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「知る・学ぶ」に関する給湯器・お風呂の情報 記事一覧
突然お湯が出なくなるのはなぜ? 主な原因と対処法について
日々の生活において欠かせないお湯ですが、突然出なくなるというトラブルが起こることがあります。
お湯が出ないという状況は大変不便を感じ、特に寒い季節には非常に困ることでしょう。
そこで今回は、突然お湯が出なくなった場合の主な原因と対処法をご紹介します。
お湯が出なくなる主な原因と対処法
お湯が出なくなる原因はいくつかあり、それぞれ対処法が異なります。
給湯器の電源
水をお湯にする給湯器ですが、動作しない基本的な原因には電源コードが抜けていたり、ブレーカーが落ちたりしていることが挙げられます。
まずは電源コードがしっかりと差し込まれていることと、ブレーカーが落ちていないかどうかを確認します。
もしブレーカーが落ちていれば、再度オンにしてお湯が出るかチェックしてみて下さい。
給湯器の故障
給湯器が故障していることも考えられる原因の一つです。
内部の部品が破損していたり、経年劣化による機能不全が起こっていたりする場合があります。
この場合、故障の具体的な原因を特定するのは難しいため、専門の修理業者に依頼することが最も安全で確実です。
給湯器や配管の凍結
特に寒冷地では、給湯器や配管が凍結して水の流れが阻害されることがあります。
もし凍結した場合は、自然解凍も可能ですが、専門業者に依頼して迅速かつ安全に解凍してもらうことをおすすめします。
凍結防止のためには、給湯器や配管を断熱材で覆うことなどが有効です。
エラーが原因
給湯器にはエラーコードが表示されることがあります。
これは特定の問題を指示しており、エラーによって対処法が異なります。
この場合は給湯器のマニュアルを参照し、表示されているエラーコードの意味を確認します。
多くの場合、簡単なリセットや調整で解決できますが、複雑な問題では修理業者の介入が必要です。
水抜き栓のフィルター詰まり
給湯器には水抜き栓が備えられており、そのフィルターが詰まると水の流れが悪くなったり、給湯器の性能に影響を与えたりすることがあります。
これは長期間メンテナンスを行っていない場合に起こりやすい問題です。
水抜き栓のフィルターを清掃するには、まず給湯器の電源を切り、ガス給湯器の場合はガスの元栓も閉めます。
次に水抜き栓を慎重に外し、フィルターを取り出して洗浄し、必要であれば柔らかいブラシで汚れを落とします。
そして再びフィルターを取り付けて水抜き栓を元に戻した後、電源とガスの元栓を再び開けます。
作業後は漏れがないかを確認して下さい。
ガスの元栓
ガス給湯器の場合、ガスの元栓が閉じているとお湯が出ません。
安全を確認した上で、ガスの元栓が開いていることをチェックし、元栓が閉じていた場合は開けてみて下さい。
ガス漏れの臭いがする場合は、すぐに元栓を閉じて専門業者に連絡しましょう。
蛇口の問題
時には給湯器ではなく蛇口に問題があるケースもあります。
特に内部が壊れていると、お湯がうまく出ずに蛇口の修理や交換が必要になる可能性があります。
簡単な部品交換は自分で行えますが、複雑な場合は専門の業者に依頼することをおすすめします。
また、一つの箇所だけでなく別の箇所でもお湯が出ないかどうかを確認して下さい。
水からお湯になるまでの時間が遅い理由
お湯を使用している上で、自宅と他の家庭で水からお湯になるまでの時間に差があると感じたことはないでしょうか?
水がお湯に変わるまでの時間は、給湯器の種類や設定、設備、使用状況などによって異なります。
まず給湯器の種類ですが、ガス給湯器は一般的に電気給湯器よりも迅速にお湯を供給できる傾向にあります。
また、タンクレス給湯器は即座に水を加熱するため、タンク式よりもお湯が出るまでの時間が短くなります。
設定については、設定温度が低い場合は水がお湯になるまでの時間が長い傾向にあり、特に寒冷地での使用では冷たい水を高温まで加熱するのに時間がかかります。
設備に関しては、給湯器から使用する蛇口までの距離が長い場合も、お湯が出るまでに時間がかかる原因になります。
配管が断熱仕様になっていないなどの理由で、蛇口に辿り着く途中で熱が失われると、さらに時間がかかる可能性があります。
以上のように、給湯器からお湯が出るまでの時間は環境によって左右されます。
この時間は、給湯器の選択や設置場所の工夫によって最適化することが可能です。
また、給湯器が経年劣化している場合は効率が低下し、お湯が出るまでの時間が長くなっている可能性も考えられます。
もし自宅で以前と比べて時間がかかるようになったと感じた場合は、必要に応じて交換やメンテナンスを行うことをおすすめします。
慌てずに原因を確かめて対応しよう!
今回ご紹介したように突然お湯が出なくなる原因は様々ですが、トラブル発生時には冷静に確認して対応することが重要です。
問題が給湯器にあって複雑である場合や自己解決が難しい場合は、専門の業者に相談することが最善です。
給湯器が原因で起こる問題は、定期的にメンテナンスを行うことで防げます。経年劣化している場合は交換するなどし、あらかじめ予防しておきましょう!
