知る・学ぶ

2022-06-10
2022-06-10

お風呂に使うだけじゃない! 温泉のいろいろな活用法

火山の多い日本は、同時に温泉がたくさんある国でもあります。
日本の文化や暮らしは温泉と深く結びついており、全国に点在している数々の温泉地は訪れる人々を癒やし、楽しませています。
誰にとっても親しみ深い温泉ですが、入浴する以外の幅広い用途にも使われていることについては、ご存知ない方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、さまざまな温泉の活用法についてご紹介します。

温泉のお湯を飲む「飲泉」

入浴以外では比較的ポピュラーな温泉の活用法として、「飲む」というものがあります。
温泉を飲むことは「飲泉」と呼ばれます。
飲泉は日本よりもむしろヨーロッパ諸国の温泉地で盛んに行われています。
ヨーロッパでは温泉と医療とが日本よりもさらに密接に結びついていたことから、飲泉による体への良い影響も早くから知られていました。
また、入浴には適さない冷たい温泉も多いこと、シャワー文化であることも飲泉が盛んである理由のひとつではないかと考えられています。

温泉に入ると健康に良いということは広く知られていますが、温泉のお湯を飲むことによって入浴したときと同じように全身に作用する効果を得られるほか、胃腸や肝臓といった臓器などに局所的に影響することもあることが研究によってわかっています。
特に消化器官への作用が期待できるとのことです。
たとえば温度の高い温かい温泉を飲むと、胃の緊張がほぐれて胃酸過多に効果が期待できます。
逆に冷たい温泉は胃のはたらきを良くし、胃酸の減少や便秘などに効果的です。

ただ温泉にはさまざまな種類があり、飲む人の体調や持病によっては飲むとかえって健康に悪いケースもあります。
どんな温泉でも飲めば健康に良いというわけでは決してなく、泉質や含まれる成分などを考慮して、自分にとって適切な温泉を選ぶのが大切です。
そして衛生的な意味でも、湧いたばかりの新鮮な温泉を飲むようにしましょう。
また、適量を守るのも大事です。
飲泉は水のようにたくさん飲めばいいというものではありません。
1回100mlから150ml程度、1日に飲む量は200mlから500mlほどが適量とされています。

適切な種類の温泉を適量飲むことで、体調を整えることにつながります。

温泉のしぶきや蒸気を吸う「温泉吸入」

全国的に見てもあまり数は多くありませんが、温泉から発生しているしぶきや蒸気などを吸入する設備が整っている温泉地もあります。
「温泉吸入」は、主に呼吸器の疾患に効果が期待できます。
鼻や喉などが刺激されることで粘液が分泌され、鼻・喉の自然な洗浄を促す他、喘息、慢性気管支炎、鼻炎、咽頭炎といった呼吸器疾患に効果的なのだそうです。
温泉の効果的な成分を直接患部へ届けるという意味では、飲泉と同じような活用法ですね。

温泉成分の含まれた泥を使う「泥湯」

「泥パック」がお肌に良いと聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
温泉地でも、温泉の成分を含んだ天然の泥を活用することがあります。
普通の温泉と同じように泥を使って入浴するほか、湿布のように痛む箇所などに塗りつけるのも効果的とされています。
泥湯の作用としては、新陳代謝の向上や血圧の低下、神経痛や関節痛・筋肉痛といった痛みにも効果が期待できます。

あたたかい温泉のさまざまな活用法

ここまでは温泉を飲んだり泥を活用したり蒸気を吸入したりと、温泉での療養の方法についてご紹介してきました。
ですが温泉には、さらにいろいろな活用方法があります。

園芸や農業

温泉の蒸気を使ったり熱を活用したりすることで、花や野菜、くだものなどのハウス栽培を行っている温泉地も多いです。
花としてはシクラメンや洋ランなど、野菜はパプリカやミツバ、トマトなど、果物はイチゴやメロンなどが、温泉熱を使って育てられている例があります。
温かい温泉を使ったハウス栽培が可能であることで、本来の旬とはずれた寒い時期にも問題なく野菜や果物、花などを育てて出荷することができるのです。
さらに、温泉熱を利用して栽培された地場産品から地元の特産品となる食品を開発するなど、温泉地産業のさらなる発展にも寄与しているといえます。

