知る・学ぶ

2021-10-22
2021-10-22

戸建の家に給湯器を取り付ける場所を決める基準とは?

現在住んでいる家の給湯器を新しいものに交換する場合は同じ場所に設置すればいいですが、新築のおうちなどでこれから新しく導入する場合には設置するべき場所や工事の方法などしっかり把握しておく必要があります。
今回は、戸建の家に給湯器を設置する際の場所や方法を決める基準を中心に、給湯器の取り付け工事について解説します!

給湯器は基準を満たした場所に設置する必要がある

ガス給湯器は、安全に利用するため、そして正常に稼働させるために一定の基準を満たしている場所に取り付けることが法律で義務付けられています。ここでは具体的な基準を以下にまとめました。

可燃物と排気口出口の離隔距離

給湯器を安全に利用するためには排気口の近くに障害物等がない場所に設置する必要があります。
排気口の上方300mm(不燃材の場合も同様)、下方150mm、前方600mm(不燃材の場合には300mm)以内には障害物がない場所を選びましょう。

可燃物と機器本体の離隔距離

給湯器の本体と建物、障害物などとの距離も一定以上離さなければいけません。
上方・前方・側方それぞれ150mm、後方10mm以上は建物や周囲の障害物などから離れた場所に取り付けましょう。

開口部と排気口出口との離隔距離

給湯器の排気口と窓や扉など建物の開口部が近いと、汚れた廃棄が屋内へ侵入してしまいます。
それを避けるため、上方は建物の開口部から300mm、下方は給湯器の排気口から150mm、側方は150mm以上離れた場所へ取り付けましょう。

修理、点検のためのスペースを確保

給湯器を修理・点検するためには一定のスペースが必要になるため、その分のスペースも確保しておきます。前方600mm、側方150mm以上のスペースを確保できる場所に取り付けましょう。

取り付け場所の基準を守らない場合に起こり得るデメリット

ガス給湯器の取り付け場所についての基準は、周囲の建物や障害物から一定の距離を保てるよう定められていますが、上記すべてを守ろうとすると場合によっては設置できる場所がかなり限られてしまうこともあるかもしれません。
ですが、だからといって基準を満たしていない場所に給湯器を取り付けてしまうといろいろなデメリットが発生する可能性が高くなります。

不完全燃焼

ガス給湯器の排気口近くに障害物があると排気が上手くいかず、不完全燃焼を起こしてしまう確率が高くなります。
また、建物の開口部近くで不完全燃焼を起こすと屋内に一酸化炭素が流れ込む可能性も高くなり、大変危険です。

火事につながる

近くに可燃物がある状態でガス給湯器を使用すると、可燃物に火がつき火事が発生する恐れもあります。
建物からの距離を保つだけでなく、周囲にタオルやふきんなど燃えやすいものを置かないよう気をつけましょう。

給湯器の取り付け工事における戸建とマンションの違い

給湯器の取り付け工事における戸建とマンションの違い

給湯器の取り付け工事においては、戸建の家の方がマンションよりも自由度が高いといえます。
ガス給湯器の周りの状態については先ほどご紹介したように細かな基準がありますが、それさえ守っていれば好きな場所へ設置できます。
そのため、給湯器のサイズや種類も取り付け場所を気にすることなく選べるケースが多いです。

給湯器は「屋外設置タイプ」と「屋内設置タイプ」の2種類

給湯器は大まかに、「屋外設置タイプ」と「屋内設置タイプ」の2種類に分けることができます。
屋外設置タイプの給湯器は、取り付け工事ができる場所ごとに、「壁掛け型」「据置型」「パイプシャフト方式」の3つに分かれます。
パイプシャフト方式はマンション等の集合住宅でよく使われる種類です。
戸建の家では、設置するスペースが余裕をもって確保できる場合は据置型、スペースに余裕がない場合は壁掛け型が選ばれます。

取り付け方と給排気の方法の2種類の分類基準がある「屋内設置タイプ」

一方、屋内設置タイプの給湯器は取り付け方と給排気の方法の2種類の分類基準があります。
まず設置する場所ですが、「壁掛け型」と「浴室据置型」に分かれます。
排気口が高い位置にくるよう壁掛け型が基本となる屋内設置タイプの給湯器ですが、浴室用の給湯器であれば浴室据置型として浴槽と並べて設置されます。

