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2020-05-15
2020-05-15

団地ブーム再来で注目! お風呂のバランス釜の仕組みや使い方や注意点とは?

かつて一世を風靡した給湯システム「バランス釜」をご存知でしょうか?釜の横に点火窓などが付いたバランス釜は1960年代、首都圏で数多く建てられた団地で採用されたお風呂の給湯システムで、現在でも古い物件の浴室で見かけることがあります。
最近ではリノベーションされた団地が若い世代から人気を集めていることから、このバランス釜が注目され始めています。

そこで今回は、お風呂のバランス釜の使い方と注意点について解説します。バランス釜がある物件への入居を検討している方はぜひ参考にしてみてくださいね。

団地ブームで注目! かつて一世を風靡した「バランス釜」とは?

今でも築30年以上の古い物件の浴室などに設置されていることがあるバランス釜ですが、いつ頃誕生し、どのようにお湯を沸かすシステムなのでしょうか。

誕生は1965年、安全性の高い給湯システムとして普及

バランス釜とは、浴室の外の外気を燃焼させてお湯を沸かす風呂釜のことをいいます。
このバランス釜が登場する前は、浴室内の空気を燃焼させてお湯を沸かすCF釜と呼ばれる風呂釜が使用されていましたが、燃焼させた後の排気が浴室内に逆流して一酸化炭素中毒の事故を引き起こしてしまう危険性がありました。

一方、バランス釜はこのような危険性がなく、そして電気を利用しないので設置が簡単ということもあり、開発された1965年以降は団地をはじめとする集団住宅を中心に一般家庭へ幅広く普及していったのです。

バランス釜の特徴とメリット

バランス釜はシステム上、浴槽の隣に設置する必要があるため、その分どうしても浴槽が小さくなってしまいますが、追い焚きができたり、電気を使わないので停電時でもお湯が使えたりといったメリットがあります。
しかし時代を追うごとに、より安全で使い方が簡単な他の給湯システムが登場した結果、バランス釜が浴室に設置される機会は徐々に少なくなり、90年代以降に建てられた住宅ではほとんど見られなくなりました。

そのため、現在ではバランス釜を見たことがないという方も多くいらっしゃいますが、バランス釜かどうかの判断の仕方は簡単です。
古い建物などを訪れる機会があれば、コンパクトサイズの浴槽の隣に三つのダイヤルが付いた、長方形の箱のような設備があるかどうかを確認してみましょう。その箱のような設備がバランス釜です。

レトロで懐かしい?! バランス釜の使い方

現在は、多くの家庭の給湯システムが運転スイッチを押した後に蛇口をひねるだけでお湯が出せますが、バランス釜はそのようにはいきません。バランス釜を使ってお湯を出す場合は次のような手順を踏む必要があります。

ガスの元栓を開ける

最初にガスの元栓を開けます。バランス釜はガスを使用するため、元栓が開いていなければ着火できないので注意しましょう。ガスの元栓は釜の近くにあります。

ダイヤルを回して火をつける

次に、ダイヤルを回して釜に種火をつけます。「口火」と書いてある運転ダイヤルを見つけ、そのダイヤルを回しましょう。きちんと火がつけば、釜の横にある点火窓から火がついている様子が確認できます。釜の種類によっては正常に火がついたことを知らせるランプが点灯するものもあります。

さらにダイヤルを回してお湯を出す

火をつけたあとは、同じダイヤルを「給湯」または「給湯・シャワー」と書いてある部分まで回します。このとき、給湯かシャワーかを選ぶ出水レバーが「シャワー」になっていた場合は、シャワーからお湯が出るはずです。

好みの温度に調節する

最後に温度調節ダイヤルを回して好みの温度に調節しましょう。温度調節のダイヤルが最初から高温に設定してあると、おもわぬやけどをしてしまうことがありますので注意が必要です。バランス釜を使用する際は温度を常に確認しておきましょう。

ダイヤルとレバーを戻して止める

お湯の使用後は、種火をつける運転ダイヤルと出水レバーを「止」と書いてある位置に戻します。温度調節ダイヤルは次回お湯を沸かすときにやけどすることがないよう、低い温度に設定しておきましょう。