ボタニカルなバスルームに! お風呂で植物を育てるコツ
部屋全体をおしゃれに見せてくれるインテリアのひとつ、観葉植物。浴室に飾れば、グリーンで彩られたリゾートライクなバスルームを作ることができます。
ただ、浴室はさまざまな点でリビングなど通常の部屋とは異なる環境であるため、普通に観葉植物を育てるのとはまた異なる気遣いが必要になります。
今回はバスルームで植物を育てるコツ、育てやすい植物の選び方などについてご紹介します。
まずは浴室の環境をチェックしよう
家によって、浴室の間取りや造りには違いがあります。
中には植物を育てるのが難しい造りの浴室もあるため、まずは最低限の環境が整っているかを確認しましょう。
窓の有無
植物を育てるには、最低限の日光と風通しの良さは欠かせないものです。
浴室に窓がない造りになっている場合は、観葉植物を浴室に置きっぱなしで育てることは難しいでしょう。
ただ、日当たりがよく風も通る場所に移動させながら育てるのであれば、入浴の際にお風呂場に置いておくことは十分可能です。
例えば、朝出かける前に日当たりの良い場所に移しておき、夜帰宅して入浴する際には浴室に戻してバスルームの彩りにする……このようなルーティーンにすれば観葉植物も元気に育ってくれますし、入浴しながらのんびりとグリーンを眺めることもできます。
部屋が冷えすぎないかどうか
冬場はどの部屋の室温も下がり気味になりますが、浴室は特に寒くなりやすい場所です。
植物が耐えられない気温になってしまう可能性もありますので、自室の浴室がどれくらい冷えるか、あらかじめ把握しておくことがおすすめです。
冷えやすい浴室のなかでも、窓辺は特に冷えます。
夜から朝にかけての気温が下がる時間帯には植物が耐えられないほどに冷えることもあるので、日当たりが良いからと窓辺に置きっぱなしにしておくのは避けましょう。
寒い時期には浴室から植物を移動させたり、窓の近くには置かないようにしたりというような工夫が必要です。
浴室に置く植物の選び方
浴室にグリーンを飾るには、浴室という特殊な環境に適応できる植物を選ぶことが大切です。
ここでは浴室でも元気に育ってくれる植物を選ぶポイントをご紹介します。
日陰に強いもの
浴室は、たとえ窓があっても日当たりが良くない位置に造られることもあります。
そのため、窓の有無に関わらず日陰に強い、耐陰性の高い植物を選ぶようにしましょう。
水だけで育てられるもの
観葉植物のなかには、水耕栽培(ハイドロカルチャー)といって、土を使わず水だけで育てられるものがあります。
水耕栽培が可能な植物は浴室の高温多湿になる環境でも育ちやすいものが多く、お手入れも簡単なのでおすすめです。
湿度が高くても大丈夫なもの
お湯をたくさん使う浴室は、湿度が高い環境になりやすい場所でもあります。
乾燥した環境を好む植物は避け、湿度が高い環境にも適応する植物を選びましょう。
熱帯のジャングルのような高温多湿の環境で育つ植物がおすすめです。
浴室で育てるのにおすすめの観葉植物
シダ植物
シダ植物には高温多湿の環境に強い種類が多く、見た目もかわいらしいものが多いため、浴室で育てる観葉植物としておすすめです。
ライトグリーンの細やかな歯が目にも鮮やかなアジアンタム、さわやかな黄緑が美しいアスプレニウム、青みがかった緑がきれいなフレボディウムなど、種類も豊富。
ビカクシダ・ネザーランドなど、元々育つのに土を必要としない種類もあり、壁に吊るして飾ることで洗練されたボタニカルなバスルームを演出することもできます。
見た目の好みや理想の飾り方に合わせてどのグリーンを浴室に置くか選ぶこともひとつの楽しみ方と言えます。
サトイモ科の植物
サトイモ科の観葉植物は、熱帯のジャングルが原産のものが多く、浴室の日が当たりにくく高温多湿である環境にも適応しやすい種類です。
サトイモ科の観葉植物で、特に有名なモンステラも浴室に置くグリーンとしておすすめです。
濃い緑の葉のほか、品種によって班が入ったユニークな見かけのものもあり、目を楽しませるインテリアとしても魅力的。
熱帯由来の植物なので、リゾートライクな雰囲気も感じられます。
元々熱帯のジャングルで育つモンステラは薄暗い環境でも問題なく育ち、日当たりが悪くても多少の日光さえあれば大丈夫という育てやすいグリーンのひとつ。
窓のない浴室でも、時折日の当たる場所に出してあげれば無理なく育てられるでしょう。
ただ、熱帯原産の植物の常として、寒さに弱い点には注意が必要。
気温が5℃以下になると枯れる恐れが出てくるので、暖房が効いていてあたたかい室内に移してあげるのがおすすめです。
緑豊かでリラックスできるバスルームをつくろう
観葉植物は、「毎日の疲れを癒しリラックスする」というバスルームの機能をより一層高めてくれるインテリアです。
植物を飾ることで得られるボタニカルな雰囲気を作るには、お風呂という特殊な環境下でも強く育ってくれる植物を選ぶことがとても重要。
生きている植物なのでケアには手間がかかりますが、入浴時の満足感は大きく跳ね上がるはず。
浴室の高温多湿な環境にも適応できるグリーンを選んで、まるでリゾートのようなおしゃれで洗練されたバスルームを完成させましょう!
