ECO・節約

2018-09-28

お風呂の残り湯(水)の洗濯以外の使い道や上手な活用術

お風呂に入った後の大量の残り湯、どうにか再利用して水道代を節約したいと考えている方は多いのではないでしょうか?
洗濯で使うのは定番ですが、実はほかにも使い道やお得な再利用方法があります。

今回は、残り湯の再利用方法と利用の際の注意点をまとめました。
ぜひ参考にしてお風呂の残り湯を活用してみてください。

1年間で浴槽に溜める水の量はどのくらい?

まず浴槽に溜める水の量が、年間でどのくらいになるのかを知っておきましょう。

一般的な家庭では、約200リットルの水が入る大きさの浴槽が使用されている事が多いです。
そのため、1年間365日、毎日浴槽に新しい水を溜めてお風呂に入ったとすると、その量は200リットル×365日=73,000リットルとなり、1年間に73,000リットルもの水を利用している事になります。

さらにこれを水道料金に換算すると、年間でなんと1万円以上になります。
これだけの水の量を上手く再利用できれば、大きな節水・節約になりますね。

お風呂の残り湯を再利用する方法


それでは、お風呂の残り湯にはどんな再利用方法があるのでしょうか。
具体的な方法をいくつか紹介したいと思います。

洗濯・掃除で再利用

洗濯での利用は定番ではありますが、冷めて常温になった残り湯ではなく、お風呂から上がったあと、まだお湯が冷めないうちに洗濯に使用すれば、より衣類の汚れが落ちやすくなります。
これは、水よりもお湯の方が、衣類に付いた皮脂汚れを浮かす効果があるからです。

また、お風呂掃除やトイレ掃除、床や壁などの拭き掃除でも残り湯は活用できます。
新しい水を使用しなくても汚れを十分綺麗に落とすことができますよ。

植物の水やりで再利用

植物への水やりにもお風呂の残り湯が活用できます。
特に自宅でガーデニングや家庭菜園などをしている方は、大量の水が節約できるため、とても経済的です。
また人間の皮脂や汚れが混じったお風呂の残り湯は、実は植物にとっては高い栄養分になります。
ただし植物は、お湯に弱い種類も多いので、お湯を冷まして常温にした状態で使用しましょう。

車やバイクの洗車で再利用

車やバイクの洗車にも残り湯が役に立ちます。
洗車には大量の水を使用しますので、最初に残り湯と洗剤を使い、汚れを落とし、最後に新しい水を使って綺麗に洗い流すだけでも節約になります。
また、寒い季節、車のフロントガラスに出来た霜を溶かす際に、お風呂の残り湯を使う事も出来ます。

お風呂の残り湯を再利用する注意点

お風呂の残り湯の再利用には、いくつか注意が必要な点もあります。
よく確認して、上手に活用していきましょう。

丸一日経った残り湯は使わない

入浴後、丸1日経った残り湯の使用は控えましょう。
人間の皮脂や汚れが入った残り湯は、時間がたつほど細菌が増えていきます。
また、追い炊きをすれば細菌は死滅するといわれていますが、実際は40度ほどのお湯で死滅する菌は極めて少ないといわれています。
さらに、細菌の繁殖を防ぎたい方は、入浴後に重曹や炭酸ソーダを入れましょう。水がアルカリ性となり細菌の繁殖を抑えることができます。

洗濯では「すすぎ」に使用しない

洗濯でお風呂の残り湯を使ったところ、洗濯ものが臭くなってしまった、という方もいらっしゃるかもしれません。
実は、洗濯ものが臭くなる原因のほとんどが、「すすぎ」工程まで残り湯を使用しまう事なのです。
「すすぎ」まで残り湯を使用してしまうと残り湯にいる細菌が、洗濯物に移り、臭う原因となります。
そのため、残り湯で洗濯する際は「洗い」のみに使用し、「すすぎ」には新しい水を使用する事が臭いを起こさないポイントになります。

入浴剤入りの残り湯に注意

お風呂に入れる入浴剤は、さまざまな成分が入っています。
そのため、再利用する際には注意が必要です。
例えば植物への水やりに入浴剤が入った残り湯を使ってしまうと、枯れてしまう事があります。
特に着色された入浴剤が入っている場合は、植物には使えませんので注意しましょう。

