季節の変わり目に注意?! 「春バテ」のケアにおすすめの入浴方法
季節の変わり目には「何となく身体がだるい」といった不調を感じる方も多いのではないでしょうか?
寒暖差の激しい春先は自律神経が乱れやすく、いわゆる「春バテ」の状態に陥ることがあり、疲れやすい、首・肩こり、気分の落ち込みなど様々な症状の原因となるため、この時期は規則正しい生活習慣はもちろん、ゆっくりとお風呂に浸かってケアするのも大切です。
そこで今回は、春バテの原因や、予防や対策におすすめの入浴方法についてご紹介します。
春バテの主な症状と原因とは
「春バテ」は医療用語ではありませんが、その名の通り春先に心身の不調を感じることを指します。
主な症状は、身体がだるい、気分の落ち込み、イライラ、疲れやすい、不眠、食欲がない、頭痛や首・肩こりなど多岐にわたり、仕事や学校を休むほどの体調不良とはいかないまでも、不快な症状が長引くと新たなストレスにつながるので注意が必要です。
季節の変わり目に起こりやすいこのような症状は、自律神経の乱れによるものと考えられており、寒暖差の激しい春先は心身ともに影響を受けやすいといわれています。
自律神経は内臓や血管など、体中の器官のコントロールを司る働きがあり、日中と夜の寒暖差が激しいと切り替えが追いつかずバランスが乱れてしまうのです。
また春は就職や進学など新たな生活が始まる時期でもありますので、環境の変化にストレスや疲れを感じやすくなり、上記のような症状の原因につながることがあります。
このほかにも人によって様々な要因が関係している場合もありますが、大きく分けて寒暖差の激しい季節であることと、環境の変化が原因となっている傾向がよくみられるので、まずこの時期は心身の不調を感じる人が多いという認識を持つようにすると気持ちも楽になるのではないでしょうか。
春バテ対策にはお風呂で温まるのが効果的?
春バテを予防するには自律神経を整えることが大切なポイントとなります。
なかでもお風呂に入って身体を温める方法は、有効な対策の一つとして知られているのでぜひ実践してみてください。
お湯の温度は38度から40度くらいのぬるめに設定し、15分から20分ほどを目安に入浴すると身体の芯までじっくり温めることができ、自律神経が整ってリラックスすることができます。シャワーではこのような効果は得られないので、ゆっくりとお風呂に浸かりましょう。入浴のタイミングは就寝前がおすすめです。
お風呂で身体を温めるのは単純な方法に思えるかもしれませんが、温まることで血流が改善され、ストレス状態が緩和されて自律神経のバランスが整えられます。
ただし熱すぎるお湯になるとかえって興奮状態となってしまうため注意が必要で、お湯の温度はあまり高すぎない方が春バテの予防や改善に効果的です。
また半身浴でも効果は得られますが、特にお腹をしっかり温めるように意識しましょう。
なお、入浴中にもしも体調が悪くなった場合は無理して入り続けないようにしてください。
入浴剤を活用して春バテ予防をより効果的に
お風呂に入って春バテをより効果的に予防するには、入浴剤を活用するのもおすすめです。
毎日忙しくてゆっくり入浴する時間が取れない場合でも、入浴剤を使うことで短時間でも春バテ改善の効果が期待できるので便利です。
なかでも炭酸ガスが入った入浴剤は皮膚から吸収して温熱効果を高め、血管を拡張して血行を促進する効果があることで知られています。炭酸ガスが濃いものや、ラベンダーの香りがするものなど、様々な商品が販売されているので自分に合ったものを選びましょう。
ただし入浴剤を入れてから時間が経つにつれて炭酸ガスは徐々に抜けていくため、最大限に効果を得るためにはお湯に入れてからすぐに入浴し、遅くとも2時間以内には済ませるようにしてください。
このほかにはリラックスさせる効果があるアロマバスも春バテ対策に活用されています。ラベンダーやネロリ、カモミール・ローマンなど種類も幅広いので自分に合ったものを選びましょう。
取り入れやすい方法で春バテ対策をしよう!
身体を温めて自律神経を整える方法としては、入浴以外にも手袋やアームウォーマー、カーディガンやストールといったファッションアイテムを上手に利用して、首や足首、手首などを温める方法があります。また就寝前に40度くらいに温めた蒸しタオルを目元に当てる方法は手足も温められて入眠しやすくなります。
このほかには生活リズムを整える、睡眠をしっかりとる、ウォーキングなど無理のない範囲で適度な運動をする、栄養バランスが良い食事を心がけるといった方法も、入浴と同様に自律神経を整えるための基本的なポイントとなります。寝る前にストレッチを行うのも効果的です。
取り入れやすい方法で春バテを予防し、元気に気持ちよく春を過ごしましょう!