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お風呂の際シャワーだけで効率的に体を温める方法とコツとは?
冬の冷たい外気で体が冷え切っているにもかかわらず、疲れたときや帰宅が遅いときにはお風呂に入る際シャワーだけで済ませてしまうことはないでしょうか?
「本当はお風呂に入ってじっくり体を温めた方が良い」とはわかっていても、お湯を張る際の手間と時間を考えるとどうしてもシャワーのみになってしまうパターンは多いものです。
そこで今回は、お風呂に入る際シャワーだけで効率的にしっかり体を温める方法やコツ、注意点をご紹介します。
昨今は「シャワーのみ」の入浴が増えている?!
お風呂は冷えた体をじっくり温められるほか、リラックス効果も得られるため「毎日でも入りたい」と思っている方もいらっしゃるでしょう。
しかし、実際には毎日ゆっくりお湯に浸かれる時間を確保できない方が多く、残業などで帰宅が深夜になったときや、疲れて早く寝たいときなどはどうしてもシャワーだけになりがちです。
さらに最近ではシャワーブースのみのアパートやマンションも多く、お湯に浸かりたくてもできないといった場合もあります。
また、ユニットバスには浴槽がありますが、洗い場と浴槽が一緒であるため入浴の仕方に工夫が必要です。そのため、浴槽があってもあえてシャワーのみにすることも良くある行動パターンですね。
いずれにせよ、現代人にとってお風呂は「時間的・経済的に余裕があるときのもの」になりつつあり、手軽に使えるシャワーの使用頻度が増えてくるのも不思議なことではありません。
冬でも大丈夫! シャワーだけで体を温める方法とコツ
お風呂には入らずシャワーだけで済ませる場合は、次のような方法とコツを押さえておけば体をしっかり温めることが可能ですので、ぜひ実践してみてくださいね。
浴室や脱衣所を温めておく
少しでいいので、浴室や脱衣所をあらかじめ温めておきましょう。これだけでも体が冷え切ってしまうのを防げます。浴室に暖房機能がある場合はそちらを活用し、ない場合は熱めのシャワーを5分程度出して浴室を温かい蒸気で満たしてください。
特に真冬は浴室内の気温が非常に低くなるので、冷え性の方はぜひ積極的に実践してみましょう。
お湯の温度は熱めに設定
シャワーの温度はお湯を張るときよりも高めの41~43度に設定します。お湯を張るときは38〜40度のぬるめがおすすめですが、シャワーの場合はお湯が体に触れる面積が小さいため、少し熱めの温度が理想的なのです。
ただし、45度以上になるとお肌に元々ある潤いまで洗い流されて乾燥の原因となってしまうため、ここまで熱くはしないように注意しましょう。熱すぎるお湯は交感神経を活性化させ、寝つけなくなる原因にもなります。
足・首・腰回り・腹部を中心にお湯をかける
お湯を41~43度に設定したら、シャワーをまずは足にかけましょう。足元を温めると血行が良くなり、体全体も温まりやすくなります。足が冷えているとお湯が予想以上に熱く感じるかもしれませんが、そのままお湯をかけ続けましょう。徐々に心地良く感じるようになります。
そして、その後は大きな動脈が通っているお腹と腰回り、首の後ろに重点的にお湯をかけます。こうすることで動脈内の温められた血液が巡って体全体も程よく温まるようになります。時間は15~20分が目途です。
シャワーヘッドを交換する手も!
より手早く体を温めたい場合は、お湯が広範囲に広がりながら出るタイプのシャワーヘッドに交換するのも得策です。
商品の中には美肌効果やマッサージ効果が期待できるものもあるので、好みに合ったシャワーヘッドを選んでみましょう。シャワーヘッドの取り付けは個人で簡単にできることが多いので、お手軽に試せるのが魅力です。
シャワーの後は湯冷め防止対策をしよう
このように、コツをおさえればシャワーだけでも十分に体を温められます。
しかし、温まった後は体が元の体温に戻ろうとする、いわゆる「湯冷め」で体が冷えやすくなるため、次に挙げる点に注意しましょう。
体をしっかり拭く
シャワーの後は体に残った水分をしっかりタオルで拭き取りましょう。濡れたままでは冷えを招いてしまいます。特に足の指の間の水分は足元の冷えの原因となるので注意が必要です。
髪の毛を早めに乾かす
髪の毛は早めに乾かしましょう。濡れたままにしていると頭を不必要に冷やしてしまうだけではなく、風邪の原因にもなります。
温かい服を着る
シャワー後に薄着のままでいないようにしましょう。浴室から出た後は少し蒸し暑く感じるかもしれませんが、その後は体温が下がっていくため、薄着のままだと結局体が冷えてしまいます。特に冬は温かいパジャマや部屋着で体を保温することが大切です。
冷たいものを飲み過ぎない
体が温まったからといって冷たい飲み物をゴクゴクと飲んでいると冷えを誘発します。シャワーの後は常温の水か白湯がおすすめです。
まとめ
シャワーだけで体を温める方法やコツ、注意点についてご紹介しました。
美容や健康効果を得るなら「シャワーよりお風呂」との意見は非常に多いですが、シャワーも浴び方を工夫すれば、それなりの美容・健康効果が狙えます。
お湯が持つパワーを最大限に発揮させながらお水を無駄なく使うためにも、シャワーとお風呂を臨機応変に上手に使い分ける習慣を身に着けられたら良いですね。
在宅介護も安心! 便利な入浴介助アイテムで快適なバスタイムを過ごそう
一日を過ごした後、ゆっくりと湯船に浸かって体を温め、疲れを癒すバスタイムは誰にとっても至福の時間ですよね。
