入学・入社で始まる新生活ではたくさんの「初めて」を経験するものです。初めてのスーツ通勤、初めての電車通学などは最初負担に感じることがあるかもしれませんが、いずれは慣れていくことほとんどです。
しかし、なかにはしばらく経っても慣れないこともあるでしょう。
「初めての一人暮らし」であれば、お風呂やトイレ、洗面台が同じ場所にあるユニットバスはその代表的な例です。
そこで今回は、一人暮らし物件でよく見かけるユニットバスのメリットや使い方のコツ、入浴する際の注意点についてご紹介します。
一人暮らし向けアパートの定番・ユニットバス
「うちはトイレとお風呂、洗面台が一緒なんだ」「ユニットバスなのね」といった会話は新生活を始めたばかりの頃によく聞く話ですが、ユニットバスの本来の意味はまったく異なります。
ユニットバスの本来の意味
ユニットバスとは、既製品の浴槽や床、壁などから構成されている機能的な浴室設備セットのことをいいます。
したがって、ユニットバスの本来の意味は「浴室設備のセット」であり、「トイレとお風呂、洗面台が一緒になっている浴室」ではないのです。
しかし、世間でユニットバスという言葉を使うときは後者の意味で使われることが多く、トイレ・お風呂場・洗面台が一緒の浴室は「3点ユニットバス」、お風呂場・洗面所が一緒の浴室は「2点ユニットバス」と呼ばれることがあります。
一人暮らし向け賃貸物件では限られたお部屋のスペースを有効活用するためにこの3点・2点ユニットバスが非常に多く採用されているため、「ユニットバスを見ると学生時代を思い出す」といった方も少なくありません。
ユニットバスは海外では多い浴室スタイル
海外ではユニットバスの住宅が多く、欧米圏をはじめ、アジア圏では台湾と韓国の物件でこのスタイルの浴室を頻繁に見かけます。
どちらもごく一部の高級マンションを除いては小さめの集合住宅が多いことや、そもそも湯船にゆっくり浸かるお風呂文化がないので湯船の需要がさほど高くないことも理由として挙げられるでしょう。
こうした事情により、両国ではユニットバスへの不評の声はそれほどないのです。
しかし、日本には「お湯を十分に張れる湯船」と「落ち着いて体を洗えるスペース」の需要が高く、これがユニットバスへの不満につながっています。
不評の声が多いユニットバスにもメリットあり
「とにかく狭い」「湿気がこもりやすい」「脱衣所がないから不便」「お風呂場にトイレがあるのは生理的に嫌」など、とにかく評判が芳しくないユニットバスですが、次のようなメリットもあります。
賃料を安く押さえられる
最初に挙げられるメリットは物件の賃料です。ユニットバス物件は少々狭いことが多いですが、その分、賃料はお風呂場・トイレ・洗面台別の物件よりも安くなる傾向があります。
掃除の手間がかからない
複数の設備が一箇所にコンパクトにまとまっているため、掃除は比較的楽です。
移動も簡単なので、トイレと洗面台を掃除した後はそのままシャワーを浴びて汗を流すのもOK!
工夫の仕方によってはおしゃれなバスルームに変身も!
インテリアや壁紙を使って工夫すれば、映画に登場するようなおしゃれなバスルームにすることも可能です。
和風、60年代アメリカ風、シックなヨーロッパスタイルなど、一工夫すればユニットバスが素敵な空間に。
ユニットバスの使い方のコツとは?

