温泉は1年中楽しめるものですが、やはり体を温めることから冬の寒い時期にぴったりだというイメージは根強いです。
特に露天風呂などは、雪の積もった景色を眺めながら熱い温泉につかる、という印象を持っている方も多いのではないでしょうか?
ところが温泉のベストシーズンは冬ではなく夏だ、という意見もあるようです。
今回はなぜ温泉のベストシーズンが夏といわれるのか、その理由についてご紹介します。
夏は入浴事故の少ない季節
夏はそもそも、入浴事故のリスクが冬よりも低い季節です。
もともと気温が高い夏は、冬と比べて入浴時の温度差が少ないのはいうまでもありません。
温度差が少ないおかげで、血圧の急激な変化による入浴事故の可能性を減らせています。
入浴事故による死亡者数は1年におよそ2万人にも上るといわれており、特に冬の寒い時期に起こることが多くなっています。
なかでも高齢の方は入浴事故を起こすリスクが若い方よりも高くなるため、十分な注意が必要です。
しかし、温泉旅行は旅館でのんびりと過ごせるため、高齢の方にも人気です。
せっかくの温泉、安全に楽しみたいなら寒い冬よりも温度差の少ない夏に行くのがおすすめといえるでしょう。
夏の温泉がおすすめされる理由とは

温泉のベストシーズンが夏といわれる理由は他にもあります。
他にどのような理由があるのか、見ていきましょう。
内湯に湯気がこもらない
外気と浴室内との温度差が少ないため、内湯に湯気がこもらないのも夏の温泉の良さです。
また、温泉旅館のなかには素晴らしい内装の内湯が有名なところも多いです。
温泉地ならではの浴室建築の風情も重視して楽しみたい方には、内湯の内装や雰囲気もじっくり楽しめる夏の温泉がおすすめです。
ぬるい温泉も楽しめる
熱いお風呂が好きかぬるいお風呂が好きか……入浴時のお湯の温度の好みについては個人差があり、人それぞれに理想的な温度は違います。
また、寒い時期には温泉をより熱く感じるでしょう。冷えた手足がじんわりと温まっていくのを感じるのは心地いいものです。
ですが反対に暑い時期には、ぬるい温泉の良さを楽しむことができます。
温泉や銭湯では長い間、熱いお湯が定番でしたが近年では、ぬるいお風呂の良さが注目されています。
夏季限定でぬるい源泉を温めずにそのままかけ流しで利用できるようなところも増えてきており、夏ならではの温泉の楽しみ方として人気です。
夏は転地効果を実感しやすい
温泉地へ旅行することのメリットのひとつとして「転地効果」があります。
転地効果とは、日常の生活から一時離れ、いつも暮らしている場所とは違う土地で過ごすことでリフレッシュでき、心身に良い効果があるというものです。
季節に関係なく感じられるものではありますが、普段の環境と温泉地との違いを特に強く実感できる季節はやはり夏です。
特におすすめなのが、避暑地を兼ねている温泉地です。
標高の高い山がちな温泉地は夏でもさわやかで涼しい気候のところが多く、避暑にぴったり。
エアコンがなくても涼しいため、夜になってもむし暑くて眠れない毎日を過ごしている方にとっては天国のように感じられることでしょう。
夏ならではの自然を楽しめる
冬の雪景色を美しいと感じる方も多いですが、夏の青々とした山景色も同じくらい美しいものです。
夏の抜けるような青空のもと、緑も色濃くエネルギーに満ちた木々や渓流、青く広がる海など、夏の自然を眺めつつ温泉に入るのは格別の体験です。
冬とはまた一味違う、強い生命力を感じられる自然の光景を楽しむなら夏がぴったりです。
雪深い冬季には休業している温泉にも行ける
山奥にある、いわゆる「秘湯」と呼ばれるような場所の多くは、冬場には積もった雪に閉ざされて訪ねることが難しくなります。
冬季は休業している温泉も多いのです。
冬場には休業しているとなれば、その温泉を楽しめるのは雪のない夏季しかありません。
暑い季節にしか楽しめないレアな温泉を体験するには、夏の旅行がマストなのです。
薄着の夏は温泉に入りやすい
いわれてみれば至極当然のことなのですが、夏場は薄着で過ごすため、温泉に入るたびに服を脱いだり着たりするのが楽なのもメリットです。
普段の暮らしでは基本的に入浴は1日1回なので、あまり実感することはないかもしれません。
ですが温泉旅行へ来た時には、日に何度も繰り返し温泉に入るという方も多いでしょう。
何度も繰り返すとなると、重ね着している衣類をいちいち脱いで、お風呂上がりにはまた着込んで……という作業が途端に面倒に感じられます。
夏場の温泉では普段着が薄着なのはもちろん、施設内では浴衣をさらりと羽織るだけで過ごせるので、お風呂上がりの着衣もとても楽。
近年は多くの種類が異なる浴室が完備されており、施設内で浴室を巡るだけで湯巡りを楽しめるところも増えています。
こうした温泉を気楽に楽しむなら、やはり夏がおすすめです。
避暑も兼ねた温泉旅行を楽しもう