そして、自宅で介助を受けながら入浴される方にとってもそれは同じです。しかし、スムーズに入浴ができないことでストレスや不安を感じることがあると、せっかくのお風呂も楽しめません。
また、介護しているご家族からしても、介助がなかなか上手くいかないと疲れて負担が大きくなってしまうので、こんなときはぜひ入浴介助をサポートしてくれる便利なアイテムを活用したいものです。
そこで今回は、入浴を介助する側・される側、どちらにとってもメリットや安心を感じられる便利アイテムをご紹介します。
入浴介助アイテムの選び方のポイント
「お風呂に入る際に不安を感じる」、「一人での入浴は難しい」という部分は共通していても、それぞれの体の状態は一人ひとり異なります。
したがって、お風呂で使う介助アイテムを選ぶ際には、そのときの体の状態に合わせたものを探すことが重要なポイントになります。
「どんな動作に不安を感じるのか」、「助けが必要なのは何をしようとするときなのか」など、ご本人とご家族でしっかり話し合い、必要なものを見極めるようにしましょう。
上記を踏まえた上で、次は「どのような動作が不安か」、「どのような場合に便利か」という観点から、おすすめの入浴介助アイテムをピックアップしてご紹介します。
浴槽をまたいで入浴するのが不安な場合
お湯に浸かるときには浴槽をまたいで中に入りますが、その際必ず片足立ちになってしまいます。
ただでさえ滑りやすいバスルームでの片足立ちは、たとえ一瞬でも転倒リスクが高い動きになってしまいますが、次のようなアイテムを活用すればヒヤッとすることも少なくなるでしょう。
バスボード
浴槽にお風呂の蓋のように乗せて使うタイプの介助アイテムです。
ボードの上に一旦腰掛けてからゆっくり浴槽内に入っていけるので、またいでの入浴よりもずっと安全性が高くなります。
浴槽内椅子
浴槽の中に置いて使うタイプの椅子です。浴槽が深いと、またぐ際の転倒リスクがさらに高くなりますが、この浴槽内椅子を置くことで浴槽の深さを気にせず入浴でき、リスクを軽減できます。
さらに、入浴中はそのまま椅子として腰掛けられるので、立ったり座ったりの動作も楽になります。
なお、浴槽内椅子は、「今はしっかりした介助は必要ないものの、浴槽をまたぐ・立ち座りなどの動作がだんだん不安になってきた」という方にもおすすめです。
バスリフト
バスボードと同じく、浴槽に設置して使うタイプのアイテムです。腰掛けるシート部分がそのまま昇降するため、リフトに座ったらそのまま高さを下げてお湯に浸かれます。
バスリフトの種類には手動や電動などのタイプがありますが、電動のものであっても特別な工事が必要ないものもあり、気軽に利用できるのはうれしいですね。
立ち座りの動作にサポートが欲しい場合
動作に不安がない方は普段あまり気にすることはありませんが、バスルームでは立ったり座ったりの動作を想像以上にたくさん繰り返しています。
また、体の状態によっては座った状態を安定して維持することがなかなか厳しいこともあります。そうなると、きちんと座らせたまま介助することが大変難しくなってしまいます。
このような場合は体の屈伸や体勢をサポートする次のようなアイテムが便利です。
シャワーチェア
シャワーを浴びる際に使うシャワーチェアは安定性が高い入浴介助のための椅子で、通常は洗い場に置いて使用します。
また種類も豊富ですが、立ち座りの動作をサポートするなら背もたれや肘掛けがあるタイプがおすすめです。しっかりした支えがあることで、座った姿勢の維持や立ち上がる動作が楽になります。
浴槽内手すり
浴槽の縁に取り付けて使う手すりです。支えにすることで立ったり座ったりの動作に安心感が出るほか、お風呂に浸かったままで座った姿勢を保つのが難しい方にもおすすめです。
入浴中にも手すりを掴んで支えにしておきたいという方は、内グリップがついているタイプを選ぶと、より使い勝手が良くなるでしょう。
入浴用介助ベルト
こちらはバスルームに設置して使うのではなく、介助を受ける方の腰や脚などに装着して使うタイプのアイテムです。
しっかり掴める持ち手のついたベルトがあれば、立ち上がりの動作や移動の際に介助を受ける方の体を支えるのがぐっと楽になります。
浴室までの移動の負担を軽減したい
介助を受ける方によっては、そもそもバスルームへ移動自体が大変だというケースもあります。しかし、移動に伴う心身の負担を最小限にしてくれるアイテムがあれば、介助する側もされる側にとっても入浴が面倒にならず、助かりますね。
シャワーキャリー
シャワーチェアと車椅子を組み合わせたような形のものをシャワーキャリーといい、お部屋で服を脱いでシャワーキャリーに座った後、バスルームへ移動すればそのままシャワーを浴びることができます。
バスルームまで車椅子で向かい、服を脱いでからシャワーチェアに乗り換える手間を省けるため、介助者の負担を大きく軽減できるでしょう。
簡易浴槽
バスルームまでの移動が難しい方には、お部屋で入浴できる簡易浴槽というアイテムもあります。楽な姿勢で入浴できる設計になっているので、浴槽が深すぎるなど自宅のお風呂の構造に不安がある場合にもおすすめです。
また、コンパクトに収納できるタイプなら使わないときも場所を取りません。
まとめ
入浴を介助する側・される側どちらにも便利な入浴介助アイテムをご紹介しました。
介助が必要な方の状態に合ったものを適切に使えば、お風呂の時間をより快適に過ごせますので、これから介助が始まろうとしている方や、体の動きに不安を感じ始めた方はこれを機にぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
