知る・学ぶ

2025-05-26
2025-05-26

梅雨どきにおすすめ! 6月の季節湯「どくだみ湯」

梅雨の季節を迎える6月は、湿気が多く、気温の変化も大きいため、体調を崩しやすくなる時期です。
そんな時におすすめな「どくだみ湯」は、昔から日本の暮らしの中で親しまれてきた季節湯のひとつで、6月には欠かせない風物詩でもあります。
独特の香りと薬草としての効能を併せ持つどくだみは、心身のバランスを整え、梅雨時の不調にやさしく寄り添ってくれます。
今回は、どくだみ湯の魅力や楽しみ方、注意点などをご紹介します。

忙しい日々のリラックスタイムに! 季節湯とは?

季節湯(きせつゆ)とは、四季折々の植物を湯に浮かべ、その香りや効能を楽しみながら入浴する、日本の伝統的な風習です。
1年を通じてその時期に最もふさわしい植物を用いるのが特徴で、例えば、1月は無病息災を願う「松湯」、5月は端午の節句にちなむ「菖蒲湯」、そして6月には梅雨時の湿気や肌トラブルを和らげる「どくだみ湯」が代表的です。
季節ごとの変化を楽しみながら、自然とのつながりを感じられるのが大きな魅力となっています。

また、季節湯は身体のケアだけでなく、気分転換やリラックスにもぴったりです。草木の香りが心を落ち着かせたり、温浴によって血行が促進されたりと、忙しい日々の中にちょっとした癒しをもたらしてくれます。自宅の浴槽にひと手間加えるだけで、贅沢なひとときを味わえるのです。

古くから親しまれる「どくだみ」の効能

どくだみは、昔ながらの民間療法に使われ多くの人に親しまれており、特に6月に入ってからの入浴にもぴったりとされています。
その理由は、梅雨時期の湿気によって起こりやすい体調不良や肌トラブルに、どくだみの成分が優れた効果を発揮してくれるからです。

どくだみには、「デカノイルアセトアルデヒド」と呼ばれる成分が含まれており、強い抗菌・消炎作用があるといわれています。これにより、あせもやにきびなど、肌に関する不快症状を和らげる働きが期待できます。特に湿度の高い季節に起こりやすい肌荒れやかぶれの予防・緩和に効果的とされています。

また、どくだみ特有の香りは好みが分かれるものの、自然なアロマのような効果をもたらし、気持ちを落ち着けてくれます。梅雨の時期に感じがちな気分の沈みやストレスにも穏やかに作用してくれるでしょう。

どくだみ湯を楽しむ方法

ここでは、どくだみ湯を家庭のお風呂で手軽に楽しむ方法をご紹介します。自然の力を活かした入浴法として、昔ながらの知恵を日常に取り入れてみましょう。

どくだみ湯の作り方はとてもシンプルで、まずはあらかじめ乾燥させたどくだみの葉をお茶パックや布袋に詰めます。市販のどくだみ茶ティーバッグもおすすめです。
生の葉も使うことができますが、独特の匂いが苦手という方は乾燥させたものを選びましょう。
また、敏感肌の方は生の葉は刺激が強い可能性があるので、注意が必要です。

次に、どくだみを詰めた布袋をそのまま浴槽に入れます。水から沸かすか、お湯が出る蛇口の下に置いておくとよいでしょう。
どくだみの匂いに慣れていない方は、はじめは量を控えめにして試してみてください。

入浴する際は、どくだみが入った袋をもみながら入るとさらに効果的です。ゆっくりとお湯に浸かりながら全身を温めましょう。
なお、どくだみに限らず植物を入浴に使用する場合は、追い焚きは控え、お風呂から出たら軽く掃除をしましょう。

どくだみ湯の注意点

どくだみ湯を安全に楽しむためにはいくつかの注意点を押さえておく必要があります。

肌トラブルを避けるための事前チェック

どくだみには消炎・抗菌作用がある一方で、体質によっては肌に合わないこともあります。特にアレルギー体質や敏感肌の方は、いきなり全身浴をするのではなく、パッチテストを行うのがおすすめです。入浴前にどくだみ湯を少量腕につけて様子を見て、かゆみや赤みが出ないかを確認しましょう。

入浴時間と温度の管理

効果を実感したいからといって、長時間の入浴や熱すぎるお湯に浸かることは避けましょう。適温(約38〜40℃)で20〜30分以内の入浴が基本です。高温や長湯は、肌の乾燥や体調不良の原因になる場合があります。

暮らしに「季節湯」を取り入れてみよう

どくだみ湯は、ただ身体を温めるだけでなく、自然の恵みを感じながら心も穏やかに整える、日本ならではの入浴習慣です。毎年6月に訪れる季節の節目に、慌ただしい日々の中にゆとりと潤いをもたらしてくれることでしょう。
ぜひ自然の力に癒される「季節湯」のある暮らしを楽しんでみてください。

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2025-10-29

手軽にできる! 香水で香りを楽しむ入浴アイデア

お風呂は、体を清潔にするだけでなく、心をリフレッシュする大切な時間です。そんなバスタイムに、「香水」をほんの少し取り入れるだけで、いつもの入浴が特別なリラックスタイムに変わります。
香水の上品な香りに包まれながら、心身を穏やかに整える新しい入浴スタイルを試してみませんか?