上記からわかる通り、ユニットバスは多方面でコストパフォーマンスの高い設備です。
しかし、そのパフォーマンスを実感できるようになるには、使い方のコツを押さえておかなければなりません。
ユニットバスの使い方のコツ、それはズバリ、「洗いの工程を後に回すこと」です。
シャワーのみで済ませる場合には特に問題にはなりませんが、お湯を張る場合には次のような順番での入浴が効率的でしょう。
お湯を張る
まずはお湯を張って体を温めます。本来ならばここで浴槽を掃除するところですが、毎回となると面倒になるため、スポンジで擦らなくても済む浴室用洗剤を積極的に使ってみましょう。
ただし、こうした洗剤を使っても落ちない汚れも当然あるので、浴槽は週末にしっかり磨くなどして清潔に保つよう心がけてください。
体と頭を洗う
お湯に浸かってリラックスした後はお湯を抜きながら体と頭を洗いましょう。
浴槽にためたお湯を無駄にしたくない場合は、お湯を張る段階で泡風呂にし、お湯に浸かりながら体を洗うのも手です。
浴槽を軽く掃除する
洗い終えた後は浴槽内の泡をきれいに流し、排水口に絡まった髪の毛やゴミを取り除きましょう。
このときに次の入浴に備えて、浴槽をスポンジで軽く擦っておくのも良いですね。
頭と体を先に洗った後にお湯を張っても問題ありませんが、冬はお湯がたまるまで待たなければならず、体を冷やしてしまうかもしれません。
ユニットバスを使う際の注意点
ユニットバスはその空間の狭さから起因するデメリットにより、浴室どころかお部屋にもダメージを与えてしまうことがあります。
そのため、ユニットバスで入浴する際は次の点に注意しましょう。
使った後は必ず換気する
ユニットバスは気密性の高い設備であるため湿気がこもり、カビが生えやすくなります。したがって、ユニットバスを使ったあとは必ず換気して湿気を逃すようにしましょう。
換気扇を回しつつ、浴室のドアを少し開けておくのも得策です。
浴槽の排水口はその都度掃除を
ユニットバスの排水管は、お風呂や洗面所の排水管とある地点で合流しているものが多いので、お風呂の排水口から流れたゴミが詰まると、床の排水溝や洗面所の排水口から水が逆流する可能性があります。
逆流した水が溢れ出て浴室内を不衛生な状態にさせないためにも、使用後は浴槽の排水口をチェックして、ゴミを取り除くようにしましょう。
浴槽の外で体を洗わない
ユニットバスの洗い場は浴槽の中です。浴槽内が狭いからといって浴槽の外で体を洗ったり、シャンプーしたりしないようにしましょう。
ユニットバスには浴槽の外(つまりトイレ側)の床に排水溝がありますが、大量の水を排水することを想定した設計になっていないため、浴槽の外でお湯を使うとしっかり排水できず、水が部屋の方へ流れてしまう可能性があります。
万が一大量の水がお部屋の方へ流れてしまった場合は漏水事故となり、修繕費の支払い義務が発生することも。
シャワーカーテンを使う
入浴するときはシャワーカーテンを使って、お湯の飛び散りを最小限にとどめましょう。浴槽内でいくら体をかがめて洗っていても、お湯や泡は飛び散るものです。
なお、シャワーカーテンは浴槽の内側に垂らして使います。
部屋のドア・窓を施錠し、カーテンを閉めてから入浴する
ユニットバスを使うときは部屋のドア・窓を施錠した上でカーテンを閉めて、無防備な状態を他人に見られないようにする習慣を身につけましょう。
ユニットバスには脱衣所がありませんので、トイレや洗面台の前あたりで着替えることになりますが、湯気に包まれながらの着替えはつらいもの。
こうしたことから、お部屋に移動してから着替える方がいらっしゃいますが、ドア・窓、さらにはカーテンも開いたままのお部屋に無防備な状態でいることは、防犯上好ましいことではありません。
まとめ

一人暮らし物件でよく見かけるユニットバスのメリットや使い方のコツ、入浴する際の注意点についてご紹介しました。
ユニットバスが好きになれず、新生活早々引っ越しを考えてしまう方も多いようですが、まだ余力がある場合は時間をかけて少しずつ、ユニットバスと仲良くなってみてはいかがでしょうか。

