お風呂
日本とは違う入浴事情! 海外ホテルのお風呂でよく起きるトラブルとは
日本と海外とでは、スタンダードな入浴スタイルが大きく異なります。
とはいえ、海外の一般的な住宅のお風呂は旅行などの滞在では体験する機会はほとんどないはず。
そのため「お風呂の違いなんて大したことはない」と考える方も多いですが、ホテルのバスルームにも日本のホテルとは違う部分がたくさんあります。
今回は旅行や出張でホテルステイする際に注意したい、海外ホテルでよくあるお風呂トラブルについて解説します。
海外ホテルのバスルームは設備が日本とは大違い
まず、海外ホテルのバスルームは、日本のホテルのお風呂とは設備が違うことがほとんどだということを理解しておく必要があります。
日本人の感覚からすると不具合やトラブルのように思える状況でも、実際にはそれがデフォルトだということもあり得ます。
もちろん国によっても事情は異なりますが、今回は海外のホテルでよくあるバスルーム環境の例をいくつかピックアップしてみました。
湯船がなくシャワーのみ
入浴する際に湯船にゆっくり浸かるという文化は、日本独特のもの。
海外ではシャワーのみで済ませることも多いため、それなりに高級なホテルであってもシャワーブースしかないケースもしばしばです。
また、海外では水道水が硬水のところが多いことから、水が詰まりにくい固定式のシャワーが主流です。
日本では手に持って使えるホースシャワーが一般的ですので、慣れないと不便かもしれません。
シャワーがなくバスタブのみ
海外では、バスタブはお湯をためてゆっくり浸かるものというよりその中で体を洗うものとして使われることが多いです。
そのため、体を洗い流すためのシャワーがなく、バスタブと水栓のみのお風呂もあります。
シャワーカーテンがない
日本のビジネスホテルなどでも、いわゆるユニットバスといわれるタイプのバスルームはよく見られます。
バスタブとシャワーのブースと、洗面所・トイレのブースがシャワーカーテンやガラスで仕切られているタイプのお風呂です。
海外のホテルでもこういったバスルームは一般的なスタイルなのですが、中にはシャワーカーテンなどの仕切りがないお部屋もあります。
特にヨーロッパに多いスタイルで、時には床にカーペットが敷かれていることもあります。
普通のお部屋の中にバスタブがあるようなイメージです。
こういったお風呂では、バスタブにためたお湯を泡立て、バブルバスの状態にして体を洗います。
シャワーで流したくなってしまいますが、カーペットが濡れてしまうのでそれはNG。
バスタブの中である程度泡をすすいだら、あとはバスタオルで拭き取ります。
海外のホテルでよくあるトラブル
シャワーの水圧が弱い
海外では、日本のように水道設備が十分に整っていないことが多いです。
そのため、シャワーが日本のお風呂のようにしっかり出ないこともよくあります。
お風呂に入るのは夜間であることが多いかと思いますが、夜遅い時間だとフロントに対応してもらえないこともありますので、チェックインしたら一度水の出について確認しておくのがおすすめ。
満室でなければですが、別の部屋に移動させてもらえるはずです。
とはいえ、海外ホテルでのこういった水回りの不具合やトラブルはそれなりに高級なホテルでもよくあることですので、ある程度は妥協しなければいけないことも覚えておきましょう。
お湯が途中で出なくなり、水になる
ホテル全体で使うお湯をタンクにためているところも多いのですが、その場合は当然ながら使えるお湯の量が最初から限られているので、早い時間にゆったりとシャワーを楽しんだ人がいると遅い時間に入浴した人はあまりお湯を使えず、途中から水のシャワーを浴びる羽目になります。
その場合可能な対策はできるだけ早い時間にお風呂に入ることですが、自分の後に入浴する他の宿泊客も無事に温かいシャワーを浴びられるよう、お湯の無駄遣いは避けたいところです。
もちろん水圧の弱さと同様に設備不良からお湯が出なくなっていることもあり得ますので、フロントに確認しておきましょう。
風呂栓がない
先ほどバスタブがある海外のお風呂についてご紹介しました。
バスタブがある場合、その中で体を洗うのが海外でのスタンダード。
日本でお風呂に入るときとは若干使い方が異なりますが、お湯をためる必要がある点については変わりありません。
ですが、海外のホテルではしばしば風呂栓がない、もしくは故障しているというトラブルが発生します。
日本のお風呂ではバスタブのゴム栓にはチェーンがついていることが多いですが、海外ではそのチェーンがなく、ゴム栓のみのタイプがほとんど。
チェーンで固定されていない分、紛失しやすいのかもしれません。
このゴム栓がなくお湯をためられない場合、代わりになるものとして便利なのが水を入れたビニール袋です。
重さも大きさも十分で、排水口のサイズを気にせず使えます。
もちろんフロントに連絡するべきですが、夜間などすぐに対応してもらえないとき、サイズの合う栓をすぐに用意してもらえないときには便利なテクニックです。
上部のつまみをひねったりボタンや風呂栓そのものを押したりして開閉するスタイルの風呂栓は紛失の可能性はないですが故障していることがあるので、チェックイン後シャワーの水圧とともに確認しておきましょう。
トラブルに注意して海外スタイルのバスタイムを楽しもう!