冷えた体を温めるイメージから、温泉旅行といえば冬に行くものという印象も強いですが、実際には夏の温泉にもいいところがたくさんあります。
最近ますます暑くなっている日本の夏を、避暑も兼ねた温泉旅行で乗り切っていきましょう!

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酒粕風呂にはどんな効果が期待できる? 作り方や入浴する際の注意点
酒粕といえば、甘酒や粕汁に使う食材を思い浮かべる人が多いでしょう。
近年は、酒粕を湯船に取り入れる「酒粕風呂」も注目されており、白く濁ったお湯と酒粕特有の香りは、一般的な入浴剤とは少し違った雰囲気があります。
今回は、酒粕風呂に期待される効果や自宅での作り方、注意点について解説します。
酒粕風呂とは? 酒粕をお風呂に入れて楽しむ入浴法
酒粕風呂は、日本酒を造る際に生まれる酒粕をお湯へ入れて楽しむ入浴法です。
酒粕は、日本酒のもろみを搾った後に残る固形分で、米や米こうじ、酵母に由来する成分を含み、食材として甘酒、粕汁、粕漬けなど幅広く利用されています。
お風呂へ使う際は、酒粕をそのまま大量に浴槽へ溶かす方法より、ガーゼや目の細かな布袋へ包み、お湯の中で少しずつ揉み出す方法が簡単です。
固形物が浴槽内へ広がるのを抑えられ、入浴後の掃除もしやすくなります。
酒粕風呂に期待される効果と作り方
酒粕風呂には、主に「保湿」「美肌」「冷え対策」「美白」の効果が期待されています。
しかし、食品としての酒粕に含まれる成分と、酒粕を湯船へ入れた際の作用は分けて考える必要があります。
肌のしっとり感や入浴後の温かさを楽しむ
酒粕を湯へ溶かすと、お湯が白く濁り、肌に触れた感覚も普段のさら湯とは変わります。
入浴後にしっとりした感覚を持つ人もいますが、感じ方には個人差があります。
お風呂に入れば酒粕の有無にかかわらず体は温まるので、酒粕風呂だけに特別な冷え改善作用があるというより、「香りや湯ざわりを含めて温浴時間を楽しむ」と捉えるのが現実的です。
しかし、前述したように食品として摂取した際の栄養価と、皮膚へ触れた際の働きは同じではありません。
美容目的で試す人ほど、派手な効能だけを見るのではなく、肌との相性を確かめながら使う姿勢が大切です。
酒粕風呂の作り方
家庭で試すなら、酒粕を直接ばらばらに入れるより、ガーゼや布袋へ包んで使う方法がおすすめです。
用意するものは、食品用の酒粕、ガーゼまたは目の細かな布袋です。
洗濯ネットを使う方法もありますが、網目が大きいと細かな酒粕が外へ出るため、できるだけ目の細かなものを選びましょう。
酒粕を袋へ入れ、口をしっかり閉じてから湯船へ入れます。
そのまま数分置き、袋をやさしく揉むと、酒粕が少しずつお湯へ溶け出していきます。
酒粕の量は少なめから試す
酒粕風呂には公的に統一された標準量があるわけではありません。
浴槽容量、酒粕の種類、肌質によって適した濃さは変わり、初めてなら少量を布袋へ入れ、薄めの状態から試す方が無難です。
入浴中にピリピリ感、かゆみ、赤みなどが現れたら、無理に入り続けず使用を中止して体を洗い流してください。
入浴後は袋を浴槽から取り出し、酒粕が残らないよう浴槽を洗いましょう。
翌日まで残り湯を放置する使い方は避けた方が安心です。
酒粕風呂で追い焚きは避けた方がよい?

