電気給湯器

2020-01-17

お風呂のエコキュート(湯沸かし器)にかかる電気代や費用を上手に節約しよう!

ガスではなく電気を使ってお風呂のお湯を沸かせるエコキュート(湯沸かし器)は、従来の給湯器と比べると省エネで光熱費を節約できると評判です。しかし、正しく使いこなせていないとせっかくエコキュートを使用していても光熱費をあまり抑えられないことがあります。

そこで、今回はエコキュートを上手に使うことで光熱費を節約し、電気代や費用をさらに安くするためのポイントをご紹介します!

エコキュートとは?

エコキュートの正式名称は、「自然冷媒ヒートポンプ給湯機」というもの。空気の熱を使ってお湯を沸かすヒートポンプ技術のうち、自然冷媒である二酸化炭素に大気の熱を集め、その熱でお湯を沸かすという仕組みの機種を指しています。

ヒートポンプ技術を使った他の給湯器と異なるエコキュートの画期的な点は、熱を移動させるために用いられる冷媒として自然界にもともと存在している二酸化炭素を使うため、長いあいだ問題となっているオゾン層の破壊や温暖化ガスの排出などを抑制でき、より地球に優しいシステムの給湯器となっているのです。

さらに、この大気熱を活かしたシステムは実は家計にも優しく、お湯を沸かすのに必要な電気エネルギーをこれまでの約3分の1にまで抑えてくれます。つまり、その分電気代も安くなるということになります。

また、エコキュートでお湯を沸かすためにはヒートポンプ技術のほかに夜間電力を使うため、その点でも給湯器としてのランニングコストを安くすることができるのが魅力です。夜間は電気代が昼間と比べて安いため、夜のうちにお湯を沸かして貯めておけば、昼間はお湯を沸かす必要がなくなり電気代を抑えられるのです。

エコキュートにかかる電気代を節約してよりお得に!

エコキュートにかかる電気代をさらに節約するためのポイント
エコキュートは大気熱を活かしたシステムや、電気代の安い夜間にお湯を沸かすことで料金を節約できるのが大きな魅力です。しかし、夜に沸かしておいたお湯では足りずに、昼間になってさらに追加で沸かすとなると当然電気代も高くなってしまいますよね。

ここでは、できるだけ日中の沸き増しを避けてエコキュートの電気代を節約するためのポイントをご紹介します。

給湯設定はこまめに切り替えて使い分ける

エコキュートの給湯設定には省エネモードというものがあり、名前の通りその設定で使うと一番省エネになり電気代も節約できます。しかし、この省エネモードでは夜間に沸かしておくお湯の量そのものが少なめに設定されていることが多いため注意が必要です。
節約になるからと常に省エネモードに設定して使っていると、結局夜に沸かしておいた分だけではお湯が足りなくなってしまうことも。そうなれば日中でもお湯を新たに沸かさなければいけないので、電気代がかさんでしまいます。

そのためエコキュートをお得に使うには、例えばお湯をたくさん使う寒い時期には最初から多めにお湯を沸かしておく設定にしておき、暑い夏などお湯を使う量が減る季節になったら省エネモードに切り替えるなど、こまめな給湯設定の変更がポイントです。

自動沸き上げ機能もきちんと停止しておく

エコキュートの中には、夜間準備しておいたお湯の残量が少なくなると日中であっても自動的に沸き増しをはじめる機能がついているものも多いです。お湯が足りなくなることを防ぐ便利な機能ではあるのですが、場合によっては無駄にお湯を沸かすことにもなってしまいます。
「今日はもうこれ以上お湯を使わない」と分かっているときにはその機能を停止しておくようにしましょう。

電気料金プランをしっかり把握しておく

エコキュートを使うにあたって、よりお得に使えるよう夜間の電気代が安くなる料金プランにしているご家庭も多くみられます。
その場合は、現在契約している電気料金プランでは夜間のどの時間帯が一番電気代が安いのか、逆に日中はどの時間帯に単価のピークがくるのかをきちんと把握しておくことで、電気代の無駄を省くことができます。

