健康・生活

2022-12-26

運動効果アップ?! 運動後の入浴タイミングについて

頑張って運動したあとは、汗を流してリラックスするために早めにお風呂に入りたいですよね。
しかし、実はすぐに入浴してしまうと運動の効果を半減させてしまうといわれていることをご存知でしょうか?
今回は、ダイエットなどを目的に体を動かしているという方に向けて、さっぱり汗を流しつつ運動後の効果も上げる入浴方法についてご紹介します。

運動直後の入浴が望ましくない2つの理由

気持ちのいい汗をかいた運動後は、早めに熱いお湯に浸かれば疲労も取れてダイエットにも効果的なのでは?と考える方もいらっしゃいます。
しかし、実は運動直後の入浴は望ましくないとされており、その主な理由には以下の2点が挙げられます。

脂肪燃焼効果の低下

運動をするとポカポカと体が温まりますが、体内で筋肉の温度が38℃〜39℃程度にまで上昇すると脂肪分解酵素である「リパーゼ」が活性化し、脂肪の燃焼が始まります。
運動による脂肪燃焼効果はリパーゼが大きく関係しており、運動を終えた後も約30分間は余熱効果で脂肪が燃焼しやすい状態が続きます。
ちなみに脂肪燃焼が始まるまでには、運動を開始してから約20分かかるというのが一般的です。

しかし、筋肉を温めすぎて40℃を超えると逆にリパーゼの働きが鈍くなってしまうといわれています。
そのため、運動直後の余熱効果があるタイミングで入浴して体を温めてしまうと脂肪燃焼効果の低下にもつながることになるのです。

疲労回復の遅れに

運動後すぐに入浴すると実は筋肉の疲労回復にも影響します。
筋肉は運動直後、傷ついた状態にあることから、そこに血液がたくさん送られて酸素の供給や老廃物質である乳酸などの排泄が行われ、筋肉の損傷・疲労の回復にあたろうとします。
しかし、このタイミングで入浴してしまうことで血液が皮膚の表面の方へと送られ、全身に分散してしまうのです。その結果、筋肉への血液の供給が滞ってしまい疲労回復が遅れることにつながると考えられています。

運動後の効果を低下させない入浴のポイントは?

それでは、せっかく運動を頑張ったあとに脂肪燃焼効果などを低下させない入浴のポイントを挙げていきます。

運動直後30分間は入浴を控える

運動後にお風呂に入るのは、できるだけ30分ほど経過してからにしましょう。
体の脂肪燃焼効果には先述の「リパーゼ」という脂肪分解酵素が大きく関係しているため、余熱効果で脂肪が燃焼しやすい状態にある運動直後30分間は入浴を控えるようにしましょう。
運動後、30分ほどかけて上昇した筋肉の温度が平常に戻っていくので、この時間をクールダウンとしてストレッチなどを行い、入浴まで間を空けるようにすると効果的です。
また、汗拭きシートや水で濡らしたタオルで体の汗を拭くと、体温が下がって筋肉の温度も低下してしまうため、乾いたタオルで拭くなどして無理のない範囲で自然と温度が下がるのを待ちましょう。

そして、運動後30分経過し、体がクールダウンしたらお湯にゆっくり浸かりましょう。39℃くらいのぬるめのお湯に設定するのがおすすめです。
しっかり水分補給しながら、疲労した筋肉のマッサージを行いましょう。

運動直後はシャワーで汗を流すのもおすすめ

運動直後に汗だくで「30分間も待てない!」というときには、ぬるめのシャワーを浴びるようにしましょう。
ただし、「リパーゼ」は40℃を超えると逆に働きが鈍くなってしまうといわれていますので、お湯の温度を38〜39℃くらいに設定するようにしてください。
シャワーであれば、湯船のように体を温めすぎるということはありませんが、脂肪燃焼効果を高めるために熱めのお湯は避けましょう。
ぬるめのシャワーを浴びながら30分経過した後は湯船に入ってもOKです。

ぬるめのシャワー・マッサージで脂肪燃焼効果アップ?

「リパーゼ」によって活性化する脂肪の燃焼効果をさらにアップさせたい場合には、38〜39℃ほどのシャワーをできれば5分以上浴びるようにしましょう。
30分経過しても脂肪燃焼時間を持続させることができるといわれています。
こちらは入浴とは異なり、運動後にすぐにシャワーを浴びるようにして筋肉を冷やさないようにするのが重要です。
その際は体が温まりやすい首になるべくシャワーを当てるようにして、マッサージをしながら筋肉に刺激を与えるようにしましょう。

まとめ

まとめ
さっぱり汗を流しつつ運動後の効果も上げる入浴方法についてご紹介しました。
せっかく頑張って運動したあとはすぐに汗を流したくなりますが、特にダイエットなどを目的に体を動かしているという方は、脂肪燃焼・疲労回復のためにも30分は間を空けるようにするのがおすすめです。
これまで運動の効果があまり感じられなかったという方はもちろん、これから頑張ってみようという方も是非試してみてくださいね!