なぜお風呂に香水を?

香水といえば、外出前に身につけるためのアイテムというイメージがありますが、お風呂に取り入れてみると、普段とは違った楽しみ方ができるのでおすすめです。
湯気によって香りがやわらかく広がり、浴室全体が心地よい雰囲気に包まれるため、リラックス効果を高めて一日の疲れを解消しやすくなります。
また、肌が温まって香りがふわっと立ち上がりやすくなり、入浴後も持続しやすくなる点が魅力で、特別な予定の前夜や、自分へのご褒美としてリラックスしたいときにもぴったりの方法です。

手軽に普段のバスタイムに加えられて、贅沢で癒やされるひとときを演出できます。

お風呂で香水を楽しむポイント

お風呂で香水を楽しむ一番手軽な方法は、浴槽に香水を1〜2回吹きかける使い方になります。湯気とともに香りがふんわり立ち上がり、浴室全体に広がってリラックス効果を高めることができます。なお、お湯に直接吹きかけるのではなく、湯船の上の空間に吹きかけるようにするのがポイントです。

入れすぎると香りが強くなりすぎてしまうため、少量から試して香りの広がり方を確認しながら調整するとよいでしょう。
特に柑橘系やフローラル系など、湯気と相性の良い軽やかな香りを選ぶと、自宅でもスパのような気分が味わえます。

さらに、入浴前に浴室内へ軽くひと吹きする方法もあります。この場合は直接肌に触れることもなく、お湯の影響で香りが強くなりすぎる心配を抑えられます。
また、シャワーを浴びる際にも湯気で香りが柔らかく広がるため、短時間の入浴でも香りを楽しみやすい方法になります。

香水を取り入れる際の注意点

香水を使いすぎない

浴槽に香水を入れすぎてしまうと、強い香りがこもって気分が悪くなったり、肌への刺激が強まったりする可能性があります。
香水の種類によっても適量が異なるため、必ず少量から試しながら調整しましょう。

香りが苦手な方への配慮を

家族で強い香りが苦手な方がいる場合は、お風呂場での香水の使用は配慮することが求められます。
浴室内に香りが残りやすいため、使用後は換気を行い、みんなが心地よく過ごせるよう気を配りましょう。

このように、香水を取り入れたバスタイムは魅力的ですが、正しい使い方・マナーを守ることで、安心かつ快適に香りを楽しめます。興味がある場合は、まずは控えめに試してみましょう。

香水以外でおすすめの香りアイテムは?

お風呂で香りを楽しむ方法は香水だけではなく、入浴剤やアロマオイルなど様々なアイテムがあります。それぞれ特徴や楽しみ方が異なるため、香水と比べながら選ぶとより自分に合ったバスタイムを作れます。

入浴剤

入浴剤は手軽に香りとカラフルな色彩を楽しめる点が魅力です。香りの強さも比較的穏やかで、香水ほど濃く香らないため、初心者でも使いやすい点がメリットです。

アロマオイル

アロマオイルは植物由来の自然な香りが特徴で、リラックス効果やリフレッシュ効果を目的に使う方が多いです。
ただし、お風呂に使用するときは精油であることを必ず確認し、原液を直接入れずに植物油や無水エタノールと混ぜて使いましょう。

ハーブや花

ハーブや花を浴槽に浮かべる方法は、視覚的な楽しみも加わるのが魅力です。例えばローズやラベンダーなどを浮かべると、香りとともに見た目の美しさも楽しめて、香水にはない癒やし効果があります。
ただし、お風呂で使ったあとは、排水口が詰まらないように注意してください。

香り豊かなバスタイムを楽しもう!

香水をお風呂に取り入れると、楽しみ方はぐっと広がります。まずは少量から試してみて、好みに合わせてアレンジすれば、毎日のバスタイムをより心地よく過ごせます。香りと一緒に、リラックスしたひとときをぜひ楽しんでみてください。

2025-10-24

爽やかな香りでリラックス効果抜群! 11月の季節湯「みかん湯」

11月になると肌寒さを感じる日が増え、ゆったりとしたお風呂の時間が一層心地よくなります。そんな季節にぴったりなのが「みかん湯」です。
みかんの爽やかな香りとほのかな甘さが、体だけでなく心もリラックスさせてくれます。
今回は、家庭でも簡単に楽しめるみかん湯の魅力や、作り方などについてご紹介します。

