一般的に、リンナイやノーリツに代表される給湯器の寿命は10〜15年ほどといわれています。10年経ったからといってすぐに故障するわけではありませんが、経年とともに基盤や熱交換器といったパーツが徐々に劣化し、給湯能力が落ちていくことがほとんどです。
そのため、給湯器を使い始めてから10年以上経ったらいつ寿命を迎えてもおかしくないとあらかじめ留意しておきましょう。

給湯器が故障したときに起こりやすい症状には、「熱いお湯が出なくなった」、「お湯の温度が不安定」、「煙が発生している」、「異音・異臭がする」などがあります。

できる限り長く使いたい給湯器ですが、「これって故障？」、「そろそろ寿命かな？」と不安になったときや、給湯器の不調を前もって把握しておくためにも、定期的なセルフチェックをおすすめいたします。
故障した箇所によって症状も異なりますので、以下の項目を参考に日頃から定期的にセルフチェックをして故障のサインを見逃さないようにしましょう。

なお、チェックの際には給湯器カバーや水抜き栓フィルターの掃除、水漏れの有無・周りに燃えやすいものがないかなどもキチンと確認しておくと安全に使えて寿命も延ばすことができます。

給湯器セルフチェック項目

Check1お湯の温度は安定していますか？

設定した温度のお湯が出ない、急に暑くなったり冷たくなった湯温が安定しない場合は、故障や寿命の前触れかもしれません。

Check2熱いお湯は出ますか？

お湯の設定温度を高くしてもぬるい温度のお湯しか出ないという症状は、給湯器本体の劣化や故障や寿命を疑っても良いかもしれません。
但し、サーモスタット式の混合栓を使用している場合、給湯器では無く混合栓自体の故障の場合ということもあります。

Check3異音・異臭はしませんか？

例えば、ファンの音が普段よりも異常に大きくなってきたり、普段しない異臭がするようになってきた場合は、給湯器の寿命や故障の可能性があります。

Check4煙が出ていませんか？

お湯を作る際に出る白いものは水蒸気なので心配いりません。
しかし、黒い煙が立ちのぼっている場合は不完全燃焼している可能性が高く、そのまま利用し続けるのは非常に危険な状態です。

給湯器の水漏れにも注意を

給湯器のトラブルのなかでも最も多いのが「水漏れ」です。
主な原因としては給湯器内部の部品の劣化や整備不良などが挙げられますが、ほかにも長時間使用していないことで起こるケースや配管の凍結が原因となることがありますので、お住いの地域や時期によっては特に日頃から注意しておく必要があります。
また、給湯器が水漏れしていてもそのまま使用して放置しているケースがみられますが、内部で不完全燃焼が起こり一酸化炭素を発生することがありますので大変危険です。

給湯器に上記のような症状が出たら早めに修理、または交換を依頼するようにしましょう。
10年以上経過した給湯器は、交換も視野にいれておくと良いかもしれません。