海外のお風呂事情は、日本の一般的な入浴スタイルからは考えられない部分も多いです。
日本のホテルではそうそう遭遇しないトラブルも頻発しますが、それを体験することもまた貴重な経験のひとつ。
事前にトラブル時の対応をシミュレーションしつつ、海外スタイルのバスタイムを楽しんでいきましょう!
リラックス効果でストレス解消! 入浴で自律神経を整えよう
入浴には身体を清潔に保つだけでなく、心にも良い影響を与えることが知られています。
特に最近では自律神経との関係性が注目されており、入浴によって自律神経を整えることでストレス解消や睡眠の質向上につながるとされています。
今回は、入浴と自律神経の関係や効果、入浴方法などについて解説します。
自律神経の乱れとその影響
自律神経は呼吸や心拍数、血圧などの自動的な身体機能を調整するために働く神経です。
自律神経には、交感神経と副交感神経の2つの部分があり、交感神経は身体を興奮させて心拍数や呼吸数を上げ、血圧を上昇させます。
一方、副交感神経は身体をリラックスさせ、心拍数や呼吸数を下げて血圧を下げます。
この自律神経が乱れると身体のバランスを崩すことがあり、様々な症状を引き起こします。
例えば、交感神経が優位になりすぎるとストレスや不安、不眠、高血圧などが引き起こされ、副交感神経が優位になりすぎると消化不良や低血圧、倦怠感などが引き起こされることがあります。
自律神経の乱れを改善するためには、生活習慣の改善が必要で規則的な食生活や適度な運動、ストレスを減らすためのリラックス法などが有効です。
そして入浴も自律神経のバランスを整えるために効果的で、副交感神経が優位になりリラックス効果が生まれます。
湯船に浸かることで身体が温まり、心身ともにリラックスしやすくなるので日常生活で手軽にできる自律神経を調整する方法の1つなのです。
入浴と自律神経の関係性
入浴で身体が温まることで血管が広がり、血流が良くなります。
このため、筋肉の緊張が緩和され交感神経が抑制されるので、ストレス解消や疲労回復につながります。
入浴中に行う深呼吸などの呼吸法も副交感神経を刺激するため、自律神経を整える効果があります。
また、水圧による血行促進の効果もあり、血管を広げることで血液循環が促進され身体の不調を改善する効果も期待でき、浮力によって筋肉や関節が和らぐことでもリラックスになります。
その他には、身体を温めることで免疫力を高める効果もあります。
体温が上昇することで白血球が活性化し、病原体と戦うための免疫機能が向上するため風邪やインフルエンザなどの感染症予防にも役立ちます。
夜のお風呂で眠りを改善
入浴は、睡眠の質向上にも効果的です。
副交感神経が優位になることで身体がリラックスし、心拍数や血圧が下がって入眠しやすくなります。
湯船に浸かることで身体が温まり、体温が下がるときには副交感神経が優位になるため、身体の内部時計が調整され睡眠の深い段階に入ることができます。
就寝前に入浴することで、ストレス解消と睡眠の質向上が相乗効果を発揮します。
入浴時間は就寝のおよそ1時間前を目安にして下さい。
自律神経を整えるために注意すべき入浴方法
入浴で自律神経を整える効果を最大限に引き出すためには、湯船に浸かる時間や温度、お風呂上がりのケアなどに注意が必要です。
熱いお湯は血圧や脈拍を高めて交感神経を優位にしてしまうため、リラックスできずに疲れがとれにくくなります。
さらに、長時間浸かっていると大量に汗をかいてしまい、脱水症状やさらなる疲労の原因になります。
湯船に浸かる時間は個人差がありますが一般的には10〜15分程度が適切とされています。
湯船の温度は体温より1〜2℃高めが理想的で、42℃以上のお湯は身体に負担をかけるため避けた方が良いでしょう。
また、お風呂上がりには肌をしっかりと保湿することが大切です。
熱を出している時や体調によっては入浴をしない方が良い場合もあるため、個人の体調や状況に合わせて入浴して下さい。
入浴で自律神経を整えて健やかな生活を
このように入浴は、身体を清潔にするだけでなく自律神経のバランスを整えストレス解消につながり、就寝前に入浴することで睡眠の質向上効果が期待できます。
湯船に浸かることで筋肉の緊張が緩和され、副交感神経が優位になってリラックス効果が出やすいので、ぜひ毎日の入浴を大切にして健やかな生活を送りましょう。
おしゃれなお風呂に仕上げるコツ! リフォームやインテリア選びのポイント
日々の疲れを癒し、リラックスできる時間を過ごす空間である浴室。
使用目的がはっきりしていることや汚れやすくこまめなお手入れが必要なこともあり、部屋の見た目や雰囲気よりも使い勝手の良さや機能性を優先させた部屋づくりになりがちです。
ですがバスタイムをのんびり過ごすためには、浴室全体の雰囲気やデザインをおしゃれに仕上げて居心地よく過ごせる状態にするのも大切なポイント。