みかん湯とは? 日本伝統の「季節湯」

日本には、古くから季節ごとにお風呂を楽しむ「季節湯」という文化が根付いています。
季節の植物や果物をお風呂に浮かべ、その香りや効能を取り入れることで、心身を癒やし、健康を整える習慣が受け継がれてきました。
なかでも11月は、「みかん湯」が代表的とされ、冬の始まりを感じる風物詩として親しまれています。

みかん湯とは、その名のとおり、みかんの皮をお風呂に入れて香りや成分を楽しむ入浴法です。
柑橘類ならではの爽やかな香りが広がって、湯船に浸かると心が穏やかになり、冷えた体がじんわりと温まります。みかんの皮には「リモネン」という精油成分が豊富に含まれており、肌を保湿する効果や血行を促進する働きが期待できます。
寒さが本格化する11月にぴったりで、風邪の予防や冷え対策にも役立つと考えられています。

また、みかん湯は季節湯の中でも比較的手軽に実践できるのが大きな魅力です。

みかん湯の主なメリットについて

みかん湯には、冬の時期に嬉しい様々なメリットがあります。

リラックス効果

みかんの皮には先述の「リモネン」という香り成分が多く含まれており、この成分が湯に溶け込むことで、全身を優しく包み込むような爽やかな香りが広がります。香りは自律神経を整えるといわれており、入浴中のリラックス効果を高め、1日の疲れを癒すサポートをしてくれます。

血行促進効果

リモネンには血行を促進する働きもあるとされ、湯船に浸かることで体の芯までしっかりと温まりやすくなります。
冷えが気になる季節には、体を効率よく温めて肩こりや腰痛、冷え性の改善にもつながる可能性があります。特に11月は気温が急激に下がるため、みかん湯は冷え対策の一つとして効果的です。

肌の保湿効果

みかんの皮に含まれるリモネンやビタミンCは、肌をしっとりと保湿し、すべすべとした肌触りを感じやすくなります。乾燥しやすい冬場に肌のうるおいを保つサポートになる点も、大きなメリットといえるでしょう。

このように、みかん湯は心と体の両方にメリットがある入浴法です。寒い季節でも少しの工夫を加えるだけで、より豊かなバスタイムを楽しめます。

みかん湯の作り方

みかん湯は、準備も手順もシンプルで、誰でも気軽に取り入れられます。

みかんの皮を洗う

まずは、みかんの皮を用意します。一般的には1~2個分の皮で十分ですが、香りを楽しみたい場合は量を増やしてもよいでしょう。
有機みかんや無農薬みかんであれば問題ありませんが、表面に農薬やワックスがついている可能性がありますので、よく洗って落としてから使うようにしてください。

皮をちぎって干す

次にみかんの皮を軽くちぎっておきます。皮を細かくすると香りが出やすくなりますが、あまり小さくしすぎると取り出しにくくなるため、手で適度な大きさにちぎるのがおすすめです。
ちぎった皮は風通しの良い日陰で1週間ほど干しておきましょう。また、すぐに使用したい場合は電子レンジが便利です。500wで2分ほど温めたあと、裏返してさらに1分半ほど温めてください。

湯船に入れる

乾燥させたみかんの皮をお茶パックやだしパックに入れて湯船に浮かべてください。皮を入れたら、数分待つだけで香りが広がり、入浴準備は完了です。
お湯の温度は普段の入浴温度で構いませんが、40度前後の少しぬるめのお湯にすると香りが立ちやすく、長時間リラックスして楽しめます。

入浴中は、みかんの香りを深く吸い込みながら、ゆったりと体を温めましょう。入浴後は布袋を軽く絞って捨てるだけなので後片付けも簡単です。

安全に楽しむためのポイント

肌への刺激に注意

みかんの皮に付着している農薬や汚れが肌に刺激を与える場合があります。使用する前には皮をよく洗い、可能であれば有機栽培のものや無農薬のみかんを選ぶと安心です。
肌が敏感な方は、入浴前に少量の湯で皮を煮出したお湯を手や腕にかけ、刺激がないか確認してから浴槽に入る方法もおすすめです。

また、長時間の入浴や高温の湯では肌が乾燥しやすくなるため、40度前後のぬるめのお湯で短時間の入浴を心がけると、みかん湯の香りを楽しみながら肌への負担も減らせます。

入浴後はしっかり掃除する

みかん湯に限らず、お風呂に入浴剤や植物を使用した場合、入浴後は浴槽や排水口をしっかり掃除しましょう。
時間が経つにつれ汚れや匂いが付着し、落ちづらくなる恐れがありますので注意が必要です。
また、入浴後は保温や追い焚き機能は使用しないでください。細菌や微生物が繁殖しやすくなる原因につながります。

みかん湯で寒さを心地よく乗り越えよう!

みかん湯は、毎日のバスタイムをより特別なものにしてくれる季節湯です。今回ご紹介した楽しむポイントや注意点をぜひ参考にして、11月の寒さを心地よく乗り越えましょう。

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