子供のお風呂嫌いはなぜ? 嫌がる理由と解決策
子供と一緒のお風呂は、苦労することも多いものです。お風呂が好きで毎日楽しく入ってくれる子なら良いのですが、なかにはお風呂が苦手で、毎日ぐずったり泣いて嫌がったりする子もいます。
そこで今回は子供がなぜお風呂を嫌がるのか、そして楽しくお風呂に入ってもらうためのアイディアについてご紹介します。
子供がお風呂を嫌がる理由とは
子供がお風呂を嫌がる理由は、それぞれ異なります。
お風呂に虫がいた経験がトラウマになっていたり、冷たい床や壁が苦手だったり、単純にお風呂に入ろうと誘うタイミングが悪かったり、イヤイヤ期がスタートしたサインであったり……たくさんの小さなことが重なって、その子供だけの「お風呂を嫌がる理由」が形成されているのです。
ここではそのなかでも、多くの子供がお風呂を嫌がる理由のひとつになり得る代表的なものをご紹介します。
遊びを中断されたくない
お風呂に入ること自体は嫌いではなくても、夢中で遊んでいるタイミングでお風呂に誘われれば、子供に限らず大人だって嫌な気分になるものです。
こちらとしては寝る時間のことも考えて声掛けをしているわけですが、お絵かきやゲームなどの遊びに夢中になっている子供からしたら邪魔が入った、と感じて不機嫌になるのも納得できます。
お風呂場の寒さ、暑さが苦手
子供は、大人以上に温度の変化に敏感です。脱衣所やお風呂場は、冬場は寒く、夏は暑くなりがち。
「寒いから嫌」「暑いから嫌」という理由でお風呂を嫌がる子も多いです。
リビングだけではなく、脱衣所やお風呂場の空調もできるだけ整え、室温を調整してあげるとお風呂を嫌がらなくなるかもしれません。
入浴後、湯冷めする感覚も子供にとっては大きなストレスとなります。冬場はしっかり室内を暖めて、急に湯冷めすることのないようケアしてあげましょう。
お風呂に入ることは楽しくない、面白くない
お風呂に入ることそのものが嫌いな子供ももちろんいます。
大人でもお風呂が好きな人とそうでもない人がいますが、大人の場合はたとえお風呂が好きではなくてもちゃんと入らなければいけないと知っているから我慢して入浴しているだけ。
素直な子供は、つまらないという気持ちに正直に行動してしまいます。
お風呂を楽しめるように工夫することで、お風呂に入るのも遊びのひとつにしてしまうのがおすすめです。
水が怖い
小さい子供の場合には、水が怖い、苦手だという思いからお風呂を嫌がるケースがあります。
たとえば顔に水がかかること、浴室に響く水音、シャワーが肌に当たる感覚など、お風呂で感じる「水」をとにかく嫌がるのです。
特にシャワーは水圧も強く、音も大きいため、怖く感じる子が多いようです。
まずは手桶を使い、肌に優しく水を流す感覚でからだを洗ってあげましょう。少しずつ水に慣れ、お風呂は怖いものではないと認識を変えてくれるはずです。
叱られた経験からさらに嫌がるようになることも
お風呂を嫌がったり、遊んでばかりでからだや髪を洗わせてくれなかったりする子を叱りつけてしまった経験がある親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
そのために「お風呂」と「叱られる」ことがセットで結びついてしまい、結果として余計にお風呂を嫌いになる子供もいます。
忙しい毎日のなか、スムーズにお風呂を済ませてくれないことにいらいらしてしまうこともあるでしょう。
とはいえそれでさらにお風呂嫌いになってしまっては本末転倒です。
将来的にスムーズにお風呂に入れるための投資と考え、今はぐっとこらえて、とにかくお風呂は楽しく良いものだと印象づけることを目指してみましょう。
子供にお風呂を楽しんでもらうためのアイディア
お風呂を遊びの延長にする
遊びを中断されて嫌がる子供、お風呂そのものがつまらなくて嫌いな子供に対しては、「お風呂も遊びの延長」と実感してもらうことが効果的です。
まずは基本として、お風呂に向かう時、好きなおもちゃやぬいぐるみと一緒に「お風呂に入ろう」と声掛けしてみるのがおすすめ。
違う遊びをはじめる感覚にさせるのが大事です。
脱衣所やお風呂場にもおもちゃを用意しておけば常に遊びながら楽しめますし、「脱いだ服を洗濯かごに自分で入れる」などの作業も遊びのひとつとしてやらせてみるのも効果があります。
当然大人が脱がせる方が早いのですが、自分でやってみることは子供にとっては楽しい遊びにもなるのです。
水やシャンプーが怖くないよう工夫する
水を嫌がる子供に対しては、とにかく優しくからだを流し洗うよう心がけましょう。
シャワーではなく手桶を使うほか、目に入ってしまってもあまり痛まないシャンプーを選ぶのも効果的です。
シャンプーハットは好きな子も苦手な子もいますが、顔に水がかかるのが嫌という子に対しては一度試してみる価値は十分にあります。
お風呂はぬるめに、入浴剤は肌に優しいものを
子供は大人よりも肌が敏感で、熱さにも弱いです。大人の基準で入れたお風呂のお湯は、子供にとっては熱すぎるのです。
子供と一緒にお風呂に入る時は、浴槽のお湯は少しぬるいかな、と感じるくらいの温度にしておきましょう。
また入浴剤も、できるだけ刺激が少なく肌に優しいものがおすすめ。
温浴効果を高める有効成分が入っているようなタイプは、子供にとっては刺激が強すぎるので避けるのが無難です。
肌に優しいものであれば、入浴剤はお風呂を楽しむのにとても有効なアイテム。
日替わりで使えるよう何種類か用意しておけば、「今日のお風呂はどんな風になっているか見に行ってみよう!」と誘うきっかけとしても使えます。
楽しむ気持ちを忘れずに!