さらに、エコキュートの中には「ピークカット設定」という機能が搭載されているものもあります。これは電気代が高くなるピーク時にはお湯を沸かさないよう設定できるもので、お湯が減ってきているときでも設定した時間帯には沸き増しを自動で避けてくれます。この機能がついているときには、ご家庭で契約している電気料金プランのピーク時間を設定しておきましょう。

お風呂のお湯がぬるいときには高温足し湯がオススメ

お風呂のお湯がぬるくなってしまったときには、追い焚き機能や自動保温機能よりも「高温足し湯」機能を使うのがお得です。追い焚きや自動保温などの機能は、ぬるくなったお湯をあらためて温め直すものなので、エコキュートのタンク内の熱をたくさん使ってしまいます。
一方で、高温足し湯ならタンク内の熱いお湯を足すだけなので、お湯をもう一度温める分のコストをカットできるのです。

旅行のときには休止モード設定を忘れずに!

ごく基本的なことですが、家族旅行などで数日以上の長いあいだ家を空けるときにはエコキュートも忘れずに休止モードに設定しましょう。誰もいない家での無駄な沸き増しなどを防ぎ、電気代を節約できます。

このように、日頃からエコキュートの使い方に少し気を配るだけで電気代を簡単に節約することができますので、是非試してみてくださいね。

まとめ

エコキュートを使って電気代を上手に節約するためのポイントをご紹介しました。忙しい毎日を送っているとつい見逃してしまいがちですが、日々の積み重ねによって電気代も大きく変わってきます。
エコキュートは、電気給湯器の中でも特に電気代を節約できる給湯器です。今回ご紹介した方法でさらに無駄を省き、電気代を節約して家計にも地球にも優しい暮らしをはじめましょう!

2019-08-23

戸建住宅でお風呂の電気給湯器(湯沸かし器)のシェア増加中?

日々の生活に欠かせない給湯器。その中でも、ガス給湯器は家庭での普及率も高く最も広く知られています。
一方で、近年は電気給湯器(湯沸かし器)が戸建住宅で徐々にシェアを伸ばしていることをご存知でしょうか?

そこで今回は、お風呂の電気給湯器(湯沸かし器)が戸建住宅でシェアが増加している理由や、使用するメリットについてご紹介します。

ガス給湯器の高い普及率に変化が起きている?

現在、給湯器といえばガス給湯器の普及率が最も高く、多くの家庭で使用されています。
特に、マンションやアパートなどの集合住宅では、9割ほどの家庭でガス給湯器が使われています。

しかし環境省によれば、戸建住宅で暮らしている世帯のうち、現在ガス給湯器やガスを使う風呂釜を使っているのは全体の約5割程度に留まっているとされています。
もちろん高いシェアであることは変わりませんが、普及率を圧倒的に占めているというほどではないですよね。

実は、これには近年の地球温暖化などの環境問題によってエコ意識が高まり、電気給湯器に注目が集まり始めてきたことが理由の一つに挙げられています。

戸建住宅で電気給湯器が増えている理由とは?

戸建住宅でガス給湯器が約5割の普及率を占める一方で、電気給湯器も少しずつシェアを増やしつつあります。
環境省によれば、エコキュートなどの電気ヒートポンプ式給湯器が全体の約2割、電気温水器が約1割、両者を合わせて約3割が電気給湯器を使っているという結果になっています。

戸建住宅で電気給湯器の普及が増え始めているのは、最近は省エネが考慮されたスマートハウスやオール電化を使用した建売住宅などが増加していることが関係しているといわれています。
さらに、これから新しく家を建てたりリフォームしたりする上で、給湯システムを含めてオール電化にするという家庭も少なくありません。

このように、電気給湯器は近年エコ意識が高まってきた時代の変化とともに改めて見直され、注目を集めています。

電気給湯器を使うメリット

電気給湯器を使うメリット
ここでは、電気給湯器がガス給湯器と比べてどんなメリットがあるのかみていきましょう。

まず一つ目には、電気給湯器はガスに比べて光熱費が安く済ませられるメリットが挙げられます。
電気代は使用する時間によって価格が異なり、深夜帯が一番安くなります。そのタイミングであらかじめお湯を作って貯めておけるので、電気代の節約になるのです。