魚などの養殖

温泉ならではの温かい水は、エビや鯉など、温かい水温を好む生き物の養殖にも使われています。

地獄蒸し

熱い噴気を利用して、さまざまな食材を蒸したりごはんを炊いたりすることも。
一瞬で蒸し上がるために食材の旨味が逃げずおいしく仕上がるのだそうです。

融雪

使った後の温泉は、冬季には道路などの融雪作業にも使われます。
ハウス栽培でも、使用後の温泉水はそのままハウスの外へ流され、周囲の融雪に活用されるのだとか。
環境に優しいという意味でも大切な活用法です。

温泉暖房

温泉の熱を利用した暖房機も開発されています。環境に優しいだけでなく、部屋全体を効率的に暖められると評判です。
温泉熱を活用した床暖房は、肌にも優しい自然な暖かさといわれます。

まとめ

まとめ
温泉の活用法は、実に多岐にわたります。療養に利用するだけでも、普通に入浴するほかに飲泉や泥湯、温泉吸入など、さまざまな方法で活かされてきました。
そのほかにも、温泉の熱が温泉地全体の観光や産業を支える礎となっていることがよくわかります。
これまで温泉には普通に入るだけで満足していたという方も、これからはもっとさまざまな方法で温泉を楽しんでみてくださいね。

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2024-04-22

リフォームを考えている方は要チェック! 2024年注目の浴室インテリアトレンド

インテリアのトレンドも、ファッションの流行と同じように移り変わりが激しいものです。
定番のデザインや伝統的に愛されてきたデザインもありますが、せっかくバスルームをリフォームするなら今のトレンドを押さえたデザインにしたいところです。
バスルームのようなプライベートな空間なら、自分の好みに合わせて自由にトレンドを取り入れられるのも嬉しいポイント。
今回は、近年のバスルームのインテリアデザインのトレンドをご紹介します。

バスルームへのトレンドの取り入れ方

バスルームのリフォームは、そう頻繁にできるものではありません。
だからこそトレンドを取り入れることに抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、トレンドのみを追いかけたデザインにするのではなくクラシックなテイストを取り入れることで流行のみに囚われているものとは違う、タイムレスな魅力のインテリアを完成させることができます。

これからご紹介するトレンドについてもすべてを取り入れる必要はもちろんありません。
自分の好きな雰囲気やテイストにも合わせやすいトレンドを組み合わせて理想のバスルームをつくりましょう。

2024年に注目したいトレンドデザイン

スパルームを思わせるデザイン

海外で人気を集めているのは自宅にスパルームをつくること。
新型コロナウイルス感染症の流行を経て、在宅ワークをはじめとして自宅で過ごす時間が増えたことで、自宅にいながら癒されたい、生活の質をより向上させたいと考える人が多くなったようです。
自宅に完全なスパルームをつくることは難しくても、スパのようなリラックスできる雰囲気づくりはできるはず。
たとえば壁はバスルームによく使われる白ではなく、あたたかみを感じられるグレーに。
そして小物類などは暖色系のカラーをワンポイントのように取り入れると、全体的に高級感がありながら落ち着きのある雰囲気が完成します。
在宅ワーカーや、自宅で体を動かす機会のある人など、体の疲れを取るためだけでなく、居心地のいいバスルームにしたい人におすすめです。

オーガニックな雰囲気

ここ数年はさまざまな業界でオーガニック素材を取り入れたデザインが流行しています。
バスルームも例外ではなく、テラコッタなどの天然素材を用いたデザインがブーム。
これからもこの流行は続くとみられていて、テラコッタのタイルやインテリアアイテムなどの形でバスルームに取り入れるのがおすすめ。
テラコッタ自体は伝統的に愛されてきた素材で流行に左右されるものではありません。
クラシックでありながらモダンなテイストも持ち合わせていて、洗練された雰囲気のバスルームを目指したい方におすすめです。
テラコッタのほか、植物などの自然からインスピレーションを受けたデザインを取り入れた、リラックスできて落ち着く空間づくりが流行しています。
鉢植えなどのグリーンを浴室に配置するとより自然を感じられる雰囲気に。