子供と一緒のお風呂は苦労することも多く、自分ひとりで入る時よりも時間もかかります。毎日楽しめるよう工夫するのも大変かもしれません。
ですが、子供と一緒にお風呂に入れる時期はほんの一瞬だけ。今だけの大切な時間を楽しむ気持ちを忘れずに、親子揃ってバスタイムをエンジョイしてください。
これからの季節にぴったり! 紅葉も楽しめる関東のおすすめ温泉地
秋の行楽シーズン、どこにお出掛けするか計画中の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
秋といえば、やはり王道は紅葉狩りです。ハイキングに行くのも楽しいですが、もっとリラックスできる旅をしたい方には紅葉も楽しめる温泉地への旅行がおすすめ。
今回は関東エリアにスポットを当て、紅葉と温泉をまるごと楽しめる温泉地をご紹介します。
長い歴史を持つ紅葉狩り
紅葉狩りは、秋に山野を訪ね、きれいに色づいた紅葉を鑑賞し楽しむ遊びを意味する言葉です。
紅葉狩りの発祥は、一説によると平安時代にまでさかのぼります。
身分の高い貴族は基本的に自由に出歩くことができなかったため、野山が美しい色合いに染まっていても近くで鑑賞し楽しむことができませんでした。
そこで考えられたのが、紅葉を見に行くことを「狩り」に見立てるというやり方です。
狩りは貴族という高貴な身分にもふさわしい遊びです。
狩りという名目であれば、自身で山野を訪ねることも不自然ではありません。
紅葉を鑑賞することを「紅葉狩り」と称するようになったのは、こうした事情が理由だとする説もあるのです。
紅葉狩りは長らく貴族階級が楽しむ風流な文化のひとつでしたが、江戸時代になると一般市民も秋のレクリエーションとして楽しむようになったといいます。
そして今に至るまで、秋の過ごしやすい気候も相まって、人気の行楽のひとつとして愛され続けています。
現代における紅葉の楽しみ方は多様化していて、自然のなかでハイキングやピクニックを楽しむほか、色づいた山々を遠目に眺められる景色のいい場所からのんびりと鑑賞するスタイルも人気です。
温泉も紅葉も楽しめる! 関東のおすすめ温泉地
袋田温泉(茨城県)
茨城県の袋田の滝は、日光三名瀑のなかのひとつです。
春夏秋冬、季節ごとに違う景色を見せてくれるのが魅力の滝で、木々が鮮やかに色づく紅葉の季節はとても華やかな景色で目を楽しませてくれます。
袋田温泉はこの袋田の滝からほど近い、歴史ある温泉地です。
幻想的で美しい景色を楽しんだ後は、温泉でのんびり羽を伸ばして帰りましょう。
伊香保温泉(群馬県)
映画「千と千尋の神隠し」に出てくる赤い橋のモデルになったともいわれている河鹿橋は、紅葉スポットとしても有名。
橋の上に覆いかぶさるように枝を伸ばすもみじが真っ赤に染まった光景はとても幻想的です。
昼間に見てももちろんきれいですが、夜間ライトアップされた情景は格別の美しさです。
この河鹿橋があるのが、伊香保温泉街です。
また、伊香保温泉街は雰囲気のある美しい温泉街として知られていて、河鹿橋以外にも『千と千尋の神隠し』を思わせるような街並みがあちこちに見られるのも魅力のひとつになっています。
紅葉だけでなく、まるで映画の世界のような街並みと温泉を楽しんでみましょう。
秩父温泉(埼玉県)
埼玉県の観光スポットである長瀞町は、美しい渓流と紅葉が特に有名です。
長瀞町にある「月の石もみじ公園」には、もみじのほかにも秋になるとさまざまな色合いに染まる木々が植えられていて、紅葉のシーズンは色とりどりの木々を眺めながらの散策が楽しめます。
長瀞川を下る「長瀞ライン下り」も人気のアクティビティのひとつ。
緑豊かな山々が映える春夏のライン下りも楽しいですが、紅葉シーズン、繊細な色合いのグラデーションに染まった景色を船上から眺めるのは格別です。
この長瀞町の近くにあるのが秩父温泉。
日帰りでの入浴ができる施設も充実しているので、ハイキングや長瀞ライン下りで汗を流した後はのんびり温泉につかって日帰りするショートトリップもおすすめです。
筑波山温泉(茨城県)
茨城県つくば市の筑波山温泉は豊かな自然に囲まれた環境でありながら、首都圏から車や電車で気軽に訪ねられる身近な温泉地として親しまれています。
日本百名山のひとつにも選ばれている筑波山は古くから信仰を集める歴史ある神社としても有名ですが、美しい紅葉の景色を見られる山としても人気です。
また、筑波山温泉の露天風呂には、色とりどりに染まる筑波山を眺めながら入浴できるところもあります。
紅葉の季節以外にも、春の桜のシーズン、初夏から夏にかけて青々と茂る新緑のシーズンと、四季折々の美しい景色を見ることができます。
水上温泉(群馬県)
長い歴史を持つ水上温泉郷では、利根川の流れがつくり出した美しい渓谷に沿って温泉旅館が立ち並んでいます。
水上温泉郷にもほど近い諏訪峡は、春は桜、秋は紅葉が楽しめる美しい渓谷として愛される名勝地のひとつ。
遠景として眺めてももちろん美しいですが、渓流沿いを1時間半ほどかけて散策できる遊歩道で自然豊かな環境を肌で体感するのもおすすめです。
あちこちを散策して疲れた体は水上温泉でのんびり癒せば、心地よい疲労感と美しい景色という非日常に心身ともにリフレッシュできることでしょう。
温泉と紅葉で心も体も癒される旅を