冬は入浴事故が増加傾向に! 安全な入浴のための注意点
多くの日本人にとって浴室はリラックスまたはリフレッシュする場です。しかし、怪我や急病などの思わぬ事故が起こりやすい場所でもあり、家庭内事故が最も発生しやすいのもこの浴室なのです。
そこで今回は、入浴事故の事例と事故防止のポイントをご紹介します。
小さなお子さんがいるご家庭はもちろん、単身世帯の方やお友達と一緒に共同生活を送っている方もぜひ、今一度入浴事故についておさらいしてみましょう。
子どもから高齢者の方まで! 気を付けたい浴室での事故
一日の疲れを豊かなお湯で癒してくれる空間、それが日本人にとっての浴室ですが、残念なことに浴室は思わぬ事故が発生しやすい場所でもあります。
なぜならば、体に負担がかかる急激な寒暖差や大量の水の使用、洗剤や石鹸など滑りやすいアイテムが頻繁に使用されるなど、怪我や急病を誘発しやすい条件を揃えているからです。
そしてさらに、日本では浴槽に浸かるお風呂文化があるため他国と比べても浴室に滞在している時間が長く、滞在時間と比例して入浴事故が発生しやすくなっていると言えます。
それでは、日本の浴室では具体的にどのような事故が起こっているのでしょうか。
転倒から浴槽内での溺水など よくある入浴事故の事例
家庭内ではそのときの状況によってどのような場所であっても事故が起こり得ますが、「水・お湯・寒暖差」が揃う環境の浴室では特に次のような事故が発生しやすいことがわかっています。
転倒による怪我
水や洗剤、石鹸などで足元が滑りやすい浴室では転倒による怪我の事故が起こりやすくなります。
多くの場合は衣服を身に着けていない非常に無防備な状態で転倒するため、転倒時の状況によっては重度の打撲や骨折など重傷を負ってしまうこともあります。
ヒートショックによる心疾患や脳血管疾患の発症
気温が下がる冬の浴室で起こりがちなのがヒートショックによる心疾患や脳血管疾患です。ヒートショックとは、寒暖差によって血圧が急激に変動することで、心臓や脳の血管に負担をかけてしまうことをいいます。
このヒートショックは体力が落ちている高齢者の方に多く、場合によっては心筋梗塞や脳梗塞といった重篤な症状を引き起こすことがあるので注意が必要です。
浴室熱中症
高温多湿の浴室内に長時間滞在していると、頭痛やめまいといった症状が現れて熱中症になってしまうことがあります。体温の調節機能が衰えている高齢者の方は体温が上昇していることに気づかず、知らないうちに重篤な症状になる場合もあるため、長風呂は避けた方が良いでしょう。
溺水
比較的高い水位でお湯張りをする日本では浴槽内で溺れる事故が多く、特に子どもや高齢者のいるご家庭では注意が必要です。
なお、前述のヒートショックや浴室熱中症を起こした高齢者の方が水中で倒れ、そのまま溺れてしまったという事例が非常に多くなっています。
やけど
温度調節レバーを高温に設定したままシャワーやカランからお湯を出してしまい、やけどをしてしまうことがあります。
また、浴室内でアロマキャンドルを使用しているときにやけどをしてしまうことも多いようです。
入浴事故防止のためのポイント
入浴事故のなかには突発的に発生するものもあり、どれだけ対策を講じても防止するのが難しいこともあります。しかし、入浴事故が発生しやすいパターンを踏まえた上で、次の基本的な防止策を実施すれば大きな事故の防止につながることがあります。
滑りやすい状況を作らない
転倒防止のため、浴室の床や浴槽のヘリ、浴室椅子などについた洗剤や石鹸は常に水やお湯で洗い流しておきましょう。浴室から出る前に滑りやすくなっているところはないか、確認する習慣も身に着けたいものですね。
最近では滑りやすい入浴剤も販売されており、このようなタイプの製品を使用した後は浴槽内の洗い流しが必要です。
浴室掃除の際も洗剤で滑って転倒しないよう、十分注意してください。
高齢者の方がいらっしゃるご家庭であれば、転倒防止の手すりを取り付けるのも得策です。
寒暖差を最小限にする
浴室の内と外で寒暖差が大きくならないよう、特に冬の時期は入浴前に脱衣所や浴室を暖房等で温めておくことをおすすめします。特に入浴介助をしているご家族の方は積極的に行いましょう。高齢者に多いヒートショックや浴室熱中症の予防になります。
浴室に暖房機能がない場合は、入浴前にシャワーで熱めのお湯を出しておき、蒸気で温めておくのも手です。
子どもや高齢者が入浴する際は常に状況を把握する
お湯の扱い方や浴槽での過ごし方に慣れていない小さい子どもだけで入浴させないようにしましょう。
また、保護者と一緒に入浴する場合でも、子どもから目を離さないようにすることが大切です。シャンプー中などは一時的に子どもが視界から外れるため、注意が必要です。気になるようなら、子どもを先に入浴させてしまった方が楽かもしれません。
そして、高齢者の方が入浴する際は途中で声かけなどして状況を確認するようにしましょう。
急に熱いお湯が出ないように心がける
温度調節ハンドルを高温に設定したまま浴室を後にしないように注意しましょう。次に使う人がそのままお湯を出してやけどしてしまう可能性があります。
ペットがいる場合は浴槽にフタを
室内を自由に移動するペット(犬や猫など)を飼っている場合は浴槽に残ったお湯でペットが溺れないよう、入浴後はお湯を抜くか、浴槽にフタをしておきましょう。歩き始めたばかりの赤ちゃんがいる場合も同様です。
お風呂が恋しくなる冬到来前に安全策の見直しを!