そして、作ったお湯を貯めておけるという電気給湯器のシステムのおかげで、災害が起きた直後などの緊急時にしばらくお湯が使えるのも魅力です。
また、給湯器そのものの寿命が15〜20年ほどとガス給湯器に比べて長く、修理・交換費用をあまり気にせずに済むこともメリットです。安全性も高いといわれ、長く安心して使えます。

電気給湯器のメリットについては、過去にも910マガジンで取り上げていますのでそちらもご覧ください。(ガス給湯器とはどう違う? 電気給湯器のメリットとデメリット)

戸建住宅では徐々にシェアを伸ばしている電気給湯器。これからもその独自のメリットで、さらに人気が高まっていきそうです。
給湯器の新たな設置や交換をお考えの方は、ぜひ電気給湯器も検討してみてくださいね。

2018-12-27

ガス給湯器とはどう違う? 電気給湯器のメリットとデメリット

日本ではガス給湯器を使っている家庭が多いですが、昨今では電力の自由化が後押しとなり、電気給湯器の普及率も高まってきています。
しかし、まだまだ電気給湯器のことはよく知らないという人も多いのが現状です。

そこで、今回は電気給湯器のメリットとデメリットをご紹介いたします。

電気給湯器は寿命が長い?!

電気給湯器のメリットはいくつかありますが、その中でも大きな魅力のひとつは寿命の長さです。

電気給湯器はガス給湯器と基本的な仕組みが異なるため、ガス給湯器のようにガスの火で燃焼している箇所の配管が劣化しやすいなどのリスクがありません。
そのため、電気給湯器の平均的な寿命は約20年となり、ガス給湯器と比べると2倍近く長いといわれています。

給湯器のスペックや設置場所によっては、設置費用や本体価格などに差があるため一概にどちらがお得とはいえませんが、修理や買い替えの費用についてはガス給湯器より少なく済む計算になります。

電気給湯器は非常時にも役立つ!

電気給湯器は電気使用量が安い夜間にまとめてお湯を沸かすため、ガス代を使うガス給湯器に比べて経済的であることもメリットとして挙げられます。

また、沸かしたお湯を保温してタンクに貯めておき、そこから必要な分を使うという仕組みになっているので、非常時にもお湯が使えるという大きな利点があります。

一方で、ガス給湯器は使用に応じてその都度お湯を沸かしているため、ガスや水道が止まってしまえば当然すぐにお湯が使えなくなってしまいます。

停電してしまったら電気給湯器はどうなる?

非常時に停電してしまった場合、電気給湯器はどうなってしまうのでしょうか?

大きな災害のときなどは停電してしまうこともありますが、電気は各種ライフラインの中でも比較的早い段階で復旧するケースが多いことが知られています。

東日本大震災の際も多くの地域でまずは電気、その次に水道、そして最後にガスという順番で復旧しました。
水道や電気は前後するところもありますが、ほとんどのところでガスの復旧が最後になるということをふまえると、災害時には電気給湯器の方が早い段階で使用可能になるケースが多いと考えられます。

日本は地震が多い国ですから、こういったメリットも大事ですよね。

電気給湯器のデメリットとは

電気給湯器のデメリットとは
電気給湯器のデメリットとしては、水圧が低いということが挙げられます。

水道の配管に直接つながっているガス給湯器と違い、一度タンクに貯めたお湯を使う電気給湯器では水圧がどうしても弱くなりがちです。
基本的な使用に問題はありませんが、シャワーの際など勢いよくお湯を出したいときは少し物足りないかもしれません。

さらに、沸かしたお湯を貯めるタンクの設置場所も必要になるため、ガス給湯器に比べて場所を多く取り、設置費用も高くなってしまいます。
また、タンクに貯めたお湯がなくなる「お湯切れ」には注意が必要です。

しかし、電気給湯器の方が寿命は長く、ガス給湯器に比べて修理や買い替えの費用は少なく済むメリットもありますので、給湯器を選定する際はどちらがご家庭の利用スタイルに合っているかよく検討してから決めましょう。