おしゃれな照明

照明は、部屋の雰囲気を大きく変えるインテリアアイテムのひとつ。
バスルームももちろん例外ではありません。
基本的にはシンプルなデザインの照明が使われることの多いバスルームですが、近年はむしろインテリアの主役となるようなおしゃれで主張の強い装飾的なデザインの照明がトレンドになるとのこと。
好きなテイストのものでいいので、ユニークでアーティスティックなアイテムを選ぶと心からゆっくりとリラックスできる空間づくりにつながります。
バスルームをリフォームするなら、照明のデザインにもこだわってみるのがおすすめです。

ヴィンテージ風のテイスト

ヴィンテージ風のテイストは、今後も主流のトレンドとなる見込みです。
ヴィンテージテイストは先ほど紹介した色を取り入れるインテリアデザインとも好相性。
ノスタルジックなクリームがかったピンクやイエロー、ミントグリーンなど、どこか懐かしい雰囲気のヴィンテージカラーは洗練された印象を与えます。
あえて使い込まれたような風合いにデザインしたもの、艶を消したりニスを塗らず仕上げたりといったヴィンテージテイストのアイテムを活用することで、機能的でモダンでありながらシャビーシックな雰囲気のおしゃれなバスルームを演出できそうです。

まずは小物から取り入れるのもおすすめ! トレンドを取り入れてバスルームをブラッシュアップ

バスルームのインテリアに関するトレンドをご紹介しました。
部屋の内装全体をトレンドに合わせて変えるのは難しい部分もありますが、照明や水栓、バスルーム内に置くインテリアアイテムなど、小物類からトレンドを取り入れるとそれだけでもおしゃれな雰囲気に。
毎日使うバスルームが自分好みのおしゃれな雰囲気になれば、心も体もより一層リフレッシュできるようになるでしょう。
リフォームで大胆にバスルームをつくり変えるのもよし、小物からトレンドを取り入れるのもよし。
日頃の疲れを癒す場所であるバスルームをより居心地のいい場所にするため、手軽にチャレンジできるところからトレンドや好みを取り入れた素敵な空間へとつくり変えてみましょう!

2024-03-28

健康で美しい髪を守る! 正しいシャンプー方法とヘアケアについて

毎日のように行うシャンプーですが、やり方一つで髪の健康状態が大きく変わってきます。
そこで今回は、正しいシャンプーの手順やヘアケア、ドライ方法についてご紹介します。

正しいシャンプー方法の基礎知識

まずはぬるま湯で髪全体をしっかりと濡らしましょう。
髪を濡らすことによって、シャンプーの泡立ちが良くなり、髪と頭皮の汚れを効率よく落とせます。
この時、頭皮までしっかり水が行き渡るようにするのがポイントです。
シャンプーの量は髪の長さや量にもよりますが、500円玉大が目安で直接髪につけるのではなく、手のひらでしっかり泡立てましょう。
泡立ててから洗うと、摩擦による髪や頭皮へのダメージを防げます。

泡立てたシャンプーを髪全体に広げ、指の腹を使って頭皮をマッサージするように洗いましょう。
この時に爪を立ててしまうと頭皮を傷つける恐れがあるので、注意して下さい。
また、シャンプー剤が残ってしまうと頭皮トラブルの原因になる可能性があるため、最後はしっかりとすすぐことが重要です。
特に後頭部や髪の根元など、見落としがちな部分も忘れずにチェックしましょう。

シャンプーは、頭皮に優しい成分を含むもの、または自身の頭皮の悩みに特化したものを選ぶのが大切です。
例えば、敏感肌の場合は刺激を抑えた成分、薄毛に悩んでいる場合は育毛促進や頭皮環境を整える成分を含んだものが適しています。