今回はおしゃれなお風呂をつくるための、リフォームやインテリア選びのコツについてご紹介します。
おしゃれなお風呂にリフォームするコツ
デザインテーマは具体的に設定する
浴室をもっとおしゃれに生まれ変わらせるには、リフォームするのが最も効果的です。
壁や床、バスタブなど、大きなパーツのデザインやカラーを変えるだけでもぐっと洗練された印象になります。
おしゃれなお風呂にリフォームするための最初のポイントは、「デザインのテーマを具体的に決める」ということ。
細かいところまで初めから決めておく必要はありませんが、たとえば「和風」「ヨーロッパ風」「アジアンテイスト」など、大まかなスタイルや方向性だけでも事前に決めておくようにしましょう。
こうしたスタイルがいまいちピンとこない場合には、メインで使いたいカラーや素材を決めておくという方法もおすすめ。
たとえば白黒のモノトーンを基調にすると、モダンで洗練された雰囲気のお風呂になります。
ただの白ではなく大理石調のデザインの素材を用いれば、ヨーロッパ風の高級感を感じさせるお風呂となります。
「この色が好き」「この素材を使ってみたい」というように、どこか1点だけでもこだわる箇所を決めておけば、それに合わせたテイストのデザインが自然と思い浮かぶことでしょう。
水栓やシャワーの形にこだわる
水栓やシャワーの形状も、浴室の雰囲気を大きく影響するポイントのひとつです。
ユニットバスの場合はいくつかのデザインの候補の中から選ぶという制限がありますが、在来工法でリフォームするのであれば自分の好きなデザインや機能のものを選ぶことができます。
在来工法でのリフォームはその辺りの自由度が高いのも魅力ですが、一方で選択肢が多すぎてなかなか決めきれないこともあるでしょう。
最初に全体のデザインテーマを決めておけば、水栓・シャワーの形状選びも比較的スムーズに進めることができるはずです。
近頃人気を集めているのは、ホテルライクな雰囲気のオーバーヘッドシャワー。
デザインがおしゃれであるだけでなく、一般的なハンドシャワーよりもヘッドの面積が大きく、またシャワーヘッドが高い位置に固定してあるため、より効率的にからだを温められるという機能面のメリットも。
水にたくさんの空気を取り込む機能がついている商品を選べば、空気をたっぷり含んだやわらかいお湯を浴びられる上に節水効果も期待できます。
照明にこだわる
どんな照明を選ぶかによって、お風呂全体の雰囲気は大きく変わります。
ライン状の照明を使って清潔感のある明るい空間をつくるのも良いですし、おしゃれでリラックスできる雰囲気の間接照明を置いてみるのもおすすめ。
バスタイムをどう過ごしたいかによって選んでみてください。
インテリア選びのコツ
おしゃれな浴室をつくるためにはリフォームが効果的とはいえ、時間も費用もかかるリフォームは難しいというご家庭も多いはず。
より手軽に浴室の雰囲気を変えるには、インテリアにこだわるのがおすすめです。
バスライトを使う
照明をリフォームするのは難しくても、バスライトをお風呂に持ち込むだけなら簡単です。
浴室の電気は消した状態でバスライトを使えば、それだけでお風呂の雰囲気はがらりと変わります。
お湯に浮かべて楽しむもの、浴槽の底に沈めて使うものなどさまざまな種類のバスライトがありますので、用途やデザイン、明かりの雰囲気などを見て選んでみましょう。
バスグッズのデザインやカラーに統一性や調和を持たせる
お風呂場にはいろいろなバスグッズが置かれています。
シャンプーやボディソープのボトルや石けんをはじめ、掃除用具や手桶、バスチェアなどたくさんのアイテムがありますが、これらのデザインに統一性を持たせるだけでおしゃれな雰囲気のお風呂になります。
たとえばボディソープやシャンプーなどのボトルデザインを揃えたり、全体を見たときに調和が取れるよう色味の組み合わせを考えてアイテムを選んだりするだけで、お風呂場の雰囲気は大きく変わります。
収納スペースを確保する
バスグッズをきちんと収納するのも、おしゃれなお風呂づくりの大切なポイントです。
置き場所がないアイテムを床や棚に無造作に並べていくと、どうしても雑然とした雰囲気になってしまいます。
浴室向けのラックなどを使ってきちんと決まった収納スペースをつくり各種のバスグッズやボトルを並べておくだけでも、生活感のない洗練された印象が生まれます。
おしゃれで居心地の良い空間で充実したバスタイムを過ごそう!
バスタイムをより楽しむためには、空間自体をより過ごしやすいものにすることが必要になります。
しっかりこだわってリフォームするのも良し、まずは手軽に購入できるインテリアに気を使ってみるのも良し。
毎日使うお風呂だからこそ、自分や家族にとって最高に居心地が良くリラックスできる空間にできるよう心がけていきましょう!