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2025-06-19

優しい香りに癒される! 7月の季節湯「桃湯」を楽しもう

日本には、季節ごとに自然の恵みを取り入れた「季節湯」という風習があります。なかでも7月に親しまれてきたのが「桃湯(ももゆ)」です。
桃の葉を使ったこのお風呂は、昔から肌トラブルをやわらげる効果があるとされ、蒸し暑い夏の疲れを癒してくれるといわれています。
今回は、桃湯の魅力や効果、楽しみ方についてご紹介します。

季節湯とは?

季節湯とは、古くから日本で親しまれてきた入浴習慣のひとつで、季節ごとの草花や果実などをお風呂に浮かべ、その香りや効能を楽しみながら、自然の移ろいを感じる入浴法です。
この風習は江戸時代の銭湯文化に端を発し、当時は「薬湯」として親しまれていました。菖蒲湯(5月)、ゆず湯(12月)などが有名ですが、その他にもどくだみ湯、桃湯、しょうが湯など、多彩なバリエーションがあります。

現代では、季節湯はリラックスやリフレッシュを目的として取り入れる人も多く、家庭でも気軽に楽しめるのが魅力です。特に香りの良いハーブや果実を使った季節湯は、疲れた心と体を癒すだけでなく、暮らしの中にほんの少し季節感を添えることができます。

桃湯に期待できる効果について

「桃湯(ももゆ)」とは、主に桃の葉を用いて作る季節湯のひとつで、7月頃に楽しまれることが多い伝統的な薬湯です。古くから民間療法の一環としても親しまれており、特に夏の肌トラブルや湿気の多い季節にぴったりの入浴法とされています。

桃の葉には、タンニンなどの消炎・解熱効果がある成分が含まれており、炎症を抑えて肌を引き締める効果があるので、あせもや湿疹、虫刺され、日焼けといった夏の肌トラブルに悩む方にとっては、心強い味方となります。
また、桃の葉にはほんのりとした甘い香りがあり、リラックス効果も見逃せません。
香りで心をほぐしながら、肌も整えられるため、まさに「心身を整える」お風呂といえるでしょう。暑さで疲れやすい夏場に、ほんの少しの清涼感を与えてくれるのも、桃湯の魅力です。

さらに、桃湯は汗をかきやすい時期の入浴に適しており、皮膚のベタつきをすっきりと洗い流しながら、肌を清潔に保ってくれます。自然由来の成分であるため、合成成分の強い入浴剤に抵抗がある方や、ナチュラル志向の方も安心して取り入れられるのが大きなポイントです。

家庭でできる桃湯の楽しみ方

桃湯は、昔ながらの自然の知恵を活かした入浴法でありながら、手軽に家庭でも楽しむことができます。特別な道具は不要で、桃の葉さえ用意できれば、心と肌を癒すひとときを体験することができます。

まず、桃湯に使うのは「桃の葉」です。新鮮な生の葉が手に入るのが理想ですが、最近では薬局やネット通販で「乾燥桃の葉(乾燥桃葉)」としても手に入ります。乾燥タイプは保存性が高く、必要なときに使えるので便利です。
作り方はとてもシンプルで、桃の葉30〜40枚分程度を目安にします。細かく刻まれていて枚数を数えられない場合は、約ふたつかみ分を目安にしましょう。

桃の葉を布袋やお茶パックなどに入れて、10〜15分ほど煮出したあと、布袋と煮汁をお風呂に注ぎ入れ、浴槽の湯とよく混ぜてから入浴してください。

桃湯を準備する際の注意点

桃湯を安心して楽しむためには、いくつかの注意点を押さえておく必要があります。

アレルギー反応がないかチェック

まず注意したいのは「アレルギーや肌への刺激」です。桃の葉には天然の成分が含まれており、多くの人にとっては肌にやさしいものですが、まれにアレルギー反応を起こすことがあります。
特に肌の弱い方や小さなお子さま、高齢者が入浴する際には、初めて使う前にパッチテストを行うか、薄めに煮出した湯を少量使って様子を見るのが安心です。

入浴後は桃の葉を長時間放置しない

「煎じた葉を長時間湯船に入れっぱなしにしない」ことも大切です。自然素材の桃の葉は、時間が経つと細菌や微生物が繁殖しやすいため、追い焚きや保温機能は使用せず、入浴が終わったらすぐに取り出して排水し、浴槽の掃除も忘れずに行いましょう。衛生的に保つことで、次回も快適に楽しむことができます。

無理せず入浴しない

「桃湯を避けたほうがよいタイミング」にも注意が必要です。例えば、体調が優れないとき、発熱しているとき、皮膚に炎症があるときなどは入浴を控えた方が良いでしょう。薬効成分が刺激になる可能性があるため、無理せず体調が整ってから取り入れるのが安全です。