バランス釜の注意点を確認しよう

バランス釜の注意点を確認しよう
バランス釜はひと昔前の給湯システムではありますが、使い方に慣れてしまえば特に難しいことはありません。しかし、使い続ける場合は次のような注意点をしっかり覚えておく必要があります。

空焚きしないように注意する

バランス釜を使って追い焚きをする際は、必ず浴槽に十分なお湯が入っていることを確認してから行いましょう。浴槽内の二つの穴がお湯でふさがるくらいが水位の目安です。
バランス釜は、浴槽内のお湯を釜の中に取り入れて温めてから浴槽に戻していますが、釜に取り入れるお湯がない状態で火がついたままだと「空焚き」という状態になってしまい、火災の原因になることがあります。

着火しているか必ず確認する

バランス釜はガスの火を使って給湯するシステムです。そのため、火がついていないまま口火にダイヤルを合わせてしまうとガス漏れしてしまうので、着火しているかどうか必ず確認するようにしましょう。

使用後はガスの元栓を締めて、点検を怠らない

使用後はガスの元栓を締める習慣を身につけましょう。突然災害が発生した場合でも元栓が締まっていれば慌てずに済みます。
また、バランス釜の耐用年数は10年ほどなので、これを超える場合や不具合を発見した場合にはガス会社や業者に点検や交換をしてもらいましょう。もちろん、ガス会社による定期保安点検は必ず受けるようにしてください。

まとめ

バランス釜の使い方と注意点についてご紹介しました。
現在主流のガス給湯器と同様に、バランス釜にもそれぞれメリット・デメリットがあります。それらをしっかり認識した上であれば、どちらを使っても特段問題はありませんが、「使い方に慣れない」、「子どもでも簡単に使えるシステムがいい」といった場合にはガス給湯器に交換するという手段もあります。

適切な給湯システムの選び方がわからないときは、ガス代の事などの費用も含め専門業者やガス会社のショールームなどに相談してみましょう。

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2024-04-22

リフォームを考えている方は要チェック! 2024年注目の浴室インテリアトレンド

インテリアのトレンドも、ファッションの流行と同じように移り変わりが激しいものです。
定番のデザインや伝統的に愛されてきたデザインもありますが、せっかくバスルームをリフォームするなら今のトレンドを押さえたデザインにしたいところです。
バスルームのようなプライベートな空間なら、自分の好みに合わせて自由にトレンドを取り入れられるのも嬉しいポイント。
今回は、近年のバスルームのインテリアデザインのトレンドをご紹介します。

バスルームへのトレンドの取り入れ方

バスルームのリフォームは、そう頻繁にできるものではありません。
だからこそトレンドを取り入れることに抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、トレンドのみを追いかけたデザインにするのではなくクラシックなテイストを取り入れることで流行のみに囚われているものとは違う、タイムレスな魅力のインテリアを完成させることができます。

これからご紹介するトレンドについてもすべてを取り入れる必要はもちろんありません。
自分の好きな雰囲気やテイストにも合わせやすいトレンドを組み合わせて理想のバスルームをつくりましょう。

2024年に注目したいトレンドデザイン

スパルームを思わせるデザイン

海外で人気を集めているのは自宅にスパルームをつくること。
新型コロナウイルス感染症の流行を経て、在宅ワークをはじめとして自宅で過ごす時間が増えたことで、自宅にいながら癒されたい、生活の質をより向上させたいと考える人が多くなったようです。
自宅に完全なスパルームをつくることは難しくても、スパのようなリラックスできる雰囲気づくりはできるはず。
たとえば壁はバスルームによく使われる白ではなく、あたたかみを感じられるグレーに。
そして小物類などは暖色系のカラーをワンポイントのように取り入れると、全体的に高級感がありながら落ち着きのある雰囲気が完成します。
在宅ワーカーや、自宅で体を動かす機会のある人など、体の疲れを取るためだけでなく、居心地のいいバスルームにしたい人におすすめです。