お風呂で花粉に負けない身体を! 花粉症を和らげるのに効果的な入浴のコツ
暖かい春が近づくにつれて気になり始める花粉症。
飛散した花粉を吸い込んでしまうことで起こる「目のかゆみ」や「鼻づまり」、「頭がぼーっとする」などの辛い症状を避けるためにマスクやゴーグル、飲み薬などの対策グッズが数多く販売されていますが、花粉症対策にはお風呂を活用するのも有効な手段の一つです。
そこで今回は、花粉症を和らげるのに効果的な入浴方法についてご紹介します。
花粉症対策に効果的な入浴法
花粉症はご存知のとおり花粉に対するアレルギーですので、辛い症状を和らげるためにはまず原因物質となっている花粉を除去することが大切です。
ここでは、お風呂で花粉対策の効果を上げる基本的な入浴方法を解説します。
1.シャワーで花粉をしっかり落とす
入浴したらまずはシャワーで髪や顔など体についた花粉をしっかり洗い流しましょう。
外出すると花粉が衣服や髪、顔などに付着するので、帰宅後はなるべくそのまま室内へ持ち込まずに早めにお風呂に入って洗い流すようにしてください。
さらに、花粉が付いた衣服は部屋に持ち込まないようになるべく玄関で着替えてすぐに入浴すると効果的です。
また、花粉をしっかり落としたいからといってゴシゴシ洗い過ぎてしまうと、異物や刺激などからお肌を守るバリアに必要な皮脂や水分などまで落としてしまいますので、シャワーを駆使してなるべく優しく洗うようにしてください。
2.湯気を意識的に吸い込むのも効果的
入浴中は、お風呂の「湯気」を意識的に吸い込むように心がけましょう。
温かい湯気を吸い込むことで鼻腔内に湿り気が出て花粉を洗い流しやすくなるほか、鼻づまりの原因となる鼻の粘膜の充血を一時的に解消する効果もあります。
ちなみに湯気の吸入は日本ではあまり一般的ではありませんが、ドイツやフランスなどのヨーロッパ諸国では鼻や気道の症状緩和でよく行われている温泉療法の一種です。
3.スキンケアもしっかり行う
花粉症の時期は免疫機能が低下して肌の状態も悪化しやすいので、保湿・保護成分などを含んだ肌に優しいボディソープや石鹸を意識的に使用してケアしていきましょう。
また、肌の乾燥は花粉症によるかゆみや肌荒れをより悪化させる原因となりますので、お風呂上りのスキンケアも欠かせません。ボディローションやクリームなどを使ってお肌をいたわりましょう。保湿力が高いもののほかには、なるべく低刺激のものを選ぶのがポイントです。
お風呂の温度はぬるめに! 花粉症対策の注意点
入浴時のお湯の温度は38〜40℃ほどのぬるめに設定しましょう。
42℃を超える熱いお湯に浸かるとアレルギー症状を悪化させる「ヒスタミン」というかゆみの原因物質が出てきてしまうことが分かっており、目のかゆみなどが悪化する原因となるので注意が必要です。
入浴時間は15分くらいを目安とし、ぬるめのお湯に浸かってゆっくり体と心をリラックスさせてください。
花粉症は疲労やストレスで悪化するともいわれていますので、シャワーだけで済まさず湯船に浸かって日頃の疲れを落としましょう。
お風呂から出た後は湯気の中でよくタオルドライし、花粉の付着を防ぐためにターバン巻きで上がるのがおすすめです。
また、いくらお風呂で落としても室内に花粉が侵入してしまっていると意味がありませんので、衣服やタオルなどは花粉の時期はなるべく屋外で干さないようにするのが大切です。
ユーカリの香りは花粉症対策に効果的?
花粉症対策にはユーカリの香りが含まれたバスソルトなどを活用するのもおすすめです。
コアラが食べることで有名な「ユーカリ」のエッセンシャルオイルに含まれる「シネオール」という芳香成分は、スーッと爽快な香りが特徴であり花粉症の辛い鼻づまり解消にも効果を発揮します。
お風呂の湯気によって手軽にユーカリの有効成分を取り入れることができますので、ゆっくり入浴を楽しみながら深呼吸するように蒸気を吸い込みましょう。
また、ユーカリには風邪やインフルエンザなどの初期症状への免疫を強化する働きがあるといわれています。
お風呂で花粉に負けない身体を作ろう!
花粉症を和らげるのに効果的な入浴方法についてご紹介しました。
辛い花粉症には毎年マスクや飲み薬だけで対策していたという方も、まずは日頃の入浴方法から見直して花粉に負けない身体を作りましょう!
簡単に取り入れられるものばかりですので、是非実践してみてくださいね。
お風呂でのぼせる原因とは? 知っておきたい予防・対策のポイント
入浴には一日の疲れを癒すリラックス効果などがある一方で、長時間お風呂に浸かることで起こる恐れがある「のぼせ」には注意が必要です。
自宅以外にも銭湯や温泉などに出かけた際につい長風呂してしまってクラクラしたり、頭痛・吐き気を催したりした経験がある方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、「のぼせ」が起こる原因や予防・対策について解説しますので、特に長時間お風呂に浸かることが多い方はしっかり確認しておきましょう。
お風呂で「のぼせ」が起こる原因は?