入浴事故の事例と事故防止のポイントについてご紹介しました。
水資源と入浴設備に恵まれている日本は世界的に見ても水やお湯に触れる機会が多く、入浴を存分に楽しめる国だと言えるでしょう。しかしその分、浴室関連の事故に巻き込まれる可能性も高くなる点は否めません。
本格的に冬が到来すると、お風呂が一層恋しくなります。安全で楽しい入浴ができるよう、各自が状況に適した対策を心がけましょう。
大人気! サウナの歴史と期待できる効果とは?
近年、老若男女問わずブームとなっている「サウナ」。健康ランドや銭湯などで欠かせない設備の一つとして大人気のサウナは、非常に健康によいことで知られ水風呂と交互に入るのが定番となっています。
しかし、サウナが具体的に健康にどのような効果を及ぼすのかご存知ない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、サウナの歴史や健康への効果などについてご紹介します。
サウナ発祥の地はフィンランド?!
現在日本でブームが到来している「サウナ」の発祥の地は、北欧の国フィンランドといわれています。すでに1000 年以上の歴史があるとされており、フィンランドでは日本のお風呂のように各家庭にサウナが普及しています。
まさにサウナ大国ともいえるフィンランドですが、その一方で日本国内にサウナが普及したのは1964年の東京オリンピック後とされています。当時フィンランド選手団が来日した際、拠点となった選手村にサウナを持ち込んだことが話題となり大きな注目を集めました。
そして、高度経済成長期に伴って国内にサウナが一気に拡大し、現在では健康ランドや銭湯をはじめ、スポーツクラブや宿泊施設などでも広く親しまれるようになりました。
また、昔は中高年の男性が好むイメージが強かったサウナですが、現在はSNSなどがきっかけとなってより多くの方から人気を集め、リフレッシュとしてだけでなく美容の観点からも改めて注目を集めています。
サウナの様々な健康効果とは?
それでは、サウナには具体的にどのような健康効果があるのかみていきましょう。
血行がよくなって肩こりや腰痛の改善に?!
サウナに入ると高温の室内で身体が温められることで、血管が拡張され血行がよくなります。心拍数が上がり体内の血行が促進されることで、血液が流れにくくなるのが原因となって起こる肩こりや腰痛の改善に効果があります。
さらに、むくみの解消や冷え性の改善などに効果的なほか、汗と一緒に疲労物質が流れ出てリラックス効果が高まり、日頃の疲れを取りやすくしてくれます。
汗を流して美肌効果!
サウナに入ってたくさん汗をかくことで、毛穴に詰まった皮脂や汚れ、老廃物も一緒に流すことができます。これらは肌荒れや吹き出物の原因となることが多い成分ですので、サウナに入って適度に汗を流すだけで美容に効果があるといえるでしょう。
また、サウナに直接ダイエット効果があるわけではありませんが、老廃物を流して代謝がアップすると「痩せやすい体質」を作ることに繋がります。
身体の免疫力がアップ?!
サウナに入ると、体内の細胞に熱が加わることでタンパク質が損傷します。そして、それと同時に「ヒートショックプロテイン」と呼ばれるタンパク質が作られます。このヒートショックプロテインには細胞の再生を活性化させ、病気などから守る身体の免疫力アップに効果が期待されています。
そのほかにも、低血圧の改善やストレス・不眠の解消などサウナには様々な効果があります。
サウナの効果をさらに上げる方法と注意点
サウナの入り方は人それぞれ気分や体調に合わせてお好みですが、最もポピュラーな方法としては、まずサウナに10分前後入って身体を温めたあと、シャワーで汗を流してから1分ほど水風呂で冷やし、外気を浴びるなどして5分程度の休憩を挟みます。この流れを2〜3回繰り返すことで血行が促進され、効果的に疲れも取れて気分よくリラックスできることと思います。
なお、上記の方法はあくまで目安となりますので、サウナに入るときは無理をせず自分のペースで楽しみましょう。
また、サウナに入る前は必ず身体をしっかりと洗って、タオルで水気を拭き取るのがマナーです。毛穴の汚れが落ちて汗をかきやすくなりますので、より効果が期待できます。サウナに入っているときにかいた汗もこまめに拭き取って、効率的に汗を流すのがポイントです。
そして、脱水症状の危険を避けるためにもこまめに水分補給をし、休憩の際にはのぼせたり体調が悪くなっていないかしっかり確認するようにしてください。
入浴と同様にお酒を飲んだあとのサウナはもちろんNGですが、食後すぐも消化が悪くなり身体によくないといわれていますので避けた方がよいでしょう。
まとめ
サウナの歴史や健康への効果などについてご紹介しました。
現在は従来のドライサウナに加えて、女性に人気のロウリュやミストサウナ、塩サウナや低温サウナなど様々なタイプのサウナがありますので、色々試してご自分に合ったものを選び日頃の疲れを癒してみてはいかがでしょうか。
夏のお風呂の適温は? 暑い季節にオススメの入浴法
暑くてジメジメした日本の夏。この時期はお風呂に入るのがどうにも億劫で、ついシャワーだけで済ませたくなってしまう方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
しかしその一方で、暑い季節でもしっかり入浴することは体調管理する上で欠かせません。とはいえ、夏は気温が高いため、お風呂の入り方にも他の季節とは違った気配りが必要です。
そこで今回は、夏の暑い時期に入るお風呂のオススメの温度(適温)や入浴法についてご紹介します。
お風呂が夏バテ予防にもなる?!
