知る・学ぶ

2024-06-21

海外のお風呂でお湯が出なくなるのはなぜ? 理由と対策するポイント

海外では日本ほどお風呂の設備が充実していないところも多く、使用時にトラブルに見舞われることもしばしば。
そのなかでも頻発するのが、お湯が出なくなるという現象です。
シャワーから冷たい水しか出てこないのではとても体を洗ったり温めたりするわけにはいきません。
今回は、海外のお風呂でお湯が出なくなりやすい理由と、その対策についてご紹介します。

お湯が出なくなる主な原因は「お湯不足」

海外のお風呂を使っているとしばしば起こる「お湯が出なくなる」というトラブル。
設備の故障等が原因でお湯がまったく出なくなってしまう可能性ももちろんありますが、お湯が出ない理由として一番ポピュラーなのは「タンクにお湯が残っていない」というシンプルなものです。

日本では、蛇口から出てくる水を直接温め、お湯として使うことが多いですが、海外ではあらかじめお湯を大きなタンクに溜めておき、お風呂をはじめとしてお湯を使う際にはそこから消費するというスタイルがほとんど。
そのお湯を使い切ってしまえば、またある程度タンク内にお湯が溜まるまでシャワーからは水しか出なくなってしまうのです。
特にホテルやアパート、学校の寮といった集合住宅では、各部屋でお湯を使う時間帯が重なりがちになります。
少し出遅れてしまうとすでにタンク内のお湯がほとんど使い切られており、自分がシャワーを浴びるころには水しか出なくなっている……ということもしばしばなのです。

入浴が混み合う時間帯をなるべく避けるのがおすすめ

国によってお風呂に入る基本の時間帯は違いますが、アメリカやヨーロッパなどでは朝にシャワーを浴びる人がとても多いです。
日本では夜にお風呂に入り朝は軽く身支度して出掛けるという方も多いかと思いますが、欧米では人に会う前にシャワーを浴びる、というスタイルが一般的。
そのため、仕事や学校に出掛ける直前である朝にお湯の使用が集中することになります。

海外でも日本と同様に、夜にお風呂に入る場合にはお湯が足りなくなるといった事態は避けやすくなるでしょう。
もちろん海外であっても夜にシャワーや入浴をする人もいるので油断は禁物ですが、夜はお湯を使う時間が集中しないため、お湯が出なくなる事態も比較的に避けやすいのではないでしょうか。
海外で朝にシャワーを浴びたい場合には、少々早起きして混み合う時間帯を避けるのがおすすめです。早起きが苦手な人であっても、タンク内のたっぷりのお湯を使えることを考えれば早起きするメリットは十分あるといえるでしょう。

一度タンク内のお湯がなくなってしまうと、新しくお湯が溜まるまで使うことはできません。
そうなると、「お湯ができるまで待つ」ことしかできないので、のんびり待つだけの時間の余裕がないときにはなるべくシャワーが混み合う時間を避けることで対応しましょう。

ボイラーでトラブルが起こっていることも

タンクが空になるのではなく、お湯を沸かすために使われているボイラーで不具合が起こりお湯が出なくなってしまうこともあります。
単純に設備が故障しているケースもありますが、それよりも頻繁に起こるのは不慮の事態でボイラーの火が消えてしまっているケースです。
ボイラーの設置場所にもよりますが、ボイラー内で常に燃えているはずの火種が、強い風などが原因で完全に消えてしまうことがあります。

本来はこの小さな火は絶やさずにおくべきものです。
ボイラー内では、お湯を沸かすときには火の勢いを強くし、お湯が足りているときには弱くするという仕組みでお湯をつくっています。
お湯をつくるとき、その都度火をつけ直しているわけではないのです。
そのため、一度火が消えてしまうとお湯をつくろうとしても火を強くすることもできず、水は温められずにずっと冷たいままタンクに溜められていることになります。
そのタンク内の水を使用すれば、当然お湯ではなく冷たい水がシャワーから出てくる……というわけです。