お風呂から上がってクラクラしたり、頭痛や動悸、吐き気を催したりする症状に代表される「のぼせ」は主に血圧・血流の働きが関連して起こることがあります。
まず入浴して身体が温まってくると全身の血行が良くなり、血管が広がって血圧が下がりやすくなります。
そして、長時間入浴していると水圧によって血流が促進されて、血液が脳へ流れやすい状態になるのですが、この状態でお風呂から上がろうと急に立ち上がることで血液が手足に向かって一気に流れていくため、血圧の低下に伴って脳への血流が減ってしまうのです。
この働きによってクラクラ感やめまい、吐き気や頭痛といった「のぼせ」の症状が現れることがあります。
また、「のぼせ」は長い時間の入浴だけでなく、熱いお風呂に入ったときや日頃から血圧が高いという方ものぼせる原因となる恐れがありますので注意が必要です。
特に症状が重いと一時的に気を失ってしまう恐れもあり、転倒など思わぬ事故へと繋がる危険がありますのでしっかり予防・対策を取りましょう。
「のぼせ」を予防するポイント
お風呂でのぼせるのを防ぐために以下の4つのポイントをおさえて、楽しいリラックスタイムを過ごしましょう。
1.水分補給はしっかり行う
お風呂に入る前にまずはしっかり水分補給をしてください。
入浴中は自分でも気づかないうちに汗をかいており、血液中の水分量が少なくなることで脱水症状がなりやすくなる恐れがあります。
入浴中に喉が渇いたと思ったらその都度水を飲みましょう。
2.温度設定・入浴時間は適度に
お風呂の設定温度が高いとのぼせやすくなってしまうため、湯船は約38℃〜39℃と低めの温度に設定するようにしましょう。
湯船に浸かる時間は15分くらいを目安とし、全身が軽く汗ばむくらいのタイミングで上がるとよいでしょう。
長風呂は「のぼせ」の原因となるだけでなく、体力を消耗して疲れの原因になります。
3.入浴前に掛け湯・シャワーを
湯船に入る前にまず掛け湯やシャワーを浴びて、体をお湯に慣らせましょう。
掛け湯をせずいきなり入浴すると、急激な温度変化に一気に血液が流れて体に大きな負担をかける恐れがあります。
4.お風呂からゆっくりと上がる
湯船から出るときはゆっくりと上がるようにしましょう。
お風呂から上がるときにふらつきやめまいが起こりやすいので、急に立ち上がるのは避けてください。
このほかには、体に負担がかかりやすい全身浴から半身浴に切り替えたり、入浴時間を短縮したりするのも「のぼせ」予防に効果的です。
お風呂でのぼせたときの対処方法
もしも入浴中にのぼせてしまったときは、すぐにお風呂から出てください。少しでもめまいや立ちくらみを感じて「のぼせたかな?」と思ったら無理をせず入浴を中止するよう心がけましょう。
ここでは、万が一お風呂でのぼせてしまったときの対処方法を挙げていきます。
ただし、症状が重い・なかなか体調が改善しない場合はすぐに病院を受診して医師の指示を仰いでください。
安静にして体を冷やす
のぼせてしまったらまずは安静にしてください。横になるときは頭を低くして足を高くすることで血流の循環を助けることができます。
そして、冷たいタオルやペットボトルなどを使って体を冷やしましょう。
冷やす箇所のポイントは首や脇の下、足元などですが、いきなり冷たいものを当てると体に負担をかける恐れがありますので、少しずつ様子を見て当ててください。洗面器に水を入れて足をつける方法も効果的です。
また、よく温泉などで濡れたタオルを頭に乗せている方がいらっしゃいますが、冷たいタオルで入浴中に頭を冷やすことは「のぼせ」予防にもなります。
水分補給も忘れずに
のぼせていると脱水症状になりやすいため、水分補給は必ず行いましょう。
いきなり冷たい飲み物を大量に口にするのは体に負担をかける恐れがありますので、常温で少しずつ飲むことを心がけてください。
特に吐き気があるときは様子を見ながら水分補給を行いましょう。
「のぼせ」に気をつけながら楽しいバスタイムを!
お風呂で「のぼせ」が起こる原因や予防・対策についてご紹介しました。
温泉や銭湯などに出かけたときは、つい長風呂してしまいがちですがのぼせて体調不良に陥らないように十分注意してください。
症状が重いと一時的に気を失ってしまう恐れもあり、転倒など思わぬ事故に繋がる危険がありますので、少しでも異変を感じたら無理せず体を休ませてしっかりと水分を補給しましょう。
入浴中の体調に気を配りながら、一日の疲れを癒すリラックスタイムを楽しみましょう!
大人気! スーパー銭湯のメリットとは?
せっかくの休日、遊びに行きたいけれど日頃の疲れを癒してリラックスもしたい、、そんなわがままを叶えてくれる、スーパー銭湯。
設備が多数用意されていて、入浴+αの楽しみがあります。
今回はそんなスーパー銭湯のメリットや楽しみ方についてご紹介します!