一時だけでも忙しない日常を離れ、美しい景色や温泉を楽しむことは、気分をリフレッシュさせてくれるだけでなく体の疲れも癒やしてくれます。
秋の行楽シーズン、旅行先に迷っている方はぜひ今回ご紹介した温泉地もチェックしてみてください。
清潔感をキープ! お風呂の掃除をもっと楽にするアイディア
お風呂掃除は、家の掃除のなかでも特に面倒なことのひとつ。
思い立ったときにさっと掃除できるほかの部屋と違い、濡れることも覚悟して思いきらなければ掃除に取り組めないという方も多いのではないでしょうか。
今回は、面倒くさがりな人でも無理なくきれいな状態にお風呂をキープするコツについてご紹介します。
無理のない範囲の掃除を続けることできれいをキープ
お風呂の掃除をなるべく楽に済ませるには、簡単な掃除やお手入れを継続することが重要です。
毎日家族みんなが使うお風呂は、もちろん使用のたびに汚れていきます。
だからといって毎日隅々まできれいに掃除するのはハードルが高く、到底続けられそうにありません。
最初から高い目標を持って結局続けられずに掃除が滞るよりも、ごく簡単な掃除をできるだけ定期的に続けていく方が、結果としてお風呂場がきれいな状態を保ちやすくなります。
毎日掃除するのは浴槽のみと決めて、壁や床、排水口などの掃除は週に1回、バスチェアや洗面器、お風呂のフタをはじめとする小物類の掃除は月に1回と、少なめの頻度で続けるようにすれば、忙しい日々のなかでも無理なく継続することができます。
お掃除の方法もできるだけ簡単なものを選ぶのがベター。
放置や漬け置きしたあとに洗い流すだけできれいにできる浴室用洗剤やカビ取りハイターなどを駆使し、可能な限り手間を減らすのがおすすめです。
一度の掃除では完璧にきれいな状態に戻らなくても、最初に決めた頻度を守ってコツコツ掃除を続ければ次第にきれいな状態に戻っていきます。
汚れが目立つようになってからまとめて掃除したり、年末の大掃除のときだけ頑張ったりするよりもずっと楽になるはず。
お風呂掃除の面倒さに悩む方にはぜひ試してもらいたい方法です。
お風呂グッズは浮かせて収納することで掃除が楽に
ボディソープやシャンプーのボトルをはじめ、バスルームにはさまざまな小物類を置いている方が多いです。
こうした小物類も、置き方によっては汚れがたまる原因に。
水気の多いお風呂場では接地面が濡れた状態が続くので、水垢やぬめり、カビなどが発生しやすいのです。
ボトルの汚れたシャンプーやボディソープを使うのはなんとも嫌なものですが、だからといっていくつもあるボトルをいちいち持ち上げ、きれいに洗い、また定位置に戻す……掃除のたびにこの作業をこなすのはとても面倒なもの。
床や棚にそのまま置いているとぬめり汚れが目立つ小物類ですが、浮かせる収納を意識することで汚れがたまりにくくなり、日頃のお掃除にかかる手間もぐっと減らせて楽になります。
ボトル類はまとめて浮かせる
シャンプーやコンディショナー、ボディソープなど、ボトル類をどう収納するかはお風呂掃除を楽にする上で大切なポイントのひとつです。
大事なのは、ボトルの底の接地面をなるべく少なくすること。
接地する面積が少なければぬめり汚れやカビがつきにくく、きれいな状態を保ちやすいです。
壁にマグネットで取りつけられるタイプのラックのほか、浴室にものをかけられるバーがあるご家庭では吊り下げタイプのラックもおすすめ。
ステンレス製のものを選ぶと湿度の高いお風呂場でもさびにくいです。
軽いものはマグネット式のフックで吊るす
中身が入っているとそれなりに重たくなってしまうボトル類と比べるともっと軽いアイテムは、マグネット式のフックで吊るすのがお手軽。
大きなラックと違って場所も取らずにコンパクトです。
フックをいくつも壁に貼りつけて並べるのに抵抗がある方には、マグネットで取りつけるタオルバーを使うのもおすすめ。
シンプルで小さめのタオルバーなら、壁に複数取りつけても圧迫感もなく、かさばって邪魔になることもありません。
フックやホルダーをひっかけ、まとめて吊るしておくとどこに何があるかもわかりやすいですし、水切れもよく清潔な状態をキープできます。
もちろん本来の用途としてタオルもかけておけますので、ボディタオルをかけておいたり、浴室乾燥の際に洗濯物をかけたりするバーとしても活躍してくれます。
浴室用の商品を選ぶと接地面の色移りなどのトラブルも防げておすすめです。
浴室でも使えるシールタイプのホルダーもおすすめ
浴室の壁にはたいていマグネットがくっつきますが、マグネットでラックやホルダーを取りつけられないときには、浴室や水回りでも使えるシールタイプのホルダーがおすすめです。
なかでも、一度貼り付けたあともていねいに剥がせば繰り返し使えるタイプのものがぴったり。
小物類の収納は、使いやすい配置であることも大切です。
見栄えを意識して置く場所・吊るす場所を決めがちですが、手が届かず使いにくい状態では意味がありません。
貼ってはがせるタイプのホルダーなら、取りつけたあとに場所を微調整したいときにも安心です。
収納していたアイテムを使いきるとホルダーも空いてしまいますが、繰り返し貼ってはがして使えるものなら無駄なホルダーは取り外してしまっておけます。
日々の小さな工夫がお掃除を楽にしてくれる!
