サウナ

2021-04-07

ミストサウナで健康・美容効果も! 後付けにかかる費用や方法は?

「一日の終わりの快適なひととき」のためにどんどん進化していく日本のシステムバス。浴室暖房や家庭用ジャグジーなどはそんな「お風呂のハイテク化」を象徴する機能ですが、ミストサウナもその一つ。
さまざまな健康・美容効果が期待できることもあり、自宅浴室に機能が備わっていない場合は後付けを検討している方もいらっしゃるでしょう。

そこで今回は、ミストサウナの効果や後付けにかかる費用や方法、後付けする際の注意点についてご紹介します。

ミストサウナに入ることで得られる効果とは?

ミストサウナとは温かい霧で浴室内を満たして、その名の通りサウナのような高温多湿の空間を作り出す設備のことをいいます。
ミストサウナは浴室内設備の充実化が進んだ2000年代から徐々に普及し、現在では新築マンションの浴室にはじめから備わっていることも多くなりました。

銭湯やスパなどで見かける一般的なサウナとの違いは「高湿度・低温」。
つまり、水分で肌や喉に潤いを与えつつ、さほど苦しさを感じない40度~50度前後の空間でじっくり体を温められる点が最大の違いです。
さらに、次のような効果・メリットも期待できるため、ミストサウナの人気はますます高まっています。

発汗・血行促進による美容効果

ミストサウナが作る高温多湿の空間に10分~20分ほど滞在していると、発汗と血行が促進され、お肌の保湿や毛穴の汚れ、老廃物の排出などの美容効果が得られます。
また、体をじっくり温めることで冷え性の緩和や、代謝アップによるダイエット効果も期待できるようになります。

ヒートショック対策になる

ミストサウナは入浴前に浴室内を温めるため、湯船のお湯と浴室内との温度差が大きくならず、これが結果的にヒートショック対策になります。
また、全身浴のように水圧が体にかからず、心臓や血管への負担が軽い点も大きな健康上のメリットといえるでしょう。

自律神経が整う

40度~50度前後の温度で体に負担をかけずに、リラックスしながら体をじっくり温めることで、不規則な生活リズムやストレスなどで乱れた自律神経を整える効果が期待できます。

呼吸器系が潤う

ミストサウナが作りだす高湿度の空間にいることで呼吸器系が潤うため、風邪の予防にもなるでしょう。
空気が乾燥する冬はミストサウナで温まりながら喉やお肌の潤いケアもできますね。

浴槽掃除の手間が省けて節水もできる

ミストサウナは一般的な使い方をする限り、湯船にお湯を張るより水の使用量は少なく済みます。
また、お湯を張る場合は事前に浴槽内を掃除しなければならないことが多いですが、ミストサウナであれば浴室のドアを閉め、ボタンを押してミスト機能を作動させるだけです。

ミストサウナを後付けする場合の費用や方法

ミストサウナが最初から備わっている場合、多くは浴室暖房乾燥機と一体化していますが、後付けする場合の機種タイプは2種類に大別され、種類によって費用や取り付け方法も変わってきます。

壁掛型ミストサウナ

壁掛型ミストサウナの見た目は一般的なエアコンと似ており、暖房機能が備わっているものがほとんどです。取り付けは専門の業者にお願いすることになりますが、大掛かりな工事ではないため、大体は1日で済みます。
費用は機種自体が15万円前後、取り付け工事が10万円前後となる例が多いようですが、機種本体とは別に熱源機が必要なタイプである場合はこれ以上の費用がかかります。
デメリットは浴室内のスペースを余分にとる点や、すでに暖房機能が備わっている場合はミストサウナの暖房機能が無駄になってしまう点です。

後付けミストサウナユニット

壁掛型以上に簡単に取り付けできるのが後付けミストサウナユニットです。
こちらはミストサウナ単独の機能であり、機種本体価格も10万円以下であることが多く、水回りやDIYに詳しい方であれば業者を通さず自分で取り付けることも可能。費用を押さえたい場合にはおすすめの後付け方法です。

上記以外では、浴室の天井に埋め込むタイプのミストサウナ機能付き浴室暖房乾燥機を取り付ける方法がありますが、その場合には壁掛型以上に大掛かりな工事が必要になる上、浴室の設計条件によっては埋め込みが難しい場合があります。

ミストサウナを後付けする際の注意点

ミストサウナを後付けする際の注意点
健康・美容効果、ヒートショック対策などさまざまなメリットがあるミストサウナですが、後付けを検討する際は次のような点に注意が必要です。

防水性と気密性が必要

ミストサウナを使うと細かい霧が浴室中に広がるため、浴室には防水性と気密性が要求されます。
この二つの条件が満たされない環境でミストサウナを使用すると浴室はもとより、浴室近くの脱衣所や洗面所もカビが生えやすくなってしまうので、心配な場合は専門の業者に浴室をチェックしてもらいましょう。

ミストサウナ使用後は必ず浴室内を乾燥または除湿する

ミストサウナの使用後は、必ず乾燥または除湿機能をオンにして浴室内の湿気を可能な限り取り除くようにしましょう。
上記の場合と同じく、大量の湿気が残ったままにしておくとカビが生えやすくなってしまいます。

賃貸物件の場合は後付けが難しい場合も

賃貸物件での後付けには物件のオーナーの許可が必要になるため、大掛かりな工事になる場合は難しいケースがあります。
後々トラブルにならないよう、くれぐれもオーナーの許可なしに工事しないようにしましょう。