ボイラーの故障ではないため、火をもう一度つけることができればまた問題なくお湯を沸かせるようになります。
とはいえお湯が温まるまでしばらく待つ必要があるため、すぐにお風呂に入ったりシャワーを浴びたりできない点には注意が必要です。

海外ならではの入浴スタイルを楽しんでみよう

日本では、基本的にはいつでも自由に、使いたい分だけお湯や水を使うことができます。
そのためシャワーもたっぷりと満足がいくまで浴びられますし、湯船にお湯をはってのんびりと入浴を楽しんでも問題ありません。
ですが海外の多くの国では、水やお湯が日本よりもずっと貴重なケースが多いです。

快適にお風呂を利用するためには、シャワーは短めに済ませる、混み合う時間帯を避けるなど、細かい部分で気配りすることが大切になります。
日本での入浴と比べると不便な部分も多々ありますが、海外生活ならではの習慣と考えればこれも日々の新鮮な楽しみになるかもしれません。
日頃は簡単なシャワーで済ませておき、たまにのんびりお風呂に入ったり温泉を訪ねたりしてリフレッシュするという暮らしも素敵です。
郷に入っては郷に従えということわざの通り、海外風の入浴スタイルを楽しんでみるのはいかがでしょうか?

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2025-03-28

寒暖差に要注意! お風呂の暖房器具の必要性と選ぶポイント

脱衣所と浴室の温度差が大きく、お風呂に入るたび「寒い」と感じることはありませんか?
冬場だけに限らず、春先や秋にも感じやすいこの寒さは、体感的な不快だけではなく命に関わる危険を含んでいます。
そこで今回は、お風呂の暖房器具の必要性や種類について解説します。

お風呂に暖房器具が必要な理由

浴室に暖房器具を取り入れるというのは、快適性の向上ではなく、安全性を高めるうえでも重要です。
日本の住宅は、欧米に比べて断熱性能が劣る傾向にあり、特に築年数の古い家や木造住宅では、冬の浴室は10度を下回ることも珍しくありません。
そのような環境では、暖かい部屋から急に冷え切った浴室へ移動するだけで、血圧が急激に変動し、最悪の場合は失神や心筋梗塞を引き起こす例が報告されています。

これは「ヒートショック」と呼ばれる現象で、特に高齢者、子ども、持病を抱えている方には、冬場や寒暖差の大きい春先に対策が求められます。
このような背景もあり、浴室暖房という設備の必要性に注目が集まっているのです。

浴室暖房器具の種類とそれぞれの特徴について

電気式ヒーター

電気式のヒーターは、設置の自由度が高く、比較的手頃な価格で購入できます。
壁に設置するコンパクトなタイプから、床に置けるスタンド型まで種類が豊富で、賃貸住宅でも導入しやすいのが特徴です。
初期費用が安い反面、部屋全体を暖めるにはやや時間がかかる傾向があるため、短時間の利用や狭い浴室に向いています。
コンセントに差し込むだけで使えるタイプも多く、電気工事が不要な点も人気の理由です。

ガス式暖房

ガスを使うタイプは、立ち上がりが早く、広い浴室でも短時間で室温を上げられます。
都市ガスまたはLPガスのどちらにも対応している製品があり、ランニングコストも比較的安定していますが、設置にはガス管の接続や換気設備が必要なため、工事費がかさむ傾向があります。
新築やリフォーム時に導入するケースが多く、既存住宅への後付けはややハードルが高めです。

浴室乾燥暖房機

天井に設置する「浴室乾燥暖房機」は、暖房だけでなく衣類乾燥や換気、涼風機能など多機能を備えており、近年特に人気が高まっています。
衣類乾燥モードを使えば、梅雨時期や冬でも浴室内で洗濯物を干せるため、部屋干し臭を抑えながら効率的に乾かせます。
浴室全体をまんべんなく暖める力があり、湯冷め防止にも役立ちますが、電気代はやや高めです。

