健康・生活

2020-12-22
2020-12-22

温泉が「健康に良い」とされる理由とは?

古くから健康にいいとされている「温泉」。湯治や温泉療法といった言葉もある通り、温泉には昔から体調を整えたり、疲れを癒やしたりする効果があるとされ、多くの人々に親しまれてきました。
さほど意識していなくても、温泉旅行へ行くときには自然と「癒やし」や「疲労回復」を求めている方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、温泉が健康に良いとされる理由や期待できる効能など、温泉に関する気になる知識をご紹介します。

温泉が健康に良い理由とは?

「温泉はからだに良い」ということ自体は、日本はもとより世界的にも広く知られていることですが、具体的には次のような理由から温泉は健康増進の効果があるとされています。

お湯の温熱作用や水圧・浮力による「ほぐし効果」

温泉が健康にいい理由の一つには、温かいお湯に浸かることによる温熱作用や、からだにかかる水圧、水の中にいることで感じる浮力などにより筋肉の緊張がほぐれるとされていることが挙げられます。

温泉の成分が皮膚から吸収される

温泉のお湯に含まれる成分が皮膚を通して体に吸収され、温泉成分が体の各機能に影響して体調を整えてくれる効果があります。

非日常の場所で過ごすリラックス効果

温泉という日常から離れた特別な場所でリラックスすることによる「総合的生体調整作用」という効果も期待できるといいます。
総合的生体調整作用というのは、温泉地で過ごしたり、温泉に入ったりすることで受ける刺激によって、日々の生活の中で乱れていた体内のホルモンバランスや自律神経が整う作用のことです。こちらの詳しいメカニズムについてはまだわかっていないことも多いようですが、長期間湯治をしている方を対象とした調査では、実際に湯治を続ける中でホルモンバランスが整っていくという結果も出ているのだそうです。

日頃多くのストレスにさらされている現代人にとって、温泉はさまざまな面から身体を癒やし、体調を整えてくれるものなのですね。

温泉の種類によって期待できる効果も変化

温泉の種類によって期待できる効果も変化

温泉の定義の中には、「定められた規定量以上の化学成分を含むもの」という項目がありますが、その成分の種類については明確な決まりはありません。したがって、「温泉」とひとくちに言ってもその成分はさまざまなのです。
温泉成分を皮膚から吸収することによって得られる効果は、当然のことながらそれぞれの温泉の成分によって変わります。日本各地にある主な温泉の成分や泉質は次の10種類に分類されているので、期待している効果が得られそうなお好みの温泉を探してみてくださいね。

1.単純温泉

「単純温泉」とは、お湯の中に含まれる化学成分が一定量以下の温泉を指します。温泉成分が薄い分、体に対する刺激が少なく、優しい温泉であるといえるでしょう。これなら刺激に弱いお子様や年配の方でも安心して入浴できますね。
単純温泉については含まれる成分の種類が決まっていないので効能もさまざまですが、主に自律神経を整え、不眠症やうつ状態、冷え症、末梢循環障害、軽度の高血圧などを改善する効果が期待できるといわれています。

2.塩化物泉

「塩化物泉」は塩分を多く含み、保温効果が高いという特徴があります。期待できる効果としては切り傷や冷え症、末梢循環障害、うつ状態、皮膚乾燥症などが挙げられます。

3.炭酸水素塩泉

「炭酸水素塩泉」はアルカリ性のお湯で、お肌の角質を柔らかくし、お肌をすべすべにしてくれる効果があります。適応症としては切り傷や冷え症、末梢循環障害、皮膚乾燥症などが挙げられます。

4.硫酸塩泉

「硫酸塩泉」は保温効果が高く、傷を早く治す効果が期待できるほか、冷え症やうつ状態、末梢循環障害等などにも効果があるといわれています。

5.二酸化炭素泉

「二酸化炭素泉」はお湯の温度はぬるめですが、保温効果は高いという特徴があります。他の温泉に比べて血管拡張の効果が高いので、血圧を下げる効果、冷え症などへの効果が期待できます。

6.含鉄泉

「含鉄泉」は鉄を多く含み、からだへの刺激が強い泉質である点が特徴です。なるべく鉄が酸化しないよう、源泉に近い温泉が良いとされており、疲労回復などの効果が期待できます。