お風呂の残り湯を上手に活用するには

最後にお風呂の残り湯をできるだけ綺麗で温かい状態に保つ簡単な工夫をご紹介します。

湯船は身体を洗ってから入る

湯船に浸かる前には身体をしっかり洗って汚れを落としましょう。
最初に身体の汚れを落とすだけで、細菌が少ない綺麗な残り湯になります。

髪の毛や垢は取り除きましょう

お湯に髪の毛やゴミがあったら軽く取り除いておくだけでも、細菌の増殖を抑えることができます。
また、湯船に浮かんでいる垢は放置せず、市販の「お風呂ネット」使用するなどして取り除くようにしましょう。

お湯を冷めにくくするために

お風呂の残り湯をなるべく熱い温度で再利用するために、入浴後は浴槽のフタをしっかり閉め、お湯が冷めにくくしておきましょう。
また入浴後のまだお湯が温かいうちに、すぐに使用してしまうのもよいでしょう。

まとめ

お風呂の残り湯は、いくつかの注意点を守り、上手に活用すれば、大きな節水・節約となります。

さらに洗濯や拭き掃除では、新しい水よりも温かい残り湯の方が汚れを落とす効果が大きく、日々の家事の時間も節約することができますよ。

お風呂の残り湯を上手く再利用して、お得な生活を送ってみてはいかがでしょうか。

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2023-05-31

バスタイムでもっと癒される! おすすめバスキャンドルの選び方

毎日のバスタイムは、のんびりとリラックスして心も体も癒すための大切な時間です。
バスタイムの癒し効果をさらに高めてくれるアイテムとしておすすめなのが「バスキャンドル」。
ほのかに揺れるキャンドルの明かりは、せわしない日々で知らず知らずのうちに緊張していた心身を優しく癒してくれます。
今回はバスキャンドルの癒し効果について、そしてバスキャンドルを選ぶポイントについてご紹介します!

バスキャンドルの癒し効果

もともと、癒し効果のあるアイテムとして人気のキャンドル。
キャンドルに灯された火はゆらゆらと揺れているのが特徴ですが、この揺れは、実は「1/fゆらぎ」と呼ばれる動き方です。
1/fゆらぎの動きは、単調すぎず大きすぎずちょうどいいバランスで、見ている人に安心感を与えるとされています。
つまり、ろうそくの明かりを眺めているだけで一定のリラックス効果があるというわけです。

ろうそくの火の1/fゆらぎにリラックス効果のある良い香りのアロマなどを組み合わせたキャンドルは定番の癒しアイテムですが、このキャンドルをお風呂でも使えるよう工夫したものを「バスキャンドル」といいます。
心地よい温度のお湯に浸かりながらバスキャンドルの明かりを眺めれば、より癒されるはず!
癒しの相乗効果を生むバスキャンドルは、いつものバスタイムをさらにぜいたくなひとときへと変えてくれます。

お風呂でキャンドルを使う際の注意点

お風呂でキャンドルを使う際には、いくつか注意しておきたい点があります。

バスキャンドルを使う

キャンドルがお風呂でも使えるものかどうか、ちゃんと確かめるようにしましょう。
中には器の形状や材質など、水気の多いお風呂向きではないものもあります。
うっかりお湯の中に落としたりしないよう、安定性と耐熱性のあるグラスやお皿を用いて使うのがおすすめです。
「バスキャンドル」として販売されているものはお風呂での使用を想定されている商品ですので、安心して使うことができます。

燃えやすいものから遠ざける

湿気の多いお風呂であっても、燃えやすいものが近くにあると引火の恐れがあります。
タオル類やシャワーカーテンなど、燃えやすい素材のものから遠ざけて使用しましょう。
髪の長い方は知らないうちに髪が火に近づきすぎてしまうことのないよう特に注意が必要です。

換気扇の近くなど、風の強い場所には置かない

強い風に吹かれると、火の勢いが強くなりすぎることがあります。
火事の原因となる恐れがあるので、換気扇の近くなど強い風の吹く場所へ置くのは避けましょう。

複数個使う際は換気が必要

お風呂は基本的に気密性の高い空間です。
小さなキャンドルひとつを短い時間使用するくらいなら大丈夫ですが、複数のキャンドルを一度に使うような場合にはしっかり換気しながら入浴しましょう。

バスキャンドルを選ぶポイント

バスキャンドルにはさまざまな種類があります。ここでは、選ぶ際のポイントをまとめてご紹介します!