そして給排気の方法による分類は、4種に分かれます。
「CF式(自然排気式)」、「FE式(強制排気式)」、「BF式(自然給排気式)」、「FF式(強制給排気式)」の4つです。
屋内の空気を使ってガスの燃焼を行うのがCF式とFE式の2つです。CF式では排気も自然に行いますが、FE式ではファンを使い強制的に排気します。
BF式とFF式では、屋外の空気を取り込み利用することでガスの燃焼を行います。排気を自然に行うものがBF式、ファンを利用するのがFF式です。

「屋外設置タイプ」と「屋内設置タイプ」の双方にメリット・デメリットがある

戸建の家ではほとんどの場合が建物の周囲に広いスペースを確保できるため、安全面を考慮して屋外設置タイプの給湯器が選ばれるケースが多いです。
ですが屋外に取り付けた給湯器は、悪天候による冷えや冬場の寒さによって効率が落ちてしまうというデメリットがあります。
安全性は若干劣ってしまいますが、屋外にスペースが確保できていてもあえて屋内設置タイプを選ぶメリットもあるといえます。スペースの問題はもちろん、住んでいる地域の特性・気候等も考慮してどこに取り付けるか選びましょう。

取り付け工事は専門業者へ依頼するのがオススメ!

ガス給湯器の取り付け工事の手順は、簡単にまとめると給湯器本体は基準を満たした場所に設置した後で各種配管をつなぎ、室内にはリモコンを取り付けるというものです。
一見シンプルな作業に思えますが、古い給湯器を新しいものに交換する際には取り外しの作業もすることになりますし、配管についても収まりが悪い場合には加工する必要もあり、専門性が高い工事のひとつです。

またガス漏れの検査等、安全性のチェックも欠かせない大切な作業です。
そのためガス給湯器の取り付け工事について実績があり、アフターフォローもしっかりしている業者を選ぶのがオススメです。

まとめ

給湯器を取り付ける場所を決める基準や、取り付け工事についてご紹介しました。
さまざまな制約があり面倒に感じるかもしれませんが、安全に使用するために必要なことですので給湯器の交換・設置の際には十分気をつけましょう!

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2024-04-22

リフォームを考えている方は要チェック! 2024年注目の浴室インテリアトレンド

インテリアのトレンドも、ファッションの流行と同じように移り変わりが激しいものです。
定番のデザインや伝統的に愛されてきたデザインもありますが、せっかくバスルームをリフォームするなら今のトレンドを押さえたデザインにしたいところです。
バスルームのようなプライベートな空間なら、自分の好みに合わせて自由にトレンドを取り入れられるのも嬉しいポイント。
今回は、近年のバスルームのインテリアデザインのトレンドをご紹介します。

バスルームへのトレンドの取り入れ方

バスルームのリフォームは、そう頻繁にできるものではありません。
だからこそトレンドを取り入れることに抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、トレンドのみを追いかけたデザインにするのではなくクラシックなテイストを取り入れることで流行のみに囚われているものとは違う、タイムレスな魅力のインテリアを完成させることができます。

これからご紹介するトレンドについてもすべてを取り入れる必要はもちろんありません。
自分の好きな雰囲気やテイストにも合わせやすいトレンドを組み合わせて理想のバスルームをつくりましょう。

2024年に注目したいトレンドデザイン

スパルームを思わせるデザイン

海外で人気を集めているのは自宅にスパルームをつくること。
新型コロナウイルス感染症の流行を経て、在宅ワークをはじめとして自宅で過ごす時間が増えたことで、自宅にいながら癒されたい、生活の質をより向上させたいと考える人が多くなったようです。
自宅に完全なスパルームをつくることは難しくても、スパのようなリラックスできる雰囲気づくりはできるはず。
たとえば壁はバスルームによく使われる白ではなく、あたたかみを感じられるグレーに。
そして小物類などは暖色系のカラーをワンポイントのように取り入れると、全体的に高級感がありながら落ち着きのある雰囲気が完成します。
在宅ワーカーや、自宅で体を動かす機会のある人など、体の疲れを取るためだけでなく、居心地のいいバスルームにしたい人におすすめです。