酒粕風呂で特に注意したいのが追い焚きです。
「袋へ入れているから配管には入らない」と考えるかもしれませんが、細かな成分まで完全に閉じ込められるとは限りません。
給湯器や風呂釜には機種ごとに使用できる入浴剤の条件があります。
酒粕は食品であり固形分も含むため、追い焚き機能付きの浴槽では慎重に扱うべきです。
使用している給湯器の取扱説明書を確認し、不明ならメーカーへ確認してください。
「酒粕を入れたまま追い焚きしない」「使用後は早めに排水する」「浴槽内や循環口をよく洗う」を基本にすると、設備トラブルを避けられるでしょう。
酒粕風呂のデメリットも知っておこう
酒粕風呂には独特の魅力がありますが、誰にでも合う入浴法ではありません。
見落とされがちなのが、酒粕に残るアルコールです。
日本酒や発酵食品に近い香りが浴室へ広がるため、人によってはリラックスするどころか気分が悪くなる可能性もあります。
湯船へ入れた酒粕は大量のお湯で薄まりますが、お酒に弱い人やアルコールのにおいで気分が悪くなる人は無理に入らず、換気扇を回すなど、浴室の空気を入れ替えながら利用すると安心です。
また、天然素材だから刺激がないとは限りません。
敏感肌の人や肌荒れがある人は特に慎重に試し、傷、湿疹、炎症などがあるときは使用を避けましょう。
子どもが利用する際も、体調や肌の状態を優先してください。
さらに、普通の入浴剤より後片付けに手間がかかります。
袋から細かな酒粕が漏れれば浴槽の底や排水口へ残るため、配管を備えた設備では扱いにも注意が必要です。
手軽さを優先するなら、食品用の酒粕ではなく、浴用として販売されている酒粕エキス配合の入浴剤を選ぶ方法もあります。
商品ごとの使用方法や追い焚き対応表示を確認できるため、設備面の判断もしやすいでしょう。
酒粕風呂を楽しむなら少量から試そう