パネルヒーター、遠赤外線ヒーター

パネルヒーターは、壁に直接取り付けるタイプが主流です。設置後も邪魔になりにくいのがメリットで、見た目もすっきりしており、インテリア性を重視する方にも支持されています。
輻射熱でじんわりと暖まる仕組みのため、急激に温度を上げるのには不向きですが、冷え性の方には心地よい暖かさを提供してくれます。
一方、遠赤外線ヒーターは体の芯から暖めるような効果があり、電源を入れてすぐに暖かさを感じられる即効性が魅力です。
直接体に当てる形で使うタイプが多いため、部分的に寒さが気になる場所にピンポイントで使用するのに向いています。

浴室暖房器具を選ぶときのポイント

浴室暖房は種類が多く、価格帯も幅広いため迷ってしまいがちですが、いくつかのポイントを押さえておけば、自宅に合った暖房器具を見つけやすくなります。

まずは、どのくらいの頻度で使用するのかを明確にし、毎日使うなら電気代やランニングコストのバランスが良いものを選びましょう。
たまに使う程度であれば、初期費用を抑えた電気ヒータータイプが向いています。
天井に設置する乾燥暖房機はある程度の高さが必要なので、浴室の広さや天井の高さに合っているかが大切なポイントです。
パネルヒーターや遠赤外線ヒーターの場合は、設置スペースを確保する必要がありますが、狭い浴室では壁掛け型のコンパクトな機種や、床に置けるスタンド型が無理なく設置できます。

また、浴室の外から操作できる防水リモコンが付属していると、事前にスイッチを入れて浴室を暖めておくといった使い方ができます。
特に寒い朝は、起床前にあらかじめ暖房をONにできると、ストレスがぐっと減るでしょう。

浴室暖房器具の導入は快適と安全を両立する手段

お風呂に暖房器具を導入するというのは、寒さをやわらげるだけでなく、健康を守るうえで注目すべき設備のひとつです。
電気式ヒーターやパネルタイプなど、手頃な選択肢も増えているので、費用面で躊躇している方もぜひ比較検討してみて下さい!

2025-03-26

春の香りをお風呂で堪能! 4月の季節湯「桜湯」

4月といえば、桜が見頃を迎える季節。お花見を楽しむだけでなく、桜の香りに包まれた「桜湯」を取り入れてみませんか?
桜湯は、桜の花びらや葉をお湯に浮かべて春の訪れを感じる季節湯の一つ。リラックス効果だけでなく、見た目にも華やかで癒し効果抜群です。
今回は、桜湯の魅力や効果などについてご紹介します。いつものお風呂を春一色にして、贅沢なリラックスタイムを味わってみましょう!

桜湯とは?

桜湯とは、桜の花や樹皮、葉を使ったお風呂のことで、春ならではの季節感を楽しむ日本の伝統的な入浴スタイルの一つです。桜が満開を迎える4月に、春の訪れを感じながらリラックスできる季節湯として親しまれています。桜の花びらをお湯に浮かべることで、香りや視覚的な癒しを楽しむことができ、春の風情を存分に味わえます。

季節湯は、四季折々の自然の恵みを取り入れた日本独自の文化で、桜湯はその中でも特に人気があります。桜は日本の象徴的な花であり、古くから愛されてきました。そのため、桜湯には「新しい始まりを祝う」「春の喜びを分かち合う」といった文化的な意味合いも込められています。

桜湯は、自宅で簡単に楽しむことができます。桜の香り入浴剤などのアイテムを使うことで、気軽にその風情を味わうことが可能です。また、温泉施設や銭湯では、桜湯イベントが開催されることもあり、大きな湯船で贅沢な時間を過ごすことができます。

桜湯の効果・効能

ここでは、桜湯の魅力的な効果・効能について詳しく見ていきましょう。

リラックス効果

桜には、穏やかな香り成分が含まれており、嗅覚を通じてリラックス作用をもたらします。特にストレスがたまりやすい新年度の4月には、桜湯に浸かることで心がほぐれ、穏やかな気持ちになれるでしょう。お風呂で深呼吸しながら桜の香りを楽しむことで、より一層の癒しを実感できます。