ろうそくタイプかLEDタイプか

灯した火のゆらぎが癒しを与えてくれるキャンドルですが、先ほどご紹介した通り、本物の火の取り扱いには注意も必要です。
キャンドルの扱いに慣れている方、自然な温かみを楽しみたい方にはろうそくタイプのキャンドルがおすすめですが、より気軽に使ってみたい方やキャンドル初心者の方にはLEDタイプのものがおすすめ。
火傷や引火といったトラブルとは無縁な上、本物の火に近いゆらぎを再現した商品もあり、手軽にキャンドルの癒し効果を体感できます。
小さなお子様と入浴する際にもぴったりです。

設置の仕方

バスキャンドルには、バスタブの縁や窓際などの空きスペースに置いて使用するもの、そして湯船に浮かべて使用するものがあります。
空きスペースに置いて使うタイプは取り扱いが楽なのがポイント。
また器の制限も少なく、デザインのバリエーションも豊富で、お風呂だけではなくリビングや寝室等でも使えます。
お湯に浮かべて使うタイプのバスキャンドルは、水面にキャンドルの光が揺らめく光景を眺めて癒やされたいという方におすすめです。
水に光が反射してきらきらと輝く光景は、お風呂ならではのもの。
リラックスタイムにぴったりです。

バスタイムをさらに特別なものにしたい方には、湯船に沈めて使うタイプのキャンドルがおすすめ。
防水加工されている専用のバスキャンドルを湯船に沈めて照明を消せば、まるでホテルやナイトプールのような、ラグジュアリーなライトアップを楽しめます。

アロマの香り

バスキャンドルの中には、香りを楽しむものもたくさんあります。
好みのアロマのキャンドルを選べば、より一層深くリラックスできるはず。
気分をリフレッシュしてすっきりしたいときにはシトラス系のさわやかな香り、とにかくゆったりとリラックスして心身を休めたいときには優しいフローラル系の香りがおすすめです。

特別な日のバスタイムには、エキゾチックな南国系の香りがぴったり!
スパイシーな甘めの香りのキャンドルを選べば、リゾートの高級スパのような気分を味わえます。
シーン別に、いくつかお気に入りを揃えておくのも楽しそうです。

バスキャンドルでお風呂をさらにリラックスできる空間へ!

バスキャンドルでお風呂をさらにリラックスできる空間へ!
忙しい日々の疲れを癒し、ほっと一息つく時間でもあるバスタイム。
バスキャンドルを取り入れて、さらに上質な癒しの時間を楽しみましょう!

2023-05-29

自分の体調を整えてくれる温泉の選び方

昔から健康に良いとされ、広く愛されてきた温泉。「湯治」という言葉もある通り、ケガや病気に悩む方の治療の一環としても利用されてきました。
温泉は基本的に健康に良いものであるのは間違いありませんが、特にどのような体調不良に効果が期待できるのか、という点は温泉によって異なります。
今回は、自身の体調にぴったりの温泉を選ぶポイントについてご紹介します。体調を整えたいという目的で温泉へ行きたいと考えている方はぜひ参考にしてください。

どの温泉にも共通する効能・温泉ごとに異なる効能

温泉は健康に良いものだという認識は、世界的に共通しているものでしょう。
では具体的に、温泉のどんな点が健康に良いのでしょうか。

温泉には、大きく分けると以下の3種類の効能が期待できます。

物理効果

温かいお湯につかることによって得られる様々な効能を「物理効果」と呼びます。
体が温まり血行が良くなることで得られる「温熱効果」、水中にいることで体にかかる静水圧によって体液の循環が活発になる「水圧効果」、水中で体を軽く感じることによって得られるリラックス感や水の抵抗に逆らうことで自然と筋力が鍛えられる「浮力効果」、この3つがまとめて物理効果と呼ばれています。