7.酸性泉

肌にしみるような強い刺激のある「酸性泉」は、アトピー性皮膚炎や尋常性乾癬、表皮化膿症など、慢性的な皮膚病の治療などに利用されています。

8.含よう素泉

「含よう素泉」とは、ヨウ素と呼ばれる栄養素を含む温泉です。入浴するだけでなく飲むことでも健康に良い効果が期待できる温泉で、コレステロールを下げる効果があるといいます。疲労回復にも効果的です。

9.硫黄泉

「硫黄泉」は名前の通り、硫化水素ガス特有の匂いが特徴的な温泉です。刺激が強めのお湯で血管の拡張作用があります。また、殺菌作用があることでも知られており、アトピー性皮膚炎や尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症等にも効果が期待できます。

10.放射能泉

「放射能泉」はごく微量の放射能を含んでいる温泉で、ラジウム泉、ラドン温泉などの名前で呼ばれることもあります。微量の放射線を吸収することで細胞が刺激され、免疫力の向上や血流改善、疲労回復等の効果があるといわれています。

まとめ

温泉が健康に良いとされる理由や期待できる効能など、温泉に関する気になる知識をご紹介しました。
次回訪ねる温泉地を決める際は、立地や宿泊する旅館・ホテル等の雰囲気のほか、ご自身の体調と温泉の泉質も考慮してみてはいかがでしょうか?

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2024-03-28

健康で美しい髪を守る! 正しいシャンプー方法とヘアケアについて

毎日のように行うシャンプーですが、やり方一つで髪の健康状態が大きく変わってきます。
そこで今回は、正しいシャンプーの手順やヘアケア、ドライ方法についてご紹介します。

正しいシャンプー方法の基礎知識

まずはぬるま湯で髪全体をしっかりと濡らしましょう。
髪を濡らすことによって、シャンプーの泡立ちが良くなり、髪と頭皮の汚れを効率よく落とせます。
この時、頭皮までしっかり水が行き渡るようにするのがポイントです。
シャンプーの量は髪の長さや量にもよりますが、500円玉大が目安で直接髪につけるのではなく、手のひらでしっかり泡立てましょう。
泡立ててから洗うと、摩擦による髪や頭皮へのダメージを防げます。

泡立てたシャンプーを髪全体に広げ、指の腹を使って頭皮をマッサージするように洗いましょう。
この時に爪を立ててしまうと頭皮を傷つける恐れがあるので、注意して下さい。
また、シャンプー剤が残ってしまうと頭皮トラブルの原因になる可能性があるため、最後はしっかりとすすぐことが重要です。
特に後頭部や髪の根元など、見落としがちな部分も忘れずにチェックしましょう。

シャンプーは、頭皮に優しい成分を含むもの、または自身の頭皮の悩みに特化したものを選ぶのが大切です。
例えば、敏感肌の場合は刺激を抑えた成分、薄毛に悩んでいる場合は育毛促進や頭皮環境を整える成分を含んだものが適しています。

シャンプーとその他ヘアケア製品の使い方

髪の美しさと健康を守るためには、シャンプーの他にコンディショナー、トリートメント、ヘアオイルなど、ヘアケア製品の正しい使い方も知っておきましょう。
それぞれの製品が持つ役割を理解し、自身の髪質や髪の状態に合わせて選んで使い分けると、髪を内側から外側までしっかりとケアできます。

シャンプーの使い方

シャンプーの基本的な使い方は既に触れましたが、ポイントは髪と頭皮の汚れを優しく洗い流すことです。
髪を濡らした後、適量のシャンプーを手に取り、泡立ててから髪全体になじませ、頭皮をマッサージするように洗います。
そして、シャンプーが残らないようにしっかりと洗い流しましょう。

コンディショナーの使い方

シャンプー後のコンディショナーは、髪に必要な保湿をし、ダメージを受けた髪の表面を滑らかに整えます。
シャンプーで髪の汚れを落とした後、水気を軽く切り、髪の中間から毛先にかけて適量を塗布して下さい。
数分放置した後、冷水でしっかりすすぐと、髪のキューティクルが引き締まりツヤが出ます。

トリートメントの使い方

トリートメントは髪の深い部分まで浸透してダメージを修復する効果があるため、週に1~2回の使用がおすすめです。
シャンプー、コンディショナーの後に髪全体になじませて5~10分程度放置し、その後しっかりと洗い流します。
特にダメージが気になる場合は、より長く放置すると効果的です。

ヘアオイルの使い方

ヘアオイルには髪に潤いを与え、より艶やかに保つ効果があります。
ドライヤーで髪を乾かす前や、乾いた髪に軽くなじませると髪を保護でき、まとまりやすくします。
使用量は髪の長さや質によりますが、少量から始め、必要に応じて加減しましょう。

シャンプー後の効果的な髪の乾かし方は?