オーガニックな雰囲気

ここ数年はさまざまな業界でオーガニック素材を取り入れたデザインが流行しています。
バスルームも例外ではなく、テラコッタなどの天然素材を用いたデザインがブーム。
これからもこの流行は続くとみられていて、テラコッタのタイルやインテリアアイテムなどの形でバスルームに取り入れるのがおすすめ。
テラコッタ自体は伝統的に愛されてきた素材で流行に左右されるものではありません。
クラシックでありながらモダンなテイストも持ち合わせていて、洗練された雰囲気のバスルームを目指したい方におすすめです。
テラコッタのほか、植物などの自然からインスピレーションを受けたデザインを取り入れた、リラックスできて落ち着く空間づくりが流行しています。
鉢植えなどのグリーンを浴室に配置するとより自然を感じられる雰囲気に。

おしゃれな照明

照明は、部屋の雰囲気を大きく変えるインテリアアイテムのひとつ。
バスルームももちろん例外ではありません。
基本的にはシンプルなデザインの照明が使われることの多いバスルームですが、近年はむしろインテリアの主役となるようなおしゃれで主張の強い装飾的なデザインの照明がトレンドになるとのこと。
好きなテイストのものでいいので、ユニークでアーティスティックなアイテムを選ぶと心からゆっくりとリラックスできる空間づくりにつながります。
バスルームをリフォームするなら、照明のデザインにもこだわってみるのがおすすめです。

ヴィンテージ風のテイスト

ヴィンテージ風のテイストは、今後も主流のトレンドとなる見込みです。
ヴィンテージテイストは先ほど紹介した色を取り入れるインテリアデザインとも好相性。
ノスタルジックなクリームがかったピンクやイエロー、ミントグリーンなど、どこか懐かしい雰囲気のヴィンテージカラーは洗練された印象を与えます。
あえて使い込まれたような風合いにデザインしたもの、艶を消したりニスを塗らず仕上げたりといったヴィンテージテイストのアイテムを活用することで、機能的でモダンでありながらシャビーシックな雰囲気のおしゃれなバスルームを演出できそうです。

まずは小物から取り入れるのもおすすめ! トレンドを取り入れてバスルームをブラッシュアップ

バスルームのインテリアに関するトレンドをご紹介しました。
部屋の内装全体をトレンドに合わせて変えるのは難しい部分もありますが、照明や水栓、バスルーム内に置くインテリアアイテムなど、小物類からトレンドを取り入れるとそれだけでもおしゃれな雰囲気に。
毎日使うバスルームが自分好みのおしゃれな雰囲気になれば、心も体もより一層リフレッシュできるようになるでしょう。
リフォームで大胆にバスルームをつくり変えるのもよし、小物からトレンドを取り入れるのもよし。
日頃の疲れを癒す場所であるバスルームをより居心地のいい場所にするため、手軽にチャレンジできるところからトレンドや好みを取り入れた素敵な空間へとつくり変えてみましょう!

2024-03-28

健康で美しい髪を守る! 正しいシャンプー方法とヘアケアについて

毎日のように行うシャンプーですが、やり方一つで髪の健康状態が大きく変わってきます。
そこで今回は、正しいシャンプーの手順やヘアケア、ドライ方法についてご紹介します。

正しいシャンプー方法の基礎知識

まずはぬるま湯で髪全体をしっかりと濡らしましょう。
髪を濡らすことによって、シャンプーの泡立ちが良くなり、髪と頭皮の汚れを効率よく落とせます。
この時、頭皮までしっかり水が行き渡るようにするのがポイントです。
シャンプーの量は髪の長さや量にもよりますが、500円玉大が目安で直接髪につけるのではなく、手のひらでしっかり泡立てましょう。
泡立ててから洗うと、摩擦による髪や頭皮へのダメージを防げます。

泡立てたシャンプーを髪全体に広げ、指の腹を使って頭皮をマッサージするように洗いましょう。
この時に爪を立ててしまうと頭皮を傷つける恐れがあるので、注意して下さい。
また、シャンプー剤が残ってしまうと頭皮トラブルの原因になる可能性があるため、最後はしっかりとすすぐことが重要です。
特に後頭部や髪の根元など、見落としがちな部分も忘れずにチェックしましょう。

シャンプーは、頭皮に優しい成分を含むもの、または自身の頭皮の悩みに特化したものを選ぶのが大切です。
例えば、敏感肌の場合は刺激を抑えた成分、薄毛に悩んでいる場合は育毛促進や頭皮環境を整える成分を含んだものが適しています。