気温が高く、汗を多くかく夏。こんな時期に熱いお湯に長くつかっていると、「疲れてしまいそう」と入浴を敬遠する人も多いのではないでしょうか。
しかし実は、シャワーで済ませずに適切な温度で入浴する方がずっと身体には良い効果があるのです。
入浴には、もともと疲労の回復を早める効果があると言われています。お湯につかって身体を温め、血行を良くすることで疲労物質の排出を促してくれるためです。夏場でもその効果は変わらないので、疲れたときこそきちんと入浴することが大切です。
また、暑い時期に起こりやすい「夏バテ」にも入浴は効果的です。夏バテと呼ばれる夏特有の身体のだるさや疲れは、暑さによる睡眠不足や食欲減退による栄養不足、汗をかくことによる水分やミネラルの不足など、さまざまな要因が複雑に絡み合って起こります。
複数ある要因の中のひとつに、屋外の暑さと空調の効いた屋内の涼しさ、こうした極端な温度差のある場所を毎日行き来することで体温を調節する自律神経が乱れてしまうということが挙げられます。自律神経が乱れることで、いろいろな面での体調不良が起こるんですね。
そして自律神経のバランスを整えるためには、全身の血行を良くすることが大切です。そのためには、お風呂につかって身体をしっかり温めるのが効果的なのです。
入浴を習慣化できれば疲労から回復しやすい体質への変化も期待できるため、疲れたときにだけお風呂につかるのではなく、できるだけ毎日入浴するのがポイントです。
夏のお風呂の適温とオススメ入浴法は?
入浴の温度の好みは人それぞれですが、なかには熱い温度のお風呂を好まれる人もいます。一日の終わりに熱いお風呂につかり、リフレッシュするのが楽しみという方も多いのではないでしょうか。
確かに熱い温度のお風呂には、気分を高揚させリフレッシュできるという効果が期待できます。ですが同時に、長く入浴しすぎると血管や心臓などに負担がかかってしまうことも。
また、熱中症のリスクも無視できません。入浴中は体温が全体的に高くなり、さらに夏バテで入浴中の体温調節が上手くいかなくなっている場合には、熱中症や脱水症状を起こすリスクが高くなります。
そのため熱いお風呂につかるのは気分が良いものですが、健康上のリスクを考慮すると夏場はぬるめの温度で入浴する方が安心です。具体的には38度以下の温度のお湯で半身浴をするのがオススメ。肩までお湯につかる全身浴と比べて、心臓への負担も少ない半身浴は暑い夏にはぴったりです。
半身浴は上半身が冷えてしまうようにも感じられますが、20分から30分ほどつかることで全身くまなく温まり、血行も良くなります。ゆっくりじっくりと体温が上がっていくため、身体も徐々に暑さに順応することができ、汗をかくことによる体温調節機能を向上させる効果も期待できます。
また、自律神経の調子を整えるだけでなく副交感神経を活発にさせるため、その後の睡眠の質も高めてくれます。夏バテの予防や回復のためには、まさにぴったりの入浴方法といえるでしょう。
夏場の朝シャワーは熱めがオススメ!
夜もムシムシと暑い日が多くなる夏は、寝るまではエアコンのおかげで涼しく快適に過ごしていたはずが、朝起きると寝汗で肌がベタついているなんてこともありますよね。
そんなときには朝シャワーで汗を流してから一日をスタートさせるのがオススメです。朝に浴びるシャワーは、夜の入浴時とは逆に熱めの温度が良いでしょう。40度から41度くらいの温度のシャワーを1分ほど浴びるだけで、寝ている間にかいた汗や皮脂の汚れがさっぱりと流れ落ちます。
また血圧も上がるため、寝起きでぼんやりしていてもすっきり目が覚めます。1分だけ、しかも石鹸できちんと身体を洗う必要がないので、忙しい朝でも実践できそうですよね。
さらに朝に浴びる熱めのシャワーには、そのときの皮脂汚れを落とすだけでなく、その後一日の皮脂量を抑制する効果も期待できます。分泌される皮脂量を抑えられれば、肌のベタつきや体臭も少なくなるので、汗をかきやすい人や体臭が気になる人にもオススメです。
まとめ
夏の暑い時期に入るお風呂のオススメの温度や入浴法についてご紹介しました。
気温が高い上に湿気もあり、ジメジメと蒸して暑くなる日が多い夏は、湯船にしっかりつかると暑苦しくなりそうだと敬遠されることも多いですが、適切な温度と入浴方法でゆっくりつかれば夏バテ予防にもなり、身体もすっきりしてよく眠れるようになります。
その日の疲れはその日のうちに、お風呂でしっかりと疲労を取って暑い季節もバテることなく乗り切りましょう!