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リラックスのつもりが危険に? お風呂で眠くなる原因と安全対策
一日の疲れを癒やすために、ゆっくりと湯船につかる時間を楽しみにしている方は多いのではないでしょうか。
ところが、リラックスしすぎてお風呂でうとうとしてしまい、気付いたら寝ていたという経験を持つ方も少なくありません。
今回は、お風呂で眠くなる理由や寝落ちが危険とされる背景を分かりやすく解説しながら、安全に入浴を楽しむための対策をご紹介します。
お風呂に入ると眠くなる主な理由
お風呂に入ると急に眠気を感じやすくなる主な理由としては、「睡眠不足」が大きく関係しています。十分な睡眠が取れていない状態では、体と脳が常に疲労を抱えたまま過ごしているため、少しのリラックス刺激で一気に眠気が表に出やすくなります。
仕事や家事で疲れ切った状態で夜遅くに入浴する人ほど注意が必要です。体はすでに限界に近く、温かいお湯に包まれた安心感が加わると、意識を保つ力が急激に低下します。気付かないうちに目を閉じてしまい、そのまま寝落ちにつながるケースも少なくありません。
入浴中に強い眠気を感じやすい人は、日頃の睡眠時間や生活リズムを一度見直してみる意識も大切です。
お風呂で寝てしまうリスクについて
お風呂で眠ってしまう行為は、想像以上に大きなリスクを伴います。
最も注意したいのは、溺水につながる危険性です。通常なら眠ってしまっても、顔が浴槽に沈んだことに気がついてすぐに起きられますが、深刻な睡眠不足の場合は気づかずそのまま溺れてしまうおそれがあります。
また、長時間の入浴によって体温が上昇すると、のぼせや脱水を引き起こしやすくなります。
特に高齢者や疲労が強い方、飲酒後の入浴ではリスクが一段と高くなります。体力や判断力が低下していると、眠気に逆らえず、そのまま意識を失うように寝てしまう場合があります。
リラックスするはずのお風呂が、命に関わる場面に変わる可能性があるため、入浴中の寝落ちは決して軽視できません。
お風呂は心身を癒やす大切な時間だからこそ、危険性を理解し、眠ってしまわない工夫が必要です。
お風呂で眠ってしまわないためには?

お風呂での寝落ちは、いくつかの習慣を見直すだけでも防ぎやすくなります。
睡眠不足を解消
最も根本的な対策として、睡眠不足を解消しましょう。慢性的な寝不足が続くと、入浴中に限らず強い眠気に襲われやすくなります。入浴中に何度も眠くなる場合は、生活リズムや就寝時間を見直し、しっかり休息を取る工夫をしてみましょう。
飲酒後や食後すぐの入浴は要注意
飲酒後や食後すぐの入浴は控えてください。アルコールを摂取したあとは血管が広がりやすく、入浴によって血圧が急激に下がりやすくなります。強い眠気や立ちくらみを感じやすく、非常に危険な状態につながります。食後すぐの入浴も消化器官に血液が集まっているため、ぼんやりしやすくなります。
特に飲酒後はその日は入浴しないようにすると安心です。
シャワーで済ませる
眠気を感じやすい日は、湯船につからずシャワーで済ませる方法も有効です。シャワーであれば意識が遠のくリスクを下げられます。
特に疲労が強い日や深夜の入浴では、安全面を優先した選択としておすすめです。
マッサージする
入浴中に軽いマッサージを取り入れるのも、寝落ち防止につながります。肩やふくらはぎをゆっくり動かすと、体を温めつつ意識を保ちやすくなります。
ただし、力を入れすぎると逆にリラックスしすぎるため、軽めを意識してください。
アラームをかける
時間管理も大切です。入浴前にアラームを設定しておくと、長湯を防ぎやすくなります。スマートフォンや防水タイマーを使い、10分から15分程度で一度区切る習慣をつけると安心です。
お湯の温度をぬるめに
お湯の温度にも注意しましょう。お湯は38〜40度程度のぬるめを目安にすると、体への負担が抑えられます。熱すぎるお湯や長時間の入浴は、眠気や意識低下を引き起こしやすくなるため避けたほうが安全です。
万が一に備えて意識しておきたいポイント
どれだけ注意していても、体調や疲労の度合いによっては、入浴中ふとした時に寝落ちしてしまう可能性があります。そのため、日頃から万が一を想定した意識を持っておくと安心につながります。
例えば、一人で入浴する場合でも、家族や同居人が在宅している時間帯を選ぶと安全性が高まります。声をかけられる距離に誰かがいるだけでも、異変に早く気付いてもらいやすくなります。
浴室の環境を整えておく工夫も欠かせません。浴槽のふちや洗い場で滑らないように、滑り止めマットを敷いておくと、ふらついた際の転倒リスクを抑えられます。
また、高齢者の方が入浴する場合、浴室のドアは完全に閉め切らず、少し開けておくと異常時に発見されやすくなります。
安全に心地よい入浴時間を楽しもう