桃湯で心身ともにリフレッシュしよう

7月は暑さで体力も気力も奪われがちな時期だからこそ、自然の力を借りて心も体もリフレッシュしてみませんか?
桃湯は、ちょっとした工夫で自宅でも手軽に楽しめる、夏の季節湯です。心地よい香りと優しいお湯に包まれて、昔ながらの知恵を日々の癒しに取り入れてみましょう。

2025-05-30

ミストサウナの魅力とは? ドライサウナとの違いや人気の理由

ミストサウナはしっとりやさしい蒸気のサウナで、高温ではなく40℃前後の温度で微細な霧のような蒸気に包まれながら、じんわり汗をかくというものです。
肌に直接触れても熱くないため、刺激が少なく、小さな子どもや高齢者、敏感肌の方にも使いやすいサウナとして注目を集めています。
今回は、ミストサウナの効果やドライサウナとの違いについて詳しく解説していきます。

ミストサウナとドライサウナの違い

ミストサウナとドライサウナと大きな違いは「温度」と「湿度」です。
一般的なサウナ、いわゆるドライサウナは90℃前後まで室温を上げ、湿度が非常に低い状態で身体から汗を出させます。
湿度がないぶん発汗が早く、短時間で汗だくになるという点では効率的ですが、その一方で肌や喉が乾燥しやすくなり、息苦しさを感じる人も多いです。
それに対してミストサウナは、室温が38℃~45℃くらいと低めに設定されています。
それでも湿度が100%近くまで高く保たれているため、空気中の水分が身体をしっかり包み込み、芯からじわじわ温まるような感覚が得られます。

つまり、「高温でガツンと汗を出す」のがドライサウナ、「低温でやさしく温める」のがミストサウナ、というイメージで捉えるとわかりやすいかもしれません。
また、ミストサウナはじっくり温まりながらリラックスできるので、体力に自信がない方でも安心して使いやすいというメリットがあります。

ミストサウナの仕組みとは

ミストサウナは、非常に細かい粒子の水蒸気を室内に噴出する仕組みになっており、この霧は肉眼でははっきり見えないくらい細かく、部屋全体が霧に包まれているような感覚になります。
空気中に水分が充満することで室内が一気に加湿され、身体の表面や気道にも水分が届きやすくなるため、呼吸が楽で肌にもやさしいのです。
ミストサウナの蒸気は、アロマオイルなどと組み合わせて使えるタイプもあり、香りによるリラクゼーション効果をプラスできる点でも人気があります。

ミストサウナが40℃前後という低温設定でもしっかりと発汗できる理由は、前述したように、空気中に含まれる水蒸気の量である、「湿度」が100%近くあるからです。
湿度が高いと身体からの放熱が妨げられ、体内の熱が外に逃げにくくなるため、自然と汗を出して体温を下げようとする反応を起こします。
湿度の高い環境では気温以上に暑く感じるので、ミストサウナのような低温環境でもしっかり発汗できる仕組みになっています。
これは気温がそこまで高くないのにもかかわらず、真夏の湿気が強い日に汗をダラダラかくのと似たような現象です。

さらに、ミストの粒子が肌の表面や毛穴をじんわりと温めることで、皮膚の奥の毛細血管が広がり、血流が良くなると期待されています。
しかも肌の水分が奪われず、終わったあとも乾燥やつっぱり感がほとんどなく、保湿ケアとの相性も抜群です。

ミストサウナが注目される理由は?

ミストサウナが注目される最大の理由は、美容と健康の両面で非常に高い効果が期待されているからです。
美容の面では「乾燥しないサウナ」としての特性が評価されており、肌の水分を奪わずに発汗ができるため、潤いを保ちながら代謝を促せるというメリットがあります。
保湿しながらデトックスできる環境は、スキンケアにこだわる人たちからの支持を集めているのです。

また、健康面ではじんわりと身体を温めることで血行を促進し、自律神経を整える効果があるとされており、ストレス緩和や睡眠の質向上、冷え性の改善など、日々の体調管理にも役立つといわれています。
特に女性を中心に、日常的なセルフケアのひとつとして取り入れる人が増え、心地よく続けられる健康習慣として、ミストサウナが支持されています。

自宅への導入を検討してみよう

かつてはミストサウナというと、ホテルのスパや温泉施設にある特別な空間でしたが、今ではハードルがかなり下がっています。
住宅設備メーカーによっては、ユニットバスと一体化したミストサウナ機能付きの浴室が用意されていたり、後付けで設置できるコンパクトな据え置き型製品が登場したりと、選択肢が非常に豊富になってきています。
特にリフォームのタイミングで導入する家庭が増えており、価格帯も幅広く、手軽に使えるモデルは10万円前後から購入できるのです。
壁付け型や天井取り付け型の機種も出てきているので、ちょっと贅沢な日常として自宅への導入を検討してみてはいかがでしょうか?

ミストサウナの設置については、過去に910マガジンで取り上げていますのでそちらをご覧ください。(ミストサウナで健康・美容効果も! 後付けにかかる費用や方法は?)

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