オーガニックな雰囲気

ここ数年はさまざまな業界でオーガニック素材を取り入れたデザインが流行しています。
バスルームも例外ではなく、テラコッタなどの天然素材を用いたデザインがブーム。
これからもこの流行は続くとみられていて、テラコッタのタイルやインテリアアイテムなどの形でバスルームに取り入れるのがおすすめ。
テラコッタ自体は伝統的に愛されてきた素材で流行に左右されるものではありません。
クラシックでありながらモダンなテイストも持ち合わせていて、洗練された雰囲気のバスルームを目指したい方におすすめです。
テラコッタのほか、植物などの自然からインスピレーションを受けたデザインを取り入れた、リラックスできて落ち着く空間づくりが流行しています。
鉢植えなどのグリーンを浴室に配置するとより自然を感じられる雰囲気に。

おしゃれな照明

照明は、部屋の雰囲気を大きく変えるインテリアアイテムのひとつ。
バスルームももちろん例外ではありません。
基本的にはシンプルなデザインの照明が使われることの多いバスルームですが、近年はむしろインテリアの主役となるようなおしゃれで主張の強い装飾的なデザインの照明がトレンドになるとのこと。
好きなテイストのものでいいので、ユニークでアーティスティックなアイテムを選ぶと心からゆっくりとリラックスできる空間づくりにつながります。
バスルームをリフォームするなら、照明のデザインにもこだわってみるのがおすすめです。

ヴィンテージ風のテイスト

ヴィンテージ風のテイストは、今後も主流のトレンドとなる見込みです。
ヴィンテージテイストは先ほど紹介した色を取り入れるインテリアデザインとも好相性。
ノスタルジックなクリームがかったピンクやイエロー、ミントグリーンなど、どこか懐かしい雰囲気のヴィンテージカラーは洗練された印象を与えます。
あえて使い込まれたような風合いにデザインしたもの、艶を消したりニスを塗らず仕上げたりといったヴィンテージテイストのアイテムを活用することで、機能的でモダンでありながらシャビーシックな雰囲気のおしゃれなバスルームを演出できそうです。

まずは小物から取り入れるのもおすすめ! トレンドを取り入れてバスルームをブラッシュアップ

バスルームのインテリアに関するトレンドをご紹介しました。
部屋の内装全体をトレンドに合わせて変えるのは難しい部分もありますが、照明や水栓、バスルーム内に置くインテリアアイテムなど、小物類からトレンドを取り入れるとそれだけでもおしゃれな雰囲気に。
毎日使うバスルームが自分好みのおしゃれな雰囲気になれば、心も体もより一層リフレッシュできるようになるでしょう。
リフォームで大胆にバスルームをつくり変えるのもよし、小物からトレンドを取り入れるのもよし。
日頃の疲れを癒す場所であるバスルームをより居心地のいい場所にするため、手軽にチャレンジできるところからトレンドや好みを取り入れた素敵な空間へとつくり変えてみましょう!

2024-03-28

健康で美しい髪を守る! 正しいシャンプー方法とヘアケアについて

毎日のように行うシャンプーですが、やり方一つで髪の健康状態が大きく変わってきます。
そこで今回は、正しいシャンプーの手順やヘアケア、ドライ方法についてご紹介します。

正しいシャンプー方法の基礎知識

まずはぬるま湯で髪全体をしっかりと濡らしましょう。
髪を濡らすことによって、シャンプーの泡立ちが良くなり、髪と頭皮の汚れを効率よく落とせます。
この時、頭皮までしっかり水が行き渡るようにするのがポイントです。
シャンプーの量は髪の長さや量にもよりますが、500円玉大が目安で直接髪につけるのではなく、手のひらでしっかり泡立てましょう。
泡立ててから洗うと、摩擦による髪や頭皮へのダメージを防げます。

泡立てたシャンプーを髪全体に広げ、指の腹を使って頭皮をマッサージするように洗いましょう。
この時に爪を立ててしまうと頭皮を傷つける恐れがあるので、注意して下さい。
また、シャンプー剤が残ってしまうと頭皮トラブルの原因になる可能性があるため、最後はしっかりとすすぐことが重要です。
特に後頭部や髪の根元など、見落としがちな部分も忘れずにチェックしましょう。

シャンプーは、頭皮に優しい成分を含むもの、または自身の頭皮の悩みに特化したものを選ぶのが大切です。
例えば、敏感肌の場合は刺激を抑えた成分、薄毛に悩んでいる場合は育毛促進や頭皮環境を整える成分を含んだものが適しています。