シャンプーとその他ヘアケア製品の使い方

髪の美しさと健康を守るためには、シャンプーの他にコンディショナー、トリートメント、ヘアオイルなど、ヘアケア製品の正しい使い方も知っておきましょう。
それぞれの製品が持つ役割を理解し、自身の髪質や髪の状態に合わせて選んで使い分けると、髪を内側から外側までしっかりとケアできます。

シャンプーの使い方

シャンプーの基本的な使い方は既に触れましたが、ポイントは髪と頭皮の汚れを優しく洗い流すことです。
髪を濡らした後、適量のシャンプーを手に取り、泡立ててから髪全体になじませ、頭皮をマッサージするように洗います。
そして、シャンプーが残らないようにしっかりと洗い流しましょう。

コンディショナーの使い方

シャンプー後のコンディショナーは、髪に必要な保湿をし、ダメージを受けた髪の表面を滑らかに整えます。
シャンプーで髪の汚れを落とした後、水気を軽く切り、髪の中間から毛先にかけて適量を塗布して下さい。
数分放置した後、冷水でしっかりすすぐと、髪のキューティクルが引き締まりツヤが出ます。

トリートメントの使い方

トリートメントは髪の深い部分まで浸透してダメージを修復する効果があるため、週に1~2回の使用がおすすめです。
シャンプー、コンディショナーの後に髪全体になじませて5~10分程度放置し、その後しっかりと洗い流します。
特にダメージが気になる場合は、より長く放置すると効果的です。

ヘアオイルの使い方

ヘアオイルには髪に潤いを与え、より艶やかに保つ効果があります。
ドライヤーで髪を乾かす前や、乾いた髪に軽くなじませると髪を保護でき、まとまりやすくします。
使用量は髪の長さや質によりますが、少量から始め、必要に応じて加減しましょう。

シャンプー後の効果的な髪の乾かし方は?

シャンプー後のドライも髪の健康を左右する大事なステップです。
正しい乾かし方をマスターすることで髪のダメージを減らし、ツヤツヤで健康的な髪を保てます。

シャンプー後は、まずタオルドライから始めましょう。
濡れている髪はダメージを受けやすい状態にあるため、そっとタオルで包み込み、優しく水分を吸収させて下さい。タオルで髪を挟んで、軽くプレスするようなイメージですね。

そしてタオルドライのあとはドライヤーで乾燥させますが、髪から約15cm離して使用し、熱風は根元から毛先に向かって髪の流れに沿って吹き付けるのがコツです。
熱が直接頭皮に当たらないように注意し、温風を使ってじっくりと髪を乾かして下さい。
ドライヤーの温度は低温~中温から始め、最後に冷風で仕上げましょう。冷風で仕上げると、髪のキューティクルが閉じ、艶やかでしっとりとした仕上がりになるのです。

また乾燥した髪には保湿効果のあるヘアオイルやヘアミルクを軽くなじませると、髪を保護して乾燥から守れます。
特に毛先はダメージを受けやすいのでしっかりとケアしましょう。

頭皮マッサージやブラッシングの効果

頭皮マッサージは血行を促進することで知られており、血行が良くなると毛根に必要な酸素や栄養が届きやすくなり、髪の成長を助けます。
またリラックス効果もあり、薄毛の大きな原因の一つであるストレス解消にもなるでしょう。
シャンプー時や就寝前などのくつろげる時間に行うのが良く、指の腹を使って優しくマッサージし、頭皮全体をくまなく刺激します。

ブラッシングは髪の表面についたほこりや汚れを取り除くだけでなく、髪に自然なツヤを与え、さらさらとした質感を保つために必要です。
ただし、濡れた髪は非常にデリケートなので、乾いた状態で優しくブラッシングするのがベストです。
髪をとかす前に絡まりを手で軽く解きほぐし、髪の毛先から徐々に根元に向かってブラッシングすると良いでしょう。

正しい洗い方とケアで美しい髪を守ろう!

このように、髪と頭皮のケアにはいくつかの重要なステップとコツがあります。日々のケアを見直し、これらのポイントを意識すると髪はより健康で美しくなるでしょう。
毎日のルーティンを少し変えるだけで大きな変化をもたらすことに気付くはずです!

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