シャンプー後のドライも髪の健康を左右する大事なステップです。
正しい乾かし方をマスターすることで髪のダメージを減らし、ツヤツヤで健康的な髪を保てます。

シャンプー後は、まずタオルドライから始めましょう。
濡れている髪はダメージを受けやすい状態にあるため、そっとタオルで包み込み、優しく水分を吸収させて下さい。タオルで髪を挟んで、軽くプレスするようなイメージですね。

そしてタオルドライのあとはドライヤーで乾燥させますが、髪から約15cm離して使用し、熱風は根元から毛先に向かって髪の流れに沿って吹き付けるのがコツです。
熱が直接頭皮に当たらないように注意し、温風を使ってじっくりと髪を乾かして下さい。
ドライヤーの温度は低温~中温から始め、最後に冷風で仕上げましょう。冷風で仕上げると、髪のキューティクルが閉じ、艶やかでしっとりとした仕上がりになるのです。

また乾燥した髪には保湿効果のあるヘアオイルやヘアミルクを軽くなじませると、髪を保護して乾燥から守れます。
特に毛先はダメージを受けやすいのでしっかりとケアしましょう。

頭皮マッサージやブラッシングの効果

頭皮マッサージは血行を促進することで知られており、血行が良くなると毛根に必要な酸素や栄養が届きやすくなり、髪の成長を助けます。
またリラックス効果もあり、薄毛の大きな原因の一つであるストレス解消にもなるでしょう。
シャンプー時や就寝前などのくつろげる時間に行うのが良く、指の腹を使って優しくマッサージし、頭皮全体をくまなく刺激します。

ブラッシングは髪の表面についたほこりや汚れを取り除くだけでなく、髪に自然なツヤを与え、さらさらとした質感を保つために必要です。
ただし、濡れた髪は非常にデリケートなので、乾いた状態で優しくブラッシングするのがベストです。
髪をとかす前に絡まりを手で軽く解きほぐし、髪の毛先から徐々に根元に向かってブラッシングすると良いでしょう。

正しい洗い方とケアで美しい髪を守ろう!

このように、髪と頭皮のケアにはいくつかの重要なステップとコツがあります。日々のケアを見直し、これらのポイントを意識すると髪はより健康で美しくなるでしょう。
毎日のルーティンを少し変えるだけで大きな変化をもたらすことに気付くはずです!

2024-03-22

人生で一度は行ってみたい! 世界の秘湯・名湯

日本のみならず、世界中で愛されている温泉。
海外の温泉は日本の温泉とは雰囲気や趣が異なり、また違う楽しみ方ができることから観光客にも人気のスポットとなっています。
そこで今回は、人生で一度は行ってみたい海外の秘湯・名湯をご紹介します。

アジアの温泉

温泉というと日本のイメージが強いですが、アジアのほかの国々にも著名な温泉地があります。

台湾:北投温泉

台北市内からのアクセスも良好で気軽に訪ねられる温泉地・北投温泉。
温泉はもちろん、北投温泉博物館や美しい木造建築である北投図書館など、温泉街全体にさまざまな観光スポットがあります。
温泉で体の疲れを癒したら、街をのんびり観光して周るのも楽しそうです。

タイ:ロック・バレー温泉

タイのなかでも風光明媚で自然が豊かなエリアとして知られる、カンチャナブリーにあるロック・バレー温泉では、なんと15種類もの温泉を楽しめます。
温泉スパ施設内には緑も多く、まさに南国のリゾートらしい雰囲気。
日本の温泉旅館とは一風異なる温泉体験を楽しむことができるでしょう。
ロック・バレー温泉は、ドクターフィッシュがいる浴槽に入る「フィッシュ・スパ」を楽しめることでも知られています。旅行に未知の体験を求める方にもおすすめの温泉です。