シャンプーとその他ヘアケア製品の使い方

髪の美しさと健康を守るためには、シャンプーの他にコンディショナー、トリートメント、ヘアオイルなど、ヘアケア製品の正しい使い方も知っておきましょう。
それぞれの製品が持つ役割を理解し、自身の髪質や髪の状態に合わせて選んで使い分けると、髪を内側から外側までしっかりとケアできます。

シャンプーの使い方

シャンプーの基本的な使い方は既に触れましたが、ポイントは髪と頭皮の汚れを優しく洗い流すことです。
髪を濡らした後、適量のシャンプーを手に取り、泡立ててから髪全体になじませ、頭皮をマッサージするように洗います。
そして、シャンプーが残らないようにしっかりと洗い流しましょう。

コンディショナーの使い方

シャンプー後のコンディショナーは、髪に必要な保湿をし、ダメージを受けた髪の表面を滑らかに整えます。
シャンプーで髪の汚れを落とした後、水気を軽く切り、髪の中間から毛先にかけて適量を塗布して下さい。
数分放置した後、冷水でしっかりすすぐと、髪のキューティクルが引き締まりツヤが出ます。

トリートメントの使い方

トリートメントは髪の深い部分まで浸透してダメージを修復する効果があるため、週に1~2回の使用がおすすめです。
シャンプー、コンディショナーの後に髪全体になじませて5~10分程度放置し、その後しっかりと洗い流します。
特にダメージが気になる場合は、より長く放置すると効果的です。

ヘアオイルの使い方

ヘアオイルには髪に潤いを与え、より艶やかに保つ効果があります。
ドライヤーで髪を乾かす前や、乾いた髪に軽くなじませると髪を保護でき、まとまりやすくします。
使用量は髪の長さや質によりますが、少量から始め、必要に応じて加減しましょう。

シャンプー後の効果的な髪の乾かし方は?

シャンプー後のドライも髪の健康を左右する大事なステップです。
正しい乾かし方をマスターすることで髪のダメージを減らし、ツヤツヤで健康的な髪を保てます。

シャンプー後は、まずタオルドライから始めましょう。
濡れている髪はダメージを受けやすい状態にあるため、そっとタオルで包み込み、優しく水分を吸収させて下さい。タオルで髪を挟んで、軽くプレスするようなイメージですね。

そしてタオルドライのあとはドライヤーで乾燥させますが、髪から約15cm離して使用し、熱風は根元から毛先に向かって髪の流れに沿って吹き付けるのがコツです。
熱が直接頭皮に当たらないように注意し、温風を使ってじっくりと髪を乾かして下さい。
ドライヤーの温度は低温~中温から始め、最後に冷風で仕上げましょう。冷風で仕上げると、髪のキューティクルが閉じ、艶やかでしっとりとした仕上がりになるのです。

また乾燥した髪には保湿効果のあるヘアオイルやヘアミルクを軽くなじませると、髪を保護して乾燥から守れます。
特に毛先はダメージを受けやすいのでしっかりとケアしましょう。

頭皮マッサージやブラッシングの効果

頭皮マッサージは血行を促進することで知られており、血行が良くなると毛根に必要な酸素や栄養が届きやすくなり、髪の成長を助けます。
またリラックス効果もあり、薄毛の大きな原因の一つであるストレス解消にもなるでしょう。
シャンプー時や就寝前などのくつろげる時間に行うのが良く、指の腹を使って優しくマッサージし、頭皮全体をくまなく刺激します。

ブラッシングは髪の表面についたほこりや汚れを取り除くだけでなく、髪に自然なツヤを与え、さらさらとした質感を保つために必要です。
ただし、濡れた髪は非常にデリケートなので、乾いた状態で優しくブラッシングするのがベストです。
髪をとかす前に絡まりを手で軽く解きほぐし、髪の毛先から徐々に根元に向かってブラッシングすると良いでしょう。

正しい洗い方とケアで美しい髪を守ろう!

このように、髪と頭皮のケアにはいくつかの重要なステップとコツがあります。日々のケアを見直し、これらのポイントを意識すると髪はより健康で美しくなるでしょう。
毎日のルーティンを少し変えるだけで大きな変化をもたらすことに気付くはずです!

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