スーパー銭湯とは
スーパー銭湯とは、名前の通り銭湯の一種です。
スーパーと呼ばれるだけあって、普通のお風呂以外にもさまざまな設備がそなえつけられているのが特徴です。
具体的にはどんな設備があるのかというと、ジャグジーバスやサウナ、岩盤浴などの入浴設備が充実している他、食事のできるお店が利用できたりマッサージなどのサービスを受けられたり、店舗によっては理髪店があったりと、のんびりと自分をケアしながら過ごすために必要なものがほとんど揃っているような印象です。
さらに大きな規模の入浴施設には「健康ランド」がありますが、スーパー銭湯はちょうど銭湯と健康ランドの中間くらいに位置するといえるでしょう。
スーパー銭湯を利用するメリット
お風呂には家でも入れることを思えば、わざわざ外出してまでスーパー銭湯などの公衆浴場に行くのが面倒に感じる方もいらっしゃるでしょう。
ですがスーパー銭湯には利用するメリットもちゃんとあります。
まずひとつは、浴槽が深く大きいために入浴による血行促進効果がより高くなると期待できることです。
お風呂に入ると水圧により血行の促進などの健康効果がありますが、スーパー銭湯などの大きく深いお風呂ではさらに高い効果が得られます。
また、体を温める効果が高いのもメリットのひとつです。
自宅のお風呂にある浴槽は小さい分すぐにお湯が冷めてしまいますし、浴室も冷えているのでせっかく温まった体もまたすぐに冷えてしまいがちです。
一方スーパー銭湯では常に大きな浴槽にたっぷりのお湯がわいているためいつも入浴場があたたかく、体が冷える心配がありません。
お湯の温度も高めに設定されている上冷めないよう管理されていますので、しっかり体を温めることができます。
お店によっては薬湯やハーブ湯などのお風呂も用意されていて、より効果的な温浴を楽しめます。
普段入っている自宅のお風呂以外の入浴施設に行くことで、いわゆる「転地療法」と同じような効果が得られるのも大きな魅力です。
日常から離れることで気分転換・リフレッシュ効果が得られる他、交感神経がほどよく刺激されてメンタル面でもポジティブな効果が期待できるとのこと。
そもそも入浴にはリラックス効果がありますが、ときどきでもスーパー銭湯へ足を伸ばせばさらにその効果を高められるのです。
スーパー銭湯の楽しみ方
スーパー銭湯は、ひとりで行っても家族や友人と行っても楽しめる施設です。
今回はおすすめのプランをいくつかご紹介しますので、スーパー銭湯に行ってみたい方、行ったことはあるけれどまだ堪能しきれていないと感じている方はぜひ参考にしてください。
朝風呂からはじめるプラン
スーパー銭湯のいいところは、いつでも自分の好きなときにお風呂に入れること。
休日の朝はだらだらして時間を浪費してしまいがちですが、頑張って早めに起き出してスーパー銭湯へ向かえばとても心地よい朝風呂を楽しめます。
その後は食事をしたり、マッサージやヘッドスパ、エステなどのサービスを利用したり、漫画やテレビを見ながらのんびり過ごしたりしてリフレッシュしましょう。
お風呂も食事も、その他のレジャーもすべて施設内で楽しめるのがスーパー銭湯の強みです。
あちこち出かけるのは億劫だという方におすすめです!
家族やカップルで楽しむプラン
家族みんなで、もしくはカップルや友人同士のグループで遊びに行く場所としてもスーパー銭湯はおすすめです。
男女共用のスペースが充実しているスーパー銭湯も多く、定番の岩盤浴やサウナはもちろん、プールやジムでも一緒に心地よい汗を流せます。
おうちデートは味気ないけれど遠出して疲れるのも嫌だ、という方はぜひスーパー銭湯を選択肢に入れてみてください。
またお子様連れのご家族にとっても、お子様と一緒にあちこち移動せずともひとつの施設内でたっぷり遊べるので気楽なお出かけになるはず。
疲れているけれど家族と過ごす時間も大切にしたいと考えている親御さんにもおすすめです。
ごはんとお風呂を楽しむプラン
スーパー銭湯ではお風呂だけでなく食事も楽しめます。
ちょっとした軽食やスイーツなどはもちろん、ちゃんとした食事を摂ることも可能です。
中にはレストランの他にバーやラウンジなどもあるスーパー銭湯もありますので、1日スーパー銭湯で過ごすなら食もめいっぱい味わうプランがおすすめです。
たとえばお昼前に来てまずはお風呂に入り、その後昼食をとり、おやつとしてスイーツなどの軽食をいただいて、夜になったらお酒とおつまみを楽しむ。こんな風に、1日通して食事とお酒を味わうのもスーパー銭湯ならではの楽しみ方でしょう。
スーパー銭湯でリラックス&リフレッシュ!
スーパー銭湯は各種施設が充実している分、楽しみ方もさまざまです。
温泉よりもずっとリーズナブルに利用できるため、手軽に非日常を楽しみリラックスできるのがスーパー銭湯の魅力。
ぜひ自分だけの楽しみ方を見つけて、スーパー銭湯をエンジョイしてくださいね。
運動効果アップ?! 運動後の入浴タイミングについて
頑張って運動したあとは、汗を流してリラックスするために早めにお風呂に入りたいですよね。
しかし、実はすぐに入浴してしまうと運動の効果を半減させてしまうといわれていることをご存知でしょうか?
