「お風呂場は体を洗う場所だから清潔感が第一だけど、それだけじゃ何だか味気ない」――。
浴室は水場という特殊性ゆえ、空間演出にはどうしても限界がある場所です。
しかし、お部屋の壁色やカーテンを変えれば雰囲気が変わるのと同じように、浴室も壁を変えれば殺風景さがだいぶ和らぐと思いませんか?
そこで今回は、浴室の空間作りで大活躍する設備、「アクセントパネル」についてご紹介します。
「こだわってよかった!」との声続出! 浴室の「アクセントパネル」とは?
アクセントパネルとは、浴室の壁に使う化粧板のことをいいます。
「化粧」という言葉の通り、色や柄で装飾されており、メーカーやリフォーム会社によっては「バスパネル」「壁パネル」といった呼び方をすることもあります。
限りなく白に近いベージュ色の控えめなものから、シックな漆黒、高級感を演出できる大理石柄まで幅広いデザイン・色から選べるので、希望にあったものが見つかりやすいのが特徴です。
また、普段は浴室の雰囲気や空間づくりに興味がない方でも、カタログやショールームでサンプルを見た途端、色々と選びたくなる設備の一つ。
お部屋の模様替えには壁紙やカーテンなど「面」に変化を持たせると効果的なのと同じように、浴室もアクセントパネルで壁をアレンジすれば、想像以上に雰囲気がガラッと変化します。
実際、「壁にこだわってよかった!」との声は多く、アクセントパネルの満足度は非常に高いのです。
アクセントパネルの設置枚数に制限はある?
複数のデザインを検討しているうちに、「アクセントというからには1面しか設置できないの?」との疑問を持たれるかもしれません。
結論から言えば、アクセントパネルの設置枚数に制限はなく、お好みに合わせて自由に設置できます。
ただし、設置する数によって浴室の雰囲気は大きく変わります。
アクセントパネル1枚の場合
アクセントパネル1枚であれば今までの空間にちょっとしたニュアンスが加わる程度で、程よくおしゃれになります。
暗めの色を選択した場合は1枚であっても想像以上に印象が変わる場合があるので注意が必要です。
アクセントパネル4枚(全面)の場合
4枚、つまり浴室の壁すべて(全面)にアクセントパネルを設置した場合、浴室の雰囲気は非常に大きく変わります。
デザインによっては違う家のお風呂に入ってしまったかのような錯覚に陥るほど変化するかもしれません。
このような大きな変化は満足度の振れ幅が大きいので、アクセントパネルの全面設置は慎重に検討しましょう。
デザインは多種多様!どんなアクセントパネルが人気?
デザインや設置枚数によって浴室の雰囲気を小さくも、大きくも変えられるアクセントパネル。いざ、選ぶ段階になると選択肢の多さゆえ迷ってしまうこともあるでしょう。
次に挙げるものは数あるアクセントパネルのなかでも特に人気の色・柄なので、まずはここから好みに合いそうなものの見当をつけてみてはいかがでしょうか。
ライトブルー
ライトブルーは水回りを清潔に見せてくれる色であり、程よい差し色にもなる優秀なカラー。浴室を明るくしたい場合にもぴったりです。また、全面に設置しても問題ない色でしょう。
同じブルーでも、紺色に近い濃いブルーの場合は1面だけでも随分大人っぽい印象になります。
ピンク
温かみを感じさせるピンクも人気です。明るいピンクが多いので、浴室の明度を上げたい場合にオススメ。ライトブルーと同様に全面設置でも問題ありません。
しかし、浴室の構造や色のニュアンスによっては野暮ったさが出てしまうことも。
ブラック
1枚だけで落ち着き感と高級感が出せるのがブラックの特徴です。黒い大理石風の柄なら高級感はさらにアップ!