転地(心理)効果

温泉につかるということは、自然豊かな温泉地に一定期間滞在するということです。
日常から離れて温泉地に滞在するという非日常を体験することで自律神経が刺激され、ストレス解消や精神的な疲労の軽減効果が期待できます。
また澄んだ空気や豊かな自然に囲まれた優れた環境に身を置くことで、精神面だけではなく身体面にも良い変化があらわれることもあります。
こうした効能を「転地効果」もしくは「心理効果」と呼びます。

化学(薬理)効果

温泉には様々な成分が溶け込んでいます。
温泉につかり、含まれる有効成分を皮膚から吸収することで得られるのが「化学効果」「薬理効果」と呼ばれる効能です。
含有成分によって変わる温泉水の特徴を泉質といいますが、どんな泉質であるかは温泉ごとに異なります。
当然つかることによって得られる健康面への効能も、泉質ごとに異なります。

物理効果と転地効果、化学効果のうち、どの温泉でも共通して得られるのは物理効果です。
これは単純に温かなお湯につかることで期待できる効能なので、温泉ではなく自宅のお風呂に入るだけでもOKです。
転地効果については、自分の好みの環境、体調に合っている環境を選ぶことでより高い効果を期待できるでしょう。
ですが「日常生活から離れる」ことが大切なので、どの温泉地でも一定の効果は得られるはずです。

温泉ごとに大きく効能・効果が変わるのは化学効果についてです。
化学効果については、泉質によってどんな体調不良やケガに効果的なのか、明確に差異があります。

一般適応症と泉質別適応症

上記でご紹介した温泉の効能のうち、物理効果・転地効果については、どの温泉地でも一定の効果を期待できます。
ですが残る化学効果に関しては、自身の体調や目的に合致している温泉を選ぶ必要があります。

温泉への入浴が効果的だとされる様々な症状は、「一般適応症」と「泉質別適応症」の2種類に大別されます。

一般適応症はどの温泉でも同じ効果が得られるもの、つまり物理効果での改善が見込めるものを指します。
泉質別適応症はそれとは反対に、泉質によって効能が期待できるかどうかが異なるものを指します。

今回は、症状別に適している泉質をまとめてご紹介します。
自分の抱えている健康上の悩みに合致するものがあれば、ぜひ該当する泉質の温泉を訪ねてみてください。

筋肉痛、神経や関節の慢性的な痛みやこわばり、うちみやくじき、五十肩、慢性的な消化器の不調、自律神経のトラブル、ストレスによる体調不良、疲労、健康増進

上記のような症状は、先ほど紹介した一般適応症に該当します。
つまりどの温泉でも一定の効果が期待できますので、泉質はさほど気にしなくても大丈夫です。

冷え性、肩こり、腰痛など

塩化物泉や炭酸水素塩泉、硫酸塩泉、二酸化炭素泉など、保温効果や循環効果が高い泉質がおすすめです。

肌荒れやアトピー、皮膚炎、にきびなどお肌のトラブル

殺菌効果の高い、酸性泉や硫黄泉がおすすめです。

美肌効果

肌の皮脂を溶かし、不要な角質を整える効果が期待できるのはアルカリ性の温泉です。
炭酸水素塩泉、塩化物泉、二酸化炭素泉などがおすすめです。

自律神経を整える

どんな温泉でも一定の効果は期待できますが、塩化物泉や二酸化炭素泉など保温効果が高い泉質が特におすすめです。
また、お湯の温度によっても得られる効果が異なります。
42度以上の高温泉では体が温まることによって交感神経が、40度以下の温めのお湯では副交感神経が優位になります。
活力を取り戻し元気になりたい場合は交感神経を刺激するため高温泉を選びましょう。
逆にのんびりとリラックスして心身を癒すのが目的の場合、副交感神経を刺激するため温めのお湯の温泉がおすすめです。

温泉でのんびり体調を整えよう!

温泉でのんびり体調を整えよう
忙しない日常を離れ、温泉地でのんびりと過ごす時間は、心身にとてもいい影響を与えてくれます。
自分の体調にもっとも適した温泉を選べば、その効果はさらに倍増するはず。
ぜひ今の自分に必要な効能に合致している温泉を訪ねて、心も体もリフレッシュしてください。

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