今回は、ダイエットなどを目的に体を動かしているという方に向けて、さっぱり汗を流しつつ運動後の効果も上げる入浴方法についてご紹介します。
運動直後の入浴が望ましくない2つの理由
気持ちのいい汗をかいた運動後は、早めに熱いお湯に浸かれば疲労も取れてダイエットにも効果的なのでは?と考える方もいらっしゃいます。
しかし、実は運動直後の入浴は望ましくないとされており、その主な理由には以下の2点が挙げられます。
脂肪燃焼効果の低下
運動をするとポカポカと体が温まりますが、体内で筋肉の温度が38℃〜39℃程度にまで上昇すると脂肪分解酵素である「リパーゼ」が活性化し、脂肪の燃焼が始まります。
運動による脂肪燃焼効果はリパーゼが大きく関係しており、運動を終えた後も約30分間は余熱効果で脂肪が燃焼しやすい状態が続きます。
ちなみに脂肪燃焼が始まるまでには、運動を開始してから約20分かかるというのが一般的です。
しかし、筋肉を温めすぎて40℃を超えると逆にリパーゼの働きが鈍くなってしまうといわれています。
そのため、運動直後の余熱効果があるタイミングで入浴して体を温めてしまうと脂肪燃焼効果の低下にもつながることになるのです。
疲労回復の遅れに
運動後すぐに入浴すると実は筋肉の疲労回復にも影響します。
筋肉は運動直後、傷ついた状態にあることから、そこに血液がたくさん送られて酸素の供給や老廃物質である乳酸などの排泄が行われ、筋肉の損傷・疲労の回復にあたろうとします。
しかし、このタイミングで入浴してしまうことで血液が皮膚の表面の方へと送られ、全身に分散してしまうのです。その結果、筋肉への血液の供給が滞ってしまい疲労回復が遅れることにつながると考えられています。
運動後の効果を低下させない入浴のポイントは?
それでは、せっかく運動を頑張ったあとに脂肪燃焼効果などを低下させない入浴のポイントを挙げていきます。
運動直後30分間は入浴を控える
運動後にお風呂に入るのは、できるだけ30分ほど経過してからにしましょう。
体の脂肪燃焼効果には先述の「リパーゼ」という脂肪分解酵素が大きく関係しているため、余熱効果で脂肪が燃焼しやすい状態にある運動直後30分間は入浴を控えるようにしましょう。
運動後、30分ほどかけて上昇した筋肉の温度が平常に戻っていくので、この時間をクールダウンとしてストレッチなどを行い、入浴まで間を空けるようにすると効果的です。
また、汗拭きシートや水で濡らしたタオルで体の汗を拭くと、体温が下がって筋肉の温度も低下してしまうため、乾いたタオルで拭くなどして無理のない範囲で自然と温度が下がるのを待ちましょう。
そして、運動後30分経過し、体がクールダウンしたらお湯にゆっくり浸かりましょう。39℃くらいのぬるめのお湯に設定するのがおすすめです。
しっかり水分補給しながら、疲労した筋肉のマッサージを行いましょう。
運動直後はシャワーで汗を流すのもおすすめ
運動直後に汗だくで「30分間も待てない!」というときには、ぬるめのシャワーを浴びるようにしましょう。
ただし、「リパーゼ」は40℃を超えると逆に働きが鈍くなってしまうといわれていますので、お湯の温度を38〜39℃くらいに設定するようにしてください。
シャワーであれば、湯船のように体を温めすぎるということはありませんが、脂肪燃焼効果を高めるために熱めのお湯は避けましょう。
ぬるめのシャワーを浴びながら30分経過した後は湯船に入ってもOKです。
ぬるめのシャワー・マッサージで脂肪燃焼効果アップ?
「リパーゼ」によって活性化する脂肪の燃焼効果をさらにアップさせたい場合には、38〜39℃ほどのシャワーをできれば5分以上浴びるようにしましょう。
30分経過しても脂肪燃焼時間を持続させることができるといわれています。
こちらは入浴とは異なり、運動後にすぐにシャワーを浴びるようにして筋肉を冷やさないようにするのが重要です。
その際は体が温まりやすい首になるべくシャワーを当てるようにして、マッサージをしながら筋肉に刺激を与えるようにしましょう。
まとめ
さっぱり汗を流しつつ運動後の効果も上げる入浴方法についてご紹介しました。
せっかく頑張って運動したあとはすぐに汗を流したくなりますが、特にダイエットなどを目的に体を動かしているという方は、脂肪燃焼・疲労回復のためにも30分は間を空けるようにするのがおすすめです。
これまで運動の効果があまり感じられなかったという方はもちろん、これから頑張ってみようという方も是非試してみてくださいね!