血行促進と疲労回復

お湯の温熱効果と桜の成分が合わさることで、血行が良くなり、冷え性や肩こりの改善、体の疲れを和らげる効果が期待できます。忙しい日々を送る方にとって、桜湯は疲れた体を癒す絶好の時間になるでしょう。

季節感による心理的効果

桜湯の最大の魅力は、春の季節感をお風呂で楽しめる点です。湯船に浮かぶ桜の花びらを見るだけで、春らしい気分が高まり、日常から離れたリフレッシュ効果を得られます。

桜湯の楽しみ方

春の訪れを感じながら癒しのひとときを過ごすために、桜湯を楽しむポイントをご紹介します。

自宅での桜湯の楽しみ方

自宅で桜湯を楽しむには、桜の花びらや樹皮、葉を使った方法がありますが、桜をテーマにした入浴剤を用意するのが手軽でおすすめです。
市販の桜風呂用入浴剤を使えば、香りや色を手軽に楽しむことができます。お湯がほんのりピンク色に染まるものもあり、見た目でも癒されること間違いなしです。

雰囲気を楽しむ工夫

桜湯をさらに楽しむには、お風呂場の雰囲気づくりもポイントです。
・照明を調整:少し暗くしてキャンドルを灯すと、リラックス感がアップします。
・音楽をプラス:春らしい和風の音楽や自然音のBGMを流すことで、五感をフルに癒すことができます。
・ドリンクやスイーツ:入浴後に桜餅やお茶を楽しむことで、桜湯の余韻を長く味わえます。

温泉や銭湯で特別感を味わう

温泉や銭湯では、大きな湯船で桜湯を楽しむことができます。
桜が満開になる時期に合わせたイベントが多いので、事前に調べて訪れてみてはいかがでしょうか?特に露天風呂での桜湯は、風にそよぐ桜とともに春の贅沢な時間を過ごせます。

桜湯の注意点と心掛け

桜湯を安全で快適に楽しむためには、いくつかの注意点と心掛けがあります。自然素材を使うことも多い桜湯ならではのポイントを押さえて、よりリラックスできる入浴時間を過ごしましょう。

アレルギーや肌トラブルに注意

桜の花や樹皮、葉を使用する場合、含まれる成分にアレルギー反応を示す方もいます。特に敏感肌やアレルギー体質の方は、桜湯を試す前にパッチテストを行うか、少量から始めるのがおすすめです。

浮かべる素材の取り扱い

桜をお湯に浮かべる際は、事前に軽く水で洗い、汚れやホコリを取り除いておきましょう。
また、花びらが風呂の排水口を詰まらせる可能性があるので、使用後はこまめに掃除することを心掛けてください。

適切な入浴時間と温度

桜湯を楽しむ際の入浴時間は20〜30分程度が目安です。それ以上の長湯は、体に負担をかけたりのぼせの原因になることがあります。また、お湯の温度は38〜40度のぬるめに設定すると、桜の香りをじっくりと楽しみながらリラックスできます。

使用後のお手入れ

桜湯を楽しんだあとは、すぐに排水しお風呂の掃除を忘れずに行いましょう。自然素材を使用した場合、細菌や微生物が繁殖しやすく、お湯に残った花びらや葉をそのまま放置するとカビや悪臭の原因になります。
お風呂の「追い焚き」や「保温」は控えて、清潔に保つことで、次回も気持ちよく入浴を楽しむことができます。

桜素材の入手に注意

桜の花びらや樹皮、葉を採取する場合は、公共の公園などから無断で取らないようにしましょう。必要に応じて、販売されている桜素材を利用すると、手軽でマナーを守った楽しみ方ができます。

桜湯で春の特別なひとときを

桜湯は、春ならではの特別な入浴法で、季節感を全身で楽しむことができます。リラックス効果もあり、日々の疲れを癒すのにぴったりです。
今年の春は、ぜひ桜湯で特別なひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか?桜の香りとともに、心も体も満たされる時間をお楽しみください!

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