まとめ

電気給湯器のメリットとデメリットをご紹介いたしました。
給湯器を選ぶ際は、ガス給湯器と比べてどちらが家庭やライフスタイルにメリットが多いのかを考えることが大切です。

双方の特徴を知った上で、色々な面から自宅に設置する給湯器を選んでみてくださいね。

2018-09-07

お得なのはどちら? お風呂のお湯を沸かすガス給湯器と電気給湯器の違い

お風呂で適温のお湯を提供し続けてくれる、毎日の生活に欠かせない便利な生活機器のひとつでもある「給湯器」。
そんな給湯器ですが、実はいくつかの種類があることはご存知でしょうか?

元々はガスを使った「ガス給湯器」が主流でしたが、最近では電気を使う「電気給湯器」も人気を集めています。

ガス給湯器と電気給湯器、どちらもお風呂のお湯を沸かすという用途は共通していますが、その仕組みや費用には違いがあります。

給湯器の購入を検討する際はそれぞれの仕様を知り、家族構成やライフスタイルに照らし合わせて、本当に適した給湯器はどちらなのか考えることが大切です。
ここでは、ガス給湯器と電気給湯器の違いについてご紹介いたします。

ガス給湯器の主な特徴

「ガス給湯器」は、ガスを使って水を加熱しながらお湯を出すという仕組みの給湯器です。

お湯の温度の調節はガスの量で行なっています。
設定温度を下げると使用されるガスの量が減り、逆に設定温度を上げるとガスの消費量が増えます。

現在の主なガス給湯器は「瞬間式」と呼ばれる種類のもので、主にプロパンガスや都市ガスを燃料にしてお湯を沸かします。

そして瞬間式のガス給湯器の強みは、必要なときに必要なだけお湯を沸かせることです。

例えば誰かがお風呂に入っていると同時に、別の人がキッチンで洗いものをしているという状況でも、問題なくお湯が使えます。

家族の人数が多く、同時に複数の場所でお湯を使うことが多いご家庭にはぴったりの給湯器です。

電気給湯器の主な特徴

ガス給湯器がお湯を使うときに沸かしてくれるのに対し、電気給湯器はあらかじめ沸かしたお湯をタンクに貯めておき、必要なときに使用するという仕組みの給湯器です。

電気代の安い夜間を利用し、1日分のお湯を沸かして貯めておけるため電気代の節約にもなり、ガス給湯器よりも割安でお湯が沸かせるのが特徴です。

もしタンクに貯めておいたお湯を使い切ってしまっても、自動的にお湯の沸き増しが行なわれます。普段より使いすぎても、その日はお湯が使えなくなるという事にはなりません。

しかし、足りなくなった分のお湯を昼間に沸かすことになると、その分の電気代は割高になってしまうので注意が必要です。

ガス給湯器と電気給湯器、どちらがお得?


一般的に、ガス給湯器の場合は購入・設置費用が安く、電気給湯器の場合は毎日使用していく中でかかるランニングコストが安い、という傾向があります。

給湯器を選ぶ際は、購入・設置費用とランニングコストの合計で考える必要がありますが、最近のガス給湯器は省エネを実現し、ランニングコストもかなり抑えられているため、トータルコストにはガス給湯器・電気給湯器いずれを選んでもあまり差がないといわれています。

しかし、ランニングコストは、お湯をどう使うかによって大きく変わってきます。
実際に給湯器を導入する際は、家族構成やライフスタイルなどを考慮し、数年先のことも考えた上で検討することが大切です。

まとめ

給湯器の購入は、家族の人数や設置場所、お湯を使う量などを考慮し、将来的な家族構成やライフスタイルの変化も考えて、ベストなものを選びましょう。

「そうは言っても給湯器のことはよくわからない」「自分のライフスタイルには、どんな給湯器が適しているんだろう?」と思われる方も多いと思います。
そんな時は、専門の知識を持った専門家に相談してみることをおすすめします。
ご自身では気づかなかった最適な給湯器を探すお手伝いをしてもらえるかもしれませんよ。

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