健康・生活

2022-10-31

電気風呂の効果的な入浴方法とは? 効能・注意点について

銭湯や健康ランドでジェットバスなどとともによく設置されている「電気風呂」。
その名の通り電気が流れているお風呂であり、一度は入ってピリピリするような感覚を体験したことがある方も多いのではないでしょうか?
実は、電気風呂は電流による健康促進やマッサージなど様々な嬉しい効果が期待できます。
そこで今回は電気風呂の仕組みや効果的な入浴方法、注意点などをご紹介します!

電気風呂とは?

電気風呂は、コーンフレークで有名なケロッグ社を設立したアメリカの医学者であるジョン・ハーヴェイ・ケロッグ博士が、サナトリウム療法という自然療法の一環で開発した装置です。
日本に電気風呂が伝わった時期は諸説ありますが、一般的には昭和8年に京都府の船岡温泉で最初に設置されたといわれていて、今でも関西圏を中心に多く普及しています。

電気風呂には、連続刺激のベーシックタイプ、揉まれるような感覚のマッサージタイプ、肩たたきのような感覚のタタキタイプ、前述の全てを兼ね備えて浴槽全体に電流が流れるマルチタイプなど種類も様々で、多くの銭湯や健康ランドではマルチタイプが採用されて主流となっています。

浴槽内に電極板が取り付けられており、そこから体に害がない程度の電圧で微量な低周波電流を流し、体内のイオンを調節して筋肉を収縮させ、水圧によるマッサージ効果とともに、血流を促進する効果が期待できます。
さらに、お湯の温熱効果との相乗効果により血流がよくなることで肩こりや腰痛、関節痛や神経痛、リウマチなどを改善してくれるほか、冷え性やむくみ、慢性疲労など、様々な体の不調を和らげる効果があるとされています。

ただし、あくまでも一時的なものに過ぎないため、少しでも効果を長続きさせるためには、電気風呂に浸かる頻度を増やすことをオススメします。

電気風呂でピリピリと痛みを感じることがあるのは何故?

電気風呂に入ったときにはピリピリとした痛みを感じることがあります。
実は、電気風呂の刺激が痛いと感じるのは、静電気と同じ原理なのです。
お風呂の電流と、普段体内に流れている生体電流が交換されることで起こる痛みであり、生理現象とも言えます。

電気風呂に慣れている方でも刺激を感じることがあり、電極が近いと刺激が強くなるケースもあるので、まずは離れたところから試してみるとよいでしょう。
どうしても我慢できない場合は、無理をせず、徐々に体を慣らしていきましょう。

電気風呂の効果的な入浴方法

銭湯や健康ランドを訪れた際、電気風呂を見かけると何となくそのまま入るという方がほとんどではないでしょうか?
ここでは電気風呂の効果を上げる入浴方法を解説します。

温めてからゆっくり浸かる

電気風呂に入る前に、まずは普通のお風呂で体をしっかり温めましょう。お湯に体を慣れさせたら、足から電気風呂にゆっくりと浸かっていきます。
いきなり全身から浸かるのではなく、刺激の強い電極部分から離れた場所からゆっくり入り、最初に手や足で電流の刺激を確かめるようにするとよいでしょう。
アクセサリー類をつけて入浴している方は、電気風呂では金属から強い刺激を受ける恐れがあるため、大変危険ですので必ずあらかじめ外してください。

長湯は避ける

電気風呂の場合、長湯は厳禁です。入浴時間の目安は長くても1回3分ほどにし、休憩を挟みつつ2〜3回浸かるのが効果的といわれています。
1日に何十回も浸かったり、長時間浸かったりするのは体に負担がかかり危険を伴いますので時間・回数はきちんと守るようにしてください。
なお、電気風呂の電流は筋肉を直接刺激するEMS効果とは別の周波数になるため、筋力アップの効果はほとんど期待できません。

電気風呂に入る際の注意点

電気風呂には様々な効果が期待できる一方で、入るのが危険な方もいらっしゃいます。
微弱とはいえ身体に電流を流すわけですから、以下に該当する方は安全のため電気風呂への入浴は避けてください。

ペースメーカーなど医療機器を使っている

ペースメーカーなどの医療機器を使っている方は、電気風呂への入浴は避けましょう。
微量の電気が流れているため機械に何らかの支障をきたす恐れがあります。
最悪の場合は生死にかかわる危険もありますので注意してください。