酒粕風呂は、日本酒造りから生まれる酒粕を自宅のお風呂で楽しむ方法です。
「美白になる」「冷え性が治る」などと期待しすぎず、香りや湯ざわりを楽しむ入浴法として取り入れるのがよいでしょう。
酒粕の扱い方と自宅の浴槽設備を確認した上で、自分に合う濃さと使い方を見つけてみてください。
岩盤浴ってどう楽しむ? 基本の入り方や持ち物について
温泉やサウナと並んで、スーパー銭湯などで見かける「岩盤浴」。興味はあるものの、「どんな入り方をするの?」「何を持っていけばいい?」「長時間入っても大丈夫?」と疑問を感じている方も多いのではないでしょうか。
岩盤浴は、温めた岩盤の上に横になり、じっくり体を温めながら過ごす入浴方法です。サウナとは違った楽しみ方ができ、ゆったりリラックスしたいときにも向いています。
今回は、初心者の方向けに岩盤浴の基本について、分かりやすくご紹介します。
岩盤浴の魅力とは?
岩盤浴は、温めた天然石や専用の岩盤の上に横になり、体をじっくり温めて過ごす入浴方法です。湯船に浸かる温泉とは異なり、専用ウェアを着て岩盤の上で休むスタイルが基本。
サウナより比較的低い温度で、ゆっくり温まる施設も多く、温かい岩盤から伝わる熱によって徐々に汗が出てきます。
岩盤浴の魅力は、発汗だけではありません。静かな空間で横になりながら、日常から離れてリラックスできるのも特徴です。施設によっては照明や音楽にこだわった空間、休憩スペースなども用意されています。
また、温泉やサウナ、食事処などを併設した施設もあり、館内で一日ゆったり過ごせるのも魅力でしょう。
ただし、汗をたくさんかくほど良いわけではありません。脱水を防ぐためにこまめな水分補給を心掛け、無理に長時間利用せず、休憩を挟みながら自分のペースで楽しむのがポイントです。
岩盤浴に行く前に準備しておきたいもの
初めて岩盤浴へ行く場合、何を持っていけばよいのか迷う方も多いでしょう。施設によってレンタル品やアメニティが異なるため、事前に公式サイトなどで確認しておくと安心です。
ここでは、準備しておきたい主なアイテムをご紹介します。
水分補給用の飲み物
岩盤浴では汗をかくため、水分補給が欠かせません。水やお茶などを用意し、入浴前や休憩中、終了後に少しずつ飲みましょう。給水機がある施設もあります。
タオル
タオルは、岩盤の上に敷いたり汗を拭いたりする際に役立ちます。大判タオルやフェイスタオルを貸し出している施設もあるため、持参する前にレンタルの有無や枚数を確認しましょう。
着替え
岩盤浴では汗をたくさんかくことがあるため、帰宅時の着替えや下着があると快適です。施設によっては専用ウェアを貸し出しているため、自宅から持参する必要がない場合もあります。
スキンケア用品やヘアケア用品
シャワー後に使う化粧水や乳液などもあると便利です。シャンプーやボディソープ、ドライヤーなどは備え付けのところが多いため、必要なものだけ用意しましょう。
ヘアゴムやヘアバンド
髪が長い方は、ヘアゴムやヘアバンドもあると便利です。汗で髪が顔にかかるのを防ぎ、岩盤浴中も快適に過ごせます。
施設の利用ルールも確認
専用ウェアやタオルの貸し出し、飲み物の持ち込み、スマートフォンの使用、利用時間などは施設ごとに異なります。「手ぶらで利用できるか」「追加料金は必要か」も含め、事前に確認しておきましょう。
岩盤浴の基本的な入り方

初めて岩盤浴を利用する方は、入り方や過ごす時間に迷うかもしれません。基本は、温められた岩盤の上で体を温め、途中で休憩を挟むスタイルです。
長時間の利用を目指す必要はなく、体調を確認しながら無理のない範囲で楽しみましょう。
1.まずは水分を補給する
岩盤浴では汗をかくため、入る前に水分を補給しておきましょう。一度に大量に飲むのではなく、少しずつ口にするのがポイントです。のどが渇いていなくても、事前の水分補給を心掛けてください。
2.岩盤の上に横になる
岩盤浴スペースでは、指定された場所にタオルを敷き、その上に横になります。うつ伏せでお腹側を温めた後、仰向けになるなど、姿勢を変えながら過ごしてもよいでしょう。
体が温まってきたら、汗の量や体調を確認してください。
3.暑く感じたら無理せず休憩する
暑さを我慢して入り続ける必要はありません。「もう少し入っていられそう」と感じる程度で一度休憩しましょう。休憩スペースで汗を拭き、水分を補給しながら体を落ち着かせます。
4.岩盤浴と休憩を繰り返す
岩盤浴は、「温まる→休憩→水分補給」を1セットとして、3セット繰り返すという流れが一般的です。具体的な利用時間や休憩方法は施設によって異なるため、案内に従いましょう。あくまで目安ですので、程よく汗をかいたら回数が少なくても終えるようにしてください。
初回は短めの利用から始め、体調に合わせてペースを調整するのがポイントです。めまいや吐き気、頭痛、動悸などを感じた場合は、すぐに利用を中止して涼しい場所で休んでください。
5.終了後もしっかり休む
終了後は汗を拭いて、ゆっくり休みます。汗が続く場合もあるため、水分補給を忘れないようにしましょう。なお、岩盤浴後の汗はサラサラしていて、天然の美容液のような役割をしているので、シャワーで洗い流さず拭き取るだけでよいとされています。
自分に合ったペースで岩盤浴を楽しもう!

岩盤浴は、温かい岩盤の上でゆっくり過ごしながら、心地よい汗をかけるのが魅力です。長時間利用したり、たくさん汗をかいたりする必要はありません。
水分補給と休憩を意識しながら、その日の体調に合わせて楽しむのがポイントです。施設ごとのルールも確認し、自分に合ったペースで岩盤浴を満喫しましょう。