電気代またはガス代が余分にかかる

ミストサウナは使い方によっては節水効果が狙えますが、温かい霧を作るには当然ながら電気またはガスが必要となるため(ミストサウナにはガス式と電気式がある)、その分の電気代またはガス代は余分にかかると認識しておきましょう。
なお、電気とガスのどちらも、一回30分程度の使用でかかるコストは30円~40円前後です。

まとめ

ミストサウナの効果や後付けにかかる費用や方法、後付けする際の注意点についてご紹介しました。
在宅時間が増える昨今、自宅内で銭湯やスパのような環境を再現して心身をリフレッシュできるのは、まさに「お風呂のハイテク化」がもたらした大きなメリットです。
時間に追われてストレスや疲労感を自覚している方はぜひ、ミストサウナを活用して心地良い空間に身をゆだねてみてはいかがでしょうか。

2020-07-31

大人気! サウナの歴史と期待できる効果とは?

近年、老若男女問わずブームとなっている「サウナ」。健康ランドや銭湯などで欠かせない設備の一つとして大人気のサウナは、非常に健康によいことで知られ水風呂と交互に入るのが定番となっています。
しかし、サウナが具体的に健康にどのような効果を及ぼすのかご存知ない方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで今回は、サウナの歴史や健康への効果などについてご紹介します。

サウナ発祥の地はフィンランド?!

現在日本でブームが到来している「サウナ」の発祥の地は、北欧の国フィンランドといわれています。すでに1000 年以上の歴史があるとされており、フィンランドでは日本のお風呂のように各家庭にサウナが普及しています。

まさにサウナ大国ともいえるフィンランドですが、その一方で日本国内にサウナが普及したのは1964年の東京オリンピック後とされています。当時フィンランド選手団が来日した際、拠点となった選手村にサウナを持ち込んだことが話題となり大きな注目を集めました。

そして、高度経済成長期に伴って国内にサウナが一気に拡大し、現在では健康ランドや銭湯をはじめ、スポーツクラブや宿泊施設などでも広く親しまれるようになりました。
また、昔は中高年の男性が好むイメージが強かったサウナですが、現在はSNSなどがきっかけとなってより多くの方から人気を集め、リフレッシュとしてだけでなく美容の観点からも改めて注目を集めています。

サウナの様々な健康効果とは?

サウナの様々な健康効果とは?
それでは、サウナには具体的にどのような健康効果があるのかみていきましょう。

血行がよくなって肩こりや腰痛の改善に?!

サウナに入ると高温の室内で身体が温められることで、血管が拡張され血行がよくなります。心拍数が上がり体内の血行が促進されることで、血液が流れにくくなるのが原因となって起こる肩こりや腰痛の改善に効果があります。
さらに、むくみの解消や冷え性の改善などに効果的なほか、汗と一緒に疲労物質が流れ出てリラックス効果が高まり、日頃の疲れを取りやすくしてくれます。

汗を流して美肌効果!

サウナに入ってたくさん汗をかくことで、毛穴に詰まった皮脂や汚れ、老廃物も一緒に流すことができます。これらは肌荒れや吹き出物の原因となることが多い成分ですので、サウナに入って適度に汗を流すだけで美容に効果があるといえるでしょう。
また、サウナに直接ダイエット効果があるわけではありませんが、老廃物を流して代謝がアップすると「痩せやすい体質」を作ることに繋がります。

身体の免疫力がアップ?!

サウナに入ると、体内の細胞に熱が加わることでタンパク質が損傷します。そして、それと同時に「ヒートショックプロテイン」と呼ばれるタンパク質が作られます。このヒートショックプロテインには細胞の再生を活性化させ、病気などから守る身体の免疫力アップに効果が期待されています。

そのほかにも、低血圧の改善やストレス・不眠の解消などサウナには様々な効果があります。

サウナの効果をさらに上げる方法と注意点

サウナの入り方は人それぞれ気分や体調に合わせてお好みですが、最もポピュラーな方法としては、まずサウナに10分前後入って身体を温めたあと、シャワーで汗を流してから1分ほど水風呂で冷やし、外気を浴びるなどして5分程度の休憩を挟みます。この流れを2〜3回繰り返すことで血行が促進され、効果的に疲れも取れて気分よくリラックスできることと思います。
なお、上記の方法はあくまで目安となりますので、サウナに入るときは無理をせず自分のペースで楽しみましょう。

また、サウナに入る前は必ず身体をしっかりと洗って、タオルで水気を拭き取るのがマナーです。毛穴の汚れが落ちて汗をかきやすくなりますので、より効果が期待できます。サウナに入っているときにかいた汗もこまめに拭き取って、効率的に汗を流すのがポイントです。

そして、脱水症状の危険を避けるためにもこまめに水分補給をし、休憩の際にはのぼせたり体調が悪くなっていないかしっかり確認するようにしてください。
入浴と同様にお酒を飲んだあとのサウナはもちろんNGですが、食後すぐも消化が悪くなり身体によくないといわれていますので避けた方がよいでしょう。

まとめ

サウナの歴史や健康への効果などについてご紹介しました。
現在は従来のドライサウナに加えて、女性に人気のロウリュやミストサウナ、塩サウナや低温サウナなど様々なタイプのサウナがありますので、色々試してご自分に合ったものを選び日頃の疲れを癒してみてはいかがでしょうか。

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