楽しいバスタイムには欠かせないアイテム・入浴剤の長い歴史
お風呂を楽しむためには欠かせない入浴剤。
さまざまな種類が発売されており、よりリラックス効果を高めるため、またお湯の香りや色を楽しむため、その他にもいろいろな用途で使われています。
今でこそ日本人の日常に浸透している入浴剤ですが、元々はお湯に薬用効果のある植物を入れたのがはじまりでした。
今回は、入浴剤の持つ長い歴史を紐解いてみましょう。
入浴剤の起源は薬湯にあり
日本は、世界的に見ても有数の温泉国といわれます。
全国各地にたくさんの天然の温泉が湧いており、昔から多くの人々が利用してきました。
現代の温泉旅行については「のんびりお風呂に入ってリラックスする」という側面が強調されていますが、温泉は元々病気や怪我の治療、また健康の保持及び増進を目的として利用されたものでした。
こういった背景があったため、薬用の植物をお湯に入れた「薬湯」という文化が生まれたのです。
江戸時代になると病気や怪我に合わせて薬湯が処方されるようになり、さまざまな薬木・薬草を調合し、お湯で煮出したものを皮膚病の治療等に用いたと伝えられています。
今でこそ薬湯が元々の意味で利用されることはほとんどなくなりましたが、現代においても薬湯文化は季節の慣習という形で伝えられています。
端午の節句に入る菖蒲湯、冬至に入るゆず湯などが有名ですね。
お湯に何かを入れて入浴に用いる、という発想は治療のための薬湯から生まれたのです。
高度成長期以降さらに普及した入浴剤
より手軽に利用できる入浴剤として発売された最も古いものは、明治時代、先ほど紹介したようにいろいろな生薬を調合し、各家庭で煮出して使用できるように布袋に入れた商品です。
この頃はまだ薬湯としての面が強かったですが、これ以降は「温泉の再現」としての入浴剤が注目されました。
元々日本の温泉にはさまざまな有効成分が含まれており、成分に応じた数々の効能が期待できることがわかっていました。
この温泉の持つ効能を普通のお風呂でも再現できないかということで、天然の温泉成分を粉末にし、お湯に溶いて使用する入浴剤が生まれたのです。
昭和初期には、温泉成分のうち安全性の高さや高い効能を持っており、さらに安定した品質を保てるという条件をクリアしている基剤が原料として用いられた無機塩類入浴剤が開発されました。
初期の入浴剤は温泉の持つ効能を再現することに重きをおいていましたが、その後は「入浴によって得られるリラックス効果」に着目されることが増えていきました。
その結果として、もっと入浴することそのものを楽しめるよう、お湯に色をつける色素や良い香りにするための香料が用いられはじめます。
現在の入浴剤に近い形は、この頃に完成されたといえるかもしれません。
戦後の高度成長期以降、多くの一般家庭にお風呂が備え付けられるようになってから、入浴剤はより多くの需要を抱えるようになります。
現在も人気の炭酸ガス系入浴剤が発売されたのは1980年代の頃です。
またその後の温泉ブームによって、温泉を再現するタイプの入浴剤も再び人気を集めました。
それから現在に至るまで、入浴剤はすっかり日本の家庭に定着し、毎日の入浴に欠かせないお風呂のお供となったのです。
そして、近頃は健康だけでなく美容効果に注目した商品も増えてきています。
疲労の回復や肩こり等の症状を緩和したり、リラックス効果をさらに高めたり、お肌を保湿する効果があったりと、入浴剤の種類・効能は多岐に亘ります。
単純にQOL=生活の質を上げるためだけではなく、薬湯として用いられていた過去と同様、自宅で簡単に試せる一種の健康法として浸透しているといえるでしょう。
海外の入浴剤
海外メーカーの入浴剤にはおしゃれなものも多く、愛用している方も多いでしょう。
海外の入浴剤の歴史も、日本と同じように薬湯としてはじまったと考えられています。さまざまな植物を用いた薬湯が傷の治療に用いられたという記録が残っています。
ただ治療目的のものばかりではなく、古代ローマ時代においてはお湯に花を浮かべたり精油を垂らしたりして、リラックスしながら入浴を楽しむこともあったようです。
早い段階で香りを楽しむ文化が生まれていたのですね。
海外の多くの国と日本とでは、入浴に対する考え方が少し異なります。
日本では汚れや汗を落としからだをきれいに洗うだけでなく、お湯にしっかりつかって温まることを重視する傾向があります。
一方海外の多くの国では、お湯につかって温まることよりもからだをしっかり洗いケアすること、香りを楽しむことなどが重要視されてきました。
そのため、お湯につかりながらからだを洗うことができるバブルバスの文化が生まれました。
またバブルバスには硬水を軟化させる作用もあります。
生活用水が硬水であることの多い海外ならではの知恵といえますね。
ボディケアの観点から、肌を保湿してくれるバスオイルやバスミルクなどの入浴剤も人気です。
今では日本でもお風呂でのボディケアが一般的になったこともあり、海外メーカーのこうした入浴剤を楽しんでいる人も多いです。
入浴剤を使って毎日のお風呂を楽しもう
入浴剤は、お風呂の長い歴史の中で、そのときどきのニーズに応じて進化を続けてきました。
現在はお手頃価格で普段使いしやすいものから、特別な日の贅沢なバスタイムにぴったりのリッチなアイテムまで、さまざまな入浴剤が販売されています。
シーンに合わせた入浴剤を楽しみながら、その長い歴史に思いを馳せてみるのはいかがでしょうか?