トイレ

2019-06-27

トイレの温水洗浄便座の温水が出る仕組みとは?

現在、広く普及しているトイレの「温水洗浄便座」は日本が世界に誇る技術の一つであり、さまざまなメーカーが製造・販売しています。
便座に座ると温かく、スイッチ一つで温かい温水が出る機能が付いた温水洗浄便座はもはや日本では当たり前となりつつありますが、どのような仕組みで温水が出ていて、どんな種類があるのかご存知でしょうか?

今回は、トイレの温水洗浄便座の温水が出る仕組みや種類についてご紹介いたします。

日本での普及率は7割以上?! 温水洗浄便座とは

今では当たり前のように使われている「温水洗浄便座」ですが、ここでは改めてどんな製品なのか見ていきましょう。

温水洗浄便座とは、主に洋式の便座に暖房便座機能や温水洗浄装置を取り付けたトイレです。
座ると温かい便座や、温水が出ておしりを洗浄できるのが最大の特徴ですが、そのほかにもさまざまな機能が付いた製品があります。

温水洗浄便座は、日本では1980年代ごろから徐々に普及し始めました。
現在はさまざまなメーカーで製造・販売され、一般家庭への普及率も70%を超えるといわれており、企業や公共施設などでも幅広く使用されています。

また、温水洗浄便座は「ウォシュレット」という名称が一般的によく使われていますが、実はトイレや洗面器などの製造・販売を行なっているTOTO株式会社が商標登録している製品名です。

温水洗浄便座の温水が出る仕組みと種類について

温水が出る仕組みと種類について
それでは、温水洗浄便座はどのような仕組みで温水が出ているのか解説いたします。

一般的な温水洗浄便座は、まず水道水がトイレに入ると止水栓を通って通常の便器の水と温水洗浄用の水に分かれていきます。
そして、温水洗浄用に入った水は、本体内で温水に変えられてから噴出して洗浄される仕組みになっています。

さらに、温水洗浄便座内での温水の作り方には、「貯湯式」と「瞬間式」の大きく2種類に分かれています。それぞれどんな特徴があるのか見ていきましょう。

貯湯式

貯湯式は、あらかじて作られた温水をタンクに貯めておくタイプです。
瞬間式に比べて価格が安いものが多いため、設置にかかる予算が抑えられます。しかし、常にお湯を温めて貯めているため電気代などのランニングコストがかかります。
瞬間式よりも一度に噴出する温水の量は豊富ですが、大量に使うと湯切れを起こしたりすることがあるため連続使用には不向きです。

瞬間式

瞬間式は、温水を使う瞬間に水を過熱するタイプです。貯湯式に比べて価格が高く、温水を作る瞬間は電気代がかかりますが使う分だけ過熱するためランニングコストが抑えられます。
また、貯湯式のように一度に大量に温水を使用できませんが、お湯を常に沸かしながら出し続けられますので連続使用しても湯切れすることはありません。

このように、「貯湯式」と「瞬間式」にはそれぞれ温水が作られる仕組みに違いがありますので、新たにトイレの設置やリフォームをお考えの方はどちらが合っているか検討しておきましょう。

まとめ

温水洗浄便座の温水が出る仕組みや種類についてご紹介いたしました。
普段から毎日のようにトイレを使っていても、どのような仕組みで温水が作られ出てくるのかご存じなかったという方もいらっしゃるかと思います。

新たにトイレの設置をお考えの方は、今回ご紹介した「貯湯式」と「瞬間式」の特徴の違いを比べてみて、ご家庭に合ったものを選ぶときの参考にしてくださいね。

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