お風呂掃除は、長い間汚れをためこんだあとまとめて片付けようとするととても面倒なもの。
覚悟を決めて汚れたバスルームを掃除するよりも、日頃の簡単なお手入れを継続したり、収納を工夫したりすることで掃除の負担を減らすというアプローチがおすすめです。
お風呂場の掃除に悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
お風呂上がりには水分補給! おすすめの飲み物について
お風呂に入るとからだが温まって血行がよくなり、汗をかきます。
40℃ほどの温度のお湯に10分から15分浸かっているだけで体内から失われる水分は、なんとおよそ800mlにも及ぶとのこと。
熱いお風呂、長風呂が好きな方であればさらに多くの汗をかいていることになります。
入浴中は常にからだが濡れているので気が付きにくいのですが、体内の水分の多くを失っている状態になるのです。
たっぷり汗をかいた後には水分補給が欠かせません。
そこで今回は、お風呂上がりにおすすめの飲み物とNGな飲み物についてご紹介します。
お風呂上がりに冷たい飲み物はNG
お風呂上がりに飲むものといえば、どのようなものを思い浮かべるでしょうか。
冷えたビールなどのお酒とともに晩酌タイムに入る大人も多いですし、銭湯ではお風呂上がりのコーヒー牛乳やフルーツ牛乳が定番となっています。
お風呂に入った後のほてったからだを冷やすのに、冷たい飲み物はぴったりのように思えます。
実際、暑いときにすっきりと冷えた飲み物を飲むと心地よく感じるものです。
ですが実のところ、お風呂上がりに冷たい飲み物はあまりおすすめできません。
冷たいものを飲むとせっかくよくなった血行がまた悪くなってしまい、入浴による効果が薄れてしまいます。
また冷たい飲み物からは水分を吸収しにくく、からだがむくむ原因となってしまうことも。
お風呂上がりにはあたたかい飲み物がおすすめ
お風呂に入ってよくなった血行と高くなった体温をキープするためには、水分補給のための飲み物もあたたかいものがおすすめです。
お風呂上がりに冷たい水を飲むとすっきりして気持ちいいものですが、からだのことを考えるとあまり好ましくありません。
飲み物はできるだけあたたかいもの、もしくは常温のものを選ぶようにしましょう。
あたたかい飲み物のなかでも特におすすめなのはハーブティー
自宅で口にするあたたかい飲み物にはどのようなものがあるでしょうか。
お茶やコーヒーなど、カフェインの入っている飲み物をよく飲んでいる方も多いかもしれません。
さまざまなお茶やホットのコーヒーは「あたたかい飲み物」という条件には合致していますが、一方で利尿作用のあるカフェインを含んでおり、お風呂上がりの水分が不足がちなからだにはあまりフィットしていません。
冷たくない飲み物としていちばんお手軽なのは常温の水や白湯ですが、水や白湯では味気なく感じるという方には各種ハーブティーがおすすめです。
どのハーブのお茶かによって効能は異なりますが、基本的にはノンカフェインで利尿作用が低く、リラックス効果も期待できて、お風呂上がりの水分補給にはぴったりです。
あたたかいハーブティーなら入浴後のからだを冷やしてしまうこともありません。
ハーブティーにはたくさんの種類があるので、その日の気分や体調に合わせて好きなものを選ぶ楽しみがあるのも魅力的。
毎日同じお茶では飽きてしまうという方は、いろいろな種類のハーブティーを取り揃えておき、日によって好きなものを選ぶようにすると楽しく続けられるはずです。
あたたかいハーブティーはからだをあたためてくれるだけでなく、リラックス効果も得られて、就寝前にはぴったりの飲み物です。
なかでも特におすすめの種類をいくつかピックアップしてご紹介します。
ローズヒップティー
なんとレモンのおよそ20倍のビタミンCを含むという、美容効果も期待できるハーブティーです。
お肌の調子をととのえたいときにおすすめ。
ほのかにすっぱい味が気分もすっきりさせてくれます。
カモミールティー
リラックス効果と安眠効果が期待される、やさしい味わいのハーブティーです。
ミルクもよく合うので、ストレートでは少し飲みにくいという場合には少々ミルクも加えてホットのカモミールミルクティーとして楽しむのもおすすめ。
ラベンダーティー
気分の落ち着くいい香りが特徴でポプリなどによく使われるラベンダーは、お茶としても楽しめます。
精神を安定させてくれる効果が期待でき、ストレスを和らげたいとき、ほっと一息ついてリラックスしたいときに特におすすめです。
ラズベリーリーフティー
こちらは特に女性におすすめのハーブティーです。
子宮収縮作用があり、PMSや生理痛など、生理に伴うつらい症状を緩和させてくれる効果が期待できるのだそうです。
生理痛がつらい方、PMSで気分が落ち込みがちな方に。
ジンジャーティー
しょうがにはからだを内側からあたためる作用があり、お風呂上がりの高い体温をキープするのに役立ちます。
冬の寒い時期はもちろん、冷房でからだが冷えがちな夏にもおすすめのハーブティーです。
お風呂には夜、寝る前に入るという方が多いかと思います。スムーズに就寝するためにも、安眠効果やリラックス効果のあるものも多いハーブティーは入浴後の飲み物としてぴったり。
お仕事の疲れやストレスを抱えている方にもおすすめです。
お風呂上がり、ほてったからだをゆっくりと休めて眠りにつくまでのリラックスタイムのお供に、ぜひあたたかいハーブティーを試してみてください。
温泉旅行には夏がぴったりな理由とは
温泉は1年中楽しめるものですが、やはり体を温めることから冬の寒い時期にぴったりだというイメージは根強いです。
特に露天風呂などは、雪の積もった景色を眺めながら熱い温泉につかる、という印象を持っている方も多いのではないでしょうか?