高血圧

高血圧の方も電気風呂への入浴は避けましょう。
電気風呂には血行を促進させる効果があるため、高血圧の方が浸かると血行が良くなりすぎて危険な場合があります。
ご自身の判断で入るのは避けて、事前にかかりつけの医師に相談してください。

そのほかにも、動脈硬化や心臓病の方、妊婦さんや高齢者の方、乳児は電気風呂への入浴は極力避けることをオススメします。
また、特に疾患などもなく体調がよい方でも、体質によっては強い刺激を受ける可能性がありますので入浴前に注意書きなどは必ず確認しましょう。

電気風呂を活用して健康的に体をリラックスさせよう

電気風呂を活用して健康的に体をリラックスさせよう
このように電気風呂は安全な入浴方法を守ることで、多くの効果を得ることができます。
ピリピリとした電気刺激で初めは軽い痛みを感じることもありますが、なかなか疲れが取れない方、慢性疲労でお悩みの方は電流の弱い場所、電極から離れた場所からぜひ一度試してみてください。
ただし、ご自身の持病や体質、その日の体調によっては電気風呂を控えた方が良い場合もありますので、注意事項をよくご確認した上でお楽しみください。

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2024-03-28

健康で美しい髪を守る! 正しいシャンプー方法とヘアケアについて

毎日のように行うシャンプーですが、やり方一つで髪の健康状態が大きく変わってきます。
そこで今回は、正しいシャンプーの手順やヘアケア、ドライ方法についてご紹介します。

正しいシャンプー方法の基礎知識

まずはぬるま湯で髪全体をしっかりと濡らしましょう。
髪を濡らすことによって、シャンプーの泡立ちが良くなり、髪と頭皮の汚れを効率よく落とせます。
この時、頭皮までしっかり水が行き渡るようにするのがポイントです。
シャンプーの量は髪の長さや量にもよりますが、500円玉大が目安で直接髪につけるのではなく、手のひらでしっかり泡立てましょう。
泡立ててから洗うと、摩擦による髪や頭皮へのダメージを防げます。

泡立てたシャンプーを髪全体に広げ、指の腹を使って頭皮をマッサージするように洗いましょう。
この時に爪を立ててしまうと頭皮を傷つける恐れがあるので、注意して下さい。
また、シャンプー剤が残ってしまうと頭皮トラブルの原因になる可能性があるため、最後はしっかりとすすぐことが重要です。
特に後頭部や髪の根元など、見落としがちな部分も忘れずにチェックしましょう。

シャンプーは、頭皮に優しい成分を含むもの、または自身の頭皮の悩みに特化したものを選ぶのが大切です。
例えば、敏感肌の場合は刺激を抑えた成分、薄毛に悩んでいる場合は育毛促進や頭皮環境を整える成分を含んだものが適しています。

シャンプーとその他ヘアケア製品の使い方

髪の美しさと健康を守るためには、シャンプーの他にコンディショナー、トリートメント、ヘアオイルなど、ヘアケア製品の正しい使い方も知っておきましょう。
それぞれの製品が持つ役割を理解し、自身の髪質や髪の状態に合わせて選んで使い分けると、髪を内側から外側までしっかりとケアできます。

シャンプーの使い方

シャンプーの基本的な使い方は既に触れましたが、ポイントは髪と頭皮の汚れを優しく洗い流すことです。
髪を濡らした後、適量のシャンプーを手に取り、泡立ててから髪全体になじませ、頭皮をマッサージするように洗います。
そして、シャンプーが残らないようにしっかりと洗い流しましょう。

コンディショナーの使い方

シャンプー後のコンディショナーは、髪に必要な保湿をし、ダメージを受けた髪の表面を滑らかに整えます。
シャンプーで髪の汚れを落とした後、水気を軽く切り、髪の中間から毛先にかけて適量を塗布して下さい。
数分放置した後、冷水でしっかりすすぐと、髪のキューティクルが引き締まりツヤが出ます。

トリートメントの使い方

トリートメントは髪の深い部分まで浸透してダメージを修復する効果があるため、週に1~2回の使用がおすすめです。
シャンプー、コンディショナーの後に髪全体になじませて5~10分程度放置し、その後しっかりと洗い流します。
特にダメージが気になる場合は、より長く放置すると効果的です。

ヘアオイルの使い方

ヘアオイルには髪に潤いを与え、より艶やかに保つ効果があります。
ドライヤーで髪を乾かす前や、乾いた髪に軽くなじませると髪を保護でき、まとまりやすくします。
使用量は髪の長さや質によりますが、少量から始め、必要に応じて加減しましょう。

シャンプー後の効果的な髪の乾かし方は?