お風呂は一日の疲れを癒やす大切な時間ですが、眠ってしまうと大きな危険を伴います。睡眠不足や入浴習慣を見直すだけでも、寝落ちのリスクは下げられます。無理をせず、自分の体調と向き合いながら、安全で心地よい入浴時間を心がけていきましょう。
新年の健康祈願に! 1月の季節湯「松湯」を楽しもう
昔から日本では、季節に合わせて湯船に植物や果物を入れる「季節湯」が親しまれてきました。なかでも1月の季節湯「松湯」は、縁起物として知られる松の香りを楽しみながら、冷えた身体をじんわり温められる入浴法です。
1月は一年の始まりで、新たな気分を整えながら身体も温めたい時期です。日常の入浴にひと工夫を加えれば、冬の寒さが和らぎ、心まで明るくなります。
今回は、自宅で気軽に楽しめる松湯の魅力や、作り方などについてご紹介します。
松湯とは? 日本伝統の「季節湯」について
季節湯は、その時期に合わせた植物や果物を湯に入れて、身体を整える入浴法です。古くは江戸時代に広まった習慣で、祝いや厄除け、無病息災を願いながら入浴する文化として受け継がれています。
そして、1月に親しまれてきた季節湯が「松湯」です。日本ではとても縁起の良い木とされている松は冬でも葉が落ちない常緑樹であるため、「不老長寿」の象徴としても知られています。
具体的には「松の葉」を用いた入浴法となり、精油成分を多く含んだ葉のおかげで、体はポカポカと温まり、心地良い木の香りで森林浴のような気分も味わえます。
松の葉を手に入れる機会はあまりないかもしれませんが、松湯の時期はちょうど1月なので、正月飾り用の松を活用するのがおすすめです。
ぜひ新年のスタートを清々しい気分で迎えるために「松湯」を実践してみてはいかがでしょうか。
松湯の主な効果効能について
松湯は、一年のスタートにぴったりな効果効能が期待できます。
リラックス効果
松には精油成分が多く含まれていて、爽やかな香りがリラックス効果をもたらすといわれています。
年末年始は慌ただしい時間が続き、疲れや緊張が溜まる場合があります。湯船に入った瞬間に広がる香りが、気持ちを落ち着ける手助けとなるでしょう。
血行促進・温浴効果
松に含まれる精油成分によって、松湯は温浴効果に加えて血行促進にも効果があるとされています。
外出から戻って体が冷え切った日でも、松湯にゆっくり浸かることで身体の芯まで温まりやすくなります。
また、肩こりなど不調を感じている方におすすめです。
松湯の作り方は?
松湯は、簡単な下準備だけで自宅で楽しめます。
松の葉をよく洗う
まず風呂に入れる松の種類ですが、年末年始に売られている正月飾り用の松が簡単に手に入るのでおすすめです。100~150gを目安に用意しましょう。
松の葉を枝から丁寧にもぎ取り、葉についている樹脂をぬるま湯でよく洗い流してください。また、葉の付け根の茶色い部分がくっついてくる場合は取り除きましょう。
煮出して浴槽に流し込む
次に洗った葉を出汁パックや布袋に詰めて、鍋に入れて中火で10〜15分ほど水から煮出します。
その後、煮出した汁だけを浴槽に流し込み、よくかき混ぜれば完成です。
なお、より手軽に作る方法としては、飲用の松葉茶を使用するのもおすすめです。
松湯を安全に楽しむためのポイント

松湯を安心して楽しむために、いくつか注意点を押さえておきましょう。
肌への刺激
松に含まれる精油成分は、皮膚を刺激する作用があるため、人によっては痒みやヒリつきを感じる場合があります。異常を感じた際はすぐにお風呂から出るようにしましょう。敏感肌の方や子どもが入浴する場合は、最初は量を少なめにし、問題がないか様子を見ると安心です。
また、松の葉を一緒に入れることも可能ですが、チクチクするので注意してください。
適切な入浴時間を守る
入浴時間は長くしすぎないように意識してください。のぼせないように目安として10〜15分ほどで切り上げると負担をかけずに済みます。
また、入浴前後に水分補給も忘れずに行いましょう。
入浴後はしっかり掃除を
松湯に限らず、お風呂に入浴剤や植物を使用した場合、入浴後は浴槽や排水口をしっかり掃除しましょう。
時間が経つにつれ汚れや匂いが付着し、落ちづらくなるおそれがありますので注意が必要です。
また、入浴後は保温や追い焚き機能は使用しないでください。細菌や微生物が繁殖しやすくなる原因につながります。
松湯で心身を整えよう

松湯は、特別な準備をしなくても取り入れやすく、寒さが厳しい1月にぴったりの入浴方法です。爽やかな香りや心地よい温かさに包まれながら、ゆっくり過ごす時間は心身を整えるきっかけになります。
慣れてきたら、季節に応じた他の季節湯にもぜひ挑戦して、自宅のお風呂時間をより楽しい習慣にしてみましょう!