浴室の雰囲気をガラッと変えたい場合にはオススメですが、全面に設置すると浴室内が非常に暗くなってしまう点には注意が必要です。
また、水垢も目立ちやすいので、浴室をこまめに掃除できない場合には避けた方が良いでしょう。
木目調(ウッド調)
木の温もりで空間に落ち着きをもたらす木目調は、アクセントパネルの定番柄です。どんな浴室にも合う汎用性の高さがあるため集合住宅で採用されることも多く、「迷ったときはこれ!」という立ち位置のパネルと言えるでしょう。
明るい茶色から濃い焦茶色まで幅広く用意されていますが、濃い目であればあるほど大人っぽさや高級感が出る傾向にあります。
ストライプ柄
色の組み合わせにもよりますが、一般的にストライプは若々しさを出せる柄です。お子さんがいらっしゃるファミリー向け住宅にお住まいの場合にはオススメですが、浴室の構造や明るさによっては想定外のチープ感が出てしまう場合もあります。
アクセントパネル選びのポイント
壁を変えることによる空間への影響は以外にも大きく、うっかりすると想像していたイメージとまったく異なる雰囲気になってしまう可能性があるため、アクセントパネル選びの際は次のような点を留意しましょう。
浴室の明るさを考慮しながら選ぶ
浴室の照明の明るさ、窓からの陽の入り具合を考えながら選びましょう。
暗い浴室に暗い色のアクセントパネルを設置すると、さらに一層暗くなってしまいます。
暗い色のアクセントパネルは汚れが目立つ
前述の通り、暗い色のアクセントパネルは水垢が目立ちやすいため、汚れを目立たせたくない場合は明るめの色を選ぶと良いでしょう。
浴槽の色とのバランスを考える
浴槽に色がついている場合は浴槽の色とのバランスも考えてアクセントパネルを選びましょう。
色の組み合わせ方によってはどことなく違和感の漂う空間になってしまいます。
壁シートでDIYも可能!
アクセントパネルの設置または交換をリフォーム業者に依頼した場合、浴室の構造や状態によっては100万円近い工事費用がかかることがあります。
アクセントパネル自体は5万円~10万円程度ですが、ユニットバスにアクセントパネルを設置する場合は一度ユニットバス自体を解体しなければならない可能性があるからです。
しかし、そこまでの費用をかけられないときでも、浴室用の壁シート(アクセントフィルム、アクセントシート)を使えば簡単に浴室の模様替えができます。
1万円以下で手に入るものシートが多いので、DIYが好きな方は挑戦してみてはいかがでしょうか?
ただし、シートを貼る前は壁を掃除して汚れを落とし、しっかり乾かしましょう。
汚れや湿気が残ったままシートを貼り付けるとカビが生えて壁がダメージを受けてしまいます。
また、シートと床の間、隣り合わせになったシートの間などには防水用の充填剤(コーキング)を入れて隙間に水が入らないようにしてください。
こうすることでカビの発生を防げますし、シート自体も長持ちします。
まとめ
浴室の空間作りで大活躍する設備、「アクセントパネル」についてご紹介しました。
近々浴室をリフォームする予定の方はぜひ、アクセントパネル選びにこだわってみましょう。選び方次第では浴室がとってもおしゃれな癒しの空間になりますよ!