ところが温泉のベストシーズンは冬ではなく夏だ、という意見もあるようです。
今回はなぜ温泉のベストシーズンが夏といわれるのか、その理由についてご紹介します。
夏は入浴事故の少ない季節
夏はそもそも、入浴事故のリスクが冬よりも低い季節です。
もともと気温が高い夏は、冬と比べて入浴時の温度差が少ないのはいうまでもありません。
温度差が少ないおかげで、血圧の急激な変化による入浴事故の可能性を減らせています。
入浴事故による死亡者数は1年におよそ2万人にも上るといわれており、特に冬の寒い時期に起こることが多くなっています。
なかでも高齢の方は入浴事故を起こすリスクが若い方よりも高くなるため、十分な注意が必要です。
しかし、温泉旅行は旅館でのんびりと過ごせるため、高齢の方にも人気です。
せっかくの温泉、安全に楽しみたいなら寒い冬よりも温度差の少ない夏に行くのがおすすめといえるでしょう。
夏の温泉がおすすめされる理由とは
温泉のベストシーズンが夏といわれる理由は他にもあります。
他にどのような理由があるのか、見ていきましょう。
内湯に湯気がこもらない
外気と浴室内との温度差が少ないため、内湯に湯気がこもらないのも夏の温泉の良さです。
また、温泉旅館のなかには素晴らしい内装の内湯が有名なところも多いです。
温泉地ならではの浴室建築の風情も重視して楽しみたい方には、内湯の内装や雰囲気もじっくり楽しめる夏の温泉がおすすめです。
ぬるい温泉も楽しめる
熱いお風呂が好きかぬるいお風呂が好きか……入浴時のお湯の温度の好みについては個人差があり、人それぞれに理想的な温度は違います。
また、寒い時期には温泉をより熱く感じるでしょう。冷えた手足がじんわりと温まっていくのを感じるのは心地いいものです。
ですが反対に暑い時期には、ぬるい温泉の良さを楽しむことができます。
温泉や銭湯では長い間、熱いお湯が定番でしたが近年では、ぬるいお風呂の良さが注目されています。
夏季限定でぬるい源泉を温めずにそのままかけ流しで利用できるようなところも増えてきており、夏ならではの温泉の楽しみ方として人気です。
夏は転地効果を実感しやすい
温泉地へ旅行することのメリットのひとつとして「転地効果」があります。
転地効果とは、日常の生活から一時離れ、いつも暮らしている場所とは違う土地で過ごすことでリフレッシュでき、心身に良い効果があるというものです。
季節に関係なく感じられるものではありますが、普段の環境と温泉地との違いを特に強く実感できる季節はやはり夏です。
特におすすめなのが、避暑地を兼ねている温泉地です。
標高の高い山がちな温泉地は夏でもさわやかで涼しい気候のところが多く、避暑にぴったり。
エアコンがなくても涼しいため、夜になってもむし暑くて眠れない毎日を過ごしている方にとっては天国のように感じられることでしょう。
夏ならではの自然を楽しめる
冬の雪景色を美しいと感じる方も多いですが、夏の青々とした山景色も同じくらい美しいものです。
夏の抜けるような青空のもと、緑も色濃くエネルギーに満ちた木々や渓流、青く広がる海など、夏の自然を眺めつつ温泉に入るのは格別の体験です。
冬とはまた一味違う、強い生命力を感じられる自然の光景を楽しむなら夏がぴったりです。
雪深い冬季には休業している温泉にも行ける
山奥にある、いわゆる「秘湯」と呼ばれるような場所の多くは、冬場には積もった雪に閉ざされて訪ねることが難しくなります。
冬季は休業している温泉も多いのです。
冬場には休業しているとなれば、その温泉を楽しめるのは雪のない夏季しかありません。
暑い季節にしか楽しめないレアな温泉を体験するには、夏の旅行がマストなのです。
薄着の夏は温泉に入りやすい
いわれてみれば至極当然のことなのですが、夏場は薄着で過ごすため、温泉に入るたびに服を脱いだり着たりするのが楽なのもメリットです。
普段の暮らしでは基本的に入浴は1日1回なので、あまり実感することはないかもしれません。
ですが温泉旅行へ来た時には、日に何度も繰り返し温泉に入るという方も多いでしょう。
何度も繰り返すとなると、重ね着している衣類をいちいち脱いで、お風呂上がりにはまた着込んで……という作業が途端に面倒に感じられます。
夏場の温泉では普段着が薄着なのはもちろん、施設内では浴衣をさらりと羽織るだけで過ごせるので、お風呂上がりの着衣もとても楽。
近年は多くの種類が異なる浴室が完備されており、施設内で浴室を巡るだけで湯巡りを楽しめるところも増えています。
こうした温泉を気楽に楽しむなら、やはり夏がおすすめです。
避暑も兼ねた温泉旅行を楽しもう
冷えた体を温めるイメージから、温泉旅行といえば冬に行くものという印象も強いですが、実際には夏の温泉にもいいところがたくさんあります。
最近ますます暑くなっている日本の夏を、避暑も兼ねた温泉旅行で乗り切っていきましょう!