シャンプー後のドライも髪の健康を左右する大事なステップです。
正しい乾かし方をマスターすることで髪のダメージを減らし、ツヤツヤで健康的な髪を保てます。

シャンプー後は、まずタオルドライから始めましょう。
濡れている髪はダメージを受けやすい状態にあるため、そっとタオルで包み込み、優しく水分を吸収させて下さい。タオルで髪を挟んで、軽くプレスするようなイメージですね。

そしてタオルドライのあとはドライヤーで乾燥させますが、髪から約15cm離して使用し、熱風は根元から毛先に向かって髪の流れに沿って吹き付けるのがコツです。
熱が直接頭皮に当たらないように注意し、温風を使ってじっくりと髪を乾かして下さい。
ドライヤーの温度は低温~中温から始め、最後に冷風で仕上げましょう。冷風で仕上げると、髪のキューティクルが閉じ、艶やかでしっとりとした仕上がりになるのです。

また乾燥した髪には保湿効果のあるヘアオイルやヘアミルクを軽くなじませると、髪を保護して乾燥から守れます。
特に毛先はダメージを受けやすいのでしっかりとケアしましょう。

頭皮マッサージやブラッシングの効果

頭皮マッサージは血行を促進することで知られており、血行が良くなると毛根に必要な酸素や栄養が届きやすくなり、髪の成長を助けます。
またリラックス効果もあり、薄毛の大きな原因の一つであるストレス解消にもなるでしょう。
シャンプー時や就寝前などのくつろげる時間に行うのが良く、指の腹を使って優しくマッサージし、頭皮全体をくまなく刺激します。

ブラッシングは髪の表面についたほこりや汚れを取り除くだけでなく、髪に自然なツヤを与え、さらさらとした質感を保つために必要です。
ただし、濡れた髪は非常にデリケートなので、乾いた状態で優しくブラッシングするのがベストです。
髪をとかす前に絡まりを手で軽く解きほぐし、髪の毛先から徐々に根元に向かってブラッシングすると良いでしょう。

正しい洗い方とケアで美しい髪を守ろう!

このように、髪と頭皮のケアにはいくつかの重要なステップとコツがあります。日々のケアを見直し、これらのポイントを意識すると髪はより健康で美しくなるでしょう。
毎日のルーティンを少し変えるだけで大きな変化をもたらすことに気付くはずです!

2024-03-22

人生で一度は行ってみたい! 世界の秘湯・名湯

日本のみならず、世界中で愛されている温泉。
海外の温泉は日本の温泉とは雰囲気や趣が異なり、また違う楽しみ方ができることから観光客にも人気のスポットとなっています。
そこで今回は、人生で一度は行ってみたい海外の秘湯・名湯をご紹介します。

アジアの温泉

温泉というと日本のイメージが強いですが、アジアのほかの国々にも著名な温泉地があります。

台湾:北投温泉

台北市内からのアクセスも良好で気軽に訪ねられる温泉地・北投温泉。
温泉はもちろん、北投温泉博物館や美しい木造建築である北投図書館など、温泉街全体にさまざまな観光スポットがあります。
温泉で体の疲れを癒したら、街をのんびり観光して周るのも楽しそうです。

タイ:ロック・バレー温泉

タイのなかでも風光明媚で自然が豊かなエリアとして知られる、カンチャナブリーにあるロック・バレー温泉では、なんと15種類もの温泉を楽しめます。
温泉スパ施設内には緑も多く、まさに南国のリゾートらしい雰囲気。
日本の温泉旅館とは一風異なる温泉体験を楽しむことができるでしょう。
ロック・バレー温泉は、ドクターフィッシュがいる浴槽に入る「フィッシュ・スパ」を楽しめることでも知られています。旅行に未知の体験を求める方にもおすすめの温泉です。