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お湯が出なくなる主な原因と対処法
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次に水抜き栓を慎重に外し、フィルターを取り出して洗浄し、必要であれば柔らかいブラシで汚れを落とします。
そして再びフィルターを取り付けて水抜き栓を元に戻した後、電源とガスの元栓を再び開けます。
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特に内部が壊れていると、お湯がうまく出ずに蛇口の修理や交換が必要になる可能性があります。
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また、一つの箇所だけでなく別の箇所でもお湯が出ないかどうかを確認して下さい。
水からお湯になるまでの時間が遅い理由
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まず給湯器の種類ですが、ガス給湯器は一般的に電気給湯器よりも迅速にお湯を供給できる傾向にあります。
また、タンクレス給湯器は即座に水を加熱するため、タンク式よりもお湯が出るまでの時間が短くなります。
設定については、設定温度が低い場合は水がお湯になるまでの時間が長い傾向にあり、特に寒冷地での使用では冷たい水を高温まで加熱するのに時間がかかります。
設備に関しては、給湯器から使用する蛇口までの距離が長い場合も、お湯が出るまでに時間がかかる原因になります。
配管が断熱仕様になっていないなどの理由で、蛇口に辿り着く途中で熱が失われると、さらに時間がかかる可能性があります。
以上のように、給湯器からお湯が出るまでの時間は環境によって左右されます。
この時間は、給湯器の選択や設置場所の工夫によって最適化することが可能です。
また、給湯器が経年劣化している場合は効率が低下し、お湯が出るまでの時間が長くなっている可能性も考えられます。
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冬場はどの部屋の室温も下がり気味になりますが、浴室は特に寒くなりやすい場所です。
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冷えやすい浴室のなかでも、窓辺は特に冷えます。
夜から朝にかけての気温が下がる時間帯には植物が耐えられないほどに冷えることもあるので、日当たりが良いからと窓辺に置きっぱなしにしておくのは避けましょう。
寒い時期には浴室から植物を移動させたり、窓の近くには置かないようにしたりというような工夫が必要です。
浴室に置く植物の選び方
浴室にグリーンを飾るには、浴室という特殊な環境に適応できる植物を選ぶことが大切です。
ここでは浴室でも元気に育ってくれる植物を選ぶポイントをご紹介します。
日陰に強いもの
浴室は、たとえ窓があっても日当たりが良くない位置に造られることもあります。
そのため、窓の有無に関わらず日陰に強い、耐陰性の高い植物を選ぶようにしましょう。
水だけで育てられるもの
観葉植物のなかには、水耕栽培(ハイドロカルチャー)といって、土を使わず水だけで育てられるものがあります。
水耕栽培が可能な植物は浴室の高温多湿になる環境でも育ちやすいものが多く、お手入れも簡単なのでおすすめです。
湿度が高くても大丈夫なもの
お湯をたくさん使う浴室は、湿度が高い環境になりやすい場所でもあります。
乾燥した環境を好む植物は避け、湿度が高い環境にも適応する植物を選びましょう。
熱帯のジャングルのような高温多湿の環境で育つ植物がおすすめです。
浴室で育てるのにおすすめの観葉植物
シダ植物
シダ植物には高温多湿の環境に強い種類が多く、見た目もかわいらしいものが多いため、浴室で育てる観葉植物としておすすめです。
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ビカクシダ・ネザーランドなど、元々育つのに土を必要としない種類もあり、壁に吊るして飾ることで洗練されたボタニカルなバスルームを演出することもできます。
見た目の好みや理想の飾り方に合わせてどのグリーンを浴室に置くか選ぶこともひとつの楽しみ方と言えます。
サトイモ科の植物
サトイモ科の観葉植物は、熱帯のジャングルが原産のものが多く、浴室の日が当たりにくく高温多湿である環境にも適応しやすい種類です。
サトイモ科の観葉植物で、特に有名なモンステラも浴室に置くグリーンとしておすすめです。
濃い緑の葉のほか、品種によって班が入ったユニークな見かけのものもあり、目を楽しませるインテリアとしても魅力的。
熱帯由来の植物なので、リゾートライクな雰囲気も感じられます。
元々熱帯のジャングルで育つモンステラは薄暗い環境でも問題なく育ち、日当たりが悪くても多少の日光さえあれば大丈夫という育てやすいグリーンのひとつ。
窓のない浴室でも、時折日の当たる場所に出してあげれば無理なく育てられるでしょう。
ただ、熱帯原産の植物の常として、寒さに弱い点には注意が必要。
気温が5℃以下になると枯れる恐れが出てくるので、暖房が効いていてあたたかい室内に移してあげるのがおすすめです。
緑豊かでリラックスできるバスルームをつくろう
観葉植物は、「毎日の疲れを癒しリラックスする」というバスルームの機能をより一層高めてくれるインテリアです。
植物を飾ることで得られるボタニカルな雰囲気を作るには、お風呂という特殊な環境下でも強く育ってくれる植物を選ぶことがとても重要。
生きている植物なのでケアには手間がかかりますが、入浴時の満足感は大きく跳ね上がるはず。
浴室の高温多湿な環境にも適応できるグリーンを選んで、まるでリゾートのようなおしゃれで洗練されたバスルームを完成させましょう!