給湯器が進化してきた歴史を学ぼう!
毎日の暮らしに欠かせない設備のひとつである給湯器。
日本では古くから入浴の習慣こそありましたが、お湯を沸かすための燃料は長いあいだ薪や石炭、木炭などでした。
そんな日本で、現在のようにガスや電気が燃料の給湯器が普及するまでにはどのような流れがあったのでしょうか。
今回は国産給湯器のはじまりから現在まで、その誕生と進化の歴史を簡単にご紹介します。
ガスや電気が熱源として注目されたのが給湯器開発のきっかけ
1900年代の初期、戦前の日本では電気やガス、水道など今日の暮らしには欠かせないインフラの数々は、一般の家庭にはあまり普及していませんでした。
当時はまだ木炭や石炭が燃料として重用されていたのです。
ガスや電気が注目されたのは1923年、関東大震災が起きた後のことといわれています。
それまでメジャーな燃料だった石炭・木炭に代わって、改めて電気やガスが評価されるようになりました。
ですがそれでもお風呂については薪や石炭が使われることが多く、給湯器の登場は1930年まで待たれることになります。
1930年になると、ついに国産の給湯器第1号が発売されます。
この時代は、お湯を沸かす熱源が薪・石炭からガスや石油へと移り変わっていく過渡期に当たります。
といってもこの頃にガス給湯器が使われていたのは都心部に限られていて、地方では五右衛門風呂などがまだまだ現役だったようです。
給湯器が広く普及しはじめるのは戦後のこと
販売自体は戦前からされていたガス給湯器ですが、実際に広く普及しはじめたのは戦後、1950年以降のことです。
集合住宅が増え、内釜式のお風呂が各家庭にひとつあるのが一般的になってきた頃のことですね。
お風呂ではなくキッチンで使われる小型の給湯器の普及はさらにあと、1965年頃のことです。
それまでの湯沸かし器は、あくまで理髪店や病院などの設備であり、一般家庭で使うには高価なものでした。
ですが小型の給湯器が開発されたことで、日本のキッチンには給湯器が広く普及することになります。
この頃に商品化された四角い小型の給湯器を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
現在も場所によってはこの小型の給湯器が使われており、会社の給湯室などで見かけることがあります。
これまでのガス給湯器は風呂釜タイプのものが主流でしたが、1960年代後半頃からはシャワーの需要が高まったことに伴い、風呂釜に給湯機能を組み合わせた「セントラル給湯」が主流となっていきます。
給湯機能と風呂を沸かす機能を両立させた給湯器が普及しはじめるきっかけとなったのがこの時代です。
さらに10年ほど経った1976年には、現在も多くの一般家庭で使われている屋外設置型の給湯器が発売されます。
この頃からすでにリモコンによる操作が可能となっていて、現在の給湯器にかなり近い形になってきています。
給湯器に欠かせない機能の数々が実装された80年代からエコを重視する00年代へ
全自動のふろ給湯器など、現在の給湯器に近い機能を持つ商品が発売されたのは1980年代の頃です。
差し湯、追いだき、お湯はり機能など、現在のお風呂に欠かせない機能はこの頃に開発されたものが多く、今の給湯器の基礎といってもいいかもしれません。
実はこの頃、すでに生活家電の多くが自動化されていました。
そのなかで給湯器については自動化が遅れていて、お風呂を沸かすときにはお湯の温度や量など、その都度確認する必要があったのです。
こうした背景もあって、ほかの家電と同様にお風呂のお湯はりについても自動化を目指す流れが生まれたのかもしれません。
1983年には一軒家向けの全自動給湯器つき風呂釜、翌1984年には集合住宅向けのFS設置型コンパクトガス給湯器といった製品が登場し、今の給湯器と同じような使い方がされるようになっていきました。
90年代、00年代と時代が進むにつれ、給湯器開発の現場では機能性を追求するだけでなく、環境への影響についても強く意識されるようになっていきます。
世界的に環境意識が高まるなか、ガスを燃料とする給湯器についても環境へ配慮した商品が次々開発されるのは当然の流れだったでしょう。
現在販売されている給湯器の多くは環境への配慮や省エネを意識したものです。
代表的なものとしては「エコジョーズ」などが挙げられます。
エコジョーズは給湯器の排熱を再利用するという画期的なシステムが評価され、高い人気を集めています。
ほかにも電気給湯器であるエコキュートや、電気とガスのハイブリッド給湯器など、さまざまな製品が販売されています。
給湯器の今後の進化にも注目を!
1930年に初めて国産のガス給湯器が発売されてから現在まで、100年も経たないうちに日本の給湯器は目まぐるしく変化し、進化し続けています。
そして現在も、より便利に使いやすく、より省エネなものをと、日々開発や研究が進められているのです。
今となっては一般の家庭にも広く普及している給湯器は、我々の生活に欠かせないものとなっています。
便利で快適な暮らしを追求するという大きな目的のもと、そのときどきのライフスタイルや価値観に合わせて進化し続ける給湯器。
今後はAIを活用するスマートライフに適応し、IoT住宅などに合わせた機能が追加されていくのではないかと予想されています。
今後の給湯器の進化にも要注目です!