中国:清池温泉

周の時代から知られているという長い歴史を持つ華清池温泉は、西安の郊外、驪山の麓にある庭園にあります。
かの有名な楊貴妃と玄宗皇帝が入浴した記録もあるという著名な温泉で、現在も楊貴妃が使用したという海棠湯の浴槽が復元されているとのこと。
ほかにもたくさんの浴場があり、いろいろな入浴体験が可能です。
西安駅前からバスで45分ほどとアクセスもさほど悪くありません。中国の長い歴史を偲びながら温泉に入る稀有な体験を気軽に楽しめます。

ヨーロッパの温泉

ヨーロッパにもたくさんの温泉があります。
特にチェコやハンガリーは温泉やスパが有名なことでも知られていて、観光客にも人気です。

イタリア:ムリーノの滝

火山の多いイタリアは、日本と同じくたくさんの温泉がある国。なかでもトスカーナ地方は温泉が多いことで知られています。
たくさんの温泉があるなかでも一番の景観で知られているのが、サトゥルニアにある「ムリーノの滝」です。
滝という名の通り、この温泉は渓流を流れてきたもの。
川として流れてきた温かい水が滝になり、滝壺は天然のぬるいプールとなっているのです。
入場料等はなく、1年中自由に出入りできるのも高い人気の理由。
世界中から観光客が訪れ、豊富なお湯が流れ落ちる滝とトスカーナの美しい丘陵という絶景を楽しんでいます。
お湯の温度は37度と少しぬるめなので、春から夏の暖かい季節に訪ねるのがおすすめです。

ハンガリー:ゲッレールト温泉

ヨーロッパでも最大の温泉大国といわれるハンガリー。首都であるブダペストにもたくさんの温泉施設があります。
ゲッレールト温泉は、ブダペストでももっとも美しい温泉といわれているそう。
アール・ヌーヴォー様式の洗練された建築が一際目をひきます。
鮮やかな水色が美しいプールの左右にある4つの温泉は、日本の温泉と比べると水温はぬるめ。
その分長くつかっていてものぼせにくく、のんびりとリラックスして楽しむことができます。
また屋外にもジャグジー付きのサーマルプールやサウナ、スパ設備があるのもゲッレールト温泉の特徴。
夏に行っても楽しめる、バカンスにぴったりの温泉です。

チェコ:カルロヴィ・ヴァリ

入浴するのではなく「飲む」温泉が楽しめる、チェコでも最大の温泉都市として知られているカルロヴィ・ヴァリ。
源泉が発見されたのは14世紀の半ばという長い歴史を持つ温泉です。
コロナーダという飲泉場が街のあちこちに点在していて、陶器のマグカップで源泉を飲みながらの街歩きを楽しむことができます。
源泉は少々しょっぱい味わいとのこと。
名物のウェハースなど、甘いものとあわせて楽しむのがおすすめとされています。

北欧や中米の温泉

北欧や中米にも世界的に有名な温泉があります。

アイスランド:ブルーラグーン

温泉の国とも呼ばれるアイスランドでは、家庭で使う水道水もほとんどが温泉。
蛇口をひねると温泉が出てくるというのですから、どれほど温泉が身近なものかがよくわかります。

アイスランドのレイキャビクにあるブルーラグーンは、地熱発電の排水を利用した世界最大の露天風呂として知られています。
地下から汲み上げた熱水を発電に使用したあと湖に流すことでつくられており、温泉とは思えない壮大なスケールと水色のお湯の美しさに圧倒されることは間違いありません。
冬に訪ねると、運がよければオーロラを眺めながら入浴することもできるとのこと。
レイキャビク市街からのアクセスも良好で、アイスランド観光の際はぜひ訪れたいスポットです。

コスタリカ:タバコン温泉

コスタリカのアレナル火山近くにあるタバコン温泉は、なんと川全体が温泉になっています。
温かい水が滝のようにしぶきを上げて流れる光景はまさに絶景。
コスタリカ旅行をするならぜひ訪れたいスポットです。
日帰りの入場券ならお手頃価格で楽しめるため、リーズナブルな旅行にしたい方にもおすすめです。

人生で一度は訪れたい海外の温泉地

日本の温泉とは雰囲気の違う海外の温泉地を紹介しました。日本では熱いお湯につかってリフレッシュするのが一般的ですが、海外ではぬるいお湯に水着などを着てのんびりつかったり、プールのように楽しんだりすることが多いです。
そのためとても開放的な温泉施設が多く、雄大な景色のなかで入浴できるのも特徴。日本の温泉とはひと味違う魅力を体感しに、ぜひ現地を訪ねてみたいものです。

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