えれば、統一感が出ておしゃれな空間に。
なお、バスルームの整理整頓を忘れずに。ごちゃごちゃした空間ではリラックスできません。必要最低限のものだけを置くことで、スパのような洗練された空間を実現できます。
バスタイムをさらに楽しむための工夫
いつものバスタイムに少し工夫を加えるだけでも、特別な時間に変えることができます。
そのプラスアルファとしてまずおすすめなのが、入浴剤の活用です。炭酸ガスの入浴剤で血行を促進したり、ミルクバスやバスソルトでお肌に潤いを与えたりするなど、自分の体調や気分に合わせて選ぶ楽しさがあります。ラグジュアリーな香りや見た目の華やかなバスボムも気分を高めてくれるアイテムです。
さらに、読書や映画鑑賞を取り入れるのも一つの方法です。防水のタブレットケースやブックスタンドを使えば、バスタイム中でも好きな映画や本をゆっくり楽しむことができます。忙しい日常の中で、少し贅沢なひとときを過ごせますよ。
その他にも、ドリンクを楽しむのも良いアイデアですね。水分補給のためのハーブティーや、フルーツを浮かべたデトックスウォーターを用意すれば、バスタイムがさらにリッチなものになります。
最後に忘れてはいけないのが、快適なタオルやバスローブ。ふわふわのタオルに包まれる瞬間は、極上のひとときを締めくくる重要な要素です。
お気に入りのアイデアを取り入れて、バスタイムを至福の時間に!
バスタイムは、日常の中で自分を労わる大切な時間です。お気に入りのアイデアを取り入れて、心身ともにリフレッシュしてみてください。特別な日も、普段の日常も、至福の時間に変わるバスタイムをぜひ楽しんでくださいね!