中国:清池温泉

周の時代から知られているという長い歴史を持つ華清池温泉は、西安の郊外、驪山の麓にある庭園にあります。
かの有名な楊貴妃と玄宗皇帝が入浴した記録もあるという著名な温泉で、現在も楊貴妃が使用したという海棠湯の浴槽が復元されているとのこと。
ほかにもたくさんの浴場があり、いろいろな入浴体験が可能です。
西安駅前からバスで45分ほどとアクセスもさほど悪くありません。中国の長い歴史を偲びながら温泉に入る稀有な体験を気軽に楽しめます。

ヨーロッパの温泉

ヨーロッパにもたくさんの温泉があります。
特にチェコやハンガリーは温泉やスパが有名なことでも知られていて、観光客にも人気です。

イタリア:ムリーノの滝

火山の多いイタリアは、日本と同じくたくさんの温泉がある国。なかでもトスカーナ地方は温泉が多いことで知られています。
たくさんの温泉があるなかでも一番の景観で知られているのが、サトゥルニアにある「ムリーノの滝」です。
滝という名の通り、この温泉は渓流を流れてきたもの。
川として流れてきた温かい水が滝になり、滝壺は天然のぬるいプールとなっているのです。
入場料等はなく、1年中自由に出入りできるのも高い人気の理由。
世界中から観光客が訪れ、豊富なお湯が流れ落ちる滝とトスカーナの美しい丘陵という絶景を楽しんでいます。
お湯の温度は37度と少しぬるめなので、春から夏の暖かい季節に訪ねるのがおすすめです。

ハンガリー:ゲッレールト温泉

ヨーロッパでも最大の温泉大国といわれるハンガリー。首都であるブダペストにもたくさんの温泉施設があります。
ゲッレールト温泉は、ブダペストでももっとも美しい温泉といわれているそう。
アール・ヌーヴォー様式の洗練された建築が一際目をひきます。
鮮やかな水色が美しいプールの左右にある4つの温泉は、日本の温泉と比べると水温はぬるめ。
その分長くつかっていてものぼせにくく、のんびりとリラックスして楽しむことができます。
また屋外にもジャグジー付きのサーマルプールやサウナ、スパ設備があるのもゲッレールト温泉の特徴。
夏に行っても楽しめる、バカンスにぴったりの温泉です。

チェコ:カルロヴィ・ヴァリ

入浴するのではなく「飲む」温泉が楽しめる、チェコでも最大の温泉都市として知られているカルロヴィ・ヴァリ。
源泉が発見されたのは14世紀の半ばという長い歴史を持つ温泉です。
コロナーダという飲泉場が街のあちこちに点在していて、陶器のマグカップで源泉を飲みながらの街歩きを楽しむことができます。
源泉は少々しょっぱい味わいとのこと。
名物のウェハースなど、甘いものとあわせて楽しむのがおすすめとされています。

北欧や中米の温泉

北欧や中米にも世界的に有名な温泉があります。

アイスランド:ブルーラグーン

温泉の国とも呼ばれるアイスランドでは、家庭で使う水道水もほとんどが温泉。
蛇口をひねると温泉が出てくるというのですから、どれほど温泉が身近なものかがよくわかります。

アイスランドのレイキャビクにあるブルーラグーンは、地熱発電の排水を利用した世界最大の露天風呂として知られています。
地下から汲み上げた熱水を発電に使用したあと湖に流すことでつくられており、温泉とは思えない壮大なスケールと水色のお湯の美しさに圧倒されることは間違いありません。
冬に訪ねると、運がよければオーロラを眺めながら入浴することもできるとのこと。
レイキャビク市街からのアクセスも良好で、アイスランド観光の際はぜひ訪れたいスポットです。

コスタリカ:タバコン温泉

コスタリカのアレナル火山近くにあるタバコン温泉は、なんと川全体が温泉になっています。
温かい水が滝のようにしぶきを上げて流れる光景はまさに絶景。
コスタリカ旅行をするならぜひ訪れたいスポットです。
日帰りの入場券ならお手頃価格で楽しめるため、リーズナブルな旅行にしたい方にもおすすめです。

人生で一度は訪れたい海外の温泉地

日本の温泉とは雰囲気の違う海外の温泉地を紹介しました。日本では熱いお湯につかってリフレッシュするのが一般的ですが、海外ではぬるいお湯に水着などを着てのんびりつかったり、プールのように楽しんだりすることが多いです。
そのためとても開放的な温泉施設が多く、雄大な景色のなかで入浴できるのも特徴。日本の温泉とはひと味違う魅力を体感しに、ぜひ現地を訪ねてみたいものです。

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