シャンプーとその他ヘアケア製品の使い方

髪の美しさと健康を守るためには、シャンプーの他にコンディショナー、トリートメント、ヘアオイルなど、ヘアケア製品の正しい使い方も知っておきましょう。
それぞれの製品が持つ役割を理解し、自身の髪質や髪の状態に合わせて選んで使い分けると、髪を内側から外側までしっかりとケアできます。

シャンプーの使い方

シャンプーの基本的な使い方は既に触れましたが、ポイントは髪と頭皮の汚れを優しく洗い流すことです。
髪を濡らした後、適量のシャンプーを手に取り、泡立ててから髪全体になじませ、頭皮をマッサージするように洗います。
そして、シャンプーが残らないようにしっかりと洗い流しましょう。

コンディショナーの使い方

シャンプー後のコンディショナーは、髪に必要な保湿をし、ダメージを受けた髪の表面を滑らかに整えます。
シャンプーで髪の汚れを落とした後、水気を軽く切り、髪の中間から毛先にかけて適量を塗布して下さい。
数分放置した後、冷水でしっかりすすぐと、髪のキューティクルが引き締まりツヤが出ます。

トリートメントの使い方

トリートメントは髪の深い部分まで浸透してダメージを修復する効果があるため、週に1~2回の使用がおすすめです。
シャンプー、コンディショナーの後に髪全体になじませて5~10分程度放置し、その後しっかりと洗い流します。
特にダメージが気になる場合は、より長く放置すると効果的です。

ヘアオイルの使い方

ヘアオイルには髪に潤いを与え、より艶やかに保つ効果があります。
ドライヤーで髪を乾かす前や、乾いた髪に軽くなじませると髪を保護でき、まとまりやすくします。
使用量は髪の長さや質によりますが、少量から始め、必要に応じて加減しましょう。

シャンプー後の効果的な髪の乾かし方は?

シャンプー後のドライも髪の健康を左右する大事なステップです。
正しい乾かし方をマスターすることで髪のダメージを減らし、ツヤツヤで健康的な髪を保てます。

シャンプー後は、まずタオルドライから始めましょう。
濡れている髪はダメージを受けやすい状態にあるため、そっとタオルで包み込み、優しく水分を吸収させて下さい。タオルで髪を挟んで、軽くプレスするようなイメージですね。

そしてタオルドライのあとはドライヤーで乾燥させますが、髪から約15cm離して使用し、熱風は根元から毛先に向かって髪の流れに沿って吹き付けるのがコツです。
熱が直接頭皮に当たらないように注意し、温風を使ってじっくりと髪を乾かして下さい。
ドライヤーの温度は低温~中温から始め、最後に冷風で仕上げましょう。冷風で仕上げると、髪のキューティクルが閉じ、艶やかでしっとりとした仕上がりになるのです。

また乾燥した髪には保湿効果のあるヘアオイルやヘアミルクを軽くなじませると、髪を保護して乾燥から守れます。
特に毛先はダメージを受けやすいのでしっかりとケアしましょう。

頭皮マッサージやブラッシングの効果

頭皮マッサージは血行を促進することで知られており、血行が良くなると毛根に必要な酸素や栄養が届きやすくなり、髪の成長を助けます。
またリラックス効果もあり、薄毛の大きな原因の一つであるストレス解消にもなるでしょう。
シャンプー時や就寝前などのくつろげる時間に行うのが良く、指の腹を使って優しくマッサージし、頭皮全体をくまなく刺激します。

ブラッシングは髪の表面についたほこりや汚れを取り除くだけでなく、髪に自然なツヤを与え、さらさらとした質感を保つために必要です。
ただし、濡れた髪は非常にデリケートなので、乾いた状態で優しくブラッシングするのがベストです。
髪をとかす前に絡まりを手で軽く解きほぐし、髪の毛先から徐々に根元に向かってブラッシングすると良いでしょう。

正しい洗い方とケアで美しい髪を守ろう!

このように、髪と頭皮のケアにはいくつかの重要なステップとコツがあります。日々のケアを見直し、これらのポイントを意識すると髪はより健康で美しくなるでしょう。
毎日のルーティンを少し変えるだけで大きな変化をもたらすことに気付くはずです!

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