疲労回復と美容に! 入浴剤は目的に合わせて賢く選ぼう
お風呂の時間をより楽しく、リラックスできるものにしてくれる色々なバスグッズの中でも、「入浴剤」は誰でも簡単に取り入れやすいアイテムのひとつです。
入浴剤を使うことで疲労の回復やお肌のケアなどの様々な効果が期待でき、自分の好きな色・好きな香りに包まれてゆっくりバスタイムを堪能できます。
そこで今回は、様々な目的に合わせて最適な入浴剤をご紹介しますので、是非リラックスしたお風呂の時間を過ごすための参考にしてみてくださいね。
疲れているときは疲労の種類で入浴剤を選ぶ
一日の終わりに「お風呂でゆっくり疲れをとりたい」というのは、多くの方が思うところではないでしょうか。ですが、身体のどの箇所がどのように疲れているのかは毎日少しずつ違うものです。
ここでは、溜まっている疲労の種類別に、効果が期待できる入浴剤のタイプをご紹介します。
筋肉痛や腰痛、肩こり、だるさなどの身体的な疲れが目立つとき
思いきり体を動かした後や、デスクワークや接客業などのように長い間座りっぱなし・立ちっぱなしの同じ姿勢で作業を続けたあとは、筋肉痛、肩や腰の痛み、だるさなど、身体に様々な不調が起こりがちです。
こうした肉体疲労によるものは、早めに対処しないと精神的なダメージをもたらしたり、痛みやだるさが長引いてしまうこともあります。
そのため、体の疲れが溜まっているなと感じたら、できる限りその日のうちにゆっくりお風呂に入って疲れを取り除きたいものです。そして早めに疲れをとるには、炭酸ガス系をはじめとした体をしっかりと温める入浴剤がオススメです。
入浴剤を使用せず普通のお湯に浸かるだけでも体は温まり、血行を促進する効果がありますが、そこに温浴効果のある入浴剤を入れることでさらにその効能を高め、体をぽかぽかと芯から温めてくれます。
また、疲労の回復が早まるほか、その後の睡眠の質を高める効果も期待できるので、しっかりと疲れをとりたい方にオススメです。
集中力の低下をはじめ、脳や神経的な疲労が目立つとき
現代社会では昔に比べてお仕事や趣味など、様々な場面でパソコンやスマートフォンを使う時間が増えました。なかには、一日のほとんどをこうした機器と向き合って過ごすという方も多いかと思います。
その一方で、長時間パソコンなどのモニターと向き合う生活を送っていると、視神経や脳にかかる負担が大きくなり、肉体的精神的疲労とは別に、神経的疲労も溜まっていきます。
例えば眼精疲労や集中力の低下、仕事のパフォーマンスが落ちてきた。など、なんらかの不調を感じたときには、自律神経を整える効果が期待できる入浴剤がオススメです。
先ほどもご紹介しましたが、炭酸ガス系など体を温める効果のある入浴剤は副交感神経の働きを促し、良質な休息を取りやすくしてくれます。
また、神経の緊張を和らげる効果のあるハーブなどが配合されている生薬タイプの入浴剤も効果的です。普通に入浴するよりも一層リラックス効果が期待できます。
ラベンダーのようなよく知られたハーブから、ショウガやミカンの皮、チンピ、ショウキョウなど、リラックス効果が期待できるものが配合された入浴剤を探してみましょう。自分の好きな香りを選ぶことで、よりリラックスできるでしょう。
美容に関する悩み別! オススメの入浴剤
バスタイムは一日の疲れを癒すと同時に、スキンケアやボディケアなど様々な美容法を行うのにピッタリな時間でもあります。ここでは女性に多い美容のお悩み別に、オススメの入浴剤をご紹介していきます。
お肌をしっかり保湿するならスキンケア重視の入浴剤を
乾燥はお肌の大敵。顔だけではなく、体全体の乾燥もお風呂ではしっかりケアしていきたいところです。
普通のお湯に長く浸かっていると必要な分の皮脂まで落ちてしまい、かえって乾燥しがちですが、保湿力の高い入浴剤を使えば全身を簡単に保湿・ケアすることができます。
また、入浴後にボディクリームなどを使って保湿することも忘れないようにしましょう。
背中の肌荒れには酵素系入浴剤がオススメ
顔と同じく荒れてしまいがちな背中のお肌。普通に洗うだけでは落としきれなかった角質やニキビに悩む方も少なくありません。自分でチェックしたり丁寧に洗ったりするのも難しい場所なので、ケアしにくいのも困りものです。
そんな背中の肌荒れにオススメなのは、酵素系の入浴剤です。洗浄効果が他の入浴剤よりも高めで、お肌の老廃物や毛穴汚れをきれいにしてくれる効果が期待できます。清潔なお肌を保ちたいという方にもピッタリです。
汗をかくなら発汗成分入りの入浴剤で半身浴を
ダイエットやデトックスが目的のため、お風呂に浸かって汗をたっぷりかきたいというときには、温浴効果のある成分の他、トウガラシやショウガ、ヨモギのエキスやゲルマニウムなど、発汗成分が配合されている入浴剤がオススメです。また、全身浴では体への負担が大きくなりやすいので、半身浴でじっくり体を温めましょう。
まとめ
疲労回復や美容など、様々な目的に合わせて最適な入浴剤をご紹介しました。
入浴剤とひとくちに言っても、配合されている成分や原材料、期待される効能はさまざまです。
自分の体の疲れや悩みなどに合わせて、一番疲れも取れてリフレッシュできそうな入浴剤を探してみてくださいね!
お風呂で疲れを癒そう! 肩こりに効果的な入浴方法
長時間同じ姿勢を取り続けるデスクワークは、肩こりを招く行動の一つです。
特にパソコンやスマートフォンなどを使うデスクワークを長時間続けると、姿勢が固定されてしまうことはもちろん、肩こりの原因となる手・腕・目元の疲れがどんどん蓄積してしまいます。
近頃はリモートワークが進み、今まで以上にデスクワークの時間が増えているからこそ、その日のうちにお風呂で疲れを取って肩をほぐしたいもの。
そこで今回は、つらい肩こりの解消に役立つ入浴方法をご紹介します!
肩こりには肩まで浸かる全身浴がオススメ!
普段お風呂に入るとき、肩までしっかり浸かっているでしょうか?
首や肩周辺の血行不良による肩こりには、温めることが効果的です。湯船に座ると自然と肩が水面から出てしまうことも多いですが、肩こりが気になるときにはしっかり肩までお湯に浸かる全身浴になるように意識しましょう。
全身浴をする場合にはお湯の温度をぬるめに設定するのがオススメです。具体的には39度前後くらいのお湯に10分間ほど浸かるのがよいでしょう。
ただし、無理は禁物です。苦しくなったり、のぼせたりする場合はお湯の量を減らす、もしくはお風呂から出て体を休めましょう。
ストレッチはお風呂でしっかり温まった後が効果的
首や肩のストレッチは肩こり緩和に効果的ですが、筋肉が寒さやストレスで緊張し、こわばったままではその効果も半減してしまいます。
したがって、十分に体が温まっていない入浴直後より、お風呂でしっかり温まった後に大きく肩周りを動かすストレッチをするのがオススメです。この時に肩や首だけではなく、背中、腰、腕、脚のストレッチも同時に行うと、よりリラックスできるでしょう。
また、ストレッチをする部位によっては無理な体勢になることもあります。あくまでも「無理のない範囲」で行うようにしてください。
首を左右前後に伸ばしたり、足首を回したりするストレッチは浴槽内でも簡単にできるのでオススメです。
なお、ストレッチで全身の筋肉をほどよく温めると、睡眠の質を高めることにもつながります。
アロマ浴でリラックス効果をさらにアップ!
入浴には高いリラックス効果がありますが、さらなる効果を狙うのであれば、お風呂にアロマテラピーを取り入れた「アロマ浴」も有効です。
アロマ浴はお湯に少量のエッセンシャルオイルを加えて香りを楽しんだり、オイルの成分を体に浸透させたりすることでリラックス効果を高めてくれます。
浴室という密閉された空間で行うため、オイルの成分を効率的に取り入れられるというメリットも。
方法もとても簡単で、レシピ通りの分量のエッセンシャルオイルを直接お風呂のお湯に入れて、よくかき混ぜるだけでアロマ浴が楽しめます。
そして、エッセンシャルオイルには様々な種類・特徴がありますが、肩こりへの効果が期待できるものを選べば、リラックスやリフレッシュ効果が高まるとともに、肩こり解消にも役立ちます。
肩こり解消にオススメのエッセンシャルオイル
肩こりにオススメのエッセンシャルオイルは主にマジョラム、レモングラス、ジンジャーの3種類で、次のような効能があるといわれています。
マジョラム
マジョラムは落ち着いていて温かみがある中、スパイシーなニュアンスもある香りのエッセンシャルオイルです。自律神経、血液の循環、体温、血圧、心拍などのバランスを整えてくれる働きがあるとされています。炎症や痛みを抑える効果もありますので、肩こり解消の効果にも期待できます。
レモングラス
レモングラスは名前の通り、レモンのような爽やかさとグリーンの香りが際立つエッセンシャルオイルです。鎮痛や血行促進の作用がある上、筋肉の働きを高める効能があるとされていますので、筋肉がこわばって血行不良になっている肩こりにも効果が期待できますね。
ジンジャー
ジンジャーはスパイシーでありながら、どこか甘みも感じられるしょうがの香りのエッセンシャルオイルです。こちらも血行促進や発汗作用があり、体の冷えや痛み、血行不良による肩こり等の症状を和らげる効果が期待できます。
今回ご紹介した3つのエッセンシャルオイルは、主に肩こりの原因である血行不良に効果のあるものですが、その他にも筋肉の緊張をほぐしてリラックスさせてくれるラベンダーやローズマリーなどのエッセンシャルオイルもオススメです。香りの好みに合わせて、組み合わせやバランスを変えて工夫してみるのも楽しそうですね。
まとめ
つらい肩こりの解消に役立つ入浴方法などについてご紹介しました。
保温と血行促進の効果がある入浴には、筋肉のこりやこわばりを緩和し、肩こりの症状を和らげてくれる効果が期待できますが、エッセンシャルオイルを入れるなど少し工夫するだけでその効果をさらに高めることができます。
毎日のデスクワークやIT機器の操作で疲れた体を、ぜひお風呂の時間を使ってより効率的に癒やしてみてはいかがでしょうか。
気分すっきり! 出かける前の朝シャワー・朝風呂のメリット(効果)とデメリット(注意点)
夏場などの気温が高い時期には、朝にシャワーを浴びて寝汗を洗い流すとサッパリして1日を迎えられます。
寒い時期でも出かける前に「朝にシャワーを浴びる」「朝風呂に入る」という方は多く、海外では一般的となっている国もありますが、実は朝のシャワーには注意点があることをご存知でしょうか?
今回は、朝シャワー・朝風呂のメリット(効果)とデメリット(注意点)についてご紹介します。
朝にシャワーを浴びるメリット(効果)とは?
まずは、朝シャワーのメリットについてみていきましょう。
夏場の就寝中にかいた寝汗を流してサッパリさせてくれるほかにも、健康面で様々な効果があります。
目が覚めて清々しい1日に
朝起きてからシャワーを浴びると、目が覚めて清々しい1日を迎えられますが、実はこれには体の交感神経が大きく関係しています。
人間の体の自律神経には交感神経と副交感神経があり、就寝時には副交感神経が活発になってリラックス状態となる一方で、日中の活動時には交感神経が活発になる仕組みになっています。
起床時にはまだ副交感神経が活発なため、頭がぼーっとするような状態になりますが、シャワーを浴びて刺激を受けることで体を活動状態にうまく切り替えてくれる効果が得られます。
ダイエットにもオススメ
シャワーで温かいお湯を浴びると、体の血行がよくなり代謝が活発になる効果があります。代謝がよくなると、エネルギーの消費量が増加してダイエットにも有効ですが、1日の活動が始まる朝にシャワーを浴びることでより高い効果が期待できます。
また、体の血行が良くなることで寝ているあいだに下がった体温が温められますので、冷え性にお悩みの方にもオススメです。
気になる体臭の予防に効果的!
人間は就寝時にコップ一杯ほどの汗をかいているといわれており、特に気温が高い時期になると翌朝不快に感じるほど汗をかくことが多くなります。
また、寝ているあいだには皮脂の分泌が行われていますので、これらによって雑菌が繁殖したり、酸化することで体臭が気になる原因に繋がることがあります。
そのため、朝にシャワーを浴びて汗や皮脂を洗い流すことで、体臭を予防させる効果が期待できます。
朝シャワーのデメリット(注意点)を確認しておこう
朝のシャワーには様々なメリットがある一方で、いくつか注意点もあります。なかには、体調に影響を及ぼす危険がある場合もありますのでよく確認しておきましょう。
時間に余裕を持ってシャワーを浴びる
仕事に出かける前など、時間に追われ慌てて朝シャワーを浴びるときはシャンプー・石鹸の洗い残しやすすぎ残しがないように注意が必要です。
シャワーでしっかりと落としきれず、髪の毛などにシャンプーが残っていると痒みやフケ、湿疹が起こる原因となることがあります。そのため、朝は余裕を持ってシャワーを浴びるようにしましょう。
朝シャワーは頭皮へのダメージに注意
人間の頭皮は皮脂膜で保護されており、さまざまな刺激から守られています。しかしシャンプーで髪の毛を洗うと、この皮脂膜も一時的に流されていき新しい膜が作られるまでに数時間かかるといわれています。
そのため朝のシャワーで髪を洗ってから外出する場合は、頭皮が紫外線などの刺激を直接受けやすくなってしまうので注意が必要です。
また、抜け毛や薄毛の原因になる恐れがありますので、外出するときは帽子を被るか日傘をさすなどして紫外線から頭皮を守るようにしましょう。
体に大きな負担がかかるヒートショックを避ける
朝シャワーを浴びる際に、最も注意しなければならないのがヒートショックです。ヒートショックは急激な温度変化によって体に大きな負担がかかる現象で、心筋梗塞や脳卒中などを引き起こす恐れもあります。
そのため特に気温が下がる冬場は、冷えやすい脱衣所と浴室の温度をなるべく上げておくなどし、急に熱いシャワーを浴びたりして体に負担をかけないように注意しましょう。また、特に高齢者の方は体の負担を受けやすいため十分注意が必要です。
夜の入浴と朝のシャワーを上手に使い分けよう!
朝シャワーのメリットと注意点についてご紹介しました。
朝起きてからシャワーを浴びると、1日の始まりを清々しくスタートできるだけでなくダイエット効果などの様々なメリットがある一方で、冬場は急激な温度変化によって体に大きな負担をかける恐れもありますので注意してください。
朝にシャワーを浴びるときはお湯を40度くらいの熱めに設定して、4〜5分ほどかけて最初は手足からゆっくりと浴びていき、首や肩などを中心に浴びるようにするのがポイントです。
また、朝シャワーを浴びた日でも、夜はゆっくりとお風呂に入って1日の疲れを取るように心がけましょう。
今回ご紹介した朝シャワーのメリットや注意点を参考にして、シーンに合わせて夜の入浴